ヘアードネーションとは。自分の髪の毛を寄付する。寄付した髪の毛はかつらの必要な子供たち(小児がんなど)のために使われる。
- カットすれば切った髪の毛は捨ててしまうだけだけど、どなたかのお役に立てる。
- 髪を伸ばしている間は美容院に行く回数を減らせるので経費が浮く。
の2点に納得し、2年あまり、髪を伸ばしてきました。
長さはそろそろウエストに届く。そろそろ寄付できる。
初体験ゆえ、いろいろ調べなければなりません。
ヘアードネーションの条件としては
- 15㎝または31㎝以上の髪を
- 髪の毛が完全に乾いた状態で
(必ずシャンプー前にカット! 髪の毛を決して濡らさない!少しでも湿っていると雑菌が繁殖したりカビが生えたりして、使えなくなってしまう。) - ゴムで固くしばってゴムの上1~2㎝のところでカットし
- 髪の毛を使ってくれるところに送る。
髪の毛の状態は極端なダメージ(引っ張って切れてしまう、とか)がなければ、たとえばパーマ、くせ毛、ブリーチ、白髪、ヘアカラー、ストレートパーマ、縮毛矯正、子どもの髪でも構わない。寄付する人の年齢も問わない。
最近は芸能人・女優(水野美紀さん、ベッキーさん、柴崎コウさん、ダレノガレ明美さんなど)や有名You Tuberさんもヘアドネーションしていて、認知度・知名度も上がってきてるはずだし、以上のカットを引き受けてくれる美容室で髪を切りたい。(最後には自分で切る手もありますが)
「○○(地名) ヘアードネーション」と検索をかければ近くの賛同店を探せるのですが、
私の場合、ただ髪だけ切りにはいきたくない。
カットモデルとかじゃなくて、あわよくばタダでカットしてもらえる裏技があるんですよ。ポイントサイトを経由するんです。(後で書きますね)
- ポイントサイトでのポイント付与対象となり
- 車で行ける範囲の美容室
となると途端に難易度が上がり、
私の住んでいる地域にはこの2つを兼ね備えた美容室がなく、
守備範囲を広げ、
- ポイント付与対象の美容室のリストと
- ヘアードネーション賛同美容室のリスト
を突き合わせ、似たような横文字のお店の名前を一つ一つ照らし合わせていかなければならないため、大変に手間がかかりました。
そこで気づいたこと。
ヘアドネーションを引き受けてくれる団体は複数ある。正確には3つ。
NPO法人JHD&C(ジャーダック)
2009年設立の大阪のNPO法人で、日本における「髪の毛を寄付して社会貢献」の草分け。新聞・雑誌・ラジオ・テレビの露出も多い。
日本で唯一、完全無料で18歳以下の子どもたちにかつらを提供、とうたっている。
(ということは、他の団体はかつらが欲しい子供たち側に実費等の負担があるのだろうか)
受け付ける髪は31cm以上。
寄付金も受け付けている。
31cm未満の髪の毛は転売してかつらを作る費用にあてている。(シャンプーやトリートメント剤、カラー剤の開発用や、美容師さんが練習で使うカットマネキンの素材として需要がある。)
カットした髪は自分で送る。
(サロン側でドナーシートを用意してくれている場合もあるので来店前に確認要)
それと、先駆者だけあって、定款と活動報告書を公開している。
平成28年度は寄付金収入が2,000万あまり、ウイッグを作ったり外注費や交通費や人件費を合わせた支出を差し引いて、残ったのは155,481円。
毎日100名分以上の髪が送られてくるのだそうです。
つな髪
(株)グローウィングというところが運営している
2016年から活動をはじめた。大阪が拠点。
www.organic-cotton-wig-assoc.jp
15cmから寄付できるのが手軽でありがたい。
そしてお金の寄付は受付けていない。
31cm未満の髪の毛は、キャップ付き部分かつらに使われる。
(かつらよりも帽子のほうが装着感が良い子もいるのかもしれない、手軽なのかな)
31cm以上でももちろん、受け付けてくれる。
気になる点としては、(株)グローウィング、本業は女性の医療用ウィッグ専門店。
つまり抗がん剤治療・脱毛症の方に医療用かつらを「販売」しているのです。
もちろん「つな髪」のサイトには「医療用ウィッグ」無償で提供。との記述はきちんとあるので、子どものかつらを作っていないとも思えないし、会社が社会活動の一環として、自社製造製品を提供しボランティア活動を行ってくださるのは大変にありがたい。
