コールドプロセスの石けんをシャンプーとして使い続けて5〜6年。枝毛切れ毛切れ毛がマジなくなった。市販のシャンプーとの使い方の違いやヘアケアのポイント、コツなど。
- 枝毛切れ毛ゼロ(ついでにくせ毛大幅改善)のシャンプーのやりかた
- 石けんシャンプーのビフォーアフター
- コールドプロセス製法の石けんの特徴
- 石けんシャンプーのコツとポイント
- (クエン)酸リンスの必要性
- 石けんシャンプーのデメリット
- 市販のシャンプーはなぜ髪が傷むのか
- トリートメントとスタイリング剤、ヘアケアには気合いを入れる
枝毛切れ毛ゼロ(ついでにくせ毛大幅改善)のシャンプーのやりかた
- 自作のコールドプロセスの手作り石けんで髪を洗う。
1回では足りない。2〜3回。 - 髪ではなく地肌を指の腹を使ってマッサージするつもりで洗う。
- 最後のすすぎを終えるやいなやクエン酸をお湯にとかしたのに浸す。
- もう1度お湯で、地肌の汚れを落とし切る気持ちですすぐ。
クエン酸に浸す前との手触りの違いを実感できます。
リンスまたはトリートメントからは普通のお手入れと同じ。
石けんシャンプーのビフォーアフター
私の髪は基本セミロング〜ロング。
石けんシャンプーの前は市販品のシャンプーを使っていた。
肩につくかつかないかの長さになると、特に顔まわりの髪、毛先に行くに従って、赤茶けてくる。切れ毛の白い点が次々増える。枝毛と裂け毛のトリプルパンチで、毛先に行くに従って髪の毛のボリュームが減っていく…。
スキマ時間は家の蛍光灯に自分の髪の毛先をかざし、枝毛、ひどいなあ、多いなあ…、と眺め、おもむろにミニハサミで枝毛切れ毛裂け毛をカットしていくと瞬く間に時間が過ぎていく…状態でした。
自分で石けんを作り始め、作った以上は自己消費しなければ、と顔•体に続き、髪にも自作の石けんを使い続けて1年、2年…。
あれ? そういえば、もしかしてもしかすると、最近、枝毛探し、やってない! 毛先の変色がない! 前は毛先に行くほど髪の量が減っていたのに。切れてない!
コールドプロセス製法の石けんの特徴
温めた油脂に苛性ソーダ水を加え、攪拌して乳化•乾燥させて作ります。
市販の石けんでは製造過程で抜かれてしまう天然の油脂とグリセリン、特にグリセリンが豊富。汚れを吸着させて落とし、肌に潤いを残した洗い上がり。
洗い上がりがマイルドでしっとりなので、敏感肌の方や肌の弱い方、お子様のアトピーに悩む方、市販の石けんが合わない方、白髪染めでアレルギーをおこした方などは試す価値アリ。
- かゆみがおさまって髪にコシが出てきた。
- 台所用石けんにしたら手荒れが治った。
- 市販の石けんでのシャンプーはやったことはあるが髪がキシキシするのに、
コールドプロセスの石けんはキシキシしない。
との感想もいただいてます。
コールドプロセスの石けんを作る時には材料の油を完全鹸化させず、5〜10%前後の油脂を石けんに残すのが一般的。
油脂が髪や地肌を守ってくれるのです。
石けんシャンプーのコツとポイント
髪の汚れはお湯で落ちる。髪を洗うというよりはくりかえしますが頭皮を洗う気持ちで。
石けんシャンプーは市販のシャンプーに比べて泡立ちが良くない。
液体じゃないと髪全体に行き渡らないかしら、と石けんを細かく切ってお湯に溶かして使ったこともあるけど、1回に結構な量を使うし手間になるのでやめてしまった。
固形石けんを直接頭皮にこすりつけて洗ってます。
泡立ちが良くないがため自然に必死で頭皮をガチャガチャ洗う。
1回洗ったくらいではさっぱり泡が出てこない。
納得できず、2回3回とシャンプーを繰り返すとようやく頭全体が泡でモコモコになります。
この。必死•マッサージ•モコモコが良いんです!
