ケンジントン宮殿に行ってきました。
バッキンガム宮殿も行こうと思えば行けたのですが。
(エリザベス女王は避暑にいらしており、下記、お留守の間は一般公開されている)
さぞかし広大で、豪華絢爛なのであろうけど、予約が必要。そして写真撮影禁止。
あとはロンドン近郊にセント・ジェームス宮殿もあるけど。
ちょっと遠い。
その点、ケンジントンなら、バッキンガム宮殿よりもこじんまりしていそうだし。
(大きいトコって、見ると疲れるし)
ふらっと行ってみてこれそう、
それにやっぱり、忘れられないのは
イギリス王室のバッキンガムパレスのロイヤル・キスよりも
1997年、ダイアナ妃の突然の死去の数時間後に悼みの花で埋め尽くされたケンジントン宮殿前のゴールド・ゲートと、数日のうちにケンジントン公園へと広がって行った花束のカーペット。現地に行って、現地に立ってみたかった。
現在も英国王室のロイヤルファミリーがお住まいですが、一部は一般公開されている。
(ケンジントン宮殿ゴールドゲートからみたケンジントン・ガーデン)
開館時間
夏季(3月~10月)10時~18時(最終入場17時)
冬期(11月~2月)10時~16時(最終入場15時)
※注意
リュックサック・大型荷物はクロークに預ける。
写真撮影OK。ただしフラッシュの使用・動画撮影・パノラマ写真撮影は禁止。
入場料
- 大人(16歳以上) 23ポンド
- シニア(60歳以上) 18.3ポンド
- 学生(16歳以上) 18.3ポンド
- 子供(5~15歳) 11.5ポンド
- 幼児(0~4歳) 無料
私は日本でチケット購入しました。
ロンドンパスを購入すると、割引特典があります。
混雑状況
9月の土曜日の朝、開館直前に入場口に着き、待ちは20~30人ほど。
入場チケットは事前購入していたのに、結局購入する人と同じ列に並び、入場券と引き換えなければならなかった。
もっとも、ダイアナ妃の衣装展の始まったころは2時間待ちとかあったみたいですが、
開館とほぼ同時に入場できたので、ま、いいんですけど。
平面図・間取り
展示としては
- 王の間
- 女王の間
- ダイアナ妃の衣装展
- ビクトリア女王
と4つのテーマ。
パレス・カフェとパレス・ショップ。
出口からはケンジントン・パレス・パビリオンに行けて
男子トイレ・女子トイレの他に多機能トイレ、おむつ交換台あり。
車いす用のエレベーターあり。
各階ごとだと
イギリスって、地階をグランドフロアと数え、数に含めないんですよね。
1階が日本でいう2階、2階が日本でいう3階です。
1階がビクトリア女王の展示とダイアナ妃の展示
2階が王の間、女王の間。
2階の王の間の続きに女王の間がありますが1階はなし。
推奨順路は
エントランスから入り、ストーン・ホールがスタート地点。
まずダイアナ妃のファッション展・続いて王の階段をのぼって王の間、女王の間、ビクトリア女王。
お部屋にはエクスプレイナーと呼ばれるガイドさんが常駐しているので、宮殿の歴史やエピソードを質問することができる。
正直、王様が住んでいたのに、たいして部屋数ないんだなあ、とか思っちゃったんですが、何しろイギリス王室。宮殿たくさんある。メインの宮殿は古くはセント・ジェームス宮殿、後はバッキンガム宮殿が使われ、ケンジントン宮殿は一時はかなり荒廃していた。チャールズ皇太子とダイアナ妃がお住まいになったあたりで手が入り、ダイアナ妃の死去後、一般公開のために大規模な改修が行われた。
そして今はウィリアム王子ご夫妻と王子王女さまたちなども実際にケンジントン宮殿にお住まいなのですから、実際のケンジントン宮殿はまだまだこんなもんじゃなく、広大で、
見学者が入れるスペースにヒストリカルなポイントをぎゅっと凝縮して集めてある。
そしてまぎれもなく、故ダイアナ妃が暮らしていた場所。
( ↓ ダイアナ妃の衣装展のドレスの写真はこちらです)
続きです。
王の間(ジョージ王朝時代、1700年代)
- 国王の階段
- キングス・ギャラリー
- キャロライン王妃の私室
- 国王の応接室
- 会議室
- キューポラ・ルーム
- 国王の私室
- 謁見の間
と8つの部屋があり、有名なのは国王の階段、キングス・ギャラリー、キューポラ・ルーム。
王の階段
ややほの暗く、白と金を基調とした豪華な装飾。宮殿を訪れる人に国の繁栄と王の威厳と権威を知らしめる。ジョージ1世時代(在位1714年ー1727年)に作られた。
ドレスの展示。このドレス、紙製。みんな喜んで写真撮ってました。
キングス・ギャラリー
ケンジントン宮殿が一番の隆盛を誇ったのはジョージ2世(在位1727-1760)の時代。内装も豪華。「王の間」はジョージ王朝時代の展示。広いキングス・ギャラリーは主要レセプションも開かれたし、気候がいまひとつはっきりせず、ともすれば運動不足になりがちなやんごとなき方々の運動場でもあった。
緋色のダマスク模様の壁紙にところ狭しとかけられた絵画のかずかず。
天井画も見どころのひとつ。
男性の衣装の方がはなやかなんじゃないのかしら。やっぱり、紙製。
女性の衣装は「清楚~」とか見てたんですけど。
こちらの衣装は、ガラスケースごしで、本物・布製。織の模様の陰影と可憐な色とりどりの花模様。白のドレスがこんなにも綺麗な状態で残されている。
男性の衣装も織りが凝ってる。金糸のブレードと袖口のレースがデコラティブ。
キューポラルーム
天井にガーター勲章の星。
1722年、ウイリアム・ケント作。
ヴィクトリア女王が洗礼を受けたお部屋でもある。
国王の私室を抜け
このドレスもかわいい!
