人はいったん植え付けられた潜在意識からは逃れられない。
学生時代、制服のスカートは長めがトレンドだった。以来、流行がどうあろうともロングスカートで押し通してきた。店頭で見つからなければヤフオクで古着を落札し続けた。〇0年たち、 流行は一巡したらしい。今は好みの丈のスカートは百花繚乱・より取り見取りの全盛時代。
好きな服着て流行に乗れる。 石の上にも三年、いや〇0年とはこのこと。
ロングスカートの種類と変遷
学校の制服はプリーッスカート。
バブル時代は丈80~90㎝が主力・主流。 トラッドに属し? ラルフやブルブラでフレアスカートが定番だった。
バブルが弾けると、 長い冬の時代に入る。
「黒・紺・グレイ系の、 会議や出張にも着ていけるきちんと系の布地・質感 (男性の背広をイメージしてほしい)のシンプルなロングスカート」 は滅亡の一途をたどった。
(値段に糸目をつけなければあったのかもしれないが見つけられなかった)
(ピアノの発表会とかに着られそうなロングスカートは長すぎる・また素材感がオフィスに甚だしく合わない)
デザインはタイト・セミフレアまでですね。
ちょうどヤフオクのハシリのころ。 ユーズドであれば値段は安い。 コンディションや現物と写真の違い、値段の当たり外れも楽しみのうちと割り切って町ではもう売っていない丈のスカートをせっせと落札。
流行の流れでいけば、
若千丈長め、 のスカートが出回った時期もあった。
「台形スカート」とか「マーメイドライン」とか。
ちょっとは買った。
が台形はカジュアルまたはモードに過ぎる。マーメイドは、仕事に行くんだから。パーティーじゃあるまいし。
とどちらも鏡の中の自分に目が慣れず、 居心地がよろしくない。
オフィスカジュアルとタウンカジュアルの境目くらいならロング丈、あることはあるんですよ。
ギャザースカート・ティアードスカートとか。
特にティアードは、色が地味なのでデザインは一ひねりしたい、 の私のニーズに合っていた。
ただし、どちらも職場に行って帰ってくるだけの日しか使えない。
コクーンシルエットのスカートを見つけて熱狂し、 買いまわる
ギャザーもティアードもタイトもフレアも、ワードローブには腐るほどある。
の昨今、見つけたのはコクーンシルエット。
ギャザースカートだとスカートの裾は広がるばかり。
コクーンシルエットだと、 スカートはいったん広がってから裾を絞ったシルエットになる。
ニュアンスが出てかわいい。
まわりにも着ている人はいない。
「一見地味だが実はひそかに人と差をつけて自己満足に浸りたい」私にぴったり。
「コクーンスカート」 よりは 「バルーンスカート」 の名前で出ていることも多い。
カテゴリに出ている
「名前のとおり風船みたい、 タックづかいで裾を膨らませたスカート」
「ギャザースカートの裾にゴムやシャーリングを入れているスカート」
は好みでない、着る人の年齢に合わないので避ける。
ヤフーショッピングや楽天市場を探し回り、3~5,000円くらいで買えてしまう。
安くていいな、と次々買って喜んでいたんですが。
季節の変わり目のたびに新作を目を皿にして探し回るのだが、気配が感じられない。
いったんモールに出すと3年でも4年でもそのままみたい。
そしてジャージーとか中綿入りとか、どうしても素材が素朴系になってしまう。
もうちょっと高くてもいい、街着+αのグレードのコクーンシルエットの服、ないかなあ。
でたどりついたのが「MARW」。
MARW UNITED ARROWS
ヤフーと楽天ではもう買った黒のコクーンスカート、 ユナイテッドアローズからも出ていた。 価格は5ケタを超えてきてますが、 今までお洋服に課金してきた歴史を思えば全然許容範囲。
MARW UNITED ARROWSは人気絶頂のYouTuber、かんだま(本名が「かんだまい」さんだった。結婚されて今はたぶん改姓してる)さんがプロデュースした去年立ち上がったばかりの新しいブランド。
- ユナイテッドアローズであればひとまず価格もクオリティも両者の相関関係も保証ずみ
- アラサーのYouTuberさん推し(しかも本業はアパレル関係)の服なら、流行に乗れる。さらにアラサーの女のコが自分で着たい、とプロデュースした服。私に似合う・似合わないはこの際置いといて、ひとまず「老け見え」の心配だけはしなくて済みそう
MARWのメイン、主力のラインナップもコクーンが多い。(新しいブランドなのでアイテム数が多すぎないのがまた助かる)パンツもワンビースもコクーンシルエット。
コクーン好きの、流行を作る立場の方が作ったロング丈のコクーンシルエットのスカート!
