国内ではオーナードライバーの私。タクシーなど、年に1回か2回、乗るかのらないかってところです。
しかし外国に行ったからには、好むと好まざるとにかかわらず、タクシーにお世話にならなければいけません。
ふるえる指で、海外で、しかもインドのデリー市内で、Uber初挑戦。
Uberとは
アメリカ生まれの配車マッチングサービスアプリ。
アプリをダウンロードして
「私はここにいます」「ここに行きたいです」とアプリ内で意思表示をすると
行ける車、あります、と車の種類とナンバー、ドライバーさんのプロフィール、今いる位置とおおよその到着予定時間、料金が出る。
車を選んで選んだ車の走行状況を見ながら待っていると車が来てくれる。
通っている道もスマホに表示される。ぼったくられていないことを確認しながら目的の場所まで行ける。
料金は事前合意済み。
事前にクレジットカードを登録しておけば、支払いはキャッシュレス、明朗会計。
終わった後、評価依頼と領収書が届く。
評価をコツコツ積み重ねることで、ドライバーさんのUber内の格!? も上がっていく。
日本国内のみならず、世界規模で使える。
現地語など一言も話せなくても、目的地に行ける。
超絶便利。
注意としては、使えないエリアもある。
大きな町なら使える確率は高い。
小さな町や市、田舎町でアプリを起動し、来てくれる車がいないのであれば諦めなければいけない。
Uberを使ったきっかけ
インド滞在は4日間。うち3日間はガイド&ドライバー付きツアーでタージ・マハルとガンジス川に行った。
最終日はデリー市内を自力で回り、日本に帰るためには、絶対にデリー空港にたどり着かなければならない。
ツアー最終日、ガイドさまに自力で市内観光をする不安を訴えたところ
「Uberがいい」「簡単だから」とデリー住民のお墨付きをいただけた。
実は日本にいる間に、アプリはインストール済。
ただし、アプリ入れたばっか。アイコン画像も入ってない。
1件の評価もついていない。
名前は漢字で登録してしまった(注:帰国してから、外国で使うのに漢字はないと思い、アルファベットに修正をトライ、成功。)
どこの馬の骨ともしれない人間が呼んでも、
Uber、
来てくれるのだろうか…。
とつぶやくと
ガイドさまは
「何かわからないことがあったらLINEしていいから、LINEの無料電話使っていいから」と優しい!
いざという時の頼みの綱は確保した。
そして私は可愛くない女。ガイドさまのプライベートタイムを邪魔したくない。
人の助けは借りず、できるところまでは自分でやりとげたい。
デリー市内で初Uberしてみての感想
結論から行けば、ガイドさまの助けを呼ぶこともなく、自力で初Uberを呼ぶことができました。
気づいた点や注意事項を並べて行きます
デリー市内のUberは現金払いの設定が必要
日本で「Uber アプリ」などと入れてPCで検索し、スマホにアプリをインストール・起動し、最低限の設定を済ませ、日本で 画面上、2~3台車が動いているのを確認したところでアプリを閉じ、インドにやってきた。
ホテルの門を出て、意を決してUberを起動したところ、
車は走っているものの、配車ができない、とのメッセージが表示される。
走っている車は「現金払のみ受付」の車ばかりなのです。
なら初めに言ってくれればいいのに、クレジットカード払いの登録しかしていない。
2月のデリーは、直射日光を浴びているとじわじわ暑い。
脂汗を流しながら現金払い可の設定を終え、すると配車可能になった。
支払方法が増えれば、選べる車が増えます。
デリー市内のUber料金はメチャメチャ安い
距離としては車で10分前後といったところ。
見積金額は、70ルピーくらい。
つまり、日本円でいくと、100円くらいで行けてしまう。超絶安い。
100円で連れて行っていただけるとは、と心中インドのタクシー事情に手をあわせる。
デリー市内から空港までは、最低料金で230ルピーくらいだった。
実際は、空港までのタクシーはホテルで呼んでもらい、料金は600ルピー。
Uberは半額以下。
Uberはお客をおろした場所でまたお客を探すのでその分安くなる。
