スペインに行き、アンダルシア周遊ツアー(個人旅行では難易度高)に参加。
白い村、ミハスを訪れました。実際に行ったときの様子や観光情報、お土産情報。
なぜ観光客がミハスを訪れるのかの理由など。
ミハス 概要
es un municipio andaluz de la provincia de Málaga
海抜420mの高さにあり、
地中海を一望できる、
アンダルシアを代表する白壁の家が立ち並ぶ
街並みがフォトジェニックなエリア。
観光スポット
サン・セバスチャン通り
闘牛場
ラ ペーニャ礼拝堂
タウンマップ
ツアーの時にガイドさまから参加者一同に手渡されたものです。
お土産品
ミハス全体がお土産品街のようなものなので、スペイン土産であれば一通りそろう。
特徴があったのは
- 皮製品のお店が多い。まだまだ暑い真夏の日差しの9月に行ったのに、革の長袖のジャケットのやコートがお店にずらっと並んでいた。
(もちろん、バッグやカード入れなど、小物も数が多い)
(スペインは革製品で有名) - リゾート地なので、衣料品店が多い。それもコットン100%の白のキャミソールタイプのワンピースとか超粗目のメッシュの白のカーディとか。
開放的な地中海のリゾート地で毎日使って洗えて、着ていて楽な服が手ごろな値段で手に入る。
日本人でも、好みに合うなら、買って帰れそうです。
(私の場合は、デザインが奇抜すぎて街着としては気後れしそうだったのと、値段が安い分素材が薄く、耐久性に不安があったので結局買わなかった) - アロマ製品(アンダルシアの特産品のオレンジの花やオリーブオイルを使った化粧品やキャンドル、ポプリなど)も、小さな店にポツンと置いているのではなく、お店同士が競争するから、品数も多く、あか抜けたパッケージののものが女性向けにディスプレイされていて、かわいい。
日本人の経営するお店が2軒ある
展望台からの景色 モヤってしまい、地中海は映っていない…。
地図の中の、吹き出しで説明のある「アマポーラ」「エネェ」。
うち1軒は、スペイン人女性と結婚し、スペインでできる仕事を。と起業したとのガイドさまのお話。
なぜわざわざ「日本人経営」特筆すべきかというと、この2軒、トイレをタダで貸してくれる。
日本人経営のお土産屋さんは、日本人であろうとなかろうと、お店で買い物をしようとしなかろうと
無料でトイレを使わせてくれる。
タダでトイレを使わせたって汚されるだけだ、じゃなくて
「お困りでしたらどうぞお使いください。」の親切心は日本人特有らしい。
余談:スペイン観光におけるトイレ事情
スペインの場合、田舎は別かもしれないが、
少なくても外国人観光客が多いエリアには公共トイレは少ない。
無料のトイレは清掃は行き届いていないことが多い。
観光施設や駅などでは、有料エリアに入るまではトイレは有料と思っていれば間違いない。
(ホームレスとかが入り込むのを防ぐためだと聞かされた)
旅行中、日本人ガイドさんに連れまわされている時は
「ココに無料トイレがあります」と必ず声かけがあり、
自分1人で行動している日は入場料を払ったり食事やお茶のついでにトイレを借りれば済むので基本困らなかった。
ミハスの村の入り口には
有料トイレと無料トイレが並んでいる場所もあって、
有料だと0.5ユーロぐらいお金をとられたりする。
(入口でトイレ番の人が見張っている)
(プラスチックのザルに小銭が入っており、使用料のアタリはつけられる)
無料トイレは長蛇の列。匂いも漂ってくる。
有料トイレはお金さえ出せば待ちなしで使えるし、
人が入ったらすぐお掃除するのでしょう。きれいでした。
白い村・ミハスの名が通っている理由
ミハスがなぜスペイン一有名な”白い村”の観光地になったのか。
ミハスはスペインはアンダルシア、地中海に面する切り立った山の途中にある。もともととたいした産業もない過疎の村、廃村の危機がヒタヒタと迫りくる村(失礼)だった。
山を降りた海沿いにコスタ・デル・ソルという、大変に大きく、有名なリゾート地がある。
ヨーロッパの人、ことに冬が長く夜が長い国の人にとっては、さんさんと照りつける太陽は憧れ。(実際、ビタミンD不足で体に良くなさそう)
年に1か月とか2か月とかの真夏の海岸のバカンスが定着しており、ハイシーズンはコスタ・デル・ソルの海岸は大混雑することになる。
で、最初は日光浴。次にお買い物やお散歩…、と休日を満喫しているうちはいい。毎日続くと飽きてくる。
