ひとみにカルチャーショックを。

旅行・グルメ・美容をメインに綴る女性向けの趣味ブログ

地域の百貨店が閉店して地味に困ることいろいろ あれば便利だが買うものがなかった現実

私が生まれる前から営業していた地元の老舗デパートが閉店してしばらくたった。なくなってわかるありがたさ。できる範囲で買い物してきたつもりですが。力及ばなかった。

departmentstoreclosed

 

 

閉店発表を受けての感想

閉店の2~3か月に公式発表。いたしかたない。時代の流れだよなあ。が率直なところ。

左前の噂は前々からあり、危ない危ないとずーっと言われ続けていた。新型コロナウイィルスにとどめを刺された形になります。

昔は、デパートでなければ買えないものがたくさんあった。

スーパーマーケットができて、生鮮食料品だけのうちはまだよかったのですが、大型化し、衣料品や生活用品売り場ができる。安い方がいいに決まっているのでみんな自分のものは郊外のお店に車で出かけていって買う。

 

次に100均をはじめとする激安店。

デパートで2,000円するモノが100円で買える。たとえ品物のクオリティは段違いでも、わかっているけど自分で使うものならグレード落とす、にシフトしていく。

 

次いで通販の台頭。

目の前に陳列してあるものの中から選ぶんじゃなくて、バーチャルになってしまうけど、文字通り世界中が選択肢。品質のみならず、価格競争されているえりすぐったものの中から選べる。わざわざお店に行かなくても、家まで届けてもらえる。

 

最後に高速バスの登場。

片道3ケタ、所要時間1時間あまりで最寄りの大都市へ行ける。大人気なので本数はみるみる増え、平日は通勤通学、週末は買い物客でお客はすし詰め。

大都市のデパートやショッピングビルを見て回り、地元に戻り、ショボい陳列を見比べると哀しくなってきてしまう。

 

食べ物はスーパーで、生活用品は郊外店と通販で。一点豪華主義の高級品は大都市まで遠征、の流れができあがってしまった。

地元経済を応援したい気持ちはあるものの、お店に行っても服も靴も家具もキッチン用品も「どうしても欲しい」と思わせるものがない。お金を使いたいのだが買いたいものがない。

銀行に預けるよりよっぽど割がいいんだし、と「友の会」にも永年加入。毎月1万円ずつ積み立てて1年で5,000円(のち2,500円)分上乗せの商品券を受け取るのですが、買うものがないのでなかなか減らないジレンマ。

催事会場の「全国のおいしいもの集合市」などが新聞のチラシでしょっちゅう入ってきて、やっと買うものができた! と大賑わいの会場に駆けつけ

「伊勢の赤福」だの「博多ラーメン実演販売」だので一生懸命お金を使ってきたのです。

 

ランドセルも学校の制服も、リクルートスーツもみんなここで買った。

息子は「〇〇( ←デパートの名前)なくなるってホント?」とわざわざLINEをよこしました。

長く住んでいる人間にとっては、エポックメイキングな出来事でした。

 

残された商業施設は駅ビルとイオンとスーパーとホームセンター。

み~んな広域型・広範囲に出店している名の通ったお店ばかり。

道を50km走って、100km走って150km走ると、住宅地を抜け、田畑や山道を越え、似たような看板の似たようなお店が何度も何度も現れる。どこに行っても、同じような景色…。も、 ご時世なんでしようねえ。きっと。

 

 

地元にデパートがなくなって困ったこと

おつかいものの買い物に困る

同じビールの詰め合わせでもハムの詰め合わせでもイオンの包装紙と三越と高島屋のそれでは受け取る側のグレード感・心証は違います。

自分のものはいいんです。 納得して選んだんだから。 でも人さまにさしあげるお中元やお歳暮は、 地元デパートの包装紙・ロゴ入り紙袋にさえ入っていれば恰好がついた。

きちんとしたお店で選んだのだと先様への敬意をアビールすることができたのです。

閉店後は仕方がないのでオンラインショッビングを使う。

時間かかる。また急ぎだと使えない。

そしてウチの地域までは特に年配すぎる世代やモノにこだわらない方々には 「三越」 「高島屋」のブランドは浸透していない。 かと言ってイオンじゃやっばり、 手間かけました感が足りない気がする…。困った。

