インドでは観光ガイドは国家資格。今回のインド旅行では日本語ガイドさまにご同行いただきました。30歳男独身、日本語ペラペラおまけに超優秀。旅行中終始安心・リラックスしていられたのはひとえにガイドさまのおかげ。
同行すれば気心もしれてくる。よもやま話に花が咲く。
明らかになる30歳独身インド人男の身元
(一緒に歩いたインド ラダック レーのメインロード 以下同)
ご縁のはじまりは前回のインド旅行。LINEのID交換はしていたので切れ切れながらも連絡を取り合い、コロナショックを乗り越え、晴れて再会の運びとなりました。
旅行に先立ち、ガイドの身分証明書を送ってもらった。記された苗字は堂々のバラモン姓です。
地方の出で、お父さんも日本語ガイド。観光客の話を聞いただけで日本語を覚えてしまう。地域の歴史に通じ、本まで書いた。学位まで取った。息子を大学まで通わせた努力の人。
お父さんもお母さんも私より年下。そして結婚は16才と14才のとき!
お母さんは早く嫁をもらえとせっつくものの、お父さんは「自分の結婚は早すぎた。周囲の言うなりになるしかない結婚は良くない」とおっしゃっているそうです。
前回は女の子に興味津々で、
私もできる限りのアドバイスはしたつもりですが、全然実行してない。
(まあ、コロナ騒動もあったしね…。女の子どころでは…)
夢見る男の子ぶりは影をひそめ、大人の男性に成長していた。
(ついでに言えばふたまわりくらい太った;;; )
今は「インドでは結婚は親が決める」って言ってます。田舎の両親からしきりに花嫁候補のプロフィールが送られてくるそうです。
男の人につける薬はないのでは(インドの飲酒事情)
(レーの町で食べたチベット風餃子、モモ)
実をいうと仕事がない、お金がないって言うから、ささやかながらカンパなんか送ってた。おかげもあってか、ガイド料金は超破格の友だち価格を大幅に下回る超安値。
インド人義理堅い!
(ラダックは行きたかったけど価格で断念したと言っていた。当人にとってはタダでラダックに行けるだけでもメリットなのだろうと推察)
日本のお土産何がいいですか、と聞くと「日本酒」をリクエストされた。
今から思えばすべての始まりの予感、と取るべきだった…。
再会の挨拶もそこそこに選り抜きの大吟醸180ml2本を渡すと一晩どころか瞬間飲み干す。(もっと安いのでよかった)
大きすぎるディスカウントの穴埋めにと「滞在中のお酒は任せてください。」と胸をたたいた私。
ラダックのメインロードなんか、私はウキウキと「わーい、『世界街歩き』みたいだ~」とラダック建築やらカシミア・パシュミナショールのショーウィンドーやら地元の人の青空市場の野菜果物クラフトなど見て喜んでた。
一方、隣の30歳独身インド人男はスナイパーを警戒する007のようにメインロードの横道にまんべんなく熱のこもった視線を飛ばし、あまつさえ通りすがりの気味の悪い(失礼)男性を呼びとめ、「ワインショップはどこにある」と聞き込み開始。
小汚い(ホントに汚いんだもの)ワインショップにはオトコがいけすのコイのように群がる。(つまり順番などなく、強気で売り場カウンターの前に立ったもん勝ち)大事にお酒を胸に抱え(ちなみにインドではお酒はむき出しで持ち歩いてはいけない)目は喜びのあまり妖しく輝き(何もしなくてもアーリア系の目力はハンパない・ラダッキー系は日焼けと乾燥で精悍さ倍増だというのに;;;)達成感あふれる顔つきで出てくる。
店の外では裸足の母と幼い子どもが、不織布のマスクを2枚3枚手に持ってひらひらさせて買う人を待っている。
強烈すぎる光景を見せつけられてしまいましたよ。。。。
コレが毎日繰り返されるんです。(ため息)
他の日は田舎で店は空いていたし、オトコ鈴なり女子供は外で物売りはさすがに1回だけでしたけどね。
お酒は大学で覚えたとのこと。(お父さんがんばったのに息子は都会で禁断の味に出会う。世界共通なのね)田舎に帰れば友達(ALL男。女の子の友達は外国人しかいないとは本人談)と屋外で飲む。デリーに出れば飲み放題。
「休肝日」の日本語を教えてさしあげました♪
コロナ下、仕事がなく、田舎に帰った。またもや本人談。
「ウチはお金持ちじゃないけど食うには困らない。(お家は農業・お父さんガイド兼業)ただし酒代には困った。」
稼ぎ頭の息子が失職しても楽々呑み込むこの余裕。大国インドの底力を目の当たりにしてしまう。
