雇い主にとって雇用者はモノ。メンテナンスはしておかなければならず、毎年、行きたくもない健康診断に行かなければならない。(体重計に乗らなければならず、1年間のダイエットの失敗が明らかになるのが精神的に耐え難いのだが、これもお金のため。忍び難きを忍ばなければならない)
そしてあってはならない所見だと、「要再検査」のハガキが検査結果に同封されてくる。「所長に報告しなきゃなんないから、ちゃんと検査に行ってください。」との強制力のあるはずもない次長の圧力。見知らぬ人(お医者さん)に私生活に首を突っ込まれ、詮索され、説教されるイヤさ。検査結果の封を切る時は、宣告のハガキが入っていないか、ドキドキです。
肝臓・中性脂肪と測定値は数あれど、検査時ストレートに結果がわかるのが血圧。血圧を測る前に緊張とプレッシャーで限界MAXまで血圧が上がってしまいそう。
私の血圧の歴史
昔、ダイエットのためにコルセットを使っていた。メジャーな下着メーカーが作っているような「パワーメッシュで締め付けず苦しすぎないがピタっと押さえる」なんて生やさしいものではない。
「風と共に去りぬ」でスカーレット・オハラが締めてたみたいなやつで、ハードな木綿(ゆるみにくい)地。前はフックでとめ、後ろはハト目をあけて紐でぎゅーっと締め上げるタイプ。
もちろんこんなもので!? 私の食欲は抑えられず、体重的にはサッパリ効果は現れなかった。(メリットとしてはウエストの上、肋骨部分のウエストラインが整う。デメリットとしては着脱に時間がかかり、夏場は蒸れる! 無理矢理締め上げるから痛く・苦しく身動きも不自由。脂肪が移動し、下腹が出る)そして、強く胴体を締め付けるわけなので、巡りが滞り、血圧が上がるんですね。
私は献血が大好きなので、献血車が来ると血が騒ぐ。献血は問診・血圧・血の濃さの3大関門で引っかかると血を抜いてもらえない。この第2関門で「血圧が高くありませんか」(140くらいです)との余計な突っ込みが時たま入る。(献血そのものは最高血圧が90以上あればいいのでハードルは低い)次から献血に行く時はコルセットを外すことにして乗り切ってきた。
いいかげんにしよう。私は人妻。いまさらウエストを細くしても、恋人を捕まえる必要性は皆無。そろそろ美容より健康を優先すべきだと遅すぎる悟りを開き、普通に、ウエストニッパーやコルセットなしで生活する方向にシフトした。
しかし、献血のたびに、健康診断のたびに、血圧は「要再検査」の危険水域に向け、徐々に上がっていく。
病院に行きたくない。病院に行くと、健康だったはずなのに、楽しく暮らしているのに、帰りには病名をつけられ、病人になって帰ってくるハメになる。定期的に病院に通ったり定期的に薬を飲まされたりするのもイヤだ。第一そんなヒマはない。さらに薬を飲むのを忘れてしまうに決まっている。
加齢とともにじりじりと上がる血圧。現在までに取った対策のうち、わたし的に効果があったと感じられたものを並べていきます。
スポーツジムに入会して運動
劇的に効きました。
もともとのスポーツジムの入会当時の動機は、当然ダイエット。
さらに、アメリカ旅行の飛行機と宿の予約を半年後に入れた。
前年まで受験生の息子を家に抱えていたこともあり、ほぼ引きこもりきりの生活。当然運動不足。「ニューヨークで朝から晩まで遊ぶ体力の自信がない」との切迫した事情があった。
私は運動音痴。学生時代、体育の成績は万年10段階の「2」でした。チームスポーツでは毎回味方の足手まといになる存在であり、運動は大嫌いだった。
しかし遊ぶための体力は欲しい。週3~4回、毎回40分の走り込み。必死にやった。
おかげさまで華のニューヨークでは朝9時から夜21時半まで抜く手も見せず遊び回ることができた。
でも体重は全然減らず、逆に去年の健康診断の時より1年で1kg、増えてしまった。
「あんなに頑張ったのに! 」と奈落の底に突き落とされた気分、あたりかまわず号泣したい気持ち。
