屋久島に行ってきました。縄文杉が見たかった。はるばる行って見てきたこと、感想やこれから屋久島に行ってみようかな、の方へのアドバイス。
【期間限定】屋久島満喫商品券は絶対購入すべき
新型コロナウィルス対策で屋久島町が大盤振る舞い!
小学生以上1人につき屋久島に一泊するなら1冊、二泊以上なら2冊、額面5,000円の商品券が2,000円で買える。6割引。超絶お得すぎる。販売期間は令和2年6月19日から令和3年3月24日まで。限定50,000冊でなくなり次第終了。
私は屋久島空港前の観光案内所にマップもらいに行って初めて知った。
のぼりやポスターは行くホテル、行くおみやげ屋さん、飲食店、どこにでも見かけた。観光客向けお店ではほぼ使えると思っていい。
観光案内所と大手の屋久島のホテル(シーサイドホテル屋久島、田代別館、屋久島グリーンホテル、sankara hotel&spa 屋久島、JRホテル屋久島、屋久島いわさきホテル)、屋久島自然館で発売中。
購入する時には泊数を証明できるものの提示が必要(飛行機の予約票や宿のバウチャーなど。スマホ画面をみせるだけでもいい)
有効期間は購入日の翌日から起算して7日間。
観光案内所の方に内容聞かされて、心底びっくり。
早速2冊購入。6,000円分、得させていただきました!
www.town.yakushima.kagoshima.jp
屋久島は豊かなる島
屋久島は雨が多い。屋久島は巨大な花崗岩でできている。
森に降った雨は花崗岩で濾過され、清潔。
島中至るところに水がある。水道水は天然水に気持ち、ほんのちょっと消毒加えただけ。
水に不自由しない。人の住む場所として、この上ない好条件。
海では魚がいくらでも獲れる。
気候が温暖だから作物はすぐ育つ。台風にだけ注意すればいい。
森を案内してもらった時、
「屋久島の人はキノコや山菜を食べる習慣がない」と聞かされた。はっきり言って驚愕。
ウチの田舎の年寄りは春はわらびにぜんまいにタラの芽、秋はシメジにナメコとりに忙しいというのに、屋久島の人は見向きもしない。
さらに林業。その昔、材木は言わば産業のコメ、今の半導体みたいなものでしょう。
地の利で最高級品を産出できた。
豊かな土地柄ですよねえ。
さらに屋久杉•縄文杉をはじめとする観光資源にも恵まれて、海外での知名度も高い。減ってる、とガイドさんはお嘆きでしたが、国内外から観光客はひっきりなしのエリアであることは間違いない。
いわばよそ者を受け入れ慣れているし、島の外からの移住者も定住できている。村八分にしていたたまれなくしちゃう、なんて心配もない模様。
移住者の人が島を去る主な理由は2つで、
まず台風。風の音がものすごく、おじけづいてしまう。
次に、家に生き物が入ってくる。アリ、クモなんかは想定内ですが、ムササビや青大将あたりも視野に入れておかなければいけないんだとか。
ですから、移住するのであれば、いきなり家を買ったり建てたりせず、賃貸からはじめるのがおすすめだそうです。
道は正直覚悟が必要
屋久島は車でぐるっと一周できる。ざっと100Km。車なら2〜3時間といったところ。
海沿いの道であれば、人の住んでいるエリアであれば。散策している分にはなんの問題もありません。
ただし西部林道と言いまして、人の住んでないエリア、原生林•世界遺産のエリアの道は、はっきり言ってかなりハード。舗装されてるだけたいしたものだと自分で自分に言い聞かせなければならない。
一車線がやっと、路肩は限りなく心細い。すれ違いはほぼ不可能。南国だから草木の繁る勢いがものすごい。鬱蒼として道の両側から枝が迫ってくる。道には濡れた落ち葉が散乱状態で、タイヤが滑るんじゃないかとヒヤヒヤ。路面は濡れ、貧弱で年季の入りまくりの幅の細い橋をそーっと渡る…。
縄文杉トレッキングツアーやヤクスギランド、紀元杉に向かうあたりの道は島一周道路並み。カーブは大きく急、バスからみおろす断崖絶壁、はるかなる渓流や霧にむせぶ森や巨岩ゴロゴロの自然いっぱいな景色を満喫できる。
しかし。山の中の滝だの絶景だのを見に行く場合。
一気に難易度が上がる。民家の脇をすり抜けて進むものの、細い•狭い•勾配急•路肩整備ほぼ期待できないの四拍子揃っている。
覆いかぶさる木の枝や、限りなくハマりやすそうな見えにくい側溝、路肩の岩に怯えっぱなし。
現に立往生してしまう方も少なからず。バイクや自転車を利用される方もどうかお気をつけて!
