マラガはスペイン、アンダルシアの南のはじの人口50万の港町。ピカソ生誕の地であり、世界的なリゾート地、コスタ・デル・ソルの玄関口として名高い。駅前の1つ星ホテルに1泊してきました。宿泊レポートです。
なぜマラガ、なぜ1つ星ホテル
私はマドリード発アンダルシア周遊2泊3日ツアーに参加したのです。
連れの方々はおおかた飛行機でマラガ空港からバルセロナに行ってしまった。
私はマラガで離団。
マラガはガイドブックをざっと見て、どうしても見ておきたい、ほどの名所はみあたらなかった。(失礼)
が。せっかくはるばる来たんだもの、マラガの町、歩いてみたいじゃないですか!
さらにバルセロナはホテル代が高い。地方であれば宿泊代を安くあげることが可能であろう。
さらに、私はおひとりさま海外旅行者のキャリアが浅く、アメリカ、イギリス、今回のスペイン旅行と、毎回旅行代理店の方のお世話になってきた。
ホテルに関しては、業者さんの言うことはみな同じ。
「女性の、遠い外国へのお一人様のご旅行なんですから、良いホテルに泊まるべきです。安全面に万全を期さないと。それにあんまりわびしいホテルだと、せっかくの旅行、もったいないです。下手すると台無しになってしまいますよ。」
と言い含められ!?
プロの方がおっしゃるのだからと素直に言うことを聞き、たとえ予算オーバーとなろうとも、おすすめの3つ星~4つ星ホテルに泊まってきました。おかげさまで、致命的に危ない羽目やトラブルに見舞われずにきた。深く感謝申し上げます。
しかし、そろそろ自立したい。国内では1つ星、2つ星、全然平気なんです。
そして、自分で選べば、代理店の方への手間賃、つまり手数料をお支払いすることなく、ホテルサイト・ポイントサイト・クレジットカードのポイント三重取りが可能。 自力ホテル探しデビュー、いいタイミングですよね。
で、夕方にマラガで団体ツアーから一人旅に戻り、次の日は朝早く列車でバルセロナに向かう。
自信ないから駅チカがいい。
そして9月のアンダルシアは日が長く、19時くらいはバンバン明るい。
チェックインしたあと、4~5時間、何気に目的を決めずにぶらぶら町歩きができるのです。
選んだホテルはマラガ駅の真ん前、「オテル・ラス・アメリカス」。
9月中旬、1泊8,000円弱のホテルです。
外観
駅の大通りを隔てて向かいに、看板、あった!
超絶わかりやすい!!
入口。戸をあけ、急な階段をスーツケース持って上がろうとした途端、フロントの人が飛んできてくださった。
脇にエレベーターのボタンがありました。
フロント。カジュアルで気取りのない30~40代男性一人。
フロントから見おろした階段。
フロント脇のソファ。
通路の先の廊下の角部屋に案内される。
室内
お部屋に案内され、第一印象は
かわいい! 本で読んだ民話やおとぎ話のお部屋みたい!
クローゼット、日本のと色合いと風合いが微妙に違い
机と椅子。
素朴な家具のフォークロア調が、いままで回ってきたホテルとはいい意味でまるっきり違い、
うれしくなってしまいました。
なお、湯沸かしポット、粉コーヒーの類の飲み物関係の無料提供はなし。
「外国のホテルでは湯沸かしポットのないこともある」を初めて身をもって体験。
ま、いいか、一晩くらいなら…。(基本温かい飲み物が好き)
エアコンは、私が入室した時には入っていなかった。
窓をしめ、エアコンのスイッチを入れると、ほどなく涼しくなり始める。合格。
スペインは湿気があまりなく、夜はわりと冷え込むので、寝る時は少し温度を落としました。
洗面所(バス・トイレ)
値段なりだと思えば十分ですよね。
トイレとビデ。(ビデはスペインのホテルにはパーフェクト完備)
バスタブ。
鏡とコップ、アメニティにつくりつけのドライヤー。
洗面台。
換気はないので、上の写真にあった窓から湿気を出します。
水とお湯も、勢いよく出ました。合格。
アメニティ
石けんとボディスポンジ、シャンプーとバスジェル。
つまり歯ブラシ歯磨き、髭剃りセット、シャワーキャップやコットンはなし。
ホテルの壁にかかっていた絵のアップ。素朴なタッチ、鮮やかな色遣いが田舎風。
感想
室内がいちいち民家っぽいのでテンションがあがってしまいました。
airbnbって、まだ利用したことはないのですが、こんなかんじなのかも。そして、チェーンホテルだと、金太郎アメみたいに、場所は変わっても似たようなホテルになってきちゃうけどこのホテル、ローカル色豊か!
