2020年は新型コロナウィルスにより国が地域が人間が動物が運命に翻弄されたというにふさわしい。誰にとっても激動の1年、生涯忘れられない年のひとつになったであろうことは疑うべくもない。
新型コロナウィルス感染拡大で日々の暮らしが激変
- マスクをつけないと街を歩けない
- どこに入るにも手指の消毒必須
- 検温の日常化
去年の今頃には想像もできない境地に行ってしまった私たち。
意識の高い方は家の外から持ち込まれる荷物はすべて2日間放置または消毒液をつけた布なり紙なりで拭く、を徹底していらっしゃると聞き、そ、そんなめんどくさいこと毎日やるの!? とビビり、おびえ、私にはとてもできない…。
しかし、もしや。コロナが今の数倍、数百倍の脅威で迫ってきたらやらざるを得なくなるのかも、と品薄・高値の時期だったにもかかわらず、強迫観念にかられ、今から思えばかなりの高値で消毒液業務用段ボール大を購入してしまった。生涯持ちそうです。
これまた意識高い系の方々の、食事時以外は決して手を鼻口にもっていかない、との決意表明をTwitterで見つけ、外ならマスクしてればいいけど、家の中でまで…。と私にはできない感の大岩石が空からドカンと落ちてきた気分になった。
大げさにいえば24時間365日、気が抜けない。
天下泰平の時代に日本に生まれ、のほほんと暮らしてきたのに。
忘年会も歓迎会も送別会もなくなった。これは助かった。もともと夜の席、たいして好きじゃない。
ただし先輩の方々の退職の式典が中止になった(トップご本人から退職辞令を受け取れる)のは、なんだかお気の毒だった。長年組織に貢献してきたのに。
未知のウィルスなもんだから、はじめのうちは専門家が誰もいない。
「すべき行動」はみ~んな手探り。
面食らってしまう。できることはやらなければいけないらしい…。
運命と悟るしかない。
行動の自由が制限されてしまう
行きたいところに行き、やりたいことをして、会いたい人に会える。
コレって貴重だったんですねえ。無味無臭で、空気や水のように、当たり前で、意識すらしていなかったのに。
「自粛してください」とのフワフワしたバクゼンとしたフレーズがひたすら繰り返されるだけ。
お店は開いているのに。列車は走っているし、飛行機は飛んでいるのに。
強制力はないのに
- 人の命がかかってる
- 最前線で戦っておられる医療従事者の方々のご苦労と心中を思えば
- 医療崩壊すると救える命も救えなくなる
との言葉を添えての「自粛してください」。
真綿で首を絞められるかのようだ。
基本、お出かけ必要最小限にして家に引きこもっていれば済む話なんですが。
しかし強制でないお願いをじわじわひたひた。心中、オリのようにモヤモヤはたまり、消えない。
「Go To トラベルキャンペーン」が始まり、少しは華やいだ気分になれた。
おかげさまで家族宿泊分も含め、10泊くらいは使って、トータル5~6万円、いやもっと、でも10万円はいってないんじゃないか…、くらいは恩恵にあずかれた。
が。止まっちゃった。
有休を取り、戻るたびに
「どこに行ってきたんだ、県外か」といちいち聞かれる。
日頃の行いが鉄砲玉なので、自業自得と言われてしまえばそのとおりなんですが。
いつ終わるかわからない。
湿っぽい、行動を詮索されてしまう今の空気。ジワってる。こたえてます。
でも、コロナの見える化はとても助かる
100年前のスペイン風邪なんかより、全然マシですよねえ。
情報が入る。やるべきことの根拠は示されている。
ウチの地域もクラスタはいくつか出てきている。
パターンは
- 病院と介護の現場
- 夜の飲食店
- 職場(普通の会社や公共施設)
がモグラたたき状態で浮かんでは消えていく。保健所の方々などが地道に感染経路をたどり、芋づる式に陽性者をあぶりだし、待機!? 隔離!? を繰り返す。
感染経路不明、の方もボツボツ・ちょぼちょぼ増えてきた。
