同じ料理でもテーブルウェア次第で味は変わる。はずはないのですが、 見た目も料理の一つです。料理の腕は変わらずともグレードアップをはかりたい。 これ、一家の台所を預かる者にとって、いつの時代も変わらぬ願い。
で、お手軽な方法としてお皿に凝る。鍋に凝る。 中でも見た目よく、機能を備えた私の憧れのキッチンブランドに
ル・クルーゼ(Le Creuset)
シャスール(CHASSEUR)
ストウブ(STAUB)
バーミキュラ(Vermicular)
があります。
長く使っている
- たち吉系統(地元のデパートの友の会に入ると継続記念にもらえる。毎年たまる)
- ヤマザキの白い皿系統(シンプルでシーンを選ばないので重宝するけどいかんせん在庫が多すぎるので最近は集めるのをやめた)
- ローソンでもらえるキャラクター皿系統(お金出しては決して買わないくせにシールを集めるともらえると知ると俄然ほしくなるのはなぜなのだろう)
の平凡極まりない我が家の食卓に異色のオシャレな存在感を加えてみたい。
(見栄を張ればもっと良い食器も持っているのですが食洗器にかけると色が取れてしまうのが勿体なくて使わなくなってしまった)
そして見た目がかわいいだけでなく機能が優れているから人気があるのです。
ルクルーゼのココット
シャスールのコクエル
ストウブのブレイザー
バーミキュラのオーブンポットラウンド
みんないいな~。
正直、フタ付きの厚手のほうろう鍋で、ことさらにフタが重くかつ蒸気穴がないため、お料理の材料本来の水分だけで材料本来のうま味を逃さずに料理ができる。圧力鍋や炊飯器がわりにも使える。特別なこだわりがあるのなら話は別ですが、どれも機能的には大差なく、自分のキッチンに必要なサイスはあるか、デザインは気に入って長く使えそうか。で選んでよさそう。
しかしどのブランドも、ブランドものなのでお値段はワンランク上だけど、やっぱり、消耗品なんですよ。
- 絶対に強火にしない
- 絶対に強火にしないから焦げ付くことはないはずだか焦げ付いてもごしごしこすらない
- 絶対に空焚きしない。
理屈はわかる。でも、ヘビロテすればするほど、基本の「べからず」のタブーに、ついつい、踏み込んでしまいそう。
10年・20年と使い続けるためには手荒な取り扱いはタブー。日々のきめ細かな気配りと丁寧さが必要。
…私には向いていません。
(鍋は結婚した時に買った鍋をまだ現役で使ってます。多分アルミ製。強火にしても平気。焦がすとクレンザーとステンレスたわしで洗います)
皿も鍋ももらうか長く使っているものばかりです。物持ちがいいのは大いに結構ですが、 やっぱり、オシャレなフードコーディネーターさんのスタイリッシュなエプロン姿のニッコリ笑顔や流行の先端を走るおいしそうなお料理の写真を見ていると羨ましい。 ので1つくらい新しくしてもよいだろうと
ストウブ ラッピング ディッシュ レクタンギュラーディッシュ
を買いました。
ウチのオーブンレンジは人数分のグラタン皿が入らず、困っていたのです。大きいサイズであれは一気に焼いてしまえばいいし、材料を大きめに切ったり、目新しい食材を使えばパッと見豪華。グラタンにグリルに愛用してきました。
息子が帰省してきたので、なんか手のこんだごちそう食べさせねば母のメンツにかかわる。で、
ハンバーグの生地をピーマンに詰め、輪切りにし、さらにピーマンのヘタを散らし、トマトソースで煮るという普段のおかずと材料は同じながら手間のかかる料理のレシピを見つけ、「…長方形だから火の回りが不均一になってしまうかな~」とか思いながら火にかけ、
- ニンニクをオリーブオイルで炒め
- 肉詰めピーマンに焼き色を付け
- スープの素とトマトピューレと水とピーマンのヘタを加えて15分煮て、
さてと、あら熱も取れたし、冷蔵庫入れとくか(夕方用事が入っていたので作りおきのきく煮込みにした)、と動かすと、
ストウブの!お皿が!パカッと割れてしまったではありませんか!
幸い粉々ではなく、じわじわと真っ二つに割れてしまったので、焦って別の容器に移し、その日の夕食は事なきを得ましたが。
2つに割れてしまった、フランスのブランドのお皿は、もう元には戻らない~。
検索かけてみたら「直火は避けてください」ってちゃんと書いてあった。
お鍋のブランドなんだし、大きくていっぺんにたくさんのお料理がつくれるキッチンツールなんだから火にかけられるといつも間にか思い込んでしまっていた自分で自分が情けない。
整理しましょう。
ストウブのキッチンツールの取り扱い
金属製(鋳物)とセラミック製(陶器)がある。
金属製(鋳物)
- 直火OK、IH(電磁調理器)OK、オーブンOK。ただし電子レンジには入れちゃダメ!
- 金属にガラスコーティングしてあるのでコーティングが衝撃・摩擦・温度変化等々ではがれるリスクがある。はがれた所、またはつなぎめ、ほうろうの薄くなりがちな部分から錆びるリスクがある。
- 急激な温度変化に弱い。冷たい材料を一気に強火で火を入れるとか、出来上がった料理を熱いうちに急激に冷やしたりするとほうろうは傷む。
- 上記の理由から、1回2回ならともかく、長期的には食器洗い機には入れないのが無難。
- 購入したら油をなじませる(シーズニング)。洗って乾いたら弱火にかけ、薄く油を塗る。を2~3回、繰り返す
- 使ったら熱が冷めるのを待って(手で鍋底にさわれるくらいまで)洗い、乾かし、オイルを薄く塗って保管(最初にシーズニングすれはあとは油は塗らなくていいとはメーカーさん、言ってるけど念のため)
- お鍋に蓋をしたまま保存しちゃダメ!錆びる原因になる。キッチンペーパーでもいいし、購入した時についてくる留め具を使う。
セラミック製(陶器)
- 電子レンジ使用OK。冷凍OK。冷蔵OK。オーブンOK、食器洗い乾燥機OK。直火とIH(電磁調理器)には使っちゃダメ!
共通の注意としては
- やさしく扱う。洗剤とスポンジで洗う。クレンザーやスチールたわしは使わない。
- 1個1個手作りなので、まったく同じ品番の商品でもひとつひとつ微妙にコンディションが違う。店頭で在庫を何個か出してもらい、自分の目で確かめて購入するのがベスト。通販ではこの手は使えませんけどね。
- アウトレットは型番が古いのかもしれない。または品質に難があるのかもしれない。の違いを店員さんに聞いて確かめ、納得してから購入すること。
終わったことを今更くやんでも仕方ない。次は本格的に、鍋購入しようかな。
…普段のお手入れも、がんばってみます。