私はスペイン語は全然話せず、英語もカタコトでおしまいですが、
チェックインは印字した予約の紙とパスポートとクレジットカードを見せ、スムーズ。
「Wi-Fi」と発声すればIDとパスワードを書いた紙を指さしてくれ、
「エアコン」と発生すればエアコンのスイッチも漏れなく教えてくれた。
「キープリーズ」とお出かけの時部屋の鍵を預け
「カメラ、OK? メモリアル! 」とお願いし、ホテル内の写真も快く撮らせてくださったし。
ホテルの方はフレンデリーでキビキビ、必要なことはキッチリこなし、笑顔を忘れず。
とっても感じがいい!
その他、面白いポイントとしては
- 天井の壁紙がはがれている
- カーテンあけたら窓が普通にサッシ
- バスタブに黒点があったので虫かと思ってよく見たらほうろうが剥がれ落ちていた
- 夜22~23時頃、テレビを見ながらお酒を飲み、盛り上がっている模様の隣の部屋の物音がかなりよく聞こえた。
- 廊下の電気は普通消えているので手探りでスイッチをつけないと明るくならない(はじめはわからず、真っ暗な通路を手すりをたよりに通り抜けた)
- 鍵は錠前式
(ただしロンドンで泊まった1泊4万円台のホテルでも錠前式だった)
と、値段なりのホテルのあるある感が次々出てきてとてもとても楽しめました。
水とお湯の出も良く・電気系統・Wi-Fiの速度・お部屋やタオルの清潔さなど、設備・施設のは不満は特にない。
食事は出ないけれど、
外に出れば食事の食べられるお店はたくさんあるし、目の前が駅。
そして駅の2階にはスーパーマーケットがあり、スペインのスーパーは日本より遅くまでやっているのでコンビニ感覚で使えて便利です。
泊るだけなら、十分。のお宿です。気持ち良く過ごせました。
さて、肝心の街歩き。
マドリードのカフェで偶然隣合わせた日本人女性から「マラガでは日本人を1人も見かけなかった」との情報提供を受けていた。
(でも、外国歩きの旅番組でマラガが取り上げられているのを見たことはあるし、高橋由美子がマラガ在住の日本人女性と一緒だったはずだ)
ホントは、ピカソの生家に行ってみたかったのです。ピカソはお父さんが転勤になる10才までをマラガで過ごしている。ピカソは美術教師の息子なので当時の学校の先生のお宅がどんなかんじなのかなあ。
少年ピカソが歩いたのかもしれない通りを歩いて、感じてみたくて。
近くのエリアまでは地図を頼りに行けたのですが、細かい場所まではアテにできない。生まれついての方向音痴の私、ポケットWi-Fiなし、町に出ているスペイン語の案内板に出ていた矢印の方向に行っても、「地球の歩き方 スペイン」に載ってる写真と同じ、それらしき建物らしきものは見つからない。
海に面したマラガのカテドラルの鐘は鳴り響く。もう19時だ…。
もう少し、もう少し、と町をさまよい歩き、
でも、もう、いいかな。
道に迷わないよう、さっき来た道を確認しながらゆるゆる戻り、小一時間かけてホテルに戻る。
帰宅時間にちょうどあたって、大通りは人通りも多く、町の居酒屋はオープンしたててテラス席まで満席で大賑わい。仕事帰りにちょっと一杯、の風情の男女のさんざめきが、石畳の狭い路地、建物に反響して聞こえてくる。
日本に帰ってきて「スペイン、楽しかったな…」とふいに脳裏によみがえるのは、南の港町の教会の鐘の音だったりします。
↓ 海外ホテルの予約なら
Expediaからの予約は →空室確認が分かりやすい!エクスペディア
アゴダからの予約は →早割・直前割引プラン満載!アゴダ
↓ 格安航空券を探すなら
JTB → 手配・発券手数料<無料>の海外航空券はJTBで!
エアトリ → 【格安】エアトリは出発2時間前まで予約OK!
HIS → HISでは現地支店が24時間日本語サポート!