ひとみにカルチャーショックを。

旅行・グルメ・美容をメインに綴る女性向けの趣味ブログ

ヌブラ渓谷はたどり着くまで1日がかり 山々と大河と緑の谷と黄金仏と砂漠のラクダ

ヌブラ渓谷ってどこ? どんなところ? 日本での知名度は高いとは言えず、場所のイメージを伝えにくい。「グランドキャニオン」みたいなところ。空前絶後のスケール、草木も生えぬ連なる峰峰の合い間のオアシス。「せ、世界は広い、こんなところあたんだ~」と目を見張り息をこらし茫然としてしまう。

 

 

 

ヌブラ渓谷への行き方

インドはラダック地方の観光の拠点、レーから距離にして160キロメートル。

ドライバーさんをお願いしました。2泊3日でレー出発、初日ヌブラ渓谷泊、2日めパンゴン湖泊、3日めレー戻り。

値段は日本円で30,000円くらい。インド価格にしてみればかなりの高額ではありますし、往復の交通費は自分もちなんだから一概には言えないものの、おこがましくも日本人にしてみれば「…いいんでしょうか、お願いして…。」と思わず恐縮してしまう。

ドライバーさんは現地ラダックの方で、40代くらいかな。既婚・子持ち。小柄で動きがキビキビしている。連日の観光客のお世話による日焼けの肌も頼もしく、渋滞の様子見の時に腰を落としてダーっと走っていく。カッコイイ! 日本の誇り、映画「七人の侍」の宮口精二を思い出してしまった。

お父さんが軍関係の方だそうで、腰の軽さと頭のキレはお血筋かしら。夏はレーで稼ぎ、冬はお父さんのデリーのおうちにいらっしゃるそうです。

 

 

山道を越えていく

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信じられないレベルの山々のながめ。この絶景が24時間×3日続くんですよ~。しかもことごとくバリエーションが異なる。

 

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道路のコンディションも(このあたりは)良好。オートバイのグループが次々私たちの車を追い越していく。

道幅はドライブ観光じゅう、こんな感じで、対面通行などありません。プロのドライバーさんだから車は出せるポイントではガンガン飛ばす。対向車はほとんど見かけなかった。観光客の通るルートは決まっているから、ハイシーズンにあえてヌブラ→レーのルートは使わないのかも。

 

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撮影ポイントで車をとめてくださる。

雪をいただく遠くの峰々と手前の草すらはえぬ山々の無限の連なり、続く平地には緑。空気は澄み、静寂が覆う空間。

 

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細~く、糸のように入った道路があまりにはかなすぎる。

 

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山登りの道はまだまだ続くのです。

 

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途中休憩はもう1カ所。

外国人がヌブラ渓谷に入るには許可証を提出しなければならず、チェックポイントではドライバーさんは私の許可証をつかみ、走って行った。

 

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山は続く、続く…。日本にいたんじゃ絶対見られない景色。

 

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あたりまえですけど道路は山を削って通す。

岩肌がおおいかぶさらんばかりのポイントもあり

 

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山の頂上の稜線が歯ブラシの先のようにギザギザになっている。今まで見てきた山も同じだったのかもしれないけど、遠すぎて見えなかった。

山が近い、近い!!!

 

 

カルドゥンラ峠(Khardung La)

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世界で1番めだか2番目だかに高い場所(標高5,602mとも)にある一般人が車で気軽に!? 到達できる最高峰の峠です。

 

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混んでる混んでる。

「酸素が薄くて危ないから滞在は20分まで」とガイドさまに念を押されて車を降りた。

 

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インドのみなさまは雪を見て大はしゃぎ。

 

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私は日本からやってきた雪など珍しくもなんともない、むしろ雪に苦しめられているエリアの女。

 

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ドヤ顔のインドの方々の顔見てる方がはるかに面白い。

 

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雪壁など無視して雄大な谷の眺めの世界に没頭させていただきます。

 

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シルクロードフェスティバルなんか、開催されていたんですねえ。

毎年ヌブラ・バレーで開催され、伝統と文化を伝え、新しいビジネスチャンスを掴む貴重な機会。伝え続けられ、今も残るものが結局、強い。

 

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山を下りて

 

 

ノース・パル(North Pullu)

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映画に出てきそうな山と川のせせらぎのハーモニー。

 

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休憩スポットでして

 

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カフェではガイドさまがサモサを持ってきてくださった。

 

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テーブルもイスもレストランを彩るタルチョカラーと世紀の絶景。

 

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ここでも皆さん自撮りに余念がない。

日本人だって自撮り、するけど。

インドの方は肌の色も目鼻立ちもはっきりくっきり濃くて

さらに引きこもりがちの日本人には「自分大好きキャラ」と映るポーズを嬉々としてきめられるんですよ。

 

「うらやましい」と「でも私無理」の間を行き来しつつ、

 

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二度と来ることもないであろう奇跡の景色に再び目を落とす。

 