ただ、ウィッグを作って売る、無償で子どもに提供する、の色分けの線引き(寄付した髪の毛が販売用の髪の毛に流用されていたりしないのか)が(株)グローウィング・つな髪のサイト、双方に出ていないのが気にかかります。
1日70~80人分の髪の毛が届くらしい。
NPO法人HERO
2011年設立の宮城のNPO。東日本大震災の直後ですね。
受け付ける髪の長さは31㎝以上。
かつら希望者に一切の費用は発生しない。
寄付金も受け付けてくれる。関連グッズを購入することもできる。
2018年7月は630名あまりの髪の毛の寄付があった。
2018年7月の寄付金は9万円台。
感謝状の発送はしていない(受取証は送ってもらえる)かわりに、HPに提供者の名前が掲載され(HN可)確認できる。
転載・画像使用
- JHC&C(ジャーダック)はOK。
(ただし引用元を明記すること。髪を提供した人の個人情報に配慮すること。) - つな髪(株)は禁止。
- NPO法人HEROには明記がない。
なので
- 15㎝以上31㎝以下であれば「つな髪」
- 31㎝以上であれば「JHD&C」・「つな髪」・「HERO」のどこでもOK
- 髪ではなく寄付をしたいのであれば「JHD&C」か「HERO」
ですね。
寄付した髪は使ってもらえるのか
それと。気になるのは
「JHC&C」と「つな髪」も「寄付された髪の毛がたまっている」との記述があることです。
1個の人毛のかつらを作るのには30人分の髪の毛が必要だという。
(使える髪の毛を選別したり薬品処理でカサが減る)
しかし1日100人分の髪の毛が送られてくるのでは
ましてや最近急に数が増えてきたのであれば、
髪の毛を送ったはいいものの、いつまでも置いたまま・ほったらかしで使ってもらえないのでは、と怯えてしまう。
お金のほうが喜ばれるのかなあ…。
髪の毛を伸ばし始めたころにはそんなこと気が回らなかった。
2年間。頑張って伸ばしたのですが。
やっと寄付できて、行った先で放置、では悲しいなあ…。
賛同美容室に行ってからの注意
さらに、気を付けなければならないこととして、
行った賛同美容室の質がある。
「乾いた髪を切らなければいけないのに濡らしてから髪を切られた。」
との実話もある。
美容院のオーナーさんはヘアードネーションの趣旨に賛同しても、
実際に髪を切ってくれる美容師さんは
「余計な手間が増えるだけ」と非協力的だったりするかもしれない。
人毛のかつらと人工毛のウィッグ
最後に、なぜ人毛のかつらにこだわるのだ、との意見もあるんですよね。
人毛のかつらは人工毛より重いし高価だし、メンテナンスの手間がかかる。
もしかして余命のあまり残っていない、体力のないがんの子どもに、
何年も待たせて何十万もする、かぶるだけでも体力を奪う人毛のかつらをプレゼントするのか。
何万円かで買える人工毛のかつらを無料で提供している企業に寄付するなり、
寄付を募って、病気の子どもに速攻で人工毛のかつらをプレゼントするほうが早いのでは。との意見もある。
…まことにごもっともだ。
伸ばす前に分かっていれば…。
でも、今更引くに引けないので。
…実際に「いくら待ってもいいから、人の髪の毛のかつらがほしい」って待っている子どももいるんだから。
髪の毛は髪の毛で寄付して、お金も別建てで寄付するか。
あわよくば美容院代を浮かす方法
ポイントサイトって知ってます?
企業は広告を打って自社のサービスを知ってもらいたい。
広告費を、広告代理店に支払い、一部を私たち消費者に還元する。
ポイントサイトを経由し、ネット上、ホットペッパービューティ、楽天ビューティ、E-PARKビューティに飛び、美容室を予約・来店・施術だけで、ポイントをいただけるのです。
特にE-PARKは太っ腹で、初めてのお店であれば2,000~4,000ポイントつく。(タイミングによってポイントの変動あり。)
貯まったポイントは、銀行口座に振り込んでもらうこともできるし、電子マネーに交換することもできる。(私はマイルに交換してタダでファーストクラスの航空券手に入れましたぁ)
おすすめは
げん玉
モッピー
ポイントインカム
Get Money
ハピタス
ちょびリッチ
よかったら、覗いてみてください。美容室に限らず、お得なお買い物ができますよ!
【追記】ヘアードネーション、してきました!