帰省中の息子を連れて喜多方ラーメンツアーに行ってきました。
息子は湘南・横浜・新宿エリアの家系・二郎系ラーメンを着々と極めつつあります。
云っちゃナンですが、私の喜多方ラーメン歴は、細々ながら息子が生まれる前から続いている。
仕事・友達・家族・前カレ・今カレ(オット)。
息子のラーメンキャリアの厚みを増すべく、「喜多方ラーメン紀行などどうでしょう。貴方のような方であれば普通盛りなら2杯や3杯軽いのでは」と水を向けると真顔でうなずき、誘いに乗ってきました。
極めたラーメンレポートと今までに行ったお店。地元の知人からすすめられたお店。地元以外の知人からの推薦のあった店を一挙紹介します。
喜一
喜多方ラーメンの大きな特徴に「朝ラー」がある。喜一をはじめ、朝イチからラーメンが食べられる。鉄壁の胃袋を持ち、立て続けにラーメンを食べたい・食べられる鉄人でも、お店が開いていなければラーメンは食べられない。
喜多方ラーメン店の一部は、朝早くから開店し、モーニングサービスとして、朝食としてラーメンを出す。「朝のラーメン」略して「朝ラー」。
「喜一」は朝7時に開店し、スープがなくなり次第終了。「朝8時に行ったらもう閉店していた」との伝説もある超人気店。
朝7時の開店に合わせ、6時半くらいに到着し、あわよくば一番に入店したかったのですが、到着時刻は開店10分前。着いた途端、息子は順番取りに飛び出していった。
駐車場はもう満杯で、お店の人が丁度出ていたので
「車をどこに置いたらいいですか」とお伺いを立てると
「近くのオーディンさん(近所のリサイクルショップ名)に駐めて下さい」(注:朝6時50分です、肝心のオーディンさんのお店の開いている時間帯に車を置いていいのかまではわかりません)とのこと。
戻ると息子いわく「37番目」。並んで待つ必要はなく、
名前と人数を書けば、順番に呼んでもらえる。
37番目。しかし予約の紙を見ると「1人」の客も多い。
ラーメンだし、2~3回転めで、7時30分ころ~8時ころにはお目当ての朝ラーにありつけるだろうか。とおとなしく待ちましたが。
実際にお店に案内されたのは、8時20分。…遅いですよね。
「食べログ」とかを見ると、事前予約はできないことになっていますが
実際は、相撲部屋の若いお相撲さんたち(大イチョウではなく丁髷、ちょんまげでTシャツ・ズボン姿)(写真を撮ったら「SNSに載せないでください」とはっきり言われた、何か不都合があるのでしょうか)が現れ、一般客(収容人数2~30人)とは別の和室に消えていき、ラーメンを食べて帰って行った。コネがあれば予約はできるらしい。(当日の予約の1番のりは、息子の目撃によれば「12人」。コレかな。開店一番のお客さんの出ていき方はまばらだった。)
ともあれ、8時20分に席に着き、「一番人気のラーメンは」と聞くと「塩ラーメンです!」と間髪入れずに答えが返ってきた。
でてきた塩ラーメンは、こちらです。
朝から鈴なりの行列ができるのも納得のお味でした。スープはあくまでも澄み、あっさりでありながらもうまみはしっかりあり、そして麵。普通のラーメンより、透明がかっていて、やや細めの縮れ麵で、微妙に太い細いが不均一なんですよ。太細緩急自在のシコシコ麵にあっさりスープが心地よく、息もつかせず完食してしまいます。
喜一の「朝ラー」は4~11月。シーズンオフなら、ピークよりは待ち時間は少ないとのこと。
喜多方市は人口5万人弱。小さな町。メインストリートからやや離れ、大きな新しい店舗と今風の店舗ロゴと広い駐車場とこだわりの味、で今や絶大な人気を誇るどちらかといえばニューフェイスのラーメン、でいくと「喜一」を筆頭として「一平」なども人気がある。
「福島県の物産展」「東北の物産展」などがデパートなどで開催されることがあり、人気の筆頭は会津の桐たんすと喜多方ラーメン。物産展の一角で喜多方に行かずして本格派のラーメンを食べることができる。
しばらく前までは、老舗の正統派の喜多方ラーメンで有名な「老麺まるや」さんが出店していたのですが、最近は「一平」さんも出店はじめてます。お近くのデパートで、物産展やっていたら是非!「一平」さんは昨今のトレンドをくんだ背脂系の人気ラーメン。
食堂なまえ
「なまえ」は「生江」。会津地方の苗字です。家族でやってるラーメン屋さん。
「喜一」にしても「一平」にしても店構えが大きく、従業員さんたちがキビキビと働くスタイル。なまえはご主人または奥様が注文を聞きにきて、注文を取るとラーメンを作り、作ったご主人または奥様がラーメンを持ってきてくれる。
お店がまえは古く小さく、駐車場も小さい。(朝行った時には冷房も入っていなかった。閉店間際には木造の戸をしめて冷房いれてくださいました)店には年季の入った有名人の色紙が所狭しと飾られ、出てきたラーメンのどんぶりは物持ちが良いと言うべきか、もうどんぶりの模様がほとんどとれており、これまた年季が入っている(言っていいのか悪いのかわかりませんが、ご主人も奥様も同様。)。
つまり長年地域に愛され、観光客に愛され、ずーっと続いてきた家族経営のお店。
王道で行こう、と頼んだのは中華そば。
透き通っていた「喜一」の麺と比べると麺の、あくまで中華麺なんですよ~の黄色が目につく。
麺の黄色が目につくということは。すなわちスープが透明で、太麺&なまえ独自のスープが、喜多方ラーメン界!?の中でもことに有名。
