今年の4月から、私の席の隣には、学校出たての女の子が配属されました。
面倒みてやってください、と上司に言われ、
それはもう。1日も早く戦力になってもらわなくては困るのです!
1日8時間隣にいれば、見えてくることもある。順番に。
リクルートスタイルがまだ続いている
黒ジャケ・白シャツ・黒膝丈スカート・黒のローヒールのパンプス、黒のショルダートートバッグ。髪は染めていない。ネイルはなし。
就活学生の定番ともいうべき全身コーディで年度はじめに現れたのはまあ、当然です。
しかし、1週間たっても2週間たっても、10連休が終わって5月になっても、やっぱりリクルートスタイル、カラス色です。
少しは変化あります。
と変化したものの、
清潔感いっぱいの黒髪ヘアに変化はなく、
20代前半の女の子なんだから、
華やか弾けるカワイイ服を着てくるに違いない、と楽しみにしていたのですが。
女の子側にしてみれば
手持ちの服は皆学生仕様。
初任給をもらったばかりの身ではお洋服購入もままならいのでしょう。
しかたがないので、
女の子が気に入りそうで、気軽に行けそうなショッピングモールのエリアを教えたり、(注:配属先で一人暮らし)
「髪染めないの?」と揺さぶりをかけたりしている。
いつ普通の服!?を着てくるのかが、とっても楽しみです♪
思いもよらないポイントに注意しなければならない
新卒用の研修はもちろんありますが
細かいポイントは先輩が指導しなければはじまりません。
稟議書のシステム操作を教え、
送り状を作るのに
「前任者の作ったデータを月日と担当者名だけ直せばいいから」とお任せしたところ
「これでどうでしょう」と渡された素案は、
…中身はさておき、
体裁が違う。レイアウトが違う。
(ウチの職場は、誰が文書を出しても対外的に統一感を持たせるため、
「A4で○○字×○○行、○ポイント・明朝体、上下左右の余白は○○ミリ。
件名は左右○字あける、
先様の宛名は左1字あける。
送り元の名前は右1字あける」などと細かく決まっている)
- 真ん中5段目くらいにくるはずの件名が一番上の行にきたり
- 担当者と確認者が2段書きで確認印を押すはずの欄に改行がなかったり
- 年月日と文書番号はレイアウト調整して同じ幅にするはずなのに
上下逆、1行は中央寄せ、1行は右寄せ。
一見して、ぐるぐるとめまいがしてきた。
長年見慣れていた書式と極端にかけ離れており、
…どこ見ていいのか、わからないんだもの。
気を取り直してもう1回、赤ボールペンを持ってじっくりと読み込み
必要な事項が網羅されていることを確認した上で、
ここは上に、ここは1行あけて、
ここは揃えて、と指導させていただき、
ついでに我が職場内の文書マニュアルの該当部分をコピーして渡しました。
もちろん、2回めからは直っている。
とともに、
自分がいかに、組織に取り込まれ、当たり前だと押し通してきた常識に染められているかを思い知ってしまう。
新人さんの書き方だって、内容を押さえていれば、OKのはずだ。
でも「決まっているから」と変えさせる。
理由は、と聞かれれば「内規だから」としか答えられない。
…積み重ねで、若い人の才能や能力の芽を潰すことにならなきゃいいんだけど。
ホントに小さいことなんですけど、考えさせられてしまいましたよ。
男性陣にとてもモテる
かわいそうですが、ウチの職場での職場内恋愛は無理です。全員子どもも大きい既婚者だらけ。
新卒の研修や、別の課や、仲良くなった同期のコたちの横のネットワーク、何年後かの配置換えに期待してください。
いい年したおじさん社員たちは、「はきだめに鶴」状態で舞い降りてきた優秀な女の子に、内心まんざらでもない様子。
初々しい女の子を相手に、仕事を教えていく、質問に答える。世間話をしかける。
とても丁寧で、やさしい。
私に対しての態度と、雲泥の差です。
