南房総・館山の洲崎灯台の望める海辺の温泉旅館、『ホテル洲の崎風の抄』宿泊記です。
『ホテル洲の崎風の抄』に泊まってみたいと思った動機
館山はオットが御幼少のみぎりの思い出の地であり、我が家の本籍地でもある。義父母の墓があり、何回も訪れている。
館山のほかのホテルにも泊まったこともある。
お墓まいりを終え、房総半島ドライブが定番です。
南房総ドライブの途中、必ず見かけるよさげなお宿。いつか泊まってみたいとあこがれていた。実父母から「義父母のお墓参りをしたい」との申し出があり、チャンス! あこがれを現実にできる!
予約の注意点としては、公式サイト・宿泊ポータルサイトからは、3か月先までしか予約できない。宿に直で電話するテはありますけど。
とりあえずじっと待ち、解禁と同時に希望の週末・土日滞在の予約を完了!
ホテル洲の崎風の抄 アクセス
住所
千葉県館山市洲崎198-1
アクセス
JR内房線・特急「さざなみ」、または高速バスで館山駅下車、駅からタクシーで約20分
駐車場
25台(無料)
公式サイト
外観
館山市街から房総フラワーラインをひた走ると看板が見えてくる。
立派な門があって
お部屋数は14。決して大きなお宿ではありません。
隠れ家的お宿感満載の入り口。
玄関前のお庭。
車を止めると、早速宿の方が出てきてくださり、荷物を持って案内してくださる。
玄関・ロビー
中に入ると渡り廊下があり
脇は石庭。まんまるい灯篭にはあかりがともっている。
玄関。靴は預かってもらえて、外に出たいときは部屋番号を申し出る。
備え付けの草履ももちろん使える。
ロビー。
チェックインは案内された席に座ったままでいい。宿の方が来てくださる。
ここで冒頭のGoToトラベルクーポン券を手渡され、どよめく我々一行。
「お客様の体温を測らせていただいてます」…。もちろんです! 喜んで!
海が見渡せる席はカウンター式。
外に出ていくことができる。
降りていけば海辺まで行けたのかもしれないけど、足腰もイマイチ確かでない年寄り連れの旅行だったので、行けなかった。
海が見える。
向かって右に見えるのが、孫正義さまの別荘、とオットから聞かされた。
ホントかしら。
お部屋
和室10畳。はめ込みテレビが急遽映らなくなったとかで、卓上にテレビが置いてある。
床の間には伝統工芸房総うちわが。形が独特の丸みを帯びており、昔ながらの和紙貼り。
洋服かけの下にはアメニティとして
大浴場にいくための手提げバッグ、浴衣・帯・作務衣上下。
窓際には観音開きの鏡。鏡台の下の小箱にはソーイングセット。
増改築が2002年ということで、決して新しいお宿ではないのですが
お部屋は清潔感があり、お手入れも行き届いていて、経年を感じさせない。
洗面所。
足元には藤の椅子、藤の脱衣かご、バスタオル入れ。
バスタブ。
アメニティ
洗面所においてあったのは雪肌精のクレンジング・化粧水・乳液!
ポイント高い! たっぷり使わせていただきました!
歯磨き・歯ブラシ・髭剃り・コーム・コットン。
丁子染のフェイスタオル。
洋服かけの下に備え付けの浴衣と作務衣があり、秋口の旅行で冷えも気になるので作務衣を着たら、あったかい! 着やすい!
ただし、実父が着ると「枯れたお年寄り」、オットが着ると「人間ドック中」の風情だったのは、ご愛敬。
窓の外のながめはオーシャンビュー
内海なので波の音は聞こえてこない。
このお宿のウリのひとつが、朝食タイムのトンビの朝ごはん。
厨房のお客に出せない魚などを餌付けしている。
普段だと宿泊客のエサやり体験ができるのですが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、今は宿の方がエサをあげるのをガラスごしに見つめるだけ。
餌付けの時間帯は飛びかう10~20羽のトンビが部屋の窓からよく見えた。
あわててロビーに降りて行ったら、ロビーからのトンビのダイナミックさは、部屋から見たほどの臨場感はなかったなあ。(注:泊まったのは2階です)
左に洲崎灯台、真ん中が海、右が孫正義さまの別荘、のお宿です。
【オット撮影】
夕焼け
ライトアップされた灯台とボケていますが富士山
朝焼け
夕食は珠玉の懐石料理
大手旅行社の顧客満足度アンケートで関東屈指の高ポイントを取り続けてきた珠玉の懐石料理。(公式サイトより)
期待してしまう。
今日の夕ごはん
一 食前酒 女将特製 季節によりかわります
二 前菜 車海老・雲丹焼き
春菊ときのこのお浸し
鮑グラタン
館山産いちじく胡麻味噌クリーム掛け
牛タンやわらか煮
三 陶板焼 新鮮するめ烏賊肝焼き
四 お造り 地魚色々 風まかせ 海まかせ
五 蓋物 金目鯛と里芋 みぞれ餡かけ
蟹・なめこ・三つ葉
六 チョイスメニュー 鮑の殻焼き
国産牛ステーキ
鮑のステーキ
伊勢海老の鬼柄焼
サザエの天ぷら
メイン料理は食材を鮑・牛肉・伊勢海老・さざえの中から選び、料理法もそれぞれ3~4種類あって、仲居さんのオーダーの説明を聞くだけでもけっこう大変だった。
七 お楽しみの逸品
八 香物 盛り合わせ
九 釜炊き御飯 館山産コシヒカリ 新米
このごはんが絶品! おいしかった!
(館山産海苔)
十 酢の物 きのこと笹身紅葉和え
蟹・きゅうり・落花生酢ゼリー掛け
十一 椀物 漁師汁
十二 デザート 焼芋プリン レモンゼリー掛け
抹茶アイス
さらに、「お部屋の壁かけテレビが壊れていたお詫びです」とフルーツ盛り合わせまでサービスしていただいてしまった。
(食べきれなかった分は部屋に持ち帰って次の日の朝食べた)
頂戴したメニュー書きです。
大浴場・露天風呂
ロビー階の渡り廊下を渡っていく。
手前にはセルフのドリンクコーナー。次の日の朝行ってコーヒーを部屋に持って帰った。
お風呂には誰もいなかったので急いでスマホを取りに部屋に戻り、写真撮ってきました。
脱衣所。
内風呂。
洗い場。
露天風呂。
脱衣所もスキンケア用品など、アメニティ充実。
なお、時間制で、女湯と男湯は入れ替わるので、夜と朝、2回お風呂に行けば、全制覇できます。
朝食
会場は夕食と同じ。
私たちは朝食・夕食とも食堂を案内されましたが、同じ階の隣のお部屋では部屋食だった模様。廊下に食器が出ていた。
メインのお魚料理は、夕食と同じく、1人1人あじの開き、さんま、さばともう一つ(忘れてしまった)から選ぶ
昨日の舟盛りを豪華に彩ってくれた伊勢海老は次の日の朝食のお味噌汁に。
目の色が変わるほどおいしかったご飯はおひつからよそっていただきます。
夕・朝食とも父母は平気で料理を平らげ、見ぬふりしながらもチェックしたりして。
ずっと元気で、好きなことしてくれたらいいな。
お宿の足元には漁港があり、港から宿までを縄張りにしている猫がいる。5~6匹はいたかな。朝のトンビの餌付けの時間が終わると、猫ちゃんたちがお庭の主役で、子猫の可愛らしい仕草に、お食事の時も、チェックアウトを待つ間も、目はくぎ付け!
お天気に恵まれ、親孝行できました。