生涯初めての5つ星ホテル体験。高嶺の花の高級ホテルに、思い切って泊まってみました。
インド旅行中は3つ星・4つ星、5つ星と泊まるホテルのグレードをあげて行ったので、違いもわかりやすかった。
宿泊を決めた理由
インドは物価が安い。ホテル代も安い。女おひとりさま泊、デリー市内、5つ星ホテルの最低額が15,000円台のホテルがある。
日本のホテルに泊まったら、1泊で吹っ飛んでもおかしくない額。
一生一度の5つ星ホテル体験をしてみたい。ほかの町なら予算オーバーだけど、デリーなら手が出る。
とデリー市内で最安値の5つ星ホテル、しかもデリー市内の中心街、コンノート・プレイスにほど近く、翌日の市内観光に便利なザメトロポリタンホテル&スパニューデリーに決めました。
概要
住所
Bangla Sahib Road, New Delhi, Delhi N.C.R, 110 001 India
電話番号・FAX
Tel: 91 (11) 4250 0200, Fax: 91 (11) 4250 0148
公式ウェブサイト
Official Site: The Metropolitan Hotel New Delhi, 5 Star Deluxe Hotel in New Delhi
外観・ロビー
デリー空港出口や、ニューデリー駅からのニューデリー入りし、混雑や喧騒にあっけにとられてホテルに着けば、
打って変わった晴れやかな空間。
フロントやロビーはあんまり広くはないですね。フロントから右手がレストラン、左手奥が入り口。入口を右に曲がればフロント。左に曲がるとレストラン街、ショッピング街です。
CRAFT HOUSE というブランドがありまして、外国人好みのインド情緒いっぱいのコスメやフード、ファッション小物を扱っていて、ショップは空港でもホテルでも見かけた。
見てみたくて中に入ると、店員さんのセールストークも今まで行った店よりあっさり。洗練されている。
(普通、インドのお店に行くと、派手にもみ手、満面の笑みを浮かべて店員さんが寄ってきて、1つ手に取ると10も20も品物を出してきて、「1つだと100、2つだと150、3つ以上だと1つ無料サービスします! 」と客に有無を言わず圧倒!? してくる。陽気でハイテンションなのがもともとのインド人気質。
店員さんにとっては、普通にサービスと提供しているだけ。なのだが、振り払い、欲しい分だけ買い物するのにエネルギーを消耗してしまう。)
お値段は高めながら、一定のクオリティは確保されている雰囲気。
値段交渉で疲れ果て、持って帰って使ってみて外してがっかりするよりいいかも。
宿泊階のエレベーター。
室内
紫がアクセントカラーのお部屋。
入り口。向かって左がクローゼット、右が水まわり。
なんと、非常口案内に日本語表記あり! 日本人客優先のお部屋ですね。きっと。
ベッドには南国らしくお花? に折った シーツ。花の芯の部分は花一輪。
ソファまわりも赤紫・青紫・ダマスク模様がオリエンタル&エキゾティック。
ライティングデスクがあり
クッキーとケーキがありました
チェックインしたのは21時過ぎだったので、今晩の夕食はスイーツで決まり!
ドリンクコーナー。袋菓子は有料。
コーヒー・紅茶・砂糖・パウダークリーム、マグカップ(インドのホテルのカップはみな大きい)、スプーン、ナプキン、栓抜き、竹串。
冷蔵庫の中はアルコールドリンク・ノンアルコールドリンク、取り揃えてある。
クローゼット。
金庫やランドリーバック。アイロンもある。
バスローブ。
アイロンがあったので、使ってみました。
日本と同じようなもんだろ、早く乾かしたいし、と最高温度で薄地のポリエステルのシャツにアイロンをあてたら。一発で穴が開いてしまった…。
以後は綿素材の地厚なものは高温、それ以外は中温でできるだけさっさとアイロンを滑らせる。便利は便利。次の朝には8~9割がた乾いていました。助かった。
洗面所・トイレ
バスタブはカーテンではなく、ドアで仕切る。
壁は総鏡貼り。
とっても広く見えます。実際、広い。
洗面台。
トイレ。
アメニティもホテルのロゴが入っている。
歯磨きセット、コーム、ひげそりセット、CRAFT HOUSEのグリーンシトラスのソープ、シャワーキャップ、コットン、ビニール袋。
写真を撮り忘れてしまいましたが、同じくCRAFT HOUSEのシャンプー・コンディショナー・ボディソープもありました。
レストラン・食事
朝の8時半くらいに朝食会場に到着。すいている。
部屋番号を告げ、席に案内してもらう。
食事は洋印折衷で
バリエーション豊か。
フルーツとチーズ。
インドのホテルらしく、どの食べ物にも、必ずベジタリアン向けかノンベジタリアン向けかの表示があります。ベジタリアンは緑の丸。ノンベジタリアンには赤の丸。
フレッシュジュース類。
和食があった! 味噌汁とおかゆ!
