とある酷暑日の週末、家の者は出かけてしまい、
ブログを書き、自由を満喫していた。
午後からは暑くなるみたいだし、冷房をつけよう。
午前中は扇風機独り占めで乗り切ろう。
と黙々を作業し、気付けばとても暑い。扇風機を見ると、回っていない。
スイッチ入っていなかったかしら、とカチカチしてみましたが、動かない。
パソコンは、PC内で作業しており、ネットはつながっている状態ではなかったため、
実害はない。よく見ると画面右下に「バッテリー注意」の警告メッセージが出ている。
まず確認。
- リビングの扇風機がつかず
- 洗面所の蛍光灯がつかず
- 台所の冷蔵庫がとまり
- ついでに2階の寝室の電気もつかない。
つまり家ごと、電気が通っていない。
「これこれの理由でこれこれの時間、停電になります」の町内会のお知らせ、
回ってこなかったんだけど…。
停電か~。午前中だし、血相変えて騒ぐほどのことはないのですが。
しかし酷暑の折、扇風機すら使えないのでは、体が持ちません。
よそのお宅はどうなっているのだろう。
と外に出て、「電気、止まってませんか。」と近所の人に聞こうかとあたりを見回し、
ほどなく「掃除機の音」が聞こえてきました。
決まりです。ウチだけ、電気が落ちている。
ブレーカーは時たま落ちます。
- 冬場、台所でパネルヒーター・電子レンジ・魚焼き器・炊飯器を一緒に使った時
- 冬場、お風呂場でパネルヒーターとドライヤーを一緒に使ったとき
- それと、家を建てるとき、床暖房にしたのですが、年末の大掃除のとき、子どもに床磨きをさせ、安易にバケツの水を大量に使うのを許したため、フローリングのすき間から床下に水がしみてしまい、あえなく使えなくなってしまいました。痛恨の思い出です。
他に電気製品のトラブルとしては
- 雷のとき、当時ヤフーだったルーターが雷に反応して壊れてしまったこともある。その時はルーターのみでしたが、ブレーカーが落ちてしまう場合もある。
しかし真夏のカンカン照り、今回は耳を澄ませても聞こえてくるのはセミの声ばかりです。
しかし、いま、家には私一人。
使っている電気は待機電力+PC+扇風機だけ。エアコンは使っていない。
さっぱり心当たりがないのですが、
嘆いても電気は戻らない。自力でなんとかしなければいけません。
踏み台を持ってきてブレーカーのパネルを開く。
ブレーカーには3種類あって
- アンペアブレーカー(電力会社と契約した電力以上の電力を使うと落ちる)
つまみも一回り大きく「○0A」「最大電力○0W」 - 漏電ブレーカー(漏電遮断機とも)(家の中の危険を察知して、漏電がおこると落ちる)
アンペアブレーカーの隣にあり黄色や赤のスイッチがある - 安全ブレーカー(家の中の各部屋ごとの設定電力を超えると落ちる)
部屋ごとのたくさん並んだスイッチ
ウチのブレーカーは床暖房は永遠にOFF。
残りは使っています。
台所やお風呂場の電気が落ちたときには、該当するブレーカーが落ちているのですが、
今回はそれはない。
とすると漏電ブレーカーが怪しい。
で、日中ながらブレーカーのある場所は薄暗く、
アンペアブレーカーや安全ブレーカーみたいにツマミの形がはっきりしておらず、
また、日ごろまったく見る必要がないため
今漏電ブレーカーがONなのか、OFFなのかがよくわからない。
仕方がないので、今はたぶんOFFなのだろう。とアタリをつけ
- 安全ブレーカーをいったん、全部落とす。(OFFにする)
- 漏電ブレーカーをONにする。(焦っていたのでどう操作したのかよく覚えていない)
- そして落としたブレーカーを1つずつ、あげていく。(ONにする)
ここで、安全ブレーカーをあげると再び漏電ブレーカーが落ちてしまうところがあれば、そこが漏電している。
を試すしかない。
パチンパチン下げて、パチン(一呼吸~三呼吸おく)、パチン(一呼吸~三呼吸)、を繰り返し、二度と使えない床暖房のブレーカー以外を上げていった。
電気、ついたかな。
ついてました!復活!