ところが、右肩上がりだった血圧が、一転してカクッと落ちていたんですね。
正直びっくりしました。
やせないなら運動する気になれない。しかし血圧は上げたくない。様子を見ながらペースを落としています。今のところは、「週2回、筋トレ10分、早めのウォーキングか遅めのジョギング20分」を続けている。
今度の健康診断または献血で思わしくない血圧であれば、見直しも検討しなければなりません。
勝因は「お金を払ったこと。」もうコレに尽きますね。
決して安くはない月会費。通っても通わなくても、引落金額は同じ。
もともとは運動、大っ嫌い。しかし「通わないと払う月会費がムダになる」の染みついたもったいない精神は「運動したくない。」の怠け心を押し倒しなぎ倒してなお余りあります。
お金をかける。お金を払う。の価値を、スポーツジムほど感じたことはない。タダで近所のジョギングなんか、絶対に続かない。楽したいの欲望に歯止めをかけたのはひとえに「お金がもったいない」です。
そして、イヤだイヤだ、。スポーツクラブ行きたくない。ウチに帰って一刻でも早くまったりしたい。の本心を出費の罪悪感だけで抑えつけ、しぶしぶスポーツクラブの駐車場に車を乗り付け(車で通えるのも続いた理由の一つです。後部座席に荷物を積んでおける。電車やバスを乗り継いで徒歩とか、いったん家に戻って荷物を持って、なんてのでは絶対続かなかった! )、中に入ると、良いことだってあるのです。
- インストラクターさんは親切に声をかけてくださるし、
- マシンを使い、歩くまたはまったり走りながらのテレビ鑑賞もなかなか楽しい。
- そして完全に自分のペースで体を動かし、終わったあとの爽快感、いささか古いフレーズながら「脳内モルヒネ」分泌、を実感できる高揚感。
- シャワーもサウナも完備で、サウナに入れば体の芯まであったまれるし、
- 簡易式・ライバル多数ながらも無料のマッサージチェアもある。
- 新聞もフィットネス雑誌も置いてあり、
せわしない毎日、重い腰を上げてスポーツクラブの門をくぐり、運動を終えて帰る時、なかなか楽しかったりする自分がいる。
血圧を下げるには。ダイエットと同じ。何かしら、どこかしら、自分のライフスタイルを変えなければならない。
痛い出費(スポーツクラブ月会費)と引き替えに、血圧ダウンを手にしたのです。
ダイエットには全く効果なかったけど。苦痛ほぼ無しで血圧下がった。スポーツジムに入って良かった!
効くか効かないかわからないサプリ飲むよりよかった。をしみじみ実感している。
スムージーを飲む
スムージーももちろん、ダイエットに効果的、とのことだったので始めたのです。 しかし少しもやせません。(涙)
しかしスムージーを飲み始めてから、野菜不足にだけはなっていない自信があります。
作り方は簡単で、葉野菜を生のまま、洗っただけでブレンダー・ミキサーで粉砕し、野菜ジュースを作る。
成人の大人の望ましい野菜摂取量は1日350グラム。言うは簡単だけど。 きっちり毎日毎日食べなくても、長期スパンで帳尻を合わせればいいはずですが、 胸張って「野菜、絶対足りてます! 」と言い切れる人はそうそういないはず。
私は摂れているわ、とかなりくだらないことで世の中にあふれているのであろう野菜不足の方々を上から目線でみつめ、 ささやかすぎる優越感に浸れるとのオマケがついています。
売っている野菜ジュースではなく、自作するのがポイントです。
野菜ジュースや果物ジュースの作り方の一つに、「粉砕した後、こして絞りかすを取り除く」とのプロセスがありますが、
絞りかすを捨てるなんてもったいない!もったいなさ過ぎる! 食物繊維が含まれているではありませんか。
さらに、市場に流通する野菜ジュースは、絞りかすを抜いてあるのに加えて、消毒のため加熱されている! 肝心の酵素が減ってしまうではありませんか!
