ひとみにカルチャーショックを。

旅行・グルメ・美容をメインに綴る女性向けの趣味ブログ

ダイエット注射始めて約1月 やせてる人の気持ちが初めてわかったような気がする

ヤフーショッピングの還元率の高い日を狙って1本お試し。今まであまた試したダイエット法とはひと味もふた味も違う。

ネックは費用なんですけど。頑張って出せない額でもないのが悩みどころです。

glp1-diet

 

 

ダイエット注射(GLP-1 サクセンダ)とは

海外で正式に採用されている肥満症の方向けのお薬。自分で毎日皮下注射する。

もともとは糖尿病治療薬。転じて肥満症の患者さんが使っている。

海外の極端な、病的に太っている人向けのお薬なので、日本では自費診療。

 

昨今はオンライン診療で、病院も探しやすい。

見ず知らずの患者に「使ってみますか」と3~5分画面越しに問診し、お薬が届いてしまう。

つまりお医者さんにとってはわりと気軽に処方できるライトなお薬なのだろうと推察。

「食欲を押さえる」のがウリ。

ということは。

やめた途端にリバウンドしそうなのが問題の1つで、使用中に自分の生活習慣をいかに変えるかが長い目でみたダイエット成功のカギ。

 

自己注射型のお薬は歴史も10年くらいある。

最近飲み薬も出た。注射に抵抗のある人にはいいのかも。

ただし新しいお薬なんで、症例が足りないのか、お医者さんのネットでの説明はいま一つ食い足りないので、今回私は見送った。

費用は注射よりはちょっと落ちる。

 

 

ダイエット注射を試した動機

今までのダイエットは、すべて「食べ物を減らす」ことが長く続かず挫折してリバウンドしてきた。

特に近年、加齢による代謝の低下には抗えない。年に1kgくらいずつ、着実に体重は増えていく…。

お金を払って楽に痩せられるなら、試してみてもいいかな、と。

ヤフーショッピングで1本19,800円。「5の付く日」と「日曜日」のダブる日だと2~3割はPayPay残高とTポイントで戻るし、手持ちのPayPay残高もけっこうあったので、「おひとり様1回限り」のただし書きつき、実質12~3,000円で購入できた。

 

 

オンライン診療の流れ

購入確認メールには、フォームに入力お願いします、と書いてあるんですが、メールにリンクもなければ病院のHPにもそれらしきものはない…。

しびれを切らし、クリニックに直接電話。

電話した日は1日自宅待機(コロナの陽性者が出て、在宅勤務だとあとの手続きがめんどくさいので有休取った)だったので、

「オンライン診療は今日が希望です! 今日ならいつでも空いてます! 」とお願いし、昼下がりに枠を取っていただいた。

 

スマホにショートメッセージが入り、予約時間にリンク先にアクセスすると先生とオンライン診療でつながれる。

人生初のオンライン診療で、緊張してしまいました。

問診の内容は、あっさりしていて

本人確認と、健康状態に異常はないかの確認。何キロやせたいですか。

薬、3本くらい出しときますか、と初診で聞かれたのには結構驚いた。

マジ、5分くらいで終わってしまう。

続いて、本来なら支払用のショートメッセージが届くんですが、私は先払いなので省略。

翌日には発送完了のLINEがヤマト運輸から入り、翌々日には

  • ペンタイプのサクセンダ1本
  • 消毒綿
  • 使い捨て注射針30本
  • 説明書き

が届きました。

 

 

感想:お腹は空くけど食べたい・食べるは別、の初感覚

注射はすぐに慣れた。簡単です。

父が昔糖尿病になり(母が鬼のように食事制限を断行し、今は症状は落ち着いている)、ペン型注射、やってたんですよ。

2まわりくらい痩せた。

ただし保険もきくし、使用していた期間もそれなりに長期間だったはず。

 

お薬は18ml。毎日0.6mlとして30日持つ。ただし自己注射の前に「空打ち」しなければならず、実際に使える日数はもっと少ない。

薬を強くしたいのであれば、様子を見ながら1週間くらいごとに0.6mlずつ増量していくのです。

 

副作用としては、吐き気は出た。個人差はあるのでしょうが、私の場合は「ちょっとムカムカするな~」くらい。

途中で増量していく。増やすと慣れるまではやっぱり吐き気は多少は出たけど、我慢できる・仕事してれば忘れられる範囲でした。

それと、食べる量が減るから便秘気味になったかも。

 

使用感なんですけど、瘦せますよ。コレ。"長く続ければ"の条件付きますけどね。

今までは、空腹だから食べる。口さびしいから食べる。気分転換にちょっとつまむ。美味しそうだからつい食べちゃう…の繰り返し。

で着々と太ってきた。ところが、ダイエット注射。

朝、1本注射するだけで

「食べたい」の内からなる、今までの人生では絶対的に寄り添ってきた抑えがたい欲望がピタっと止まる。

意志の力で食欲をねじ伏せたくても全敗してきた私は、

スリムな人が、なぜ少ない量でピタっと食事を終えられるのか、つねづね不思議だった。

なのにお菓子が目の前にあっても、「…食べちゃお…」の気持ちになれない!