酒税はインド諸州の貴重な財源。同じお酒でも州によって値段は違う。インドの普通の一般庶民はまず所得税を払う所得水準に届かない。インド全土を旅してきたけど、お酒はたとえ高くても必ず行った先で買うとおっしゃってました。
毎日必ず家族に電話・家族に尽くしぬく孝行息子
(ラダック在住の日本人女性、上甲紗智さんの ラダははブログ を見て探していただいたカフェの抹茶ラテ)
(上甲さんお手製のクッキー)
天空の湖、ラダック地方パンゴン湖に1泊。
景色は世界の超一級でも奥地は奥地。スマホは不通・Wi-Fiなしがデフォ。
翌日、電波の通じる山合いに入った途端、ガイドさま・ドライバーさまはまっさきに家族に電話。
ヒンディー語ゆえ、内容はわからないまでも「お兄ちゃん、どうしたの?(注:妹さんに電話していた)昨日、心配したのよ! 」との内容であろうことは漏れ出る電話先のたたみかけるような口調で察しはつく。
毎日かならず連絡する。ことになっている。情の深いことで…。
コロナ前は会社のトップ3に入るガイドだった。1位が社長、2位が社長の息子、3位が30歳独身インド人男。売れっ子で忙しいけど、月に1度は田舎に帰る。
(注:ただの距離じゃないですよ! 電車で1日がかり! 軽く日本列島縦断の距離ですよ! )
稼いだお金は自分のためにも使うけど、必ず両親に渡せるだけ渡す。
(だからこそ家に舞い戻ってもあたりが柔らかかったのでしょうね。ご家族はみな、とても優しかったそうです)
また、30歳独身インド人男に限らず、ガイド仲間は皆同様とのこと。
日本人は両親にお金を渡さないのか、と聞かれ、
- 日本には国民年金ほかの社会保険制度があり、稼ぎのかなり大きい部分はお国にもっていかれてしまう。
- もっていかれたその先で、お年を召した方々の医療費、薬代、年金にあてている
ことを丁寧に伝えました。
インドの年金制度、調べてみたけど、勤め人じゃないと厳しそう。親子に限らず、一族家族地域の人と人のつながりは即ライフライン。
どんなことがあっても両親の面倒は最後まで見るとキッパリ断言されました!
バーティちゃん結婚問題発覚
(行きはUber帰りはリキシャで連れて行っていただいたデリーのショッピングモール)
妹のバーティちゃん(仮名)は地元で学校の先生をしている。(おりこうさんぶりがうかがえる)つい最近、結婚が決まった。
インド・結婚ときけば持参金問題。
安い持参金でよければ、いくらでも相手はいる。
しかし手塩にかけて育てた愛娘。大事な大事な掌中の珠。間違いのない相手と結婚させたい。貧相な持ち物(銀のアクセサリーとか必須なんだとか)を持たせて嫁ぎ先で肩身の狭い思いはさせられない。行った先でも、大切にしてもらわなければならない。末永く幸せであってほしい。を形(=持参金)にしないと、娘をふさわしい男の元に送れない…。
現金が用意できなければ、畑を売るしかない。
バーティちゃんの心中いかばかりか。
「私のせいでおとうさんとおかあさんは…。」と自分を責めたりしてないか。
女の子にとってお嫁入りは特別。一世一代の花嫁さんには、明日への希望だけを胸いっぱいにして晴れの日に臨んでほしい。
見送る家族のことなんて、気にしないでほしい。自分が幸せになることだけ考えれば、それでいいはずなのに…。
30歳独身インド人男にしかるべき支払いをしても酒で中抜きされ目減りしてしまうことは想像に難くない。
でも、ユニセフだってワールドビジョンだって中抜きはある。
私なんか、たまたま日本に生まれただけです。
だけど自分にできることをしたい。
「またインド来ます。またガイドお願いします。」
言いおいて帰国の途につきました。
帰ってすぐに特典航空券取った。
次に会えるのは、晩秋。
(ショッピングモールの巨大イートインで南インド料理初体験)
(これまた上甲さん激推しの開店したての高級レストランも)
(画像と店名だけでテキパキ調査・予約・タクシー手配までしてくださって)
(行きたい! とお願いした3時間後には連れて行ってくださいました)
(屋外の席でお料理の写真が撮れなかったのが残念と言えば残念。ピュアベジタリアンの豪華料理! レア度もお味も超一級! )
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