半年前なら、もしも新型コロナウィルスに感染してしまったら。
住所氏名年齢職業、個人情報などあっという間に地域内でダダ漏れし、
晴れて陰性認定されても、不摂生な行いをする者として以後地域社会では生きていけないダメージを負ってしまう。
私がマスク手指消毒三密回避の新しい生活様式をしぶしぶながらも受け入れた(苦しいからマスク、キライ)のは、
ただひたすら「地域社会から石もて追われかねない」の恐怖感からでした。
今なら。以前よりは、たとえ陽性認定されたとしても。後ろめたさは感じずにすむ。
身の回りでコロナ陽性、待機・入院の人はまだいない。
家族も皆今のところ無事。
いまひとつ肌で感じるまでにはいっていない。
仕事はコロナ超特大ビックウェーブはかぶったものの、お給料はいただけている。感謝。
大平洋戦争下、「戦争は嫌いだ」「日本は負ける」などと家の外で口を滑らすと、非国民扱いされたっていうじゃないですが。
今の新型コロナウィルスにも同じ匂いがする。
とはいえ、不用意な行動で人さまに迷惑はかけられないしなあ。
高齢の親にコロナをうつしたりしては、悔やんでも悔やみきれません。
新型コロナウィルスなくしてありえない2020年の忘れ得ぬ出来事ベスト3
家の断捨離が進んだ
確か4~7月ごろ、在宅勤務なる今ならわかる、コロナ前なら言語道断だったはずの勤務形態を命じられた。
在宅勤務の素晴らしさとして、「朝の支度+通勤時間」が自由時間になる。
在宅勤務日は、2時間前後、フリーな時間。
人生に二度と現れないであろう貴重な時間。
我が家は築後20年をすぎ、仕事と子育てに追われ、家にはいらないものがあふれかえっていた。
捨てた捨てた! 週2回の可燃ごみの日には45リットルのごみ袋を5つも6つも出し
勤務開始の連絡は電話ですが、電話口の私はすっぴん・ひっつめ、体じゅうほこりだらけ、実は肩で息をしているのだが ふーっと深呼吸して呼吸を整え、「では、始めさせていただきます…。」
朝は5時から6時までウォーキングできて、健康診断も要精検なし!
実はお金の使い道に迷う
しがない勤め人ですから、たいした額ではありませんが。
今まで旅行、ことに海外旅行に行くのだけが楽しみで働いてきたようなもの。
コロナで行けなくなっちゃった。
国内旅行には行きましたが、海外なら安全と治安はお金で買うと2~3万円のホテルに泊まる。
日本ならお値段4ケタGo To割引つき。
海外で一生一度だと星付きレストランにガイドさんと乗り込む(当然お勘定は私持ち)
日本だとふらりと入った博多の「おひとりさまもつ鍋」絶品だった。
とかかる費用は段違い。
(一番下に料理の写真入ってます)
老後のために貯金すれば良さそうなものですが、ストレスたまってる。使いたい。
美容外科に行きました。
コロナがなければ、絶対行かなかった!
ヒザをいためた
9月に屋久島で縄文杉鑑賞ツアーに参加した。
往復10時間、距離22キロを歩ききり、霧雨にずぶ濡れになりながら見た縄文杉の感激は一生忘れません。
慣れない長時間のトレッキングの後遺症として、左ヒザが痛い!
痛いといったって、かすかに痛い・時々痛いくらいのもので、 歩くのに不自由はありません。
仕事が忙しかったりして、ろくろく歩かないでいるとおさまる。
多少使うと(ちょっとジムに行ったり、遠出したりする)と思い出したように多少痛む。
おそらく一生治らないんでしょうね。
痛みと一緒に、縄文杉の思い出が胸をよぎる。
念のため、ヒザサポーター買った。
コロナが明けたら海外旅行行くんだ!
病院に行きたくない! もともと嫌いだ! コロナ前なら受けられた治療が今はもう困難であろうことは想像がつく。 健康第一!
そしてコロナじゃないけど、一番の出来事は 1月に舅が亡くなったことにしておきます。
1月の3連休は一周忌が重なるので、お墓参りに行く予定です。
よいお年を!