毛根まわりの汚れ落ちが格段に上がり、地肌と毛根にグリセリンと油脂が行き渡る。
この結果、くせ毛は明らかに改善。枝毛切れ毛ゼロの髪になりました。
結果が目に見えてわかるまで、年単位でみてください。
(クエン)酸リンスの必要性
髪は弱酸性、石けんはアルカリ性。
石けんシャンプーでアルカリ性に傾いた髪を弱酸性に戻すために私はクエン酸の粉末を使いますが、お酢でもいい。レモン汁でもいい。
酸性であればいいんです。
酸性の水でざっとすすぎその後お湯ですすぎます。
量は調子を見ながら調整する。
私は洗面器一杯のお湯にクエン酸粉末を大さじ1杯くらい(目分量)。
石けんシャンプーのデメリット
- 泡立ちは市販のシャンプーに劣る
- シャンプーを使うより早く頭がかゆくなる
(市販のシャンプーにはかゆみを抑える成分が入っている) - 春先だけフケが出る
(フケを抑える成分も市販のシャンプーには入っているとみなければいけない) - 石けんシャンプーの素の洗い上がりはバッサバサのボッソボソ。
昔の辺境地域の原住民の写真みたいになってしまうのでヘアオイルやスタイリング剤は必需品。
ハッキリ言いますが
洗い上がりのツヤも手触りもスタイリングのしやすさも、石けんシャンプーより市販のシャンプーが明らかに上です。
使用感で石けんシャンプーをやめてしまうのも無理はない。
石けんには汚れを落とす成分しか入っていない。
市販のシャンプーには汚れを落とす成分と一緒にさまざまなオプションがあらかじめプラスされている。
石けんシャンプーは短期的にいいことは何一つない。
と言ってしまっても過言ではないかわりに、
長い目で見ると決定的に、圧倒的に髪が変わる。
市販のシャンプーはなぜ髪が傷むのか
安価で効果があり、消費者が扱いやすく、市場に流通させられる安定性のある物質、すなわち合成の界面活性剤が使われている。
ラウリル硫酸やラウレス硫酸が代表的。高級サロン系シャンプーだとラウレス-4カルボン酸Na、ラウレス-4酢酸Naなど。で、サロン系は洗い上がりがマイルドで低刺激はおおいに結構なんですが、裏を返せば、一生懸命洗っても、「洗った気しない…」感が消えなかったりします。毎日シャンプーしたい人には向くんでしょうけど。
これらの合成界面活性剤成分は汚れを落とすが脱脂力も強い。を補うオプションをプラスして帳尻をあわせる。
シャンプーするたびに脱脂+オプション。髪本来の力を奪いながらコーティング&補修で帳尻をあわせて1年、2年と使い続ければ…。そりゃ、赤茶けるよなあ。私の髪。
トリートメントとスタイリング剤、ヘアケアには気合いを入れる
使用感を補うためには石けんシャンプー後のケアがより一層重要になってきます。
シャンプーが手作りなのだからトリートメントも手作りしようかと試していた時期もありました。
理屈でいけばオイルと有効成分で作れる。
しかしですねえ、髪にまんべんなくつけ、ある程度時間をおいて馴染ませるにはジェル状、クリーム状でなければならず、
何を入れるかというよりトリートメントして、
タオルを巻いてなおポタポタお手製トリートメントが落ちてくる不快感にどう対処すればいいか。との問題が大きすぎた。
卵黄なんか髪に良いことは間違いないけど、髪に「カラザ」がついたままになっていた、タオルが黄色くなって洗っても色が落ちないし。
で挫折してしまい、市販のトリートメントを使うことにした。
パンテーン トリートメント ミラクルズ リッチモイスチャー ポンプ
もともとの髪質は量多めで拡がりやすく、ツヤのないくせ毛。
ツヤ出しは必須。
資生堂 エフプログラム D-HPT(ヘアトリートメント) ヒートプロテクトオイル
お風呂から出たらドライヤーでやはり髪ではなく地肌を乾かし
どうせ選ぶなら高浸透のナノイーですよね!
ヘアアイロンでくせ毛を伸ばして
サロニアのヘアアイロンは一般的なヘアアイロンより高温の設定アリ。温度は高くても、すべらせるように使う、一ヶ所を長く押さえなければ髪は傷まないと美容師さんに教えてもらった。
キューティクルを光らせ、ボリュームダウンさせる。
スタイリング剤を使って、ほつれ毛がニュアンスっぽく見えるように。そしてあほ毛を出したくない…。
心強い味方は
くせっ毛だから、ヘアアイロン使っても、短い毛がツンツン出てくる。救世主。
スティック状なので手が汚れない。ニュアンスを出しながらも崩れない優秀な大定番。
一昨年、念願のヘアードネーション、してきました!
2度目の髪の毛寄付のため、髪を伸ばしている最中。
今、肩下5~10cmくらい。