スペイン旅行のハイライト。アルハンブラ宮殿のパラドールにとまってお食事をいただくのです。質・味とも、9泊11日のスペイン旅行でベスト! コース料理の夕食とブッフェ料理の朝食を紹介します。
レストランの雰囲気
私が行った時期は9月の中旬で、天気は普通に晴れ。日中は日差しが照り付け、暑いけど夜は気温は下がる。
寒がりの女の人だったら重ね着した方が…の気候でしたが、夕食時、レストランの外のテラス席は使われていなかった。
夕食の時間は20時から。
日本人の感覚だと、遅いのですが、9月のスペインが暗くなりはじめるのは19時半ころからなので、スペインでの体内時計的には納得の時間帯で、スタンダード。
20時でこの明るさ! なんです!
私はパラドール宿泊のオプション付きのアルハンブラ周遊2泊3日の団体ツアーに参加。
アルハンブラ宮殿とパラドール宿泊☆2泊3日 アンダルシア周遊 <日本語ガイド/マドリード発>by ミカミトラベル
ドレスコードはなし。とホテルまで連れてきてくださったガイドさまから説明を受けました。
食事はコース料理。ツアー料金に含まれています。
ツアー客はまとめて、つまりみんな一緒にテーブルを囲む。(5人でした)
せっかくのレストランでのお食事なんだし、ツアーでご一緒してくださる方々のために日中炎天下に備えたカジュアルかつ気を抜いた格好でもいられない。着替えました。
夕食はスペインの郷土料理づくし
5人組は窓際の丸テーブル席。白×銀のカトラリー。
お皿をとれば黒のレース模様のマット。
食事代はツアー料金こみですが、飲み物は自己負担。
日本語のメニューがありました!
かなづかいにカクッときたりしますが、
ここはスペイン、アンダルシアはグラナダです。
コーヒー2.9ユーロ、ビール3.1ユーロ、ワイン3.6ユーロ、10%の税込みです。
パラドールのロゴ入りのティーカップで運ばれてきたコーヒー。
スープ ガスパッチョ・クリーム
色からしてエビかなあ、と思ったのですが、ここはアンダルシア。ガスパッチョです。野菜のうま味が入っていて、日本で食べるガスパッチョよりも酸味を感じます。クリームでコクを増してきている。
前菜 塩たらとエビのミオホンまたはレモホン(アラブ時代の料理)
ガイドさまは「ミオホン」とおっしゃっていました。しかしいくら検索かけてもヒットしない。アンダルシア、ことにグラナダの郷土料理「レモホン・グラナディーノ(remojón granadino)」だと使っている材料は同じです。塩たらとエビ、そしてオレンジ、ゆで卵。
本式でいくと(郷土料理、おばんざいですから)エビはいらない。たらは、スペインの「バカラオ」とよばれる干物。
魚の塩味とオレンジの甘味と酸味がまじりあう。
日本だとそうそうお目にかかれないお味。
ご一緒させていただいた、上級国民ぶりがうかがえる美貌の若奥様も「おいしい! 」と感動されていました。
メイン料理 イカの墨煮
イカの墨煮も、王道のスペインの郷土料理。(ただし南のアンダルシアではなく北部のバスク地方)
オリーブオイル、ニンニク、タマネギ、白ワイン、イカスミのソース。イカスミはほのかに甘い。オイルもタマネギも甘い。そしてお米も、インディカ米じゃない。スペインでは細長いお米も日本みたいに丸みのあるお米も作られている。バレンシア地方はお米作りが盛んです。粘りもあったし。盛り付けされたの見ても、お米の粒がくっついています。
デザート ピオノノ
ピオノノ(Pionono) とは!? やっぱり、グラナダが発祥の地。ローマ教皇のピオ9世(Pius IX 1792-1878)に由来します。「ノノ」は「9番目」。筒型のスポンジケーキの上にカスタードクリームとシナモンを乗せる。
この筒型がピオ9世のかぶっていた帽子に形が似ていたことからこの名がついた。
レストランのデザートだからアイスクリームなんかも添えてあるし、チョコレートや果物も見目よくアーティスティックですが、町では筒型のまま、売られていたりします。
量が日本人にちょうどいい。
団体旅行のありがたみ、信用できる人にお任せし、選んでもらえるのがこれほどありがたいものだとは。
郷に入れば郷に従え。
見知らぬ土地で見知らぬ食べ物をいただく。
おいしい・おいしくないを言う前に、その土地の流儀と味付けに従い、ありがたく、余さず頂戴するのが最低限のマナーであるはず。
はわかってはいるものの、こちらの想定をはるかに超えたケースが多々あるのも事実。
体が小さい日本人にとって、外国の料理、ことにコース料理はトゥーマッチ、ヘビーすぎるのが当たり前。の概念を打ち破る、
食べ終わってちょうど満腹になる絶妙な量。
のオーダーは、現地を知り尽くした代理店の方のお手間あってのものだと思います。
お料理の出てくるタイミングも丁度。パーフェクト。
そして出てくるお料理が、日本の良いトコのレストラン並みに盛り付けが洗練されていて、味付けも繊細でありながら濃すぎず薄すぎず、みんなおいしい!
