もともとあまり外食しません。真面目に材料から自炊生活。しみじみ思う。誰かに作ってもらうゴハンはおいしい。自分で作るゴハンはおいしくない…。
出来上がったお膳が目の前に並ぶ、サプライズが、ときめきが脳内味覚(なんて言葉あるのかしら)の何割かを決める。
しかし工夫し、「たとえ自分の作ったゴハンであってもおいしいはずだ」を脳内に刷り込むことも必要ではないか。
ゴハンがおいしくない
基本、「米の良しあしをあげつらう前に、いかに炊きたてのゴハンを食べるかがゴハンの味を左右する」が私の持論。
(実際は米の違いもあるけど。ふるさと納税で南国のコシヒカリを頼んだことがある。北国・米どころの米との違いを生まれて初めて身をもって実感した)
手を抜くために小分けして冷凍するんですが、このゴハンがまた、うまくない。おいしくない。
炊きあがり後すぐによーくゴハンをかきまぜて、せいぜいふわーっとさせ、ビニール袋に入れる。前はコンテナに入れて冷凍していたんですが、風味がよくないと却下されてしまった。
なんか、ダマになるんですよ。固くなる。調べてみると、加熱しすぎが良くないらしい。
あつあつのホッカホカのゴハンを食べたい。しかし家の者は「ゴハンできた」と呼んでから食べ始めるまでが長い。食前のサプリザラザラもお約束(胃腸が弱いんだそうで)。
冷めちゃう。と電子レンジの温度を高めに設定していたのが間違いだった。
加熱が終わり、持って「熱い! 」じゃ加熱しすぎ、と言われ、目からウロコ。
でも、加熱が足りないとまだ冷たい部分も残っている。混ぜてあったまっている部分の余熱であったまればいいのですが、 加減が難しい。
確かに「ほどほどの温度」を心がけたことで、解凍ゴハンのダマ問題は解消された。
だがしかし、「冷める」問題は解決していない。
再加熱したゴハンを保温モードの炊飯器に入れ、ダイニングテーブルに持ち出すべきだろうか。
魚がおいしくない
ことに焼き魚がおいしくない。「ウチの魚は焼きすぎなんだ」と言われてしまった。反省。
ウチの魚焼き器は「切り身」「姿焼き」のボタンがあるので、スイッチを押すだけだった。
さらに、生焼けが怖い。食べ始まって「まだ焼けてない」でもう一度キッチンに立つ…手間を省きたいばかりに念には念を入れ、魚を焼く。が良くないらしい。
職場の同僚は自転車が趣味で、新潟あたりが週末のサイクリングエリア。かの吉永小百合さまが立たれた塩ジャケのお店がある村上は、スーパーに行っても地元民価格で塩ジャケの種類が豊富…。などのウンチクを首を垂れ、拝聴している。
「私は魚は弱火で焼きます。魚焼き器の前から離れず、焼き加減をチェックします」とのお言葉に、そうか、遠火の強火ばかりが魚を焼く極意じゃないんだなあ。いやはや、恐れ入りました。
話の聞き方がおメガネにかなったらしく、本場・村上の(スーパーで売ってる)塩ジャケ、いただいちゃいましたぁ☆彡
本場の切り身はウチの近所のスーパーのそれより、ずっしり分厚い。
早速魚焼き器の前に張り付き、焦げ目は入れず、じわじわと、照りが出てくるように焼いてみる…。美味しかった!