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ラダックの日光の強烈さはちょっと日本にいたのでは想像しにくいかも。乾燥した土地で、有無を言わせずもの言わず照り付ける。

 

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私程度の写真でも補正なして写真の色がピタリと決まる。

 

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日本の写真家の方のラダックの写真集が目に付くのは、自分がラダック行きを決めたからだと思っていましたけど。

 

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被写体の景色には事欠かず、素人でも補正いらずの写真が撮れるのですから、思う存分自分の世界を作りこむことだけに没頭できそう。

 

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刻々と変わる車窓の景色を見逃すまいと

 

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目を凝らし続け

 

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車はやがて山を抜け

 

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いよいよヌブラ渓谷に入ります。

 

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泥色の川。シャヨク川(Shyok River)。

 

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カルサール(Khalsar)のPunjabi dhabaでお昼ご飯

ドライバーさまが「ここでお昼です」と車をとめる。3日間とも、レーの旅行会社が提携しているのであろう、ロードサイドの駐車場のある地元のレストランでした。

 

正直、レーのホテルではインド料理ばかり食べさせられ、「カレーならデリーでも食べられるのに」と不満をくすぶらせていた私。やっと地元のチベット風料理が食べられる!

 

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ベジタブルトゥクパ。

トゥクパは麺料理。平打ちの薄いうどんのようなもの。

箸に注目してほしい…。おまけに1本ずつ柄が違う!

スープの色は濃いけれど、いわゆるマサラな味つけではない。

 

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餃子はインドでは「モモ」と言います。具もクセがなく、日本の餃子と変わらない。

が、当然ながらタレはもれなくマサラです。

あとになればなるほど「ラー油と酢醤油で食べたい…」の思いが胸をよぎったことをここに懺悔させていただきます。

皮がもちもちしていて、おいしいです。

(トゥクパは麺のゆでごろがあり、正直味の優劣は感じた。モモはハズレをひきにくい。みなおいしかった。)

地元のご夫婦がお店を切り盛りされており、息子さんとおぼしき男の子(10才くらい)がお店で食事をしていました。

 

 

デスキット・ゴンパ(Deskit Gonpa)

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岩にへばりつくように立つ白壁のチベット仏教のお寺です。

 

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困難な場所であればあるほど、修行になる、と考えられてきたのであろうことは想像がつく。ヌブラ渓谷の最大のお寺、最古のお寺。創建は14世紀。

 

お寺の中は撮影禁止。

チベット仏教のお坊さまは山吹色とえんじ色の僧衣をお召しです。

お堂には2人のお坊さまが控えておられ、静寂の中、ダライ・ラマ14世の写真にお参りさせていただきました。守り使えられてきた仏具仏像壁画が見事。

 

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広大な、

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あまりに広大すぎる

 

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ヌブラ渓谷を見下ろせる。

 

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そしてデスキット・ゴンパと肩を並べる高さのある

 

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もう一方にある山の

 

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中腹に

 

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金色に輝く弥勒菩薩さまがおられます。

 

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華麗な玉座に座られ、まばゆいアクセサリーをまとわれ、人々を出迎える。

 

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柵の紋様も凝っている~。

 

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もう1度、見渡す限りの絶景を見ていかなければ。

 

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来た道を引き返します。

 

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フンダル(Hundar)の砂丘でラクダ乗り体験

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着いたのは16時ごろ。やっと日がかげりはじめ、ようやく外に出るのが苦にならない。(日中は日差しが痛くて長袖を羽織ってマスクサングラスを加えてもなお辛かった)

 

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素晴らしい景色です。ただし足元には

 

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牛の糞とラクダの糞がまんべんなく落ちているので、注意して歩く。

 

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ラクダ、いました!

 

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近づくと、正直臭い。

でももともと性質が穏やかなのか、よく訓練されているのか

 

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おとなしい。おりこうさん。子ラクダのいななきは聞こえた。

 

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ラクダに乗りましたよ! 料金350ルピー。

 

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1キャラバン5人。

 

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番号を呼ばれたらラクダに乗る。ラクダは足が長いから、立ち上がるときと座るときだけガックンくるのでちょっと注意。

鞍はがっちり地厚。2頭めのラクダの手綱は1頭目のラクダに結ぶ。5頭つなぎ終わったら、先頭のラクダの手綱は地元の方が引く。

いざ、砂丘に出発です!

 

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ラクダに揺られ(動物に乗るのは生まれて初めて)背筋を伸ばし内股を締め、気分は『暴れん坊将軍』の徳川吉宗。

 

フォトスポットではラクダを並ばせ、客一人一人のスマホを受け取り、各人の写真を撮ってくださいました。さすが、わかっていらっしゃる。

日本なら写真屋さんが待ち構え、記念写真を買わされるところですね!

 

 

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今回のラダック旅行で私が撮ったベストショットは、ラクダの上から撮った観光客のキャラバン隊です。

 

 

 

地球の歩き方 インド 2020~2021

 

 

 

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