味噌汁、飲んでみました。味噌の香りはする。
しかし時間が悪かったのか、もともと入れてないのか、具がほぼない。「Miso Soup」…正しいことは正しいんだが…。
折角インドに来たのだし、インドの食事をいただこうじゃないですか。
レストランからは中庭が見渡せる。
食事を終え、部屋に戻り、窓から見えた景色。
冬の北インドの朝は、霧が出ることが多い。とガイドブックに書いてあった。
しっかり見えた! 見て帰れる!
少し、晴れてきました。
ホテル入口に面した道路。
インドに着いた最初に泊ったホテルはパハールガンジ地区でした。
同じニューデリーで、カラーの違いを楽しみます。
感想
室内は明るく清潔、施設設備も文句のつけようがない。
ホテルのスタッフは「こんにちは」「よろしくお願いします」「荷物お願いできますか」程度であれば日本語がわかる。
地味にクッキーとケーキがうれしかった。
4つ星ホテルと5つ星ホテルの違い
一番びっくりしたのは、ホテル内のWi-Fiの強さ。
日本からインドにやってきて宿泊は4泊め。タージ・マハルとガンジス川の周遊をしてきて、iPhoneで撮った写真は5~600枚。
Wi-FiモデルのiPadも一緒に持って行った。
2台をホテルのWi-Fiにつないだ途端にiCloudへの写真の転送が始まり、2~3時間で完了したのには心底驚いてしまった。日本に帰国して自宅に戻ってからじゃないと無理だとばかり思っていたのに。
3つ星ホテルはもちろんのこと、4つ星ホテルでも、持って行ったポケットWi-Fiでも、手も足も出なかったのに!
5つ星ホテルの底力を見た!
5つ星は5つ星でも、ホテル内はフレンデリー
チェックインの時には、台湾の団体客がロビーを占拠していて、ざわざわした空気。
朝食会場の宿泊客はグローバルで、服装はカジュアル。
私と同じでバックパッカーに毛がはえた程度です。インド人っぽいのはホテル従業員のみ。
朝は出発する宿泊客のスーツケースが正面玄関を覆いつくす勢い。
背広姿のホテルマンがキビキビと宿泊客を送り出していくのです。
チェックアウトを終え、今日の戦略を練ろうと「地球の歩き方 インド」をめくっていると、
フロント前のソファで、白人の7~8歳くらいの男の子が、喜んで中央のオブジェによじ登り(ソファと同じ素材なので危なくはない)歓声をあげながら飛び降りている。
お子さまがはしゃいで遊びまわるのをはばかる雰囲気がないんですね。
気取ったところがなく、星は5つでも、ファミリーホテルみたい。いい意味で。
ホテルマンはお節介じみるほど親切
Uberをチェックしたらホテルからデリー空港までは200ルピーくらいで行ってくれるらしい。
スーツケースを受け取ったらまた道路に出てタクシーを拾い、空港まで行こう。
と市内観光を終え、ホテルに戻り、ぽんやりした風情を漂わせた若くもない女がのこのこクロークに荷物を取りに行くと、
今までのホテルでは受け取って終わりだったのに。
「今日お帰りですか? 」「空港まで行かれますか? 」 「車をご用意いたしますか? 」って、聞いてくるんですね。
Uberの200ルピーよりは上乗せになってしまうかもしれないけど
…来る来ないではらはらするより楽かな~。
多少は高くなってしまうけど、もともとインドのタクシー代って安いしな~。
とお願いした。
で、値段の話が出てこないから、ホテルの車を使わせてくれるのかと思いきや、
タッチの差で使われてしまったらしく、いくら待っても車が来ない。
「タクシー呼びますか? 現金払いのみです。600ルピー持ってますか?」
とホテルマンが4~5人、寄ってたかって私のサイフの中身の心配をしてくださる。
心配そうな表情で。
「シックス・ハンドレッド、OK」とはっきり発音せず、「シックス…」で止まっている私を見かねて。
聞こえてるのだ、を示すために財布を開け、600ルピー以上のお札を持っていることを見せたら 心底安心したお顔で放免されました。
インドの人って、情が濃いんですよね~。
なんか、じんときてしまった。