ホテルの呼ぶタクシーはホテルまで戻る料金も入っているからその分高くなる。
とはガイドさまのお話。
230ルピーなら300円くらいだし、倍の600ルピーだって、1,000円いかない。
超絶お安い。
価格重視で選んだ車は5つ星ホテルのガードマンには不審者扱い
目的地まで運んでもらえればいいので、
迷わず最安値の車に配車依頼をかけたはいいんですが、
来てくださった車は、日本の目から見るとボロボロ。
100円だし~、たいした時間乗ってるんじゃないし~、郷に入っては郷に従え。
と気にせず乗り込む。
そして私は英語もヒンディー語も話せず
ドライバーさんも英語を話す気はないと見た。
(あとでプロフィール見たら対応言語はヒンディー語のみ、もう1人のドライバーさんはUberに登録したてでそもそも言語の欄がない)
車内では阿吽の呼吸!? とお互いのスマホ画面だけがたよりです。
行きはホテル前からインド国立博物館前まで、
帰りはインド国立博物館前からホテルまでの配車をオーダー。
一生一度くらい5つ星ホテルに泊まってみようかな、のホテルの玄関前にドライバーさんが車を横付けしようとすると、
ホテルのガードマンさんが血相変えて入口ゲートで窓を開けさせ、車のボンネットを派手に・乱暴に「バッタン! ガッチャン!!! 」と開けさせ、閉じた剣幕!? 顔の表情には心底びっくりした。(ドライバーさんには申し訳ないので些少なチップを上積みした)
必ず道路の向かいで運転手さんを待たせてしまう
いきなり海外でUberデビューするにあたり、一番心配だったのは、
無事に呼んだ車を見つけられるか。
理屈から行けば、車のナンバーはあらかじめわかっているのだから、
スマホ上で「着きました」と表示が出れば、見回せば、視界の中に私が呼んだ車がいるはずです。
しかし、 自他ともに認める方向音痴、地図の読めない女、路上でグーグルマップを広げるとスマホ画面の上下と今立っている場所の位置関係が理解できず、目が回ってくる私には厳しい。
ぶっつけ本番だけど。やらなければならないのです。
車を呼ぶ位置も
インドの場合、ちょっとでも横道に入ると、とたんに道にごみが増え、物乞いが増える。
度胸のない私としては避けたい。
ほどほどに通行量がある、見晴らしの良い場所にしなければならない。
前もって送られてくる呼んだ車の運行状況を見ながら、
- 今いる車線を通ってやってくるのか。
- 反対車線からやってくるのか。
アタリをつける。
2回とも外してしまいました。
自分の車か車でないか、近づいてナンバーを見なければわからない。
おまけに、帰りはインド国立博物館の道路はさんで斜め前、遠くにインド門が霞んで見える場所で配車をかけたのに、
車の待機場所は「インド国立博物館駐車場」になっている、そんなとこ、どこにあるんだ?
インド国立博物館はウェブサイトもパンフレットもはなはだしくショボく(失礼)
「来てくれたら案内します」感がありあり・ミエミエと来ている。
マップを拡大したら余計に目が回ってくる。
「I'm waiting for you」
とドライバーさんからは慣れぬ英語で打ったのであろうメッセージが届いてしまい、
博物館前の、それなりに車が行き来する大通りを、必死で横断、止まっている車にスマホ画面を見せながらナンバーの確認、を繰り返す。
行きは1回、帰りは2~3回。脂汗&冷汗をたらたら流しながらけっこうスピードを上げて往来する車の切れ目を狙い、道路横断を繰り返す。やっとのことでドライバーさんとアイコンタクトを取り、
ソ~リ~!!!
と当方英語ができないことをアピールするため
思いっきりカタカナ英語でヘリ下りつつ車に近づき、命からがら!? 合流することができました。
地図が読めないって、大変だし、不便です。
次のUber利用にむけての反省と対策
- ユーザー名をアルファベットに変える・アイコン画像を追加する。(対応済)
- 次にUberを使いたい場所の事前情報を収集しておく。
- 大通りを乗車地点に設定するのを避ける。
- 最新のサービス内容を確認する。
Uberを使いこなせるのなら、Uberの使える町なら、おんなおひとりさまの旅、効率アップとフットワーク上昇は間違いない。
スキルを磨こうっと。