ひとみにカルチャーショックを。

旅行・グルメ・美容をメインに綴る女性向けの趣味ブログ

自分のうつの症状やメンタル通院を笑顔で語る人に初めて会った サバイバーの談話を傾聴

4月から隣にきた同僚はうつ病もち。メンタルの病気持ってる人って、 ひたすら自分の世界だけでいっぱいいっぱいのタイプとばかりご縁のあった私はひたすら目をパチクリさせてお話に聞き入るばかり…。

(注:フェイク入ってます)

 

 

よいお医者さんと薬に出会えたと笑顔で語るうつ病サバイバー

正確には、今も病院には行っているし、薬も飲んでいるのだから 「サバイバー」 ではないのかもしれませんが。「よいお医者さんに会えてお薬も効いて、 立ち直りました。」と自ら、聞きもしないのに笑顔で語るのには少々びっくりした。

(注:いちおう時間外。夜、残業中だった)

仕事にはきっちり出てくるし、新たな部署に配属され、新しい仕事も黙々と淡々と着実にこなす。

前任者も頼りになる人だったので間違いない人材であることは来る前から折り紙つき。

おまけに自分から自分のことをわりと話すタイプ。 大繁忙期の4月は残業続きで、夜も更け、やってもやっても終わらない現実から逃避したくなると、込み入った生家の事情!? 兄弟姉妹との確執!? 病の悪夢!? などのエピソードがおっとり、のんびりの口調で事あるごとに繰り出される。

頭の中身が単純すぎる家系の人間(←私)には目新しいエピソード満載だったりする。

 

 

うつサバイバーから聞かされて初めて知った事実

うつには薬がとてもよく効く

今までに私が接してきたうつの方々はこじらせのケースが大部分。

お医者さんは「職場復帰可能」の診断書を出したかもしれないが。全然治ってないじゃないか! 本人が「そろそろ復帰したいので診断書を書いてくれ」と言われるがままなのではないのか。

回復しないままに復帰されて、迷感をこうむるのは我々。このヤブ医者ぁあああああああ~。と月に吠えたくなるケースばかりだった。

なのに、隣席うつサバイパーはもうだめだ、とクリニックの門をたたき、 最初に処方されたお薬がとてもょく効いたのだそうで。

うつにも軽症重命あるのだろうし、そもそもたいした悩みではなかったのではないか (失札)との思いは去来するものの、その人の心の内の痛みはみな同じ、辛い・苦しい・助けての感情はまぎれもなく本物なわけで。

何年も通院は続き、良くなる気配など全然なく、 日毎に病状は悪化していく…、 事例ばかりを見せられてきた身には

たった1回で、ドンピシャとメンタルが快方に向かう。

製薬会社のうますぎるのではないかと勘繰りたくなるようなエピソードが、 まさか自分の隣に転がっていたとは。盲点でした。

 

あの人もこの人もメンタル病み

私と同じく社畜歴も長く、配置換えで毛色の違う部署を巡り巡ってきている人なので、 共通の知人 (顔と名前を知っている程度)もかなりの数。

当のご本入に正面切って聞けない事情も、知ってる人にズバリと聞く方が話は早い。 その昔ご一緒させていただいた方の意外な経歴を教えてもらえたりする。

メンタル病みの人の情報も豊富で、あの人もほらあの人も長期間休んだ、かなりの重症でまきか復帰できるとは思っていなかったとか、あの人はメンタル病み歴は20年以上になり、同じシマにいたことがあるとのことで困ったちゃんエピソードを鈴なりに語り続けるなど、メンタル方面の話の引き出しが豊富。

 

 

うつサバイバーは完全主義者

このへんでうつサバイバーのキャラクター紹介を。

真面目で緻密、新しい仕事はわからないことがある都度前任者に救いを求め、ソツなつやり切った堅実さ。

「私がきちんとやらなくちゃ」の意識が高い人なんですよね。

仕事はもともと大好き。与えられた仕事はやりとげなければと必死に残業。仕事にばかり気が行き、残業手当を神聖する気力もなかった。あげくの果てには「ウチの係は残業が少ないから、1名減になります。」と、労は報いられるどころかかえって窮地に立つハメになってしまった。

仕事に出ていくのは辛い、でも出て行かなければならない、いったい私はどうすればいいのでしょうとクリニックの先生の前で大号泣したのだそうで。

ちょうどそのころ、家庭の問題が重なる。弟妹が無職になってしまい、親戚から「年上のあなたががんばらなきゃ。」と言われてしまい、抱え込む。

花の独身を謳歌していたというのに部屋に転がり込んできて居候。

(お父さんとお母さんは早めにお亡くなりになられた。ちなみにお父さんはアルコールにすがるタイプ。お母さんは「ダメな夫を支え、女手ひとつで子どもを育てている私」的な触れなば落ちんならぬうっかり触ったら爆発するタイプ)

ようやく職を見つけたはいいが「保証人になってくれればマンション買えるんだけど」ともちかけられ、断ったらまた失業(「危なかった。ローンを2軒分抱えるところだった。」←本人談)。

3~40㎞離れた隣町に仕事を見つけ、今は週末になると部屋に来る。水道代が浮くからと洗濯して帰る。弟妹の居場所を作らなければと自分のマンションを買ったころは病気もかなりひどく、クレカを渡してしまい、独り暮らしなのに冷蔵庫ばかりがやたらデカい…。

 

今の楽しみは、競馬だそうです。勝つ勝たないじゃなくて、お馬さんを見に行くだけで気が晴れる。ツヤツヤに輝く毛並み、動物特有の無垢なまなざし。無心にゴールを目指し、疾走する姿。お休みの日は競馬新聞を読んで血統のお勉強。仕事が落ち着いてきたら有休取ってお馬さんを見に行くんだ! 私には馬がある! 馬を見に行きたいから生きていきたい! 馬で私は立ち直った! と仕事大好きからの脱却、ライフスタイルの転換をはかった模様です。

 

今はうつというより症状としては「不安障害」なんだそうで、遠出はできない。昔は海外旅行もずいぶんしたな~、と旅の思い出話も聞かせてもらってます。私は子育て中で身動きもままならなかった期間が長いので、うらやましい~。

 

昔はイキってた。「なんであなたはキチンとやらないんですか!? 」と正面切って相手を問い詰めたりしていた。

病気もしたし、年も取った。今は「ま、いいかなあ」と許せるようになった。マンションのローンもあるし、まだまだ働かなくっちゃ! 

 

独身の人の着る服や持ち物って、なんとなく一癖あるんですよね。エッジがきいている。「服はどうしても買っちゃうな~」とも言ってた。毎日目をこらし、コーデ拝見。私はクローゼットの手前からトップとボトムを選ぶだけですが、その方は不安障害ゆえ、週末に一週間分のセットアップを完了させて仕事に挑むのだそうです。

 

たぶん2・3年は御一緒させていただけそう。

 

時代も時代だし、「メンタル病みの方は適切なサポートがあれば戦力回復も可能なのだから、情けは人のためならず。温かく接してほしい。」 とは陰に陽に聞かされ続げている。

一方、自分では精一杯のつもりでも周りにとってはお荷物でしかない。のであれば身を引くべきではないのか。それが「禄を食む」ってことではないのか。病気休業だって休業手当だって生活保護だって、社畜にはセーフティネットは何重にもはりめぐらされているのです。

自覚はできても職場に出てくるしかない、恥を自覚できない、のは凄惨。職をまっとうすることの重さは、ことあるごとに思い知らされるばかりです。

 

 

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