時が止まったかのよう・タイムスリップしたかのような街並みが不意に目の前に広がるのです。とってもロマンチック。
東日本では屈指の古民家群であり、スケールの大きさに感動。ハイストリートには雅やかな空気が流れます。
首都圏からなら、白川郷よりも、距離も近い。
アクセス・時間の目安・お土産情報など。
大内宿の概要
住所
福島県南会津郡下郷町大内山本
なりたち
大内宿は平家ゆかりの地との伝説もあり、江戸時代は会津若松と日光・今市を結ぶ会津西街道の宿場として栄えた。
藩主も参勤交代に利用し、また ヴィクトリア時代の女性旅行家、イザベラ・バード(Isabella Bird 1831-1904)も訪れ、大内宿の阿部家(現美濃屋)に宿泊している。
明治時代、他の地域に国道が開通するとほとんど人の往来がなくなり、土地の人々は近年まで林業や農業などで暮らしを立ててきた。
開発を免れ、昔の面影を今にとどめたエリアとして1980年ごろから知名度があがり、建物・土地・農耕地・山林は「売らない」「貸さない」「壊さない」。
今や国内のみならず世界中から観光客が訪れる人気観光スポット。
アクセス
バス
JR会津若松駅・JR白河駅から観光路線バス(4~11月の土日祝日)
車
白河I.Cまで 53km
須賀川I.Cまで 58km
羽鳥湖まで 23km
西那須野・塩原I.Cまで 64km
会津若松I.Cまで 39km
今市I.Cまで 83km
駐車場・駐車料
普通車400円。
利用時間は8時から17時まで。
駐車場を出る時に係員さんに現金でお支払い。
大内宿には車の乗り入れが禁止されているため、手前の駐車場で降りて徒歩。
混雑する時期は第二・第三・臨時駐車場に誘導されることもある。
第一駐車場から大内宿までは徒歩2~3分くらい。
第二駐車場から大内宿までは徒歩10分くらい。
混雑が予想される日。下手すると4時間待ちなんて時もあります。
- ゴールデンウイーク
- お盆期間
- 紅葉シーズンの土日
混雑を避けるためには、
1にも2にも早いもの勝ち。
朝イチで駐車場に入ってしまえば、ひととおりみていると食事時になる。
混雑する時期でなければ、午後の遅い時間に行けば、早い時間のお客さんが帰って一段落している確率もあがる。
白河ICから甲子峠を通るルートより
会津若松方面から、通称「大内宿こぶしライン(県道131号下郷会津本郷線)」が混雑しにくいルート。
駐車場、入って左側
入って左奥
入口入って右
真ん中の建物がインフォメーションセンターとトイレ。
入口脇の看板
湯野上温泉に続く道
所要時間
- 建物、街並みを見るだけであれば30~40分。
- 大内宿を一望できる見晴台に登るのであれば1時間前後。
- 街並み展示館などで内部を見学したり、
昔から伝わる生活道具や農耕器具などの資料の展示を見学したり、
お店の人と話し込んだり、
ゆっくりカフェでくつろいだり、
食事をすれば~2時間またはそれ以上。
混雑時の待ち時間は計算に入れていません。
名物
箸のかわりに豪快にネギ丸ごと1本でいただく、ねぎそば。
かみ切れるのかしら、と奥歯でがんばってみました。 ネギの辛味が薄切りよりダイレクトで、なかなか味わえない風味。 もちろん、お願いすれば、お箸も持ってきてくださいます。 会津は水がおいしいので、そばもおいしい。
新そばの時期は11月から。
そばのほかには
- 新五郎もち(ゴハンをつぶして団子状にして串に差し、甘辛味噌味で焼く。)
- じゅうねんみそ(えごま味噌)
- 山ぶどう
などがある。
工芸品だと
- 会津漆器
- 会津木綿
- かご細工
最近だと
- トマト(「南郷トマト」が有名)
- アスパラガス
- 山ぶどう
- 純はちみつ、とちみつ
なども、自然豊かな土地柄にふさわしく、
また、
そもそも生産の絶対量が少ないため、市場に出回りにくい品物がお店に並びます。
宿泊
大内宿内の民宿は3つ。
- 山形屋
- 本家扇屋
- 伊勢屋
特に、南会津は豪雪地帯なので、冬の大内宿は、風情は満点ではあるものの、雪道に慣れていない人にはキツイ。ゆっくり1泊すれば、しんしんと降り積もる雪とパチパチはぜる囲炉裏の火…と雪国情緒は最高潮。
車で20~30分のところには会津芦ノ牧温泉、
車で40~50分のところには会津東山温泉、
会津若松市内であればビジネスホテルも揃い
宿泊場所の選択肢は幅広い。
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カフェ
飲み物や軽食を食べられるところという意味であればハイストリート沿いで
ジュース類や、ソフトクリーム、郷土食の新五郎もちなどが販売されているし、
椅子も置いてあるので、
江戸時代の旅人になった気分でお店の前に腰かけて休憩できる。
古民家の風情を活かした純粋なカフェ、となると「分家玉屋」さんは外観もオシャレ。
ほかは
「ネギそばも出すし飲み物も出す」形式のお店が多い。
ハイストリート沿いの席を選んでも良し、古民家のたたずまいを楽しみながらドリンクやスイーツを楽しむもよし。
お店によっては、店主の仕留めた熊汁などがメニューにあがっていることもある。
鳥居をくぐり、高倉神社に行く途中にある玉川屋さんは、ペット同伴可。
周辺の観光スポット
芦ノ牧温泉駅の猫駅長
会津本郷焼の窯元
道の駅の産直農産物
など。
また、遠くから宿泊つきで大内宿に行くのであれば
尾瀬登山
白虎隊と鶴ヶ城の会津若松
ラーメンの喜多方
野口英世の猪苗代湖と磐梯山
カラフルな裏磐梯
などは合わせて回るスポットの候補にあがってきます。
大内宿のまちなみ
駐車場を降りてハイストリートへ続く
山に霧が少し落ちてきていますね。緑をバックに、流れる霧が、幻想的なんです!