若い女の子には優しく、若くない女には優しくない。
セクハラ・パワハラ・モラハラ…。
今どきの言葉では当てはまるケースがみつからない。
ここで、「あまりにも(同僚の)態度が違いすぎる」と傷つき、メンタルでも病めば事態はまた違うのかもしれませんが、
あいにく私は自称鋼のメンタル。
同僚はみな、悪い人ではないのは認めるものの、「たいしたものだ」「心からのありがとう」「仕事のできる人なんだ」の類のエモーショナルな感情を抱くことはない。
このエモーショナル、が
若い女の子は、やっぱりね、豊かなんですよ。
- 仕事がわからなくて質問する表情と仕草に切迫感があふれ
- 仕事の説明を受けている時の、子どもが先生の話を熱心に聞き入る様子で目をしっかりあげて聞く姿
- 知りませんでした。なんでも知っていらっしゃるんですね、との心の底からの純粋な感情が顔と態度に表れる。
- ベテラン勢にとってはしごく当たり前のことを教えただけなのに「ありがとうございます。」とかわいく言ってもらえる。
無感動な私(家庭持ちの女は疲れているのです)、
時と場合によっては上から目線でケンカをふっかける私と
言葉と態度が違うのは、当然と言えば当然。
なのでウチの職場内のセクハラ・パワハラ委員会には訴えないであげます♪
だんだん弁当を買うようになってきた
はじめのうちは、たぶん節約のためなのでしょう。自分で作ったお弁当を持ってきていたのです。
ところがですね、ウチの職場には、お弁当売りの人が毎日来ます。
300~500円台で彩りの良い、作りたてのお弁当が、業者さんが入り乱れ、
12時すぎの渡り廊下の弁当売りブースは、大変な混雑ぶり。
お弁当を作るのだって、手間とコストがかかります。
女の子は買った方が早い、と早々に鞍替えしてしまいました。
自宅から通っているのであれば、お弁当が続いていたのかもしれません。
ごちそうするととても喜んでくれる
新社会人になった頃は、給料も安かった。
家賃を払って、公共料金を払ってしまうと、 給料日前にはお金がいくらも残らない。
私の時代、男性の同僚は、
年上ぇ~の女性の同僚に筑前煮だのひじきの煮付けとか肉じゃがとか、
タッパウエアに入ったおふくろの味系統の手作りおかずを食べさせてもらっていたそうです。
もはや私も、タッパウエア女性と同じ年頃になりました。
出張だの会議で、一緒に出かけるときの食事やお茶は
まさかおサイフを出させるわけにはいかない。
私も、昔、(ごちそうしてもらえて)とってもうれしかったから。
自分が先輩になった時、後輩にごちそうしてあげて。お返しはそれでいいから。
と600円とか800円とか出すと。心底嬉しそうな顔をしてくれます。
私が配属替えで別の部署に行くまで、お勘定の心配はしなくていいから!
この町に慣れてきたら、良いお店の情報も、どうかよろしく!
毎週実家に帰っているらしい
金曜日の夜は、仕事が終わると、いったんアパートに戻り、
長距離バスで1~2時間の実家に帰る。
お父さんは、毎週バス停まで愛娘を迎えに来てくれている。
日曜日の午後は、お父さんがアパートまで車で乗せていってくれるのだそうです。
現役で国立大学に入学し、ストレートで卒業して地元に就職した娘。
親にとっては最高の孝行娘! あなたはその意味、最高ハイスペなんだから! と教え込み、
『車、欲しいな~』っておねだりしていいと思う
実家に帰ったら、『疲れた~』って言って、お手伝いはしなくていいから!
週末は洗濯ものを持って帰ってお母さんに洗濯してもらっていいと思う
日曜日に帰ってくるときは5日分の冷凍ゴハンとオカズをもらってくるべき
と事あるごとにすりこんでいるのは私です♪
結婚するまで女の子は家事をしなくていい、は私の持論。
そんなヒマがあるなら、お肌のお手入れと爪のお手入れをしましょう。
家事なら、あとからいくらでもできます!