ひとみにカルチャーショックを。

旅行・グルメ・美容をメインに綴る女性向けの趣味ブログ

29年前に私をふった人と同じ課に配置替 昔々の記憶がよみがえってきたりして

3月まで4年間過ごした所属を離れ、4月から別の部署に移りました。参ってしまったのは、昔つきあっていた人と同じ部屋! しかも距離4メートル! なんで今さら!? しかしお金には代えられません!? 毎日顔を合わせなければなりません。

lostlove

 

 

むこうが私をふったのは厳粛な事実

なれそめやつきあってた最中のそんなこんなは省きますが、とにかく向こうが私をふったのです。

TDLに一緒に行って、別れ際に喫茶店に連れていかれ「俺、別の人と結婚する。」と告げられた。

私にとっては寝耳に水。「どうして私とじゃないの!? 」と泣いてしまい、行かないで~!と、まあ人前ですから、とりすがるまではいきませんでしたが。なのにむこうは振り向きもせず、私を振り切って〇〇線(当時は国鉄かJRか忘れた)に乗るため、〇〇駅のホームに消えて行った。

すっかり堆積層の奥底に沈んでいた記憶が、前代未聞の天変地異で特大なまずや巨体クジラや人食いサメが大暴れして泥土が派手にかき乱され、水煙の中から再びまた姿を現した気分。

 

毎年職場の電子掲示板に「配置換一覧」は出るので、だいたいのその後のキャリアはお互いわかっていたはず。めでたく昨年、定年退職された(いちおう敬語使っとこ)。

65歳までは、希望すれば嘱託として給料は下がるが雇ってもらえる。名簿になかったので安心していたのです。

が、残業を終え、へろへろになりながら警備員さんのいる出口へと歩いていると。なんかどこかで見たことのあるシルエット…。

なんだ、いたんだあ。どこかの団体に再雇用になったのかしら。と事実を確認させていただいてました。

 

 

メンタルヘルス上まことによろしくない

ここで、大人になり、「あなたが元気で幸せそうでよかった。私もなんとかやってます」と達観できればいいんですが残念ながら私はそんなタマではないのです。

おそらくはむこうが「こんなの(←私)ではイヤだ。逃げよう」と決心させるに至ったのであろう自分の人となりを棚に上げ、

辛すぎた若き日の別れの記憶が、朝から毎日毎日、いの一番によみがえる。私の生涯の出来事ベスト3に絶対入る。大々々々…失恋だったので。

 

勤務は4月1日からですが、言い渡されたのは半月ほど前。隣の建物に行くだけの内部異動。

お昼休みにマスクを目が隠れるくらいまであげて下見に行き、節電のため照明最低限の薄暗い廊下で配置図をそそくさとカメラに納めて戻ってきた。

戻ってから画像を拡大してチェックしていくと、ななな名前があった! 団体再雇用は間違っていなかった! 誰にも言えない。いやはや、この時ほどブログ書いててよかったと思った時はない。

血相変わる年度末。プラスコロナ渦あり、

 

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次の人のために前倒して業務はできるだけ進めておかなくては。引継書も書かないと…。と桜の便りどころではないてんやわんやの日々の中、「自分をふった男の前に毎日立つ自分をみじめったらしくしたくない」との闘志!? がフツフツとたぎってくるのです(こんな性格の女だからふられたのかしら~♪)

 

ざっと30年。5kgくらいは太ったかもしれない。脂肪冷却して

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多少は落としたものの。

一瞥して「ただのデブ」とは見られたくない。太っていたっていいんだ。ただ、だらしなく太ったとは見られたくない。生気と女性としてのオーラがみなぎっていなくては。

顔のシミシワたるみ。幸いコロナ渦withマスク。口元の老けは見せなくて済む。目元勝負だ! 近づけばアラは目立つが遠目ならばさほどでもあるまい。今までの積み重ねと培った経験値でリカバリーしていくしかない。

髪にツヤがあれば若見え効果はバツグン。ケチケチ使っていたスタイリング剤の使用量を倍にしなければ…。

 

着任前の引継ぎの日は本気になってベースメイクからがんばった。スーツ着て、ルブタンのハイヒール履いて行きました。

 

で、これがあと4年も続くのぉ~!? 