そして太麺はややぬめりを帯びておりもちもちしている。正統醤油味のスープとややすべる麺との食感。
喜多方ラーメンは、基本、中太麺。縮れ麺。あっさりめの醤油味で薄めのスープの色。地元の人が毎日食べても飽きない味わい。がベース。
9時半くらいに行きましたが、お客さんは会津ナンバーの軽自動車でやってきたラフな男性一人。(地元の人かな)。お店の人と親し気に会話をかわし、帰っていった。私たちが極太麺を堪能していると、次のお客さん入ってくる、と混みすぎず、空いている。
ほかのお店だと支店を出したり、お土産用のラーメンを置いたり、それが悪いとはいいませんが、「なまえ」のラーメンは、正真正銘、「なまえ」でしか食べられない!ところがまたありがたみが増すゆえん。
喜多方ラーメンを全国的な知名度に押し上げた有名店は、ズバリ
源来軒。
まこと食堂。
坂内食堂。
初めてラーメンを食べに喜多方を訪れたとき、道に迷い、町の人に上の3軒のお店の名前を告げると
「地元の人は源来軒・まこと・坂内には行かないよ。」と言われ、
「初めてだからまずは食べてみたいのです。でも、地元の人の行くお店も知りたいです!」
と教えてもらったのが
「食堂なまえ」と
「あべ食堂」。
3有名店は、店も大きく、お運びさんは、千客万来の観光客相手に、一挙に特大盆に何人分ものラーメンを次々と運んでくる。
繁盛して繁盛して、いったい、喜多方ラーメンの名に恥じぬ味とクォリティを、保てるのか!?と傍からみていて心配になってしまった時期もあった。(今日までのれんと味を守り続け、そしてお客さんにだって見る目はある。まだまだお客さんは途切れないし、とりあえず安心していいみたいとほっとした)
「なまえ」「あべ食堂」あたりだと、まだまだ喜多方ラーメンの知名度は低く、町の人がささやかな楽しみとしてラーメンを食べに通っていたころからの老舗で、今も続く名店。商売もむやみに大きくせず、伝統の味と風情を守り続けている。
食堂 はせ川
すでに2杯のラーメンをたいらげている。待っている間に腹ごなしに散歩しなければ、と3店めの目的地、「食堂 はせ川」へ。
開店は11時で、10時過ぎにお店に到着。やはり名前を書く紙があり、ツーリング中とおぼしき先客、男性1人の次につけることが出来ました。やった!開店一番乗り、ゲット!このお店も、小さな喜多方の市街地からは離れており、車も4~50台はおける。待っている間は、のどかな田園風景と、流れる農業用水路のせせらぎと、広大な塀をはりめぐらせた農家のお屋敷と、近くを流れる川と遊歩道、の日本の田舎の風景に触れることができる。札幌や博多じゃ、こうはいきませんよ!
待ってるお客さんのために野外テントを用意してくださっているのがありがたい。
折からの酷暑日、扇風機のまん前に陣取ることもできる。冷たい麦茶も冷えている。
お客は次第に増えていき、開店10分くらい前にはもうお客さんはテントに入りきらない。すると、店員さんが現れ
「ご注文お伺いします」とこれまたうれしいお気遣い。「喜一」ではコレはなかった!喜一ではテーブル座ってから注文、聞かれた!
10時50分に注文を取れば、11時開店とともにほどなくラーメンが運ばれてくるはず!
開店と同時に入店できて、運ばれてきたラーメン。
喜一・なまえと決定的な違いは、香り! 煮干し・いりこが効いている! スープの色も制覇した2店より黒い。最近のラーメンはギトギト・じっとり系が新顔として「ラーメンの新たな潮流」として取り上げられることが多いような気がする。喜多方ラーメンのスタンダードは、昨今のトレンドに調教!? されたお客には若干物足りないと感じるかも。の人にも、「はせ川」の黒っぽいスープ、かなりなしょっぱさ、山盛りネギはインパクトをもって迫ってくるに違いない。
そしてはせ川は、平日と土日ではメニューが違うんですね。
平日は「はせ川」
週末は「黒はせ川」
で、平日はメニューが12種類、週末は混むからメニューを減らして10種類。
私たちが行ったのは土日だけど。味卵(風味を保つため半分に切らずに卵のまま出てくる)ネギ・メンマのトッピングはできるので、アレンジは可能。
まとめ
喜多方でラーメンを食べるなら
3大元祖
源来軒
まこと食堂
坂内食堂
老舗・地元の人が通う店
食堂なまえ
あべ食堂
老麺まるや
上海
比較的新顔ながらも今や喜多方の顔
喜一
一平
喜多方ラーメン店のフランチャイズチェーンなら
喜多方ラーメン 坂内 小法師
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喜多方3大老舗ラーメン店「坂内食堂」のノウハウのつまったラーメン店を東日本・関東圏を中心に展開。西日本は6店。アメリカに4店。
坂内食堂は素直な味わいのラーメンなので、万人向けです。
デパートの物産展を狙う。
喜多方から人気店のご主人自らがあなたの町に来てくれる!本場の喜多方ラーメンを、はるばる喜多方まで行かずして味わうことができる!物産展だからお土産に新鮮な喜多方ラーメンを買って帰れる!
喜多方ラーメンをお取り寄せする。
大手の製麺所は
河京
五十嵐製麺所
あたりだと入手しやすい。
曽我製麺
小西製麺
も老舗です。
この4つであれば、間違いありません。