「働き方改革」などと叫ばれるずっと前から、我が職場では「残業減らせ」と耳にタコが出るほど聞かされ、すっかり洗脳されています。
残業を減らすための取り組み
- 水曜はノー残業デーで18時までに帰れ、金曜日はリフレッシュデーで19時までに帰れと時間になると館内放送が流れる。
- 就職したてのころは残業ノートに勝手に名前と残業時間を書き、月締めで庶務の人が残業手当を計算してくれましたが、今は「残業してもいいですか」と上司にお伺いを立ててからじゃないとシステム入力しちゃダメ。「何の業務なのか」「なぜ残業しなければならないのか」を説明しなければならない。
- 部内の課内の残業時間の一覧表が昨年の同時期の比較とともに回覧となり、上司の上司は「なぜこの課は残業が多いのか」「なぜ去年と比べて残業が増えたのか、減ったのか」を聞いてくる。
- 不定期に人事担当から文書が流れ、「その残業は本当に必要ですか」「業務を工夫できませんか」「仕事の割り振りに目配りを」「一人の人に極端に残業が集中するのであれば職場内の見直しを」と来る。
- ちなみに、やった残業は必ず申請してください、サービス残業は厳禁です、との但し書きつき。
モヤモヤしながら残業している
仕事とは。やってもやっても終わらない。やればやるほど増えてくるのはなぜなのでしょう。そしてなぜ、頼み込んで仕事をやらせてもらわければイカンのだ。釈然としないのですが。モヤモヤは胸にわだかまりっぱなしだけど、今やらねば。明日の自分にツケは降りかかってくる。 ただ、目の前にある業務を、期限までにこなさなければいけない、の焦りに駆り立てられてしまう。
のですが、残業は必要最低限にとどめましょう。ワークライフバランスは時代の流れ、残業のし過ぎは健康にもメンタルにも問題あり。家族との時間を大切にしてください。と連呼されると、…残業って、しちゃいけないのかなあ。と自己規制してしまう。 流れからいけば、真に必要な残業だけしなければいけない。自分の胸に手をあてて問いかけなければいけません。残業する前に、その残業、減らせませんか。を自問自答せねばいけない。
とすると残業を減らすためには
- 勤務時間内の業務の効率を限りなくアップする。
- ナイショだけど手抜きする。中抜きする。
- ナイショだけど家に持ち帰る。
あたりしか思い浮かばないわ。
勤務時間内の業務の効率を限りなくアップする。
日ごろから残業するなと言われているにもかかわらず、残業を申請すること自体に後ろめたさが付いて回る。実は仕事が出来る人なら、私の、こんな程度の仕事なら勤務時間内にキッチリ仕上げられるのかもしれない。仕事ができないから、無能だから残業になってしまう。と見られてしまうのだろうか。と怯えてしまい、早く早く、テキパキこなさなければ、期限内に仕上げなければ。自然に血相が変わってしまう。
残業時間が積み重なってくると、深夜に及んだりすると、「こんなに(残業)やったのか」の裏の意味は。「大変だったねぇ」なのか。それともやんわりと日ごろの段取りの悪さを非難されているのかも、とか気にかかる。
開き直れるだけの強さがないって、もしかして自信のなさの裏返しなのかしら。参ったなあ…。悩んでるヒマがあったら仕事、進めなきゃ。
ナイショだけど手抜きする。中抜きする。
仕事とは、結果を出せば良いはずです。終わり良ければすべて良し。
時間をかければかえただけ、おおむね結果は比例する。何回も何回も見直せば。確認を繰り返せば。自問自答を続けることができるなら。手を変え品を変え、ありとあらゆる可能性を探れるなら。ができる環境であれば、こんな苦労はしなくていいのだが。
最短の手間で最高の結果が出せればそれに越したことはないではありませんか。
日ごろから余計な仕事はないか、改善できないかの問いは常に投げかけられている。かくかくしかじかのやり方で仕事を進めていきましょう。と上の人から指示が出る。でも、ここの手間、無駄なんじゃないかと個人的には思うけど。上司が変わったところで素知らぬ素振りで自分流に変えたりする。
ほかにも極意はあるのだが。さすがにたとえ匿名のブログであろうとも。文字にしてネットの海に投げる気にはなれません。手抜き・中抜きじゃない!効率化です!合理化です!
ナイショだけど家に持ち帰る。
昔から愛用してきた手法です。
昔はさほどうるさくなかった。盛大に段ボール箱ごと車に積んで持ち帰って仕事してました。家でやれば気楽だし家事の合間に仕事ができる。丑三つ時ややたら早朝に作業しようと誰にも何にも言われない。
しかしネットが一般家庭に普及しはじめたあたりからウィルス感染や情報漏洩の新たな事例が発生し、次第に暗雲が垂れ込めてくる。
締め切りが3つ4つ重なって3連休の2日、家で必死になって作業して、3日め休日出勤してUSBメモリ差し込んだらウイルス感染のメッセージが出て(原因は息子愛用の当時中国か韓国あたりの違法アニメサイトと未だに疑っている)翌朝始業時刻ピタリにセキュリティ担当者から電話が来ました。
みっちり事情を聞かれ後日、反省の研修に出なければならなかった(涙)同時出席者!?5・6人はいた~。
「持ち出してはいけないのになぜUSBを持ち出したのか」「許可をとらなければいけないのになぜ取らなかったのか」とネチネチ言われ、「次にやったら○○課(←一番偉い課の名前)呼び出しです」と釘をさされ
「私は職場の情報資産に損害を与えました。今回の不祥事を反省するとともにこの重要性を理解し、二度と繰り返さないことを誓います」との反省文を書かされました。
紙ベースなら。当たり障りのない資料程度なら!上司はスタンドアローンのパソコンを愛用しているとかいないとか聞き込んだことがある。どこにも寄り道せずに家に帰って仕事しよう!
どうせなら早く帰りたい。
そして家ではやることがたくさんある。とすると少しでも時間を大切にしなければと、ついついお昼休みなんかにゴハンもろくろく食べずに仕事をしている。残業手当も、そりゃ欲しいけど、私くらいの年代になると、単価も高い。立て続けに残業すると、理屈では遠慮しなくてもいいはずなんだけど。…結局は上司の顔色を伺うのが面倒だとばかりに早朝出てきて仕事する。(バスの時間の関係とかで始業時間のはるか前に出勤する人はどこに配置転換になっても必ずいた)
有給休暇!?
もし入院なんかした時のために多少は取っておかなくてはいけない。病休を取る前に年休を使えば、その分有給で休める期間が増えるではありませんか。リスクマネジメントの点からみても、完全取得は、私の場合はNGです。(業務に影響ない程度はガッツリいただきます!今年はロンドン行きます!石にしがみついてでもお休みください!)
まとめ
かくしてノー残業デーの水曜日とリフレッシュデーの金曜日以外の月・火・木曜日の夜ともなれば、あかりはコウコウと灯り、黙々と時間外勤務に励む同僚の群れ。鍵は守衛さんが集約している。管理簿を見ると朝は6時台、帰りは「0時6分」なんて平然と書かれており、土日祝日も鍵が持ち出されない日はない。
絶え間なく業務は天から降ってくる。気兼ねしいしい仕事している私。ああ、絵に描いたような社畜ぶり。ハイ、使ってもらえてるだけでありがたいんです。お願いですからやらせてください。ああ、マインドコントロール極まれりだわ。
若い方から見れば時代遅れもいいところかもしれませんね。
しかし方向転換しようにも私の場合もう遅すぎる。笑ってやってください~。