憧れの神戸北野ホテルに朝・夕食付でお泊り。プランはいくつもあって迷ってしまう。初めてなんだし、無難に『【当館人気No.1】神戸洋食ディナー世界一の朝食付き』 にした。ご披露します。
神戸洋食ディナー
神戸北野ホテルには2つレストランがある。
- フレンチレストラン アッシュ
- ダイニング イグレック
夕食はフレンチレストラン アッシュでいただきました。
レストランはほの暗く
テーブルにはキャンドルの炎が揺れます。
最初のひとしなは
アッシュの看板料理「野菜のコンポジション テリーヌ仕立て」。21種類の野菜を太巻きのように巻いて薄くカットしたもの。
デイル入りのムース・トマトペースト・オレンジソースが添えられている。
グリーンサラダも一緒に。
ムースにはイクラもかかっている。煮野菜も生野菜も味は淡泊。順番にソースを試しながらいただきます。ムースは口どけと油のほのかな甘み、トマトペーストは酸味、オレンジソースは甘めの味。
野菜の素材の味を前面に出してくるところ、今の時代っぽい。
ソースを余さずいただいて帰りたいので、途中でおかわりした。バターのかわりにオリーブオイルが添えられている。オリーブオイルは、香りもわりと強くて、個性を主張しているかのよう。
「クリームシチュー」だとのこと。
でも、色がかなり濃い。ブイヨンの味がかなり強く、ホワイトシチューなんですが、濃厚。具がホテル仕様で細かく刻んであるので、口当たりが家庭料理のそれとは違っていて、目新しい。
神戸牛のサーロイン赤ワインソース
本物・本場の神戸牛。肉、小さいんですよ~。4cm×8cmくらいかな。厚みも1cm弱くらい。少ししかないのがかえって探求心をあおる、といいますか。大事に味わって食べよう、の意欲をかきたてる。
神戸牛は、柔らかい。そしてサシがしっかり入っている。温かくてやわらかくて、脂の風味と牛肉の風味がかみしめるとじゅわっと口の中にあふれる。
デザートはイチゴのムース
リキュールの効いたローズ風味のジュレ(ちょっとコーラっぽい)
下はそのまま。中にはカットいちご・冷凍イチゴ・ラズベリー入り、上は泡立てて。
イチゴのムースはグラスの真ん中に縦に入っていて、ピンクのハートのメレンゲが飾りです。
もう一つスーツ、出ました。クリームとイチゴをのせたマカロンとフィナンシェ。
最後にコーヒーか紅茶を選べます。(飲みかけですみません)
感想
所要時間は1時間たらず。正直あっけなかった。
とてもとても率直に言わせていただきますと、「たったこれだけ!? 」
定番の宿泊プランだから選んだだけで、ろくろく内容読んでなかった。予備知識がないまま、何も考えずに「オーベルジュの夕ご飯~。」と降りていった私。軽くショックを受けてしまいましたよ。
さらに、「メニューいただけませんか」とお願いしたんですが、断られてしまった(作っていないそうです)。早口のギャルソンさんのお料理の口上を必死になって聞き取るしかない。
ただし。神戸牛は脂が強く、腹八~九分め。そして神戸北野ホテルに泊まる人のお目当てが100人中99人まで『世界一の朝食』である以上、夕食は軽めにしておく。ホテル側の意図も理解できる。
さらに冷静に考えれば、前菜・スープ・主菜・パン・デザート・ドリンクと、普通の一食分としては必要かつ十分。満腹になりすぎず神戸北野ホテルのお料理をいただけ、翌朝の『世界一の朝食』に備える。わかりみある。恐れ入りました。
味は東日本住みの私にも、濃すぎず、おいしくいただきました。
世界一の朝食
『"世界一の朝食"と呼ばれる秘密』
神戸北野ホテルでお楽しみいただける朝食は、総支配人・総料理長 山口浩の師匠ベルナール・ロワゾー氏から公式に送られたヨーロピアンスタイルにこだわった朝食です。この朝食が世界一たる所以は、オーベルジュならではのスタイルにあります。ディナーの余韻に浸り、ゆったりとくつろいだ時間の中で眠りにつき、豊かな時間に包まれ迎えた朝に待つ食事。これら一つひとつの歓びを重ねる一連の流れが、かつて味わったことのない食べる感動を生み出すのです。ロワゾー氏は山口浩が神戸北野ホテルをオープンするにあたり、この世界一の朝食を公式に贈ってくれました。そこから、ここ神戸で独自の進化を遂げ、ここでしか味わえない唯一無二の朝食になったのです。
お料理はテーブルいっぱいに運ばれてきます。
サーブは2回。まずテーブルの中ほどに1回。