あえて味付けまで、日本人好みでお料理してくださったかまではわからないものの
「アルハンブラのパラドールのレストランは最高!」の思い出を持ち帰ることができます。
ブッフェ式の朝食もスペインの郷土料理づくし!
(レストラン前のロビー)
朝食は7:30から。
日本の感覚だと宿の朝ごはんが遅い気もしますが、スペインの9月だと、7時ころも真っ暗。7時半くらいからだと
ま、明るくなってきたかな
の時間帯なので、体内時計的には問題ありません。
(日本で夜遅く、朝遅い生活をしている方ならなじみやすいかも。私は普段朝5時くらいには目を覚ましている人なので、旅行後半は睡眠不足が溜まってきて正直辛かった)
朝食会場は夕食会場と同じ。同じレストラン。ブッフェ形式です。
オープンと同時に朝食会場に行ったら、宿泊客は3組くらい。
食べ終わって帰るころには少し減っていたので、ほぼ貸し切り。
並んでいるお料理も、手つかず、全部の写真が撮れました。
水、牛乳、ヨーグルト、果物
果物も種類が多い。見慣れない果物は、アンダルシアの地場の果物ですね。
フルーツの隣は
チーズとハム。
スペインのブッフェ式の食事は、パーフェクトに
この程度のチーズとハムの種類が並びます。
ハムの隣がドレッシングとトマトソースと野菜サラダ。
昨日の晩のピオノノもあった。デザートのスイーツも充実。
パンも種類が多い。オリーブオイルも7本! みんな味が違う。
パンはグリルで温めることができ、チュロスも食べられる。
オムレツ、豆煮込み、トマト味の煮込み、野菜のマリネとスペインの大定番、バルのタパス料理もぬかりなく
カレーまである! 1組、インド系とおぼしき宿泊客がいたのです。だからなのかしら。
パンや焼き菓子やシリアル類は別テーブルに並べられ
もちろん、フレッシュジュースも飲み放題。
入口で部屋番号を告げると席に案内してくれる。
コーヒーか紅茶かを聞かれ、コーヒーをお願いすると、2~3杯分コーヒーの入ったポットを持ってきてくださいました。
宿泊客が限られているせいか、前の日に泊ったセルビアの4つ星ホテルより料理の総量が少ない。
で、どちらも外国人観光客を大いに意識していて
ガイドブックやネットの口コミなど、あらかじめ情報収集しておいた
「スペインに行ったからにはぜひ食べて帰りたい料理〇〇選」
的な、スペインの郷土料理はブッフェの朝食でほぼまかなえる。
感想
(レストラン入口のケーキのディスプレイ)
食事は、真面目に、今までの生涯泊まってきたホテルの中で、ベストワン。No.1。
量が多ければいいってものじゃない。
人ひとり、食べられる量に限りがあるなか、食べて帰れる量のものがみな、味付けが洗練されている。
異郷の土地の地場料理・郷土食を全面に打ち出し、全部が全部、超ハイスペ。
ホテルも素晴らしかったし。
スペインの奥深さ、豊かさ、お国の底力に心打たれました。脱帽。
アルハンブラ宮殿とパラドール宿泊☆2泊3日 アンダルシア周遊 <日本語ガイド/マドリード発>by ミカミトラベル
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