のプレーンな黒がほしい。が残念ながら完売・品切れ。
仕方がないのでメルカリに朝な夕な、羽虫を待ち受けるカメレオンのように張り付き、ウォッチを続ける。
(週末はみんな手持ちの洋服を出すから品物がどっと増えるのを目の当たりにできて面白かった)
(ヤフオクもPayPayフリマも全然ダメ。今季ものの服を狙うなら狩場はメルカリー択! )
待っこと1~2か月。
関西の若奥様が「1回だけ着ました。お譲りします。」出た! 出た出た!
私にはない価値観だけれど、旬の服をすぐに手放す階層の人は確かにいる。
価格は定価+1,000円。
メルカリに払う手数料や出品・梱包・発送の手間は自分もちだけど、買ったときにもストアなりモールなりのポイントも付くのだろうし
シーズンの終わりに最新の服を売って次の新作にアップデート。
1回着て売れば最新作の購入資金になる。持ち出しなどしれたもの。素晴らしい。
おこぼれに預からせていただきます! 即座に購入。
すぐに届いた。舞い上がってしまった!
いやあ、中国産・中国発送の3,000円の服とドメスティックブランドの10,000円の服の違いのわかりやすいこと! 3倍の差が開くだけのことはある。使われている布とシルエットが違うんですよね。決定的。
シャリ感のあるポリエステルで、薄地だけと張りがある。光沢も強すぎず弱すぎず。ウエストまわりは折り込みプリーツになっていて、でももたつかない。コクーンのシルエットがくっきり出て、裾さばきが軽快。
丈は90cmを超えているので、動きやすいよう、スリット入り。
もちろんポケット付き。
ポリエステルならば見た目の経年感もわかりにくいし、ジャケットを工夫すればギリギリ会議くらいには使えそう。
ブランドコンセプトも
「日常着。それでいて"飛ばしている"」
普通に着られる。中にも地方の地味な職場勤めの私にも受け入れられるほどほどのアバンギャルドのテイストがあって、
アラサーの女の子の目指すころあいの甘さもある。
あえて難癖をつけるなら、
- 秋冬ものなのに寒すぎる
(タイツを履けば済む話) - 私が己のベストのスカート丈とし、 追い求めてきたものより若干長い
(時代に自分を合わせれば済む話。 丈が短いのは脚が見えるからイヤだが長い分には受け入れられる)
くらいですかねえ。
スカート4点一気買い
22年春夏コレクションは告知と同時に飛んで行ってコクーンスカートを受注開始と同時に予約。
その後、モデルさんが着ているのを見ていたら欲しくなってしまい、別デザインのタイトスカートにも予約を入れてしまった。
ZOZOTOWNや楽天ファッションに並ぶと、春はまだまだこれからだというのに私の買った色・サイズは早々に完売・品切れでした。
秋冬もコクーンのロングが出るのならさっさと予約してしまおう。
と固く決心し、
ついでに21秋冬の、最初にメルカリで買ったスカートの色違いも、またまたメルカリで買ってしまった。
一挙に同ブランドのボトム…4着。
しかもみんな似た色・似たデザイン。
久々に燃えました!
白と黒で垢抜けた私の10のルール THE KANDAMA MONOTONE STYLE BOOK
今週のお題「わたしのコレクション」