謁見の間
国王は謁見の間で天蓋付きの、バックに金の紋章を従えた玉座に座り、要人と会見。1734年には、ジョージ二世はここでアメリカ先住民族ヤマクロウの代表団を迎え、代表団からは平和の象徴であるワシの羽が贈られた。
女王の間(スチュアート王朝時代、1690年代)
- 女王の応接室
- 女王の寝室
- 女王のダイニングルーム
- 女王の私室
- クイーンズ・ギャラリー
ケンジントン宮殿のはじまりは、ジョージ1世・2世に先立つメアリ2世(在位 1689-1694)。・ウィリアム3世(在位 1689-1702)(2人はご夫婦)の御代。ウィリアム3世は喘息もちだったので、空気の悪いロンドン市内を避けて貴族のタウン・ハウスを買収・改装・増築した。時代としてはスチュアート王朝時代になる。
ジョージ王朝時代とは、正直30年くらいしか違わない。
なので目に見える、時代の差などはパっと見、わかりにくいのですが、パレス内で最古の部分であり、王の間との対比か、寛いだ雰囲気が漂うこれらの部屋は、夫君ウィリアム3世とともに君主として統治したメアリ2世の憩いの間として造られている。
女王の応接室
女王の寝室
メアリ女王はこの隣の間で1694年12月28日に崩御された。死因は天然痘。発病後一週間、享年わずか32歳。女王は病と自分の死が近いことを知り、気丈にも身辺を整理していた。ウィリアム3世は医師たちの意見を聞き入れず、同じ部屋の簡易ベッドで傍らに眠ったと伝わっている。
女王のダイニングルーム
女王の私室
…質素に見えてしまう。もともと、イギリスはヨーロッパにおいては辺鄙な島国に過ぎなかった。中心はドイツとかオーストリアのあたり。
産業革命により、イギリスは大躍進を遂げ、儲かって儲かって仕方がない。世界で一番の大金持ちの国になった。一気にトップの座につくのです。
クイーンズ・ギャラリー
充分に瀟洒で、すてきなのですが、どうしてもジョージ王朝のキングス・ギャラリーと比べちゃいますね。
メアリ女王は優しく穏やか、控えめな人柄で、病弱で気難しい夫のウィリアム3世を常に立て、またメアリ女王の即位は名誉革命の終わりをつげ、イギリスに平和がもたらされたことから、今もイギリスではとても人気のある女王さま。
お人柄がしのばれるギャラリー、ということで。
スチュアート王朝の家系図を花の刺繍で伝えるタペストリー。
ヴィクトリア女王(1800年代)
- レッド・サルーン
- 恋に落ちて
- ファミリーライフ
- 義務と職務
- アルバートの死
- アルバートを失って
- 即位50年の祝祭
- ロイヤル・ギフト
ヴィクトリア女王(在位 1837-1901)、はケンジントン宮殿で生まれ、少女時代をすごし、女王となりました。
レッド・サルーン
ヴィクトリア女王は1837年6月20日、わずか18歳で女王に即位。この部屋で最初の枢密院会議(大臣および直属の顧問官たちとの会議)を開かれた。年若い新女王の威厳ある物腰は出席者全員を驚かせたと言われている。
次の間をぬけて
ヴィクトリア女王は身長が145㎝しかなく、若い頃は小柄で可憐な美少女だったのです。を証明するドレスの展示。
子ども時代を過ごした部屋には
女王の幼い日に愛用したのであろうドールハウスや
衣装が展示されており
夫君アルバート公の軍服と
アルバート公の執務室が再現されていました。
見学を終え外に出ると
緑はまぶしく
迷宮みたいなガーデン「沈床園」では人々が散策している。
所要時間
1時間弱でした。
ティールーム・公式アカウント
オランジェリー・ティールーム
隣接するオランジェリー・ティールームでのアフタヌーンティーもおすすめ。ロンドン市内の喧騒とは一味違った、広大なケンジントン公園のほとりで、お手頃価格で優雅なアフタヌーン・ティーがいただけます。
http://the-orangery.com/afternoontea/
公式アカウント
ウィリアム王子とキャサリン妃、ヘンリー王子とメーガン妃をはじめとする英国ロイヤルファミリーの「いま」をリアルに発信しています。
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周辺の観光スポットとケンジントン界隈の街並み
ケンジントンの町なみ。
コメディアン、ベニー・ヒルがかつて暮らした家。
ロイヤル・アルバート・ホール。
ロイヤル・アルバート記念塔。
クイーンズ・ゲート。
はるかにかすむケンジントン宮殿。
ケンジントン公園では、市民はジョギングや犬の散歩。子どもたちはサッカーの練習。
ゴールド・ゲート前の看板。