2人分です。
パンとフィナンシェ
クロワッサンやパン・オ・ショコラ、フィナンシェなど素材や味にこだわったパンを数種類ご用意しています。
3種のバター(トマト・パセリ・プレーン)や生コンフィチュール(フルーツの一番美味しい瞬間を提供するために低温真空調理で仕上げた季節の生コンフィチュールや栗の花の蜂蜜、アーモンドペーストをご用意しました。
自家製のグラノーラやパン、ヨーグルトと一緒にお楽しみください)とお楽しみください。
ポトフ
温かい鶏のコンソメを使用した野菜のポトフ仕立てをお楽しみください。
シャンボンブランと生ハム
フランス語でハムのことを「シャンボンブラン」と言い、シャンボンとは”豚のもも肉”、ブランとは”白い”を意味します。
クリュとは”生”。生ハムのことを「シャンボンクリュ」と言います。
パンの上にハムとたっぷりのバターをのせて食べるのがおすすめです。
カフェ・オ・レ
丹波・但馬の乳牛の低温殺菌牛乳とコーヒーでカフェ・オ・レを。
ミルクとコーヒーの割合をお好みで楽しむのがヨーロピアンスタイルです。
ご希望で紅茶もご用意しております。
パンは種類が多くて、二段重ね。
とってもこんなに食べられない…人のためにビニール袋と紙袋が添えてあり、持ち帰れる。
続いて第2のお膳が運ばれてきて
1人分。
タピオカ・オ・レ
小粒のタピオカを甘く炊いたタピオカ・オ・レ。
丹波の黒豆と一緒に、ドライフルーツやナッツの食感をお楽しみください。
他にもタピオカ、ココナッツ、タピオカ・ショコラ、クスクス、レザンなど日替わりでご用意いたします。
真ん中の一番大きいボウル。タピオカや他の具材は沈んでいて、スプーンですくっていただきます。
ヨーグルト
体内の善玉菌を増やし腸内細菌のバランスを保つヨーグルト。
蜂蜜・コンフィチュール(ジャム)との相性、バランスを考え、神戸北野ホテルオリジナルテイストに開発されたヨーグルトです。
プルーン
カリウムやミネラルがバランス良く含まれているプルーンをふっくら柔らかな紅茶風味に仕上げました。
なかなか濃厚なお味でした。
季節のフルーツ
ビタミンや食物繊維豊富なフルーツ。時にはコンポートでご用意いたします。
飲むサラダ
身体を心地よく目覚めさせる野菜たっぷりの”飲むサラダ”。季節のお野菜やフルーツを数種類ずつ。低速ミキサーでしぼります。
黄 | マンゴー・パッション・レモン・セロリ・ライチ |
橙 | 人参・パイン・ビート・レモン |
赤 | フリュイリュージュ・バナナ・トマト・タラゴン・レモン |
緑 | 青りんご・日向夏・ライム・小松菜・デイル・洋梨 |
みかんorグレープフルーツ |
私が選んだのはグレープフルーツジュース。1つひとつ、さらっと飲めてあとになると分離してくるものとか、とろみとコクがあるものとか、みんな味が違う! もちろんみんな超絶美味しい!
そしてクライマックスがゆで卵で
半熟卵
濃厚な黄身を持つ丹波地鶏の卵を使った半熟卵は、室町時代より続く製法で作られた豊岡市の「誕生の塩」をすこし振って、スプーンでお召し上がりください。
専用のエッグカウンターを卵にかぶせ、ボールを2回ほど上から落とすと殻に切れ込みが入ります。切り込みにそって殻をはずすときれいにお召し上がりいただけます。
ゆで卵がエンターテインメントになってしまう。黄身は、私がスーパーで買う卵より黄色が淡くて透明感がある。
2回落とす、と書いてありましたが、4回落としました;;
お塩は最初に運ばれてきたお膳の、コーヒーシュガーの隣にあります。
感想
思い起こせば、パンと生ハム2枚とゆで卵がメインディッシュの朝食。
それを演出とストーリーづけで全国から宿泊客を引っ張ってくる。
感動してしまった。
ちなみに、夕食も朝食も、ホテル公式サイトから単品で予約できる。
私の宿泊プランの食事の単価は夕食は5,000円弱、朝食は7,000円弱。
コロナゆえか、今なら昼食に『世界一の朝食』を食べられるコースもある。
また特筆すべきこととして!?
お客さんのビジュアルの質の高さは、間違いなく私が国内で宿泊したホテルの中でピカ一! ダントツ! 美人ばっかり! イケメン・ダンディなおじさまばっかり!
そしてこれまたコロナゆえか、客数を絞って営業しているので、レストランの空間にゆとりがある。お客さんは少なめ、全員、洗練された方ばかりで、
さすがですねえ。神戸。