ひとみにカルチャーショックを。

旅行・グルメ・美容をメインに綴る女性向けの趣味ブログ

献血は男性は年3~6回、女性は2~4回。性差別ではないかと本気で思っている。

献血が大好きです。今日は献血できるとわかっている日はついつい腕まくりして出勤してしまう。健康診断で採血のため両腕の血管を見せると検査技師さんは一言。「…献血、されてますね。」(プロが見ると注射痕だらけらしい)記念の杯もいただいてます! 家のどこかにあるはずだ~。絶対捨ててない~。

kenketu

 

 

なぜ献血にハマってしまったのか

職場に定期的に献血車が来るのです。

ウチの職場は人数が多い。まとめて献血者を確保できると見込まれた歴史的経過まではわからないものの、新卒時代からずーっと続いている。

一週間前の告知、当日の館内放送、午後ともなればハッピを着てのぼりを掲げたPR担当者が「ひとつよろしく」と各階フロアをくまなく回る、

新鮮な血液を必要とされる方がいるのだからと組織あげての協力体制。おおっぴらに平日日中、勤務時間内に気軽に献血できる恵まれた環境の中で生きてきた。

たかが血をいくばくか、差し上げるだけ。どーぞどーぞ使ってください、と軽い気持ちで献血車の人となった私は、言わば飛んで火にいる夏の虫。回数を重ねていくうちに成分献血に誘われるようになる。

成分献血だと、土曜日に地域の献血センターに車で出かけていく。喜んで通っていた。ただし、献血って間あけなければいけないじゃないですか。解禁日!? 近くなると見計らって必ず電話がかかってくる。だんだんめんどくさくなってきて「ちょっと風邪薬飲んでるんで」とか言って断ったりして。

献血車の巡回も、己の献血カードに印字された【次回献血可能日】とピタリ一致していたりすることも少なくない。期間のロスなく定期的に献血できた。

街角の献血車や駅前の献血センターではこうはいかなかった。

 

 

献血の快感と乗り越えなければならないハードル

私の場合、献血のあと、テキメンにスッキリする。エナジードリンクやカフェイン・アルコールなどメじゃない。

なんとなく首から頭まわりがぼーっとする、肩がこる…。献血すると、脳内にかすみがかかったような気分が、一発でさえざえとしてくるのです。

コレ、決して気のせいではない。テレビの特集で、「献血で美肌」なんて見たことがある。献血デトックス。新陳代謝がアップする。

人のためとは仮の姿で実は自分のため。この快感は血を抜いてもらわなければ味わえない。職場で告知が出るとすかさず自分の予定をチェックする。

そして献血車が職場周辺に横付けされても、越えなければならないハードルはいくつもある。

まず受付、延々と続く問診(今はタブレットでスワイプだけど)、血圧測定・血中濃度測定…。

ことに、いちおう女なので、血中濃度。2・3回ハネられたことがある。200mlしか血を抜いてもらえない。薄すぎて献血そのものをお断りされてしまう。

献血すると500mlのイオン飲料のペットボトルをレジ袋に入れてもらえるのに。

ヤクルト1本しか入れてもらえず、貧弱な袋で献血車を降りなければならない敗北感とみじめさ。

の心理的プレッシャーを乗り越えて、晴れて献血台前のソファに座る。

名前の点呼だ、血液型の確認だ、消毒・乾燥。そして注射針はやっとのことで我が腕に刺さり、血液バッグをセットされた機械はかすかな音をたてて上に下に左に右に、あたかもロデオドライブのように動き続ける…。

自慢じゃないけど、そんじょそこらの男性より、400mlの採血時間、私、短いですから!

「AB型、何本集まった? 」「…まだ〇本…。」との検査技師さんのお話を盗み聞きし、平凡なB型Rh+ですいません、と心中うつむいたりしている。

血を抜いてもらいながら、同僚が三々五々献血車に吸い寄せられるのが見える。

みんな言っちゃ悪いが仕事・仕事で疲れ果て、運動したくてもヒマなどなく、ストレス解消は夜の巷のお酒とシメのラーメン、…をうかがわせるメタボな外見の人ばかり…。

「あんな人たちの血を使って、病弱な方は本当に元気になれるんでしょうか。かえって病気が悪くなったりしないんですか? 」と聞いてみたんですが、いいんだそうです。背に腹は代えられないらしい。

注意事項も、昔は真面目に聞いていたんですが。献血中も献血後も、めまいも、気分が悪くなったりしたことも、ありません。

 

 

もっと血を抜いてほしいのにかなわない願い

個人的には頭がぼーっとしている時にはすかさず献血センターに行ってさっさと血を抜いていただきたい。1か月に1回、400mlくらい抜いていただいても全然平気だと自分では思ってるんですが。

しかし。

kenketu

献血基準|献血の流れについて|献血する|日本赤十字社

 

献血には基準・制限があり

  • 男性は1年に1,200mlまで(200mlだと6回、400mlだと3回)
  • 女性は1年に800mlまで(200mlだと4回、400mlだと2回)

女に生まれてしまった以上、そして200mlくらい抜いてもらっても全然物足りない私なのに、女であるがゆえに年に2回しか献血できない…。不公平じゃないか。知った時には、真面目に大きな衝撃を受けてしまった。

男性であればもう1回、血を抜いてもらえるのに。つくづくうらやましい。

今まで、ジェンダーとかあまり深く考えたことないんですが(思考停止してともかく前に進まないと何かと差し支えるのですぐ折れてしまうタチ)

この時ばかりは

「男女差別ではないか」

と旗をふりたくなってしまった。

(エビデンスにそって男性・女性の基準は決められているのだから文句を言う筋合いのことではないんですが、私のような人間もいるということで)

 

人間いくら努力してもかなわない願いはある。

 

夢やぶれて

 

運命だと受け入れ、諦めるしかない事柄もある。

主にダイエットと顔や肌の衰えにくりかえし使ってきたフレーズであったのですが。

献血もまたしかり。仕方がない。(と諦めが速い)

 

 

献血のメリット

私が献血をするのは私のためなんですが、唐突・しらじらしく、取ってつけたみたいながら、献血には、メリットも数多くある。

何よりもタダでヘルスチェックできる。

体重こそ自己申告ですが(明らかに痩せ細っている人には聞くんでしょうが)
血を提供するかわりに血圧・脈拍・血色素量を測定していただける。お医者さんに行くより早く手軽に、自分の体調を推し量るデータをいただける。提供した血液のデータと一緒に家に送られてくる。お金払ったら〇千円しますよ!

 

成分献血なんて、女王さま、お姫さまになった気分。

採血チェアーに座り、腕には注射針が刺さっているものの、検査技師or看護師さんがひざまずかんばかりに大事にしてくださる。

しずしずとお菓子がてんこ盛りになったお盆を両手に捧げ持ち、検査技師or看護師さんがやってくる。なんかギリシア悲劇を彷彿とさせるなあ、とか思いながら、もちろんお菓子は取りほうだい。

(実はお菓子が昔の私を成分献血に引き寄せた最大の吸引力だった)

酒池肉林の気分とはこんな感じなのかしら。と日頃家で職場でちょこまか動き回っている生活とは別世界に浸ったりしていた。

 

 

まとめ

人生、つまるところはガチャなんだ。たとえそうなのだとしても、日本に生まれたこと、健康に生まれついたことだけは、いらっしゃるのであれば神様に、父母をはじめ今までお世話になった方々に、感謝しなければ。

 

私はこれからも、自分の快楽のために献血を続けるぞ! 人さまのお役に立てるのだから、一石二鳥。