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【東海道・三重】関宿の江戸の街並みは静かに果てしなく おまけ:伊賀上野をほんの少し

東海道五十三次の47番目。尾張を抜けて伊勢の国、近江の手前。現三重県亀山市の江戸の名残を見事に残す町並みをほぼ貸し切りで歩いてきちゃった。

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三重 関宿 概要

住所

〒519-1107 三重県亀山市関町中町

アクセス

東名阪自動車道 亀山ICから約26分

名阪国道 関ICから約10分

JR関西本線関駅から徒歩約10分

駐車場は国道1号沿いの道の駅、亀山市関支所隣に観光駐車場、京都側の街道の始まり、西追分の休憩施設沿いと3箇所ある。

 

関宿って、「旧東海道の宿場町」当時の面影を残す唯一のエリアなんだとか。他はみんななくなってしまった。

距離1.8km、面積25ha、江戸時代から明治時代の古い町屋が200軒も残っている、貴重な稀少なエリアなのです。

 

 

関宿を散策

行ったはいいんですけど、何しろ時期9月。三重県は緊急事態宣言発令の真っ最中で、観光客用の駐車場、閉鎖されていた!

地元の車の後ろを追いかけ、どこか車を置ける場所はないものかと探し回り、ようやく道の駅に車をとめた。

 

古い町並みが残っているエリアは、成り立ちはどこも似ていて、昔の街道筋。新しい道ができて取り残され、100年たち、200年がたつとそのまま残っていたことがそのままステイタスになるんですよね。

 

新街道の道の駅から旧街道へと歩いて行って

 

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来ました! 伊勢の国の宿場町!

私は東日本の人間なので、西国の街並みにはあまりご縁がなかった。

あずまえびすならぬあずまの農民の末裔といたしましては、まず規模ですね。これだけの大きな町があったことと残ったことに感服してしまう。

 

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街道のちょうど真ん中あたりから入場!?したので、石碑。

 

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お寺も立派。国の重要文化財の「関地蔵院」。

「関の地蔵に振袖着せて奈良の大仏婿に取ろ」の俗謡で名高い。

天平3年(741)行基さまの開創と伝えられる由緒正しいお寺です。

本堂・鐘楼・愛染堂の三棟が国の重文。

 

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行ったのは朝いちばん。しかも繰り返しになりますが緊急事態宣言発令中で、おおげさに言えば人っ子ひとりいない。

 

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それでも、無料休憩所はいくつかあって、開いていた。

当時の生活用品。

 

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一昨日、中山道の奈良井宿に行ったばかり。と

 

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比べてみると

 

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まず家の中が明るい。日差しが違うんですね、きっと。

 

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古民家って暗いイメージだったんですが

 

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さしこむ日差しだけで

 

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じゅうぶんに明るい。

 

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それと、関宿は観光地でもありますが、実際に地域の方々の生活の場でもある。

 

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お宅によるんですが

 

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玄関の戸をあけ放ち、網戸だけだったり

 

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のれんをさげるだけのお宅がけっこうあった。

 

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カギしめないんだ。気候があたたかいということと地域色。穏やかなお土地柄なのでしょう。

 

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暮らしの気配が、通りを歩いているだけで伝わってくる。

 

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町と町の教育委員会の「伝統的建造物」のお墨付きのプレート。

 

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こちらのお宅は、瓦屋根だけ新しくふき替えている。

 

 

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よそのお宅の年季の入った瓦屋根との違いがわかりやすい。

 

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渋いです~。

 

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開いているお店も1つ2つはあった。

 

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伊勢木綿の小物なんかも置いてあって、しげしげと見る。

 

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古い建物(全国伝統的建造物群保存地区)のパネルなんかもかかっていた。

断然、西日本に多い。

 

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ここあたりは、観光客向けですね。ひたすら続く残る街並みの両端は民家ばかりでした。

 

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関宿名物、もう1つ。志ら玉。バラ売りしてる!