屋久島のお土産は銘菓はないかな
屋久島といえば日本が世界に誇る観光地なのだから、お土産品も期待できそう。
といくつかお店を回ってみました。
食べ物であれば名産飛び魚やサバの燻製。
お酒は、日本酒は気温が高すぎて作れないのだそうで、焼酎の種類は豊富。
屋久杉(屋久島に自生する樹齢1,000年以上の杉だけが「屋久杉」)の木工品は、キーホルダーとかコースターあたりなら普通の観光地のお土産の値段なのですが
- 大きい壺 50万円
- ちゃぶ台大の机が100万円〜
- 特大の机とか、茶箪笥とか、豪邸の玄関の置物あたりに似合いそうなどーんとそびえたつ抱えきれない屋久杉オブジェなんかだと300万円超え
とありえない値付けに目がテンになってしまう。
(ちなみに石原裕次郎の仏壇は屋久杉製で5,000万円とのこと)
売り場のスペースは木工品のコーナーが一番広く、ペン立てや写真立て、小皿や茶托あたりなら手の届くお値段で、品数も多い。
(国有林の流木・倒木・などは一般人は採取禁止。ただし大雨・台風で海に木の切れ端が海に流れつくと、島民の方は真剣に拾うんだとか。けっこういい収入になる。大きいと10万円くらいになる! んだそうです。)
「ぼんたんまんじゅう」「たんかんまんじゅう」(南国の柑橘類のお饅頭)
「屋久島ゴーフレット」
ではさすがに買う気がおこらない。
ぼんたん・たんかんも収穫期ならともかく、オフシーズンはジュースでもいただいて旅の風情を感じる。
島特産の、島で作られたスイーツ…、黒砂糖くらいしかなかった。
屋久島の海の水を炊き上げた塩 とか、杉の木の香りのアロマオイルなども屋久島ならではのご当地グッズ。
Tシャツやマグネットなどの定番ご当地グッズは豊富です。
あとは、トレッキング用に、登山用の手袋とか携帯用トイレなども、大きなお店では取り扱いがあった。
屋久島にはコンビニはなし!
全国チェーンのコンビニがないっていうだけ。大きな町は宮之浦と安房で、スーパーやドラッグストアや個人でやっている食料品店とかは普通にある。軽食・アルコールならお土産屋さんやホテルの売店で調達できる。早朝・深夜のお買い物はやめとくのが無難ですね。旅の空だし。
飲食店の選択肢は広いといえば広い、狭いと思えば狭い
移住者が居つきやすいエリア、世界中から観光客が集まるエリアなので、多少単価は高くなろうとも、観光客向けに凝った素材で、こじゃれたお店でお食事したり、お茶できそうなお店はけっこうあった。
もちろん、地元の人も行きそうな、リーズナブルな食堂などもある。
ただし、屋久島の人口は13,000人前後。小さな町なので、大都市や、名だたるリゾート地と比べるのは正直無理はあるかも。
日本の田舎の風情を楽しめる
島を訪れる人の目的は登山・釣り・カヌー・シュノーケリングと、アウトドア。
チャラチャラしたリゾートの風情はあまりなく、雄大な自然に抱かれた垢抜けた田舎町。(リゾート気分を楽しみたいのであれば、超高級・ラグジュアリーなりゾートホテルに泊まる手もある)都会の人なんかは、吸う空気の違い、風の流れにまず感激してしまうことでしょう。
ホントの屋久島の自然の荒々しさを見たいなら、大雨や台風の日ですよ~、とは言われたものの、幸か不幸か、体験できずじまい。
(雨は降ってもけっこうすぐにやむ。森の中を歩くと雨はまず森の木にあたるので、強い降りでも浴びる雨はマイルドになる)
初心者が無謀なふるまいはするまい、と一人で山の奥に分け入っていくような無謀なマネはしませんでしたが。
古くから続く屋久島の集落には、必ず2つや3つ、「村人が神隠しにあった」伝説があるんだそうで。
そびえたつ山は、住んでいる方にとってはずっと、信仰の対象だった。古木を切り出すなんて、とんでもないことだった。
屋久島出身の偉い学者の先生が、厄払いの方法を伝授!? し、村人を説得したんですって。