生かさぬように殺さぬように。ならぬ焦がさぬように・生焼けにならぬように…。
ま、ホイル焼きにしてしまうというテもある。
肉がおいしくない
煮込み肉はまだいいんだが、焼く肉系のメニューがなんか、パサパサしているんだよなあ。
昔はボーナスが出ると、ステーキ肉を買ってきて家で焼いたりしていた(金と食べ物の力で家族の日頃生じているであろう不満の口をふさぎ、私からの感謝も伝わる)。コレは美味しかった。
しかし普段スーパーで買ってくる肉系統はおおむね、あんまりおいしくない。固いかつパサパサしている。
下味をつければいいんですよね。味噌漬けにするとか、塩こうじにつけるとか、日本酒を一振りする。
柔らかくしたいのなら重曹を使えばよい。(使いすぎはフニャフニャになってしまい逆効果らしい)
片栗粉をまぶす。ただし肉を焼くとフライパンにくっついてしまう。。
手っ取り早いのは、スーパーで「〇〇の素」なんて買ってくることなのです。プロの味付けとは偉大です。
で、手持ちの塩コショウ日本酒みりんしょうゆ味噌あたりで自分の感覚で味付けすると途端にボロが出る、といいますか。
…Twitterで、「今日は外食しなかった私、偉い」なんてつぶやいている人を見かけると
真面目に黙々を料理している自分がむなしく感じられたりする。
「〇〇の素」に身をゆだねるべきか。
いずまいをただし、ハチマキを締める心構えで今一度、料理本・料理レシピの基本に立ち返るべきか。
野菜がおいしくない
コレも素材が先にありきかもしれない。無理は禁物、身の丈にあった手近な材料でなんとかする派なので、有機野菜の頒布会に入るとかやってない。家庭菜園、やってない。生活圏の中にあるスーパーで、普通に安売り野菜を買ってくる派。
手間と知識がお味に比例するのはホントだとおもいます。
サラダは野菜を洗い、ザルで水気を取ったあと、余計な水分をやわらかなフキンでそっとふき取る。
下味にオリーブオイルと砂糖なんて混ぜ込むと、とたんに風味がアップするんですよね
(味の素をふったら「シャリシャリする」と言われた。以後味の素は加熱する料理に使うことにした)
炒め物は、「所詮家庭料理の火力ではシャッキリ仕上げは無理ムダ」なのかもしれない。野菜の量をせいぜい少なめに投入しても、やっぱり水分はしみだしてくる。
かくあるべき、とのアタマと、さっさと料理をすませたい一心でプロセス中抜きしている自分がわかっているから、
食卓の自作のおかずにどこまでも飽き足らないのかもしれない。
家族のために料理、なんて言われてもねえ…。ぶっちゃけ、「やってもやらなくても文句ばかり言う」のが家族の常。
それでも。やはり。全力で立ち向かう方、私、尊敬しちゃいます。
味付けがおいしくない
わかっているのです。きちっと計量すべきです。
「大さじ1」「小さじ1/2」と書いてあったら計量スプーンを使うべき。
「中火」と書いてあったら「中火」です。早く仕上げたい~なんて勝手に強火にしてはいけません。
「いったん火を止めて」と書いてあるならば、コンロの火をつけっぱなしにして調味料を入れてはいけないのです。
同じレトルトカレーを料理自慢の人がアレンジを加えたものと、外箱のレシピを一言一句ゆるがせにせず、忠実に作った料理初心者のカレーと比べてみたら、料理初心者に軍配があがる。
さもありなん…。
真面目にやってるフリをして、ちょこちょこっと手を抜きたくなるんですよね。
トライアンドエラーをきちっとノートとかにつけるべきかしら。
「うーん、イマイチだなあ。」とか内心つぶやきながらゴハン食べてるよりは。
今は自炊が絶対正義の時代じゃないんだし、
出来合いのオカズを買って帰るよりはコストダウンになるのだからと割り切って「〇〇の素」を前向きに取り入れる。
そこそこ食べられて、糖質タンパク質野菜のバランスが取れているならば良しとする。
年に何回かはいいもの食べているはずだし、
家庭料理はさほど頑張らなくても…。
と落としどころはいくつもあり、悩みながらも今日もキッチンに立つ私です。
味つけ黄金比率で基本の料理100 (オレンジページブックス) (日本語) ムック –