私、下手すると半世紀働きづめなのかしら。働く女性の端くれ、朝の身支度は最小の手間で人さまの前に出られる程度まで整えなければならない。効率化とかける手間と完成度を模索しながら生涯を終えるのでしょう。
出勤までの身支度はトータル・フルコースで50分前後。しかし、寝坊・二度寝・諸事情で所作を巻いて少なからず所要時間を縮め、冷や汗をかきながら家を飛び出す日が多いのが実情。遅れた分は優先順位の低いものから抜かして時短。急がなければ遅刻してしまう!
5分遅い 台所をぐっちゃぐちゃにしたまま出る
私の座る式の鏡台は持っておらず、台所の片隅にスタンド式のコスメワゴンにメイク・スキンケアヘアケア用品を全て収納している。メイクは立ってする。
何が便利かって、ファンデ塗ってその場で手を洗える。ヘアスタイリング剤髪につけてその場で手を洗える。
身支度を整え、いつもは手を洗って水しぶきが飛んでいる流しまわりをフキンでふいて塗れたフキンをシンクの脇に置くのですが、ギリセーフの出勤時間が迫れば、「立つ鳥跡を濁しまくり」状態になってくる。
カーテンは閉めっぱなし・窓は真夏を除けば開けてないから戸締りはまずまずセーフ。
部屋着をふっ飛ばし、スリッパはサバンナを駆けるインパラの足跡のように左足と右足の感覚が大きく開いたままで出ていくことになります。
なお、ゴミ出しは、朝の50分には含まれていません。
ごみの日は目覚めた途端にすませます。
「でかけるついでにゴミ出し」は無謀すぎる。前の晩に出しておきたいのはやまやまなのですが、田舎のカナシサ、ご近所の目がこわい。回覧板で晒されたりしたら地域社会で生きていけなくなってしまう。
10分遅い プラスメイクを手抜きする
緩急自在なのがありがたいところです。
なおメイクのヨレ防止のため、洗顔とスキンケア(化粧水・乳液・クリーム)は50分に含まれません。
手の抜き方としては
①チークを省く
②下地・ファンデ・お粉をテキトーに済ませる
アイメイクは
アイブロウ・ベース・メインカラー・下まぶたのハイライト・アイライン・マスカラと6段階にわかれており
眉だけは絶対必須。死んでも描く。
順に
③目まわりのメイクを残り5段階全部省く。
④マスカラだけ塗る
⑤アイラインをやめとく・またはアイラインだけ描いてアイシャドウは塗らない
を残り時間に応じて施すことになります。
⑥口紅は基本は塗る。車通勤なので、通勤中、上唇と下唇をぎゅーっと力を入れて結ぶ顔ストレッチをやる。唇の血流を高め、色味をプラスする。どうせ職場に着いてお茶飲めば取れちゃうんだ。
メイクしながら歯磨きするので、磨き終わって口紅塗るのを忘れて出る時もある。
塗って出かける確率は8~9割くらいですね~。
朝の時間が押している場合
- 始めから時間が足りないのがわかっている場合(寝坊・寝過ごしなど)
- あとから時間が押してきているのに気づいた場合(手前の朝の段取りがもたつく、洋服や床を汚してしまうなど、不測の事態がおこる)
と2種類ある。
前もってわかっている時には、①はまず抜く(私はもともとチークはあまり好きではない)
できるだけ②だけは手をかけないと。
続く優先順位は眉・マスカラ・シャドウかラインの二者一択。
フルコースでスムーズにメイクできる朝は7~8割。
15分遅い プラスヘアスタイルを手抜きする
セミロング~ロングが定番てす。
髪は肩より下まで伸ばしておけば、手を抜ける。最短の時間で身支度が完了する。長い社畜生活で得た結論です。
ショートだと寝ぐせ直しに時間を取られる。また髪全体にスタイリングフォームを使うのはコスパが良くない。
長ささえあれば。ブローしなくても、まとめてしまえば、ヘアアクセを2~3コつけて目くらまし!? すれば、