 

ワンランク上のものを買うのに困る

来客用の急須が壊れた時には頭を抱えてしまった。来客用なんだから多少はいいものを使いたい。

予算7・8,000円くらいでいいかしらと探すと、大型スーパーには、モノがもうないんですね。

服とかコスメなら、日ごろから通販のアンテナ上げてるから値ごろ感や使えそうなショップもなんとなくつかみやすいのですが、急須では馴染みがなさすぎる。

また高級品だと送料無料のハードルが高い。抱き合わせで何か買おうにもウチの格には分不相応なものばかり。

閉店前のデパートで、ルーマニアだかチェコだかのクリスタルの花瓶を買いました。ホームセンターのそれと値段が1 0倍くらい違う。

デザインも細工も重量感すら優雅で申し分なく、いいものってやっぱり違うんだなあ、とご満悦だったんですが。

地震で割ってしまった。

目の前にないと買う気になれないものって、やっぱりありますよね。

 

ホームファブリックの質が悲しいほど落ちた

地元のデパートのインテリア用品売り場には川島セルコンのコーナーがあり、定価で買うには高すぎるので半額になるのを待ち、カバー類を購入してきた。(2~3畳のマルチカバー、お揃いの柄の座布団カバー5~6枚、レース用品など)

今年も入れ替えシーズンがきて、消耗品だし物は試しとニトリに行き、マットと座布団カバーを購入。リビングの模様替えをしたのですが

価格が半分(正価と比べれば三分の一)になった分、いやはや、一気に部屋が貧相になってしまった。

ウチはいちおう余裕の!? ミドル・シニア世代のはず。大学生が一人暮らしを始める時に使うような値段のカバーって、なんかみじめったらしい…。

ニトリの店頭で選んだ時には、店内も明るく、落差はさほど実感なかったのに。

素材の良しあしがわかりやすすぎる。真っ逆さまの急降下があからさますぎるのがすごい。

地元のデパートだからこそマメにチェックを続け、安く買えたのに。

通販でも買えるのですが割引率が悪く、マットとカバーの柄を揃えるのは至難の業。

高速バスで遠征しようにもこまめなチェックは不可能だし、持ち帰るには重すぎて送ってもらうにも送料がかさむ。

多少お値段張っても、次は川島セルコンに戻そう。交換のサイクルを長くすればいいだけなんだし。

 

おせち料理を買うのに困る

冷凍のおせちじゃイヤなんですよ。 だから通販ははじめから眼中にない。 多少高くたっていい。(商品券を使える・使いたい貴重な機会)

スーパーのおせちなら無難・はずさないのはわかってるけど、いつも買ってるお惣菜と同じ味付けではせっかくのお正月のスペシャル感がない。

11月~12月上旬にデパートのおせち料理予約コーナーに行けば、

バイヤーさんが選んでくれた地元のホテルやレストランや地元で名の通ったシェフ監修のおせち、さらには東京や大阪や京都の有名店のおせちの中からさっと選べたのに。大晦日にさっと取りに行くだけだったのに。

 

今年は自分で店を探してピンポイントで申し込まなけばならない。

小さなお店だと数を作れないから予約開始と同時に完売してしまいそう。

いつから探し始めればいいんだ…。手間増える…。

 

 

確か、子どものころ、駅前にはデパートは5つあった。今は1つもない。

デパートのビルは

1つは取り壊されて駐車場

1つはテナントが入ってまだ営業中

1つは3代目のビルが竣工したばかり。

2つは地続き。これから取り壊し、自治体主導で複合施設になる模様。

 

 

川島織物セルコン ソファカバー・マルチカバー