材料が入手しやすく、作るのが簡単。 道具は必要ですけど。 最初は近所の家電量販店でミキサーを買っていたのですが ヘビロテしすぎて次々こわしてしまう。
現在は超ハイパワー、料理界のロールスロイス・コンコルドと呼ばれている高級ブレンダー・ミキサーを手に入れてしまいました。
(↓ ココで詳しく紹介しています)
積極的に血圧を下げる食材を使う
酢
即効性がある。三度三度お酢を飲めばその都度血圧降下に効果♪
ただし体質改善とか、飲み続けて次第に血圧が上がりにくくなる体質になるなどはあり得ないので、その都度こまめに摂る必要がある。
酢の入っているサプリなんかいっぱいありますが、
- 小分けの手間
- 粒・カプセルに入れる手間
の分、手間賃が上乗せされてしまう。もったいない。ムダな出費はしたくない。
スーパーで売っている酢なら、大瓶で100~200円で買えるというのに。 みんななんで、高いサプリを買うんだろう。売れるんだろう。素朴に不思議です。
毎日酢をビンから一気飲みしろとは言いません。
- おしょうゆではなくポン酢しょうゆを使う
- レモンが添えてあるお料理にはすかさずレモンをかける
- に加えて、お料理の味付けにお酢を積極的にプラスしていく
- 煮物なんか、お酢を加えると、味がまろやかになります。
- プラス、私の場合、スムージーに積極的に酢を加える。
果物の足りないレシピのスムージーは、はっきり言って青汁の味。エグい。まずい。 酢を入れると一発で味は劇変。 果物なら柑橘系。レモンが一番おいしい。普段は黒酢を使う。
シェイクするタイプのダイエットドリンクを飲むときに酢を入れると飲みやすくなるとも教えてもらった。
ショウガ・シソをはじめとする香味野菜
これもバンバンスムージーに足している。毎日毎日大量に摂るものでもなく、ゴハンの材料の余りがほとんど。シソは家の庭に植え、旬にはかなりな量の葉が生い茂り、けっこう助かった。ショウガも庭に植えたいのはやまやまなれど、こちらも寒さに弱いから。保存は難しそう。
もともと私は辛いもの好き・エスニック好き。香味野菜は味のアクセントになって減塩にもつながるし各種(血液リンパその他もろもろ)の巡りを良くする。
好きなことが結果につながっているのがうれしかったりする。
( ↓ この本、すごく良かった。肩こりや便秘、ダイエットもひとりひとりの体質によってアプローチが異なり、使う食材によっては逆効果になってしまう。タイプ別に効果的な食材とレシピが豊富。レシピは超簡単・お手軽でおいしい! )
できる範囲で地道に節制、無理しない、ストレスためない
生きていくことはストレスの中に突入するようなものです。生きることは素晴らしい。は真実ですが、生きていくのは辛く大変。もどうしようもない事実である。
自分の好きなことをするための人生なので、長生きするために好きなことをことさらにガマンしすぎる必要はないと思う。
ですから、男性陣が新橋の夜の巷で楽しくお酒を飲まれても、夜中に背脂とんこつラーメンを美味しそうにたいらげても、いいんじゃないかとか思っちゃう。
お酒を飲まず、自分の好きな美味しいものをガマンして、多少長生きするのが絶対正しいとも思えない。
別に長生きしなくていい。ピンピンコロリになりたいのです。頭が動かなくなり体が動く認知症、体が動かなくなり頭がさえるナントカ梗塞のたぐいになりたくない。
ウマいラーメンも、ウマいとんかつも、ウマいイタリアンも食べに行く。
スイーツも大好きですが毎日食べるわけにもいきません。でも、ガマンできないのでほどほど・切れ切れに食べてしまいます。
家族の手前、いちおう夕食のオカズは無理矢理3菜、出来るだけ野菜中心のメニューで作ります(味噌汁は手抜きして作らない♪ )
食材は極端に高級食材は滅多に使わない。高級食材は大概アブラが多い。
仕事は、辛い時には
- 退職金を計算して将来年金をもらって毎日1万円札が毎日ひらひらと落ちてくる未来の自分を想像し別世界にひたり、
- 「あと○年ガマンすれば卒業できるんだから。今まで○○年ガマンしてきたのだ。故夏目雅子さんだって言っていた。『1日を1年だと思えばガマン出来ないことなんて何もない。』」をひたすら唱え続けます。
家でも、
- 家事は必要最低限はやっているつもりです。が余計なことには手を染めない♪
- 以上によりいかに非難がましいおとがめを受けようとも、ムーディー勝山のようにひたすら見かけは「申し訳ありません」とのポーズをとりつつ右から左に左から右に受け流し、
- ここでも故夏目雅子さんの座右の銘をひたすら繰り返す。
足ツボも、効きます。
まとめ
もともと病気もちとか、ドクターストップのかかる血圧ではない。しかし加齢とともにひたひたと危険の足音は忍びよる。なんとか未然に、早め早めに手を打っておこう。の人間の体験談でした。
それにしても、みな最初の動機はダイエットです。ことごとく挫折。
あ~あ、ため息出ちゃいます~。
ま、健康第一ですよね。とひたすら自分を慰めっぱなしです。