とりあえずサマになるのです。
最近は「ゆるふわ」などという少し崩し、ほつれ毛や後れ毛でニュアンスをつける新しい!? ヘアスタイルが産まれている。
私が社畜生活を始めたころにはなかった価値観です。
田中みな実さんなら、ほつれ毛や後れ毛は「何気であざといほどにかわいい」で済むんですが…。
「ほつれ毛・後れ毛ニュアンス」と「ただの無精・手抜きの度合いが職場の雰囲気に似つかわしくない」との境目は、自分で探って行かなければならない。
ほつれ毛はけっこうですがあほ毛はよろしくありません。
プリュスオー ポイントリペア
でできる範囲で髪の分け目にピンピン立つあほ毛を押さえ
定番はハーフアップで後ろをねじりんぱ。
落ちる・はみ出た髪の毛はコームで押さえてうつむいた時落ちてこないように。
髪にかけられる時間が短くなればなるほど、ヘアスタイルはタイトになる。
夏は何も考えなくていいので楽といえば楽。
シニヨンか夜会巻にしてしまえば一発で決まる。
20分遅い プラス歯磨きを手抜きする
このあたりから切迫してきます。
私は歯が弱いので、歯磨きの儀式は
①メイクしながら洗口剤で口の中をグチュグチュする(歯垢を浮かす)
②電動歯ブラシで2分間歯磨き(時短と磨き上がりの完成度を追求すれば電動歯ブラシ一択)
③歯間ブラシを使い
④歯間ブラシを洗い、フッ素入り歯間ジェルを塗り
⑤毎月の歯科検診で歯科衛生士さんにチェックの入った歯茎箇所には歯間ジェルを指ですりこむ
と5段階に分かれている。
死ぬまで自分の歯でモノを食べるためには手を抜いてはいけないのですが
今日ここで遅刻する訳にはいかないのです。
①はメイクしながらなので、メイクにかけられる時間が減れば口腔内の汚れをうるかす時間が減る。
③④はまとめて1工程。汚れを落とす・フッ素を塗るを一気にやってしまう。
歯磨き粉で歯を磨いたあと、口をすすがないのが極意北欧の歯磨き、イエテボリ式を実行している人は虫歯が少ない。とNHKの「ためしてガッテン」でみたことある。
遅刻しないためには歯間の汚れをかき出さず、一気にフッ素塗っちゃったって、今日1日くらいはしのげると信じよう。
最悪⑤は、一番ヤバい部位だけでも(年を取る悲しさ、チェック入る場所は増えることはあっても減らない)塗らないことには…
と脳内も混乱してくる。
25分遅い プラスノーメークで出勤する
さすがに今まで1回しかない。
幸いなことに!? 前夜、メイクを落とさずに寝落ちしていた。
前日、アイラインを引く手元がブレたらしく、まつ毛の生え際ではなく粘膜にも塗ってしまったらしく、
朝、起き抜けの私の目元の下まぶたにはしっかり上まぶたのアイラインが移り、
上まぶたのアイラインのぼかしがきいて、下まぶたに私のメイクテクでは入れられない
自然なアイラインが入っている。
背に腹は代えられぬ。そのまま行きました。
トレンドとか時代の流れとは無縁の、質実剛健な職場です。
誰も何も言わないのよね~。
ノーメークの女性も、少しはいるけど。
内なる、奥底の
少しは見られる、まともな恰好で出勤しなければならない
とのなけなしの倫理観が私を動かすのです。
30分遅い もうダメだ。諦めます。
職場の始業時間の1~2分前に「〇〇分遅れます」と電話します。
しかし、今のところ、社畜生活〇〇年、この電話をかけたのは2回。
- 1回は遠距離車通勤をしていた頃。
国道で大型トラックの横転事故が起きて大渋滞が起こったとき。 - もう1回は、免許証を持たずに出勤したことに気づき、途中で引き返したとき。
川の流れのようにゆるやかに1日をスタートさせたいのですが。
どこかしらひっかかってしまう。
昨日の反省が明日に活かされてない典型かもしれない…。