まずはめでたい。冷房使える。
しかしここで気にかかるのは
どこかが漏電していたと漏電ブレーカーが察知したからこそ漏電ブレーカーが落ちたはずなのに、安全ブレーカーを全部落とし、また上げて電気がついた。
つまり電気が落ちたときは漏電していたのにしばらくたってから漏電が消えた・消滅した。
結局、電気が復旧したのはいいけど、何が原因で漏電ブレーカーがおちたのかが特定できなかった。
漏電ブレーカーが落ちる原因
とりあえず今回は、すぐに復旧できたし。
その後電気は普通に異常なく使えているし。
様子を見るしかないけれど。
家はこれから古くなるだけなのだから、
今後いつ何時、ブレーカーが落ちないとも限らない。原因をまとめておきます。
漏電ブレーカーの劣化
家は築20年目で、漏電ブレーカーも20年目。
大容量でいつも電気を使っていると、漏電ブレーカー自体の温度が上がり、負荷がかかり、寿命が短くなる。
ウチは、オール電化ではないのですが、
暖房と冷房は、灯油を使わず、電気なのです。なので真夏と真冬は電気代がかさむ。
でも使わずにもいられないし。
漏電ブレーカーは内部の爪で「入」「切」する。
時間がたつと爪も、バネも劣化してくる。
そして今回のスイッチ操作が正しかったのかについても疑問はあり
(アンペアブレーカーや安全ブレーカーみたいに一目瞭然じゃない)
さらに劣化を早めてしまっていたりしていないだろうか。
今回は訳もわかわず操作してしまいましたが
あとで知ったのですが、ここで黄色い「漏電」マークの突起が出ていたら「漏電が原因で漏電ブレーカーを落としました」のサイン。
次回は、ないことを祈りたいが、あった場合はきちんと確認しなければ。
古い家電
漏電ブレーカーと同じく、家の中の家電で使っている電源コードにも経年劣化はある。小物家電(アイロンとかトースター)ならともかく、大型テレビ・エアコン・冷蔵庫クラスになると日ごろの負荷も大きい。
エアコンは新築時につけたんだし、他の家電はさすがに新築当時の家電で残っているものはありませんが、平均して10年選手。怪しくなってきてもおかしくない。
洗濯機が一番新しい。放電コードついていたかな。ほかの家電も確認しなければ。
特にドライヤーは消耗品(空気をホコリを吸い込んで風を送っている)。安全重視なら定期的に買い替える。
コンセントや電気コード
コンセント内部の埃に湿気が付いて漏電してしまうこともあり。経年劣化あり。電気コードを長年同じ位置で結んだり巻いたりしていると、中で断線してしまう。見た目ではわからないので危険。
水回り
配線まわりに水があったのでは危ないですよね。
思い当たる節としては食器洗い機、バイタミックス、ブレンダー、水栓からはちょっと遠いけど湯沸しポット、炊飯器、ヨーグルトメーカー、電子レンジ、魚焼き器、洗面所からなら洗濯機、ドライヤー、夏場なら扇風機、冬場ならパネルヒーター。浴室の湿気、排水漏れ。
ないとは思うが雨漏り。
外回り・屋外
給湯器の電源は外にある。雨が吹き込んでいないとも限らない…。
換気扇の電源・電線も外気に触れる…。
家の湿気
扇風機をつけていた時・真夏の蒸し暑いときに漏電ブレーカーが落ちた。
扇風機単体もかなり古いし、絶縁不良・漏電、あり得る。
温度・湿度
こう酷暑続きではブレーカーだっておかしくなってしまう。内部の温度も相当だし、ウチのブレーカーのある場所は冷房は入らない。
湿度があがれば即ち水分ですから、水回りと同じ。漏電しやすくなる。
使用電力と契約電力の差
契約アンペアに対して電気をあまり使っていない時にも漏電ブレーカーは落ちることもある。
電気が必要以上にあまっていて、結果過剰な負荷がかかっていまう。
普段あまり使わない部屋に大きすぎる電気が流れていたりすると危ない。築30年・40年の年寄りの一人暮らしになったら危なそうだな…。
かかる費用
漏電がどこで起こっているのか、計器で測り、回線を特定しなければならないため、
ブレーカー落ちが度重なるのであれば電気工事の専門家におすがりせざるを得ず、
検査で費用、修理で費用、交換で費用、は覚悟しなければならない。
まあ、火の元用心していて、漏電で火事になっちゃったりしたら大変だし…。