ミハス村はここに目をつけた。村長さんが敏腕で、知恵を絞り「ロバタクシー」なるものを考え出した。
村の中をかわいいロバに乗って一周できる。子どもは喜び、町は地中の海ぞいにふさわしい強烈な太陽の光を跳ね返すまばゆい白。
企画があたって、世界中からやってくるバカンス中の人が、山の途中のミハスまで登ってきてくれるようになった。
さらにミハスの村は、大型バスの入れる巨大な駐車場を整備した。
「駐車場」の存在は大きい。団体客を受け入れやすくなる。
今、アンダルシアを回る団体旅行のバスは、ほとんどミハスにとまる。
観光客が大幅に増えたことにより、過疎の、高台にあって海の見える、これといって特徴のなかった村に観光客相手の商売をしたい人が次々と移住し、人口は増え、町は観光地として世界的な知名度を獲得した。
正直、アンダルシアには古い時代の外壁の白い家の集まった集落はいくらでもある。
ミハスが抜きんでている点としては
- ある程度の規模があり
- 風光明媚で
- 観光客を一定量受け入れるキャパシティーがあり、
何時間か時間を過ごせるインフラを村自らが積極的に整備した。
世界のコスタ・デル・ソルの近くにあり、
団体客とバカンス客を受け入れ続けたことで、ミハスは本日の名声を得た。
ミハスの村の感想
日本の観光地でいくと、「嵐山」みたいなところ、が一番イメージがつかみやすいかもしれない。
観光客向けのお店がずらーっと並んでいる。
景観の「白い町」の看板に偽りはないものの、海はきれいだけどずーっと見ていると飽きてくる。礼拝堂も小さく、すぐ見終わってしまう。もともと断崖絶壁の小さな村、ミハスの町全体は小一時間もあれば一周できてしまう。
だいたい、アンダルシアツアー2泊3日、行く先々に白い村があるのです。毎日毎日です。
そりゃ、ミハスは海に面していて、きれいだし、いいトコなのでしょうが。
ロバタクシーが名物だとは教えてもらった。大きなロバの銅像があって、みんな喜んでまたがって写真を撮っている。
でも、肝心の生きてる、歩いてるロバはみあたらない。
集合時間まではまだ間があるし、お土産物屋さんをのぞくか…。お茶する場所には不自由しないし、お土産もまとめ買いできるし…。
でした。
はっきり言えば「ミハス」見たさに行く必然性はないのでは
個人旅行の人は、無理して行くほどの場所ではないのではないか。
私たちがミハスに行ったのは、午前中はアルハンブラ宮殿見学で、
大型バスがとめられてローカル食のある昼食ができる。バルセロナ行きの飛行機に乗るまでの時間調整ができる場所。として選ばれたのでしょう。
反対にミハスを訪れるべき人は
コスタ・デル・ソルやマラガに長期滞在する人。
ミハスは、日帰り圏だし、町もコンパクトなので行って帰ってきてもわりと楽勝。
アルハンブラ宮殿のあるグラナダからミハスまで、バスで2時間くらいかかったし、
マラガ郊外にある空港までも30分くらいかかっている。
個人旅行だと、アクセスが良くない。電車とバスを乗り継いでいかなければならず、本数が少ない。
そしてやっとたどり着いても、観光してまわれる場所は限られていてすぐに終わってしまい、
帰りのバスまで時間つぶしをしなければならない。
とあら探しばかりしているみたいですが
私にとっては、ミハスの展望台から見下ろす海は
生まれて初めて見る地中海!
自分一人、おひとりさまの旅なら、たぶん、行かなかったはず。満喫させていただきました。
貴重な機会に感謝です。
マドリードから出発した2泊3日のアンダルシア周遊団体ツアーは、ミハスでおしまい。
ガイドさまは空港からマドリードに戻る。
コルドバから私たちを乗せて運転してくださったスペイン人の運転手さんとは握手して
「オラ! グラシアス!」とお礼を言って。
マラガ空港とマラガ駅前ででそれぞれ離団、ツアーは解散。
短い間ですが、大変お世話になりました!
アルハンブラ宮殿とパラドール宿泊☆2泊3日 アンダルシア周遊 <日本語ガイド/マドリード発>by ミカミトラベル
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おまけ:ミハス闘牛場の写真
世界で一番小さいミハスの闘牛場の写真です。
マドリードの闘牛場と、ぜひ比べてみてください。
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