 

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さっそく1個、その場で買って、いただいちゃいました。

(私は日持ちの悪いお菓子が好き)

上新粉のさっぱり風味で甘すぎず、つるりといただけてしまいます。

優しい味わい。

 

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時代劇とかで見たような気が。高札場跡です。今は郵便局。

人の集まる場所だから、周知事項をまとめて掲示。

 

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由緒正しいお土産物の定番は「関の戸」。求肥で餡を包んで和三盆をまぶしたもの。

買って帰りたいのはやまやまなんですが、日持ちがあまり良くないので見送らざるを得ない。

外観も、中もあくまで江戸風情。

 

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古民家のゲストハウス。都会の人や外国人の方なら大感激ですね。

奥行きが広大で宿泊スペースは多分そっち。子どもたちが遊んでいた。

 

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石碑が建っている建物は格式高い「伊藤本陣跡」。

 

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少しは人も出てきたけど、それでもすれちがう人はせいぜい10人くらい。

人がいなくなるのを見計らい

できるだけポストとか、車とか、郵便受けとか今っぽいものが映り込まないように写真を撮る。

(でもこの写真はポールが映り込んでしまっている)

 

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ひときわ鮮やかな外壁の色が目を引く。当時の代表的な旅籠の一つ「鶴屋」。

漆喰の格子窓は「虫籠窓(むしこまど)」このお宅の虫籠窓は華やか。他にもいろいろな形の格子窓がありました。

 

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道標も風情のある木製。

「追分」は古い街道筋のはじまり。名古屋方面、東追分から入って京都方面、西追分から出る。

 

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銀行も江戸仕様。

 

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古民具のお店。

 

別の雑貨ショップに入ってみたら、昭和レトロの食器や生活用品が並んでいた。お値段も庶民的で手が出やすい。

実家あたりにゴロゴロしているブツがキレイに磨き上げられ、並んでいるのに驚嘆。「メルカリで売ります! 」と私が騒ぐと

「送料込みでの料金になりますから、ひとつの単価が小さいと割に合わないですね。それでも数をまとめて、〇個セットとかでまとめて売るといいですよ。」とアドバイスをいただく。

 

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ひさしの下の幕板が関宿の建物の特徴。

 

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こちらのお宅は前庭を大きく取っている。明治時代の文豪のお宅みたいに見える。

 

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せっかくだからはじまで歩こう。

 

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ゆるやかな下り坂にさしかかる。

 

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お住まいの方がのんびり、立ち話されていました。

 

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東追分の大鳥居。東海道と伊勢別街道の分岐点にあたる。

大鳥居は伊勢神宮を遥拝するためのもので、20年に1度の伊勢神宮式年遷宮のたびに内宮宇治橋の鳥居が移されてくる。

 

ガラ空きの街道をほぼ一人で歩ききった。滞在は1時間半ほど。

 

 

伊賀忍者と松尾芭蕉生誕の地 伊賀上野

忍者の里ってどんなところなのかなあ、と寄ってみることにした。

伊賀上野城のおひざ元の駐車場に車をとめる。案の定、忍者屋敷もお城も松尾芭蕉の記念館も、全部クローズなんだそうで。

しきりに恐縮される誘導員の方に、わかってて来たんだからいいんです、遠方からですし、外観だけでも見せてください。と答え

 

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小高い山の上にあるお城を目指します。

 

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忍者博物館・伝承館なんか、見てみたかったんですが。

 

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こちらが入口。

 

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回りこんで撮った。

小さいんですが…。もっと広大なのかと思ってたら、こじんまりしたかやぶき屋根の古民家だ。当時の農家を移築したもの。どんでん返し、隠し階段、刀隠し。ああ、惜しかった…。

 

松尾芭蕉を祀る俳聖殿は

 

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日本建築でありながら二階の円筒部分や1階のひさしの張り出しがあたかも中国風にも見え、でも色づかいはまぎれもなく和風。法隆寺の夢殿などを思い起こさせられる斬新・アバンギャルドぶり。

 

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伊賀上野城に続く門の屋根の苔むし具合がすごい風情あるな~。

 

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藤堂高虎が本丸の西に築いた高石垣。約30メートルあり、大阪城と並んで日本一の高さを誇っています。

黒澤明監督の映画「影武者」など映画、テレビドラマのロケ地にしばしば選ばれています。

高石垣と宝もの – 伊賀上野城

 

 

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できるだけ乗り出して撮った写真。

 

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天守閣は小ぶりながらも白くそびえたつ。

地域におすまいの方の、シンボルであり、誇りであるのでしょう。

 

 

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