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ハリウッドミュージカルの黄金ナンバー10選(あえてアステア&ケリーを外してみた)

今週のお題「わたしのプレイリスト」

1920年代からのハリウッドミュージカルをこよなく愛しております。フレッド・アステアとジーン・ケリーをあえて外して(とはいえ2本顔出し共演になってしまった)必見! 神降誕! のとっておきを10本。

全部! すべて! みんな! 歴史に残るゴキゲンで火花散る最高のパフォーマンス!

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『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ』(Yankee Doodle Dandy 1942)
ラストの階段ダンス


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チャキチャキのブルックリンっ子の粋な香り。1930年代の大スター、ジェームズ・キャグニー(James Cagney 1899-1986)。ギャング映画が有名ですが、もともとはボードヴィリアン。映画のラスト、ホワイトハウスの階段を、映画のタイトル名でもある「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」のメロディーに乗って、軽々とタップを踏みながら階段を下りる! いと鮮やか!

 

 

『エディ・フォイ物語』(The Seven Little Foys 1955)
ボブ・ホープとジェームズ・キャグニー


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ボブ・ホープ (Bob Hope 1903-2003)もこれまた20世紀を代表するコメディアンであり、エンターテイナー。ジェームズ・キャグニーと共演して、2人でタップダンスを踊るんですよ! 2人とも50代! おじさん(失礼)2人のダンスがこれほどまでにシャレているとは! うーん、アメリカの底力…。(訳わからんコメントすいません…)

 

 

『テムプルの愛国者』(The Littlest Rebel 1935)
ビル・「ボージャングル」・ロビンソンとシャーリー・テンプル


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ビル・「ボージャングル」・ロビンソン(Bill "Bojangles" Robinson 1878-1949) は1920~30年代のタップダンサーの巨人であり、アフリカン・アメリカンの誇りと矜持を身をもって知らしめた偉大なる先駆者でもある。

シャーリー・テンプル(Shirley Temple 1928-2014)は1930年代の最高最大のスターの一人。子役なんですが、作品の質も観客動員数も、大人のそれなんかはるかに及びませんから!

こちらも20世紀を代表する2人のダンス。人種を飛び越えたダンシング・カップル。微笑ましいんですけど、すごすぎて鳥肌立っちゃう。

 

 

『ストーミー・ウェザー』(Stormy Weather 1943)
ニコラス・ブラザーズ(Nicholas Brothers)


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曲は「Jumpin Jive」。兄フェイアード(Fayard 1914-2006)と弟ハロルド(Harold 1921–2000)。歌はキャブ・キャロウェイ(Cab Calloway 1907-1994) 。

「ジャイブ」は現代のヒップホップの源流の一つ。(アフリアンアメリカンの早口でスラングを交えながらしゃべるように歌う)

ニコラスブラザーズのダンスはスピーディーでパワフル。ダイナミックで躍動感タップリ。なにより超絶テクニック!

人種差別なんて言葉、聞かされ続けてるんですけど。偉業の前には卑近な言葉は色を失う。誰もがひれ伏さずにはいられない! 

 

 

『5つの銅貨』(The Five Pennies 1959)
ダニー・ケイとルイ・"サッチモ"・アームストロング


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曲は「聖者の行進(When the Saints Go Marching In)」。

Mr.ボージャングル、ニコラスブラザースとくれば御大、サッチモ(ルイ・"サッチモ"・アームストロング(Louis"Satchmo" Armstrong 1901-1971))を入れないわけにはいかない…。狂言回し・特別出演の枠・役回りで映画出演は数多い。

ダニー・ケイ(Danny Kaye(1911-1987)は早口言葉が得意なんですよね。クラシック音楽の作曲家とジャズ・ミュージシャンの名前を、ダジャレを交えながら歌いあげます!

 

 

『踊る大紐育』(On the Town 1949)
アン・ミラー


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曲は「原始人 Prehistoric Man」。私はアン・ミラーが大のごひいき^^ 

女性らしくて、鼻っ柱が強くって。脚がきれいで、タップは毎分500回! そして踊っている時の顔の表情が豊かなこと、タップを踏みながらの腕や手、肩の使い方・動きが滑らかで見事なこと! 美しいこと! このダンスでも、普通に足踏みしているステップでも、しっかりお尻が揺れている。 セクシー! 

「言い寄る男ならいくらでもいるけど全然およびじゃないわ。私の理想は原始人。出会った時から二人は結ばれる運命なの! 」 いいですねえ~!!!!

 

 

『雨に唄えば』(Singin' in the Rain 1952)
シド・チャリシー


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劇中劇、「ブロードウェイ・メロディ・バレエ(Broadway Melody Ballet)」より。

歌なし。ダンスのみ。映画中の白眉も白眉。明るく楽しく清く正しいはずのミュージカル映画に、禁断の官能のダンス。後にも先にもありえないケタはずれのスケール。

アルフレッド・ヒッチコック監督は『北北西に進路をとれ』のヒロインにシド・チャリシーがご執心だった。とのエピソードが残されている。…わかりみありすぎ。

 

 

『ファニー・ガール』(Funny Girl 1968)
バーブラ・ストライサンド


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曲は「パレードに雨を降らせないで(Don't rain on my parade)」。

バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand 1942- )も20世紀が生んだ天才の一人。

宇多田ヒカルを〇万倍パワーアップさせたと思ってください。人の心をわしづかみにする歌唱力。誰も到達できない果てしない高みにはじめから立っていて、燦然と輝き続けているひと。

歌の破壊力は言わずもがななんですが、カメラワークが素晴らしい! ラスト、自由の女神をバックに「誰も私の邪魔はさせない!(=パレードに雨を降らせないで)」と絶唱し、カメラがグイグイ近づき、次にぐんぐん引いていき、アッパー湾を大俯瞰でとらえるシーンの大迫力に、圧倒されっぱなし!

 

 

『掠奪された七人の花嫁』(Seven Brides for Seven Brothers 1954)
The Barn Dance(納屋のダンス)


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 開拓時代のアメリカ。森からやってきた6人兄弟が6人の女の子を町の男ととりっこして踊る! 長丁場のハードな動きが見ごたえある。

女の子にいいとこ見せてアピールしなきゃ、ととんぼを切ったりバク転したり。街の男と森の男が張り合って、交互に女の子との激しいダンスが繰り広げられる。このころ、映画シネスコサイズがウリのひとつ。すなわち横長スクリーン。に映える多人数のダンス。セットも音楽も衣装も質実剛健、アーリーアメリカン。設定は素朴でもダンスは目まぐるしく息つくヒマなし! 見ていて楽しいです!

 

 

『アニーよ銃をとれ』(Annie get your gun 1950)
ベティ・ハットンとハワード・キール


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曲は「あなたができることは何でも」(Anything You Can Do I Can Do Better)。もともとは大ヒットしたアーヴィンク・バーリンのブロードウェイミュージカル。

ベティ・ハットン(Betty Hutton 1921-2007)とハワード・キール(Howard Keel 1919-2004)は、2人とも芸人。両想いなんだけど「私の方が長く歌える」「僕の方が優しく歌える」「私の方が何着ても似合う」と意地を張り合う。字幕なんかなくても何言ってるのかわかっちゃう。面白い・楽しい。

ベティ・ハットンって、今だとキルスティン・ダンストを彷彿とさせる。不格好さがパワーになってる。それでいて可愛いし、はつらつとしてて、充分に魅力的。

 

 

 

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