神戸にはお昼ごろ着いて1泊し、次の日のお昼には次の目的地へ向かう。午後半日・ナイトツアー・午前中半日 で回った。おしゃれな街なのでどこもかしこもインスタ映えしそう。街のカラーがとってもわかりやすいですね!
新神戸駅でおりて
実は新幹線の新神戸駅って、繁華街からはけっこう離れている。
ゆるい坂道をのぼり、異人館通りを目指します。徒歩15分くらい。
異人館みつけた!
山(住宅地ですが)の登り口がいくつもある通りで、異人館が立ち並んでいる。街頭もポールも、情緒あるなあ。
スタバも土地柄で異人館仕様。入ってみたかったのですがあいにく満席。
観光案内所で「2~3時間で異人館見て回りたいんです」と相談。極めたのはおすすめ3つ。風見鶏の館、萌黄の館、うろこの家。
風見鶏の館と萌黄の館は国の重要文化財のお墨付き。うろこの家は神戸では最初に一般公開された異人館で、知名度抜群。
風見鶏の館と萌黄の館は隣り合っているので、移動時間はほぼなし。
うろこの家までの距離は5分くらいなんですが、異人館は3つとも山の手も山の手。うろこの家は一番てっぺんにあり、「せっかく来たんだから~」と気合入れて狭い遊歩道(車1台やっとのとこで通れるくらい)を登っていかなければならない。
うろこの家を最初に見れば、山を下って行ける。
風見鶏の館
屋根のてっぺんに風見鶏。
20世紀のはじめに建てられたドイツの貿易商家族のお屋敷。
豪邸だ。
入口をくぐると風見鶏のオブジェがお出迎え。
案内板。
お館の見取り図などの案内板。なお、入場券を買っても、半券だけ手渡され
パンフレット・紹介のたぐい、もらえないのです。ま、今はネットでなんでも見つけられるから、いらないといえばいらない…。
玄関
入館料は萌黄の館との2館券で650円。
ホール
真ん中にお花。
応接間
奥さまのサロンとして使われていたお部屋。
家族写真も飾ってあります。
居間
ピンクと赤紫を基調としたお部屋で、家具の色も紫がかって見える。
シャンデリアもピンクです! アール・ヌーヴォー。
食堂
アンティークなお品が飾ってある。
ここが写真のベストポイント。(床に表示がある)
皇族(確か秋篠宮夫妻)の方々も来館されたことがあるみたいで、写真が飾ってありました。
ベランダ
私の行った洋館では必ずお目にかかる、ガラスをふんだんに使ったサンルーム。
貿易商の御一家はひとり娘の教育のためにドイツにわたり、おりしも第一次世界大戦が勃発。二度と風見鶏の館に戻ることはなかった。夢のような少女時代をすごしたお嬢様は、生涯「神戸のおうちが一番楽しかった」と日本を懐かしんだとか。
NHKの朝ドラで神戸の異人館が取り上げられ、風見鶏の館を復活させるプロジェクトを知った、遠いドイツのお嬢様は、「私が住んでいた家です。」と名乗り出た。豊富な写真が今も残されている。お嬢様の提供。当時の豊かな暮らしぶりを垣間見ることができます。
階段を上り、2階へと。
客用寝室
二階は貿易商一家のプライベートスペース。でも一発めはお客様用の寝室なのね。
カーテンと壁紙、おそろいだ。
朝食の間
子供部屋
広いんですよ~。
一人娘のための広大なスペース。
バルコニー
昔のガラスって、ゆがみがあるからすぐわかる。ふんだんに使われている。
寝室(ミュージアムショップ)
一転して豪奢な壁紙に目が行ってしまう。ご夫婦の寝室は、今はお土産物屋さん。
お部屋いっぱいに神戸グッズや異人館グッズ、アニメの聖地めぐりのグッズなど。
所せましと並んでいた。
ここにも風見鶏。
2階の見学はここでおわり。
階段をおりて1階に戻り
書斎
家具の立派さに見とれ
ソファには在りし日の館の姿の写真。
お屋敷の建築家の胸像とオーナーさまの頭像。
萌黄の館
木陰にたたずんでいる淡いグリーンの西洋館。
入口から入っていくと
気配を察した職員の方が扉を開けてくれた。来る人、少ないのかしら。
萌黄の館は土足禁止。
エントランス
風見鶏の館側は、じつはおうちの裏口になる。回っていって、正面門側から見た前庭。六重塔がオリエンタル。南国の木がトロピカル。ちょっと不思議。
中に入ります。
もともとはアメリカ総領事のお屋敷。次が神戸電鉄の社長さんのおうち。1978年まで実際に使われていて、1980年に重文指定。
食堂兼居間
風見鶏の館よりは小さい。
置物も油絵も胸像も立派な来歴の由緒正しいお品物。豪華で贅沢なつくりであることはかわりない。
写真も飾ってある。
応接室
皇族の方々の訪問写真や芸能人の色紙。
外観も萌黄色。壁も萌黄色で同じ。
暖炉の上の鏡は、姿見というよりは、光を取り入れるためなんだとか。
書斎
四隅の調度に目が行ってしまう。
真ん中ががらんとしていて
書斎というより、サロンみたいな雰囲気でした。