GLP-1とは、食べたい気持ちをつかさどる脳内物質抑えるブツなんだそうで。

 

やせてる人って、脇で見てると、結局食べない。食べないで満足しちゃってる。

裏を返せば「太れない」。

食べられない・食べたものを吸収しきれない・そもそもあまり食べずにいられる。の3パターンのどれかなんだなあ。

と観察してきたのです。

天は我に太らずにいられる体質を与えたもうてくださらなかった。と恨めしい気持ちを抱いて生きてきたのですが

ダイエット注射打ったとたんに! たった0.6mlの注射しただけで。

人間の気持ちって360度。激変するものなのか…(隙あらば何か食べたい→今はいい)。

初体験です!

 

努力とガマンで自分を律するべき、とされてきた今までのダイエットの前提が跡形もなく消え去ってしまった。

 

ムカムカが続いているうちは、自然と量が減る。間食もやめられた(←ココ重要!!! いままで絶対無理だったのに~!!!)

家族いるんで、あんまり極端なこともできず、食事は一緒。食べ物の味は、普通にします。美味しく食べられる。

 

余計なものを食べずに済むので、胃腸の負担も減り、すごぶる調子がいい。

今まではちょこちょこ食べで脳内欲望を満たし、胃腸に負担を課していたらしい…。

人にもよるんでしょうが、食べられる量も心持ち減ってきた。ような気もする…。

 

で、1週間~10日くらいすると体が慣れてきて、吐き気は徐々に収まる。

そして空腹感が戻ってくるんですね。増量していけば、空腹感なしなのかもしれないけど。

そして「お腹空いた~」の実感と「なんか食べたい」の湧き上がってくる食欲が全く別物であることに、これまた生まれて初めて気づくのです。

 

その昔、文豪、内田百閒先生の何かの著書で(『阿房列車』だったかもしれない)

「肉感の中で一番すがすがしい快感は空腹感である。」

とのくだりを読んだ。

文豪のお言葉なれど、快感を楽しむより先に本能が頭をもたげる私には違和感しかなかった。全然わからなかったのですが

「うん、コレが百閒先生おっしゃるところの"快感"なのね」と自分を観察する余裕が出てきたぞ。

 

 

GLP-1ダイエットで痩せない人とは

口コミ読んでると、ダイエット注射で、「全然痩せない」って嘆いている人、一定数、やっぱりいるんですよね。

原因としては

食欲を押さえるものであり、食べる量・カロリーを減らしただけではおのずと限界はある

1日1,800カロリー食べてた人がダイエット注射して-500カロリー分、摂取カロリーを減らしても、体重1kg減らすには7,200カロリー消費と言われている。せいぜい2~3kgしか減らない。

もっと減らしたいなら食べ物を減らすか運動を増やすしかない。

 

ダイエッターほどリバウンドを繰り返しており、代謝が落ちており痩せにくい

食べ物減らして運動を増やしても、筋肉量が減っちゃうんで、代謝は落ちて痩せにくくなる。1日の摂取カロリーを減らせば減らすほど、もともとよく食べる・太れる人であればあるほどホメオスタシスが動き、カロリー消費を減らそう・減らそうの方向に行ってしまう。無限ループにハマっちゃう。

鋼の意思でダイエット続ければ、きっと体重、落ちますよね。ただそこまで絶対続ける必要はあるのか。

はた目からみれば健康体重の範囲内に収まっている人間が自分の中だけでキーキー言ってるむなしさ。でいつのまにかウヤムヤになっちゃうものなんですよ。ダイエットって。

 

費用がかさみすぎることから、長期間続けるにはキツイ

注射は安いクリニックを探しても、1本2万円前後は覚悟しなければならない。送られてきた荷物のなかには使い方の説明と一緒に、月1~4本使う場合の使用例がついていた。

ハードに、短期間でダイエットを断行したいのであれば月4本。8万円前後ですよ。

ゆるく使って月2本でも月4万円。

を毎月払い続けるのはキツい、と感じる金銭感覚の人であれば、長くは続けられない。

 

 

で、私の場合ですね。ケチケチ使って、もうちょっと続けてみて、予算オーバーする手前でストップかなあ。

終わった途端にリバウンド、は織り込み済みのダイエットです。

 

 

第一阿房列車