かやぶき屋根のお宅が見えてきます。
三澤屋さん。
いよいよかやぶき屋根の古民家が立ち並ぶ通りへ
来たぁ~! ってかんじ。
夏場はラムネとサイダーはケースごと用水路に入れ、天然水で冷やします。
用水路は、ハイストリートの左右にあり、水量も多いし、流れも急。
かなりの水音がします。
私たちが大内宿に着いたのは16時ごろで、観光客の数はあまり多くない。
そして大内宿にいる間中、水の流れる音がバックグラウンドミュージックみたいに、響き渡るんです!
このお店はトタン屋根。少しずつ全かやぶき屋根化!? にもどしているみたいなので、次に来る時にはかやぶきに変わっているかな。
でも、トタン屋根なんだけど、かやぶき屋根に劣らず、風格がありますね。
伊勢屋さん。民宿・お土産・カフェ併設。
山本屋さん。
民芸品が所狭しと並んでいる。
縁側が広い~。
方形屋根。
2階だてで格子窓。
漆器を扱う「松葉屋」さん。
大和屋さん。
みのやさん。
カフェ「茶房やまだ屋」もやってる「山田屋」さん。
叶屋さん。
美濃屋さん。
沿道には花もきれいに咲いていました。
大内宿の突き当りにある「扇屋分家」。
石段を上ると、子安観音、子安観音を過ぎると、「見晴台」と呼ばれる撮影スポットがあり、ポスターなどでよく使われる、壮大なかやぶき屋根のたちならぶ大内宿の全景の写真を撮影できます。
分厚いかやぶきが、すごい~。差してあるのは菖蒲でしょうか。あちこちのお宅で見かけました。
かやぶき屋根も、新しいのは色が薄いのですが、年を経てくると色が濃くなり、さらに屋根に緑が増えてくる
吹き替えは大仕事です。
観光客は、私たちが着いたばかりの時(16時ごろ)、中国人観光客の団体さんがいて、バスが行ってしまうと、ほぼ日本人客。外国人は個人旅行の個人旅行者は、いても数人でした。
お土産
「大内宿」の名入りのすげがさ。
かぶってる子どももいました~。外国人観光客。
会津木綿の布小物。
会津駄菓子。おせんべいとか豆菓子が多い。
カラフルな農村を連想させる布小物がいっぱい!
大根も作っちゃう。ちりめん細工。葉っぱのフリフリはワイヤーが入っていました。
そば茶や日本蜜蜂のはちみつ。
山村で昔から食べられてきた食材もあれば
カラフルな野菜のジャムもある。
郷土菓子。
おせんべいも種類がいっぱい。
会津塗りの漆器や木工品、竹細工。
わら細工。
地酒。お人形もかわいかった!
瀬戸物、張り子細工や土人形。
お店も、軒先に品物を並べているお店と、奥に入って行くお店とがあって。
レトロを通り越してステキに見えてしまうのがすごい。
箱菓子、山ぶどうのジュース、大きい人形は起き上がりこぶしです。手の平に乗る小さいタイプもあります。
どっしりしたすだれ。
山野草も売っている。
山の植物、持って帰って家の庭でうまく咲くかな…。
手ひねりの焼き物の人形、小物入れ。ミニサイズの鉢なんかもあり、テーブルにグリーンを飾ったりする時などに使えそう。
定番のキーホルダーなんかもありましたし
お店の方は気さくに「どこからおいでですか? 」と話しかけてくださり、お茶ごちそうになっちゃいました!
まとめ
正直交通の便は決していいとは言えません。 大内宿にたどりつくまでの会津の深い緑や紅葉の田園風景もぜひお楽しみを! この街並み!
一見の価値あり。です^^