毎朝毎朝暗い気分に襲われ、顔髪服に一切手抜きは許されない。

遅れそうな日なんか、1ステップ・2ステップ…(以下リフレイン)すっとばして出勤していたお気楽な日々にはもう戻れん。

目の前真っ暗。仕事どころではないのですが…。

 

 

昔のカレのアラカン姿

余計な接触を省くためには観察しないことには始まりません。

もともとスリムな人だった。体型は変わっていない。

白髪は増えましたね。実をいうと、日曜日、町場のスーパーで2・3回くらいは見かけたことはあった。3/4くらいは白髪になってしまった。頬に大きな茶色いシミができてるのを確認済みです。

それよりなにより。なるほどなあ、と納得したり30年の時を経て人柄をかいま見た気分になったのは「朝から晩まで一切話し声が聞こえてこない」。私はたまたま昔ご縁があったから名前と顔が一致するものの、初めてだったら多分、覚えられないまま終わってしまいそう。

もともと、再雇用・第2の職場の方は大概、枯れていらっしゃる。現役時代は「怖くて近寄れなかった」ともっぱらの評判だった人が、部下を見回す横位置のデスクから、末席の縦位置のデスクに移る。

いきなり無職では仕事漬け現役時代とのギャップが大きすぎる。仕事も給料に見合った量に落ちるし、嘱託勤務は悠々自適のリタイア人生へのソフトランディングの意味もある。

枯れていて当然、しゃべらなくて当然ではあるものの。地声もそういえば、昔から小さかったなぁ~。思い出した。

隣の係に配置された私。「俺のギャグに耐えろ」とのっけから同僚に飛ばされ、PCの設定がうまくいかず、朝に夕に大騒ぎのウチのシマと、気配すら消してしまいかねない隣のシマの存在感のなさ。

コントラスト、大きすぎ…。

 

服に凝る人でした。私は若い頃はバリバリのトラッド派。今は背後4mで静かに静かにお仕事をしている人に影響され、ポール・スチュアートもブルックスブラザーズも教えてもらい、せっせと買ったものです。

加齢とともにこちらも視力があやしくなり、遠いところがよく見えないので、今のコーデを細かくチェックすることはかなわないのですが。

上の人にハンコもらいに行くときに立って歩く。後ろ姿の痩躯と白シャツと細身のサスペンダー。サスペンダーは高級品らしく発色が素晴らしい。「辛子色とえんじ色のストライプ」とか「濃紺とモスグリーンのストライプ」とかでやたらと目立つ。

我が職場は良くも悪くも平凡・没個性。A〇K〇と青〇とワ〇ク〇ンが蔓延・横行している中での、ビビットカラーの、由緒と筋目の正しい高級サスペンダーは、浮いていると見えなくもない。自己主張と取れなくもない。

歩き方や身のこなしは年なりかな。61歳ですものね。

 

 

忍びがたきを忍ばなければならない

自分をふった人だから、記憶に残っているんですよね。実言うと私、自分でふった男性、さっぱり覚えていない。あらかた忘れてしまった。自分が傷つけたことは忘れてしまい、傷つけられたことだけ、いつまでたっても根に持つ私。

コロナ渦ゆえに歓迎会は中止! 助かった! たまたま近くに座られでもしたら気まずい! くどいですが「昔は楽しかったですね。その節はありがとう^^」なんて、絶対、私、言えませんから! そんな別れ方、してませんから! 絶対目を合わせるもんか! 

 

どうしても口をきかなければならなくなったら?

ひたすら下出に出てご機嫌を損ねないよう気をつけます。

やむを得ません。仕事ですから。

 

 

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