壁紙が風見鶏の家よりシンプルで、家具の色が濃くて高級感がある。
ドアの色はライトなんですね。
お部屋を出て
階段を上っていく。
化粧室
子供部屋
居間
寝室
ベランダ
風見鶏の館よりコンパクトだった。
お部屋を見て回るのですが、こう言ってはいけないのかもしれませんが、個人のお宅。
所要時間は短め。
普段だと、「〇〇の衣装を着て写真撮影」なんてアトラクションを用意している異人館もある。ただしコロナ下で、クローズしている異人館もかなりあります。
が観光案内所の方のお話でした。
うろこの家に向かう道。
道路幅、狭い! で、高級車が多い。決してコンディションが良いとは言えない山の手の道を、強気で通り過ぎる大きな車…神戸ならではの景色でした。
うろこの家
うろこの家は入場料が1,200円だった。それも単館のチケットはなく、ほかの施設との抱き合わせ。結構高い。
民間のグループが管理しているんですね。「3館パス」「4館パス」など、チケットも種類がある。ガッツリ異人館めぐりに時間を割けるなら、お得です。
うろこ模様が異人館で、隣の亀甲模様が美術館。西洋画の展示がある。
前庭のパワースポット、イノシシ像。鼻をなでると運がつく。
チケットは買ってあるのでそのまま中に入れる。
見学は1階から。
観光客に見てもらうことを意識した展示なので、集められた西洋アンティークの数が段違いに多い。
前2つの異人館の落ち着いたたたずまいとは、ちょっとカラーが違います。
洋食器とテーブルセッティングの展示。
奥から玄関をみたところ。
階段を上り、二階へ
豪華な室内装飾の展示。神戸ならでは。
ありし日をしのばせる品々もきれいに展示されていて
よろいなんかもありました。
張り出し窓からは光が差し込み
書斎。
豪華な書棚。
サンルームには
変わったイスだなあ。トランプの王様や女王さまがすわっているイスみたい。
ソリなんかもおいてあった。
ドラゴンのソリです。
サンルームから見下ろす神戸の町。
神戸の夜景(海側・山側)
夕食後、タクシーをお願いして、神戸の夜景を見に行きました。
2時間で11,800円。
キャッチコピーは
「日本新三大夜景都市」に選ばれた
六甲山からの1,000万ドルの夜景!
神戸の町から、片道1時間くらいかかる。夜道で、道ももともとは私道(今は市道か県道)だったそうで、カーブも多い、街灯も寂しく、息子は車酔い気味。
それでも、冷気のなか 展覧台から見下ろす夜景は格別。
ロープウェイの駅もレトロですよ、と教えていただき行ってみた。
お言葉どおり。いい味出ています。
ロープウェイの下で運転手さんが待っていてくださることになり
次は海側からの夜景。
しおさい公園から。
私は神戸好きですねえ。街中から15分くらいで外に出ると食べ物なんかも値段変わります。安くなります。おいしいです。
あそこが暴力団の山口組の事務所です。
などとご当地情報を教えていただきながら、ツアー終了。
2時間の約束が2時間半くらいになってしまったけど、追加料金なし! 良心的。少し多めにお渡ししました。
メリケンパークと神戸ポートタワー
翌日、東京なら東京タワー、大阪なら通天閣、パリならエッフェル塔、ニューヨークなら自由の女神、神戸ならポートタワーなんだから見て帰ろう、とメリケンパークへやってきました。
鉄板を貼り合わせた巨大な鯉のオブジェ。発想がすごい。
帆船も見えた。
神戸のランドマークをまぶたにおさめます。
海も見渡せる。
波止場。
ポートタワーから見下ろしたメリケンパーク。
三ノ宮の駅前に戻ってきました。
食べたもの
ホントは神戸名物、本場の明石焼きを食べて帰りたかったのですが、お目当てのお店はクローズ。
カリフォルニアのメキシコ料理店、クロニックタコスに入りました。
頼んだのはケサディーヤ(トルティーヤに肉とチーズをはさんだもの)とナチョス。
北野のトーマス坂の洋食屋さんでは
ナポリタン。ソースがしっかりしていて、とってもおいしかった!
デザートのチーズケーキは、オリジナル。
観光地めぐりしていてとりわけ目を引いたのは、名所旧跡ではなく、女性。若い女性。20代~アラサー~アラフォー世代の女性がとにかく多い。
さらに、みなさん流行に敏感で、おきれいで。そろって今期ものの最新ファッションで身を包む。なのでコートや髪の色のトーンは違えど、全員似たようなシルエットであちらに3人、こちらに2人。
ベージュと淡いピンクとサックスブルーとライラックのウールのロングコート+ロングスカート。…同じに見える…。
移動して次の町に行ったら、途端に道行く人は「多様性」と呼ぶにふさわしく、激変ぶりを痛感してしまった。
神戸限定の地域カラー。ここまではっきりしているエリアは、初めてでした。