バルセロナの世界遺産の一つ、サン・パウ病院。スペインモデニズモ建築の巨匠、リュイス・ドメネク・イ・ムンタネーにより1902年から30年にかけて建設され、2009年まで実際に診療が行われていた。1997に世界遺産登録。145,000㎡の敷地内には48の建築物が立ち並ぶ巨大病院。「芸術には人を癒す力がある。」はムンタネーの言葉。
全容
受付カウンターのある部屋に飾ってあった全体図。観光客に開放されているエリアは色の濃い部分のみ。1/4くらいしかない。
展示ブースにあった見学可能ブースのミニチュア。
外観
正門前。
威風堂々ですね~。
全体写真を撮りたい…と横断歩道を渡り、車を気にしいしい、安全地帯から撮影。
案内板。
中に入ります。
館内
受付。ここでバウチャーを見せて入場券と取り替えてもらう。
ごらんのとおり、待ちなし! 混雑なし!
受付脇には、上の写真で上げた全体図と各エリアの写真と説明。
まず通路。病院の通路なんだし、シンプルです。天井、低いなあ。1900年代はこんなものかしら。
白壁・天井には地模様はあるけど、あくまでも控えめ。
そして廊下、長い!
階段。
天井にもガラスがはめこんであり、明り取りになっている。
タイル張りの通路。シンプルだけど、いいですね。
まず展示ブースを見学。
天井のタイルはブルーグリーンに変わり、病院の成り立ちなどの展示物。
脇からは明るいテラコッタ色のスペースもあり
お勉強部屋、休憩スペース。
次のブースに進みます。
清く正しく美しい。白の敷石と木製の十字架、はめ込みの丸窓も十字架模様。
踊り場の窓の形は、モデルニズモかな。
次の間では、現代美術の展示がありました。
タイルの色がぬめっと輝いている。サン・パウ病院は、病院としての機能をいったん終えたあと、改修して観光客に開放している。新しいタイルだと、光り方が違うのかもしれない。
サンルームにはガラスケースの中に神様の彫刻。
天井のドームの彫刻。スペイン南部のアンダルシアを回ってきた目からすると、淡く彩度の高い色づかい。そして存分に日の光をあびて輝いている。
外に出てみると
改めて敷地の広大さがわかります。そして人が少ない。
時計台の尖塔がある。
サンルームがどの棟にもあるんですね。
天蓋つきのバルコニーのある病院かあ。
塔の形も面白い。教会の鐘楼つきの塔というよりイスラム寺院にはつきもののミナレットよりのデザイン。
サンルームも王冠をいただいているみたいですね。
タイル模様はイエローとテラコッタ。はめ込みの窓は人の顔みたい。
確かに、こんな病院にいたら、建物を見ているときは病気のことも忘れていられたのかもしれない。
一転して白1色の空間は、かつての手術室。
マリアさまが守ってくださっている。
一般公開エリアの一番奥の建物。外観だけ。内部は見学不可。
行けるのはここまで。
振り返ってみる。
エメラルドグリーンの扉のある棟では
ばらの花のタイル。
展示物の奥には
再現された病室が。
…患者さん、こんな天井高いところにいたの~。
映画とかで昔の病院とか入院風景とか見る機会がありますよね。
た。淡いピンクは、闘病の患者さんの心を和ませたことでしょう。
患者さんの棟のサンルーム。
別の棟では改装前の病棟がそのまま展示されていました。
立派な病院です。
病院の中枢であったのだろう、入り口のあった棟の装飾はすばらしかった。
雰囲気が一転します。
パステルカラーで、金銀をふんだんに使ったり、大きな彫刻装飾が少ないので可憐。
柱もピンクだわ。ピンクの大理石。
階段の装飾も見事。
ホールの大きさがよくわかる。
てすりのタイルも、何気にお花模様。
本館内の豪華なお部屋。
天井の装飾。
窓のステンドグラスは
引いてみるといっそう味わい深い。
柱と壁のタイル模様にも目を奪われます。
回廊も素敵。
グリーン系と
ピンク系。
ひときわ豪華な回廊は
みやびやか~。
シンプルな幾何学模様ばかりかと思いきや、手の込んだ模様です。
それと、私がとても気になってしまったのは
病院の外壁のいたるところにあるタイル絵です。
スペインのタイル細工は、イスラムの影響か、幾何学模様・唐草文様が多くそれはそれで素敵なのですが
サン・パウ病院のタイル絵は、古今東西の医療をテーマにした絵画調。
しかも、地面や床ではなく、行きかう人々の目のつく位置にあり
描写がよりリアルなのです。
今までみてきた絵や彫刻も、宗教がからんだものが多かったのに
市井っぽいシーンも目新しいし
描かれている時代の比較的新しそうなものもあって
また表現も緻密でリアル。
人物のアップとかはなくてあくまでも情景
時代時代に生きてきた人たちの
姿をみることができます。
これ全部
1枚1枚タイルを貼ってつんでしょ?(遠くて高い位置にあるのでよく見えない)
20世紀の遺産ですね。
見学コースはここまで。
出口に向かうと
ミュージアムショップあり。
サグラダ・ファミリアやカサなんとかなど、ガウディ建築のオフィシャルグッズはビビットでカラフル、「私、ガウディ見に行ってきました」がわかりやすいのですが、サン・パウ病院のそれはレアだし、大人でシック。
人も少なく、ゆったり品定めできます。
感想
最大の見どころは、見学コース最後の本館の豪華なホールやお部屋や回廊の装飾。加えて規模がすごい。棟のひとつひとつの外観も、お城や教会ほど豪華ではなく、修道院みたいに簡素ではなく、お金持ちの豪邸みたいにこれみよがしではない質実剛健正統派の、病気の人々が暮らすにふさわしい装飾があって、見飽きません。
バルセロナの中心街からは多少離れた場所にあるので穴場の雰囲気ありありで、人が少なく、ゆっくり見られるのもポイントが高いです。
まわりもほどほどの繁華街で混んでおらず、のんびり町歩きできる。
よかったです~。おすすめします。お時間があればぜひ。
公式HPはこちら → https://www.santpaubarcelona.org/en
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