インド入国の最初の夜に選んだホテルはパハールガンジ地区の3つ星ホテル。旅行者・特にバックパッカーに人気のエリア。リーズナブルな価格設定(1人1室1泊朝食つき3,000円未満)に惹かれ、予約した。
概要
所在地
8707-8710, DB Gupta Road, Arya Nagar, Paharganj, New Delhi, Delhi 110055 インド
電話
+91 11 4799 9999
外観
ニューデリー駅のすぐ近くのエリアの大通り沿いにある。
首都のメインロード沿いにあり。周りにもこのテの看板が立ち並んでおり、見つけるには多少苦労しそう。
の町の様子。
車とリキシャとリヤカー引いた自転車が一緒に走ってる~。
立ち並ぶ雑多な建物の外観が面白い。早朝です。
出発した8時30分頃には大混雑。牛は通る、自転車に(汚い)ガス管を何本も積んだ自転車、ニワトリを積んた軽トラ、お母さんと一緒に登校する子ども…。クラクションのけたたましいこと。阿鼻叫喚、とのセリフが脳裏をよぎる。
来たんだ~。インド。
と万感の思いにひたれる初めての朝。
写真を取りに出た早朝はさすがにすいていましたけどね。路肩の駐車も道路に平行ではなく垂直。
建物はお世辞にも立派とは言えないのですが…。活気がある。お国柄。
フロント
中央がホテルの入口。向かって右がフロント。チェックインをすませ、料金は先払い。
「鍵はいただけないんでしょうか」ときくと、「部屋にある」とのお答え。日本円の両替をお願いし、スムーズでした。
廊下を抜けて、お部屋へ。
室内
ベッド。ベッドスローとクッションがオリエンタル。
大きな鏡。赤いランプシェイドの照明は、コンセントをつないでみたけど、あかりがつかない。
電気ポットもありました。よかった。
飲み物はコーヒー・紅茶・砂糖・パウダークリーム。
クローゼット。広いのはいいんですけど~。ハンガーの位置が高いんですよ。
インドの人がみな背が高いとも思えず、使いにくいのでは、とか思ってしまった。
背伸びしてやっと上着をかけた。
洗面所
洗面台。ハンドウォッシュは備え付け。
アメニティ。石けんは、使ってみたらアロエの香り。シャンプー・コンディショナー。
トイレットペーパーはホルダーにかけず、置いてある。
シャワーはオーバーヘッド。ボディソープあり。
しかし、ハンドウォッシュにしろ、使うには、私の場合
ちょっと勇気いりそうだわ。
バケツと手桶と椅子。…インド式ですね。初体験です。
トイレ。シャワー式のビデやトイレ脇の水栓も、インド式。
感想
「インドのいいトコだけ見たいなら5つ星ホテルに泊まれ、インド人の生活に近づきたいなら星の少ないホテル。」
インド旅行するにあたり、ホテル選びのポイントは「右肩上がり」。後に行くほどランクをあげた。
女一人旅。しかもくどいですが、インド。変な虫に刺されたり、雨漏りのするような場所には泊まりたくない。インドのことは知りたいが~2つ星を選ぶ度胸はなく、3つ星からのスタートです。
日本の2つ星ホテルだと思えば、1泊朝食つき3,000円未満で泊まれたと思えば、なに一つ不満など言えた義理ではない。
撮ってきた写真を並べてみると、豪華なフロント、シャワーにあったバケツ+手桶+椅子セットが気になるが、お得感満載に見えます。
が。
実際に目で見るとデザインとフォルムは凝ったはずなのに、日本で言うと地方のカラオケボックスみたいなかんじ。チープ感が漂う。どことなく、そこはかとなくうらぶれており、値段なりです。
- 宿泊客は、アジア人(中国か台湾か香港あたりっぽい)の60~70代のご夫婦を一組、見かけた。
あとはインド人ですね。サリーを着た女性もいた。トレーナー・トレパンの10~20代の女の子と両親の3人連れ。ビジネス客っぽいアタッシュケースを持った精悍な目つきの男性は、さっそうとリキシャを拾って町に出て行った。 - さらに、フロントの方はカウンターごし、ブラックスーツとホワイトシャツで接客してくださるので、ホテルのスタッフだとわかりやすいのですが、
そのほか(ベルボーイ・ドアボーイ・クリーニング係)が宿泊客なのかスタッフなのかがとてもわかりにくい。
クリーニング係ならわかりやすく上下つなぎ、ドアボーイ・ベルボーイならビシっと身なりを整えて名札をつけ、うやうやしくも意識高い立ち居振る舞い!? 匂わせがない。ただたむろしている雰囲気で佇んでいる。
日本や欧米のホテルで経験してきた(私は先進国以外の海外旅行はインドが初体験)ホテルのスタッフが宿泊客を見て、はっと居住まいをただす風情が全然ない。
ドアマンなんか、普段着を着た町のチンピラ・用心棒にしか見えない(失礼)。(不審者がホテルに入り込むスキがないという点からいけば申し分ないのかもしれない)
パハールガンジというエリアも関係しているような気がする。(パワー全開のトロい外国人観光客はまたたく間にカモにされてしまうエリア)
つたない私のホテル経験の中でだけになってしまうのですが。
インドではスタンダードなのだ、気にするほどのことでないとおっしゃるならば、わかりましたと引き下がります。 - ブッキングコム経由で予約。説明ではオープンスペースのみWi-Fiがつかえるとあった。
実際は、ボーイさんに部屋に連れてきてもらった時に教えてもらった。
ペーパーはもらえず、手持ちの紙に持参のボールペンを渡し、IDとパスワードを書いてもらう。
ただし、つながらなかった。オープンスペースに行けば使えたのかもしれない。 - ニューデリー駅に近い。周りに飲食店も多い。屋上にオープンスペースがある
アクセスが良く、周りに必要なお店が揃う、と宿泊者の評判は悪くない。 - チェックイン時に宿泊料を前払い。チェックアウト、鍵を返す時に、もう1回、請求されかけた。
私、払ったはずなんだけど…。と一瞬けげんな顔をしたせいか、ミスに気が付いたのか、フロントの方は請求をひっこめた。 - チェックインを終え、ボーイさんにスーツケースを持ってもらい、部屋の前まで行くと、まだ掃除が済んでいなかった。床を軽く濡れたモップで拭いている、バスタオルとフェイスタオルを各1枚、置いていった。この間、5~10分。
- お湯は出る。ただし温度が上がるのに時間がかかる。
最初は水が出て、いつまで待っても水温が温かくならず、「もしかしてこのホテルお湯が出ないのか、水だけで我慢しろというのか」と焦り始めたころにようやくぬるま湯が出てきた。
出始めると水勢もよく。バケツはあっという間にお湯で一杯になり、快適。私も幾多の海外ホテルをわたり歩いてきた身ながら、
インド式「バケツと手桶」つきバスタブなしシャワーは初めてです。
(それにしても、お客さん商売なんだから、バケツも手桶も備え付けのボトルももうすこしキレイに洗えないのでしょうか。黒カビがついたままです)バケツ一杯にお湯を貯め、手桶を使いながら体を洗い、すすぐと、あら、便利! アリですよ。コレ!
バケツが大きいからいつもホテル宿泊の時に苦労する「今日着た服の洗濯とすすぎ」もやりやすい。お湯の出が安定しない地域事情の歴史から、体や頭を洗ったりする時はあらかじめお湯を確保しておくためのバケツです。
チェックアウトを済ませ、ツアー迎えのガイドさんがお見えになるまで、ガラス越しにホテルの目の前の大通りをずーっと見ていました。