今年の夏は屋久島に行こうと決めた。
で、屋久島への行き方は。私の選ぶべきルートは。
憧れてしまうのはクルーズ船ツアー
私にとって屋久島は遠い遠い南の果てにある。列車を乗り継ぎ、飛行機を乗り継ぎ、やっとのことでたどりつく。移動だけでへとへとになってしまいそうだ。
クルーズ船のツアーであるならば、もちろん港までは荷物を持っての移動になってしまいますが、極端な話、寝転がっているだけで目的地についてしまう。
目の前に広がるのは大海原。
船内はインテリアは贅も凝らされ、船員さんも係の人もみんな優しく、
三度三度おいしいごはんがいただけて、
船内アクティビティは充実していて小さい子どもからシニアまで楽しめ、
夜は豪華エンターテイメントが繰り広げられる…。
一度は乗ってみたい。
ただしクルーズ船旅行は、毎日運航があるわけではなく、思い立ったらパッと乗り込むような参加の仕方はできない。
運行会社の情報をあらかじめつかんでおき、1年なり2年なりのクルーズ旅行の運行計画が発表されてから屋久島クルーズがあるのかをまずチェックし、クルーズ船のスケジュールに自分のスケジュールを合わせなければいけない。
仕事の忙しい時期にあたったりしたらハナから無理だ。
第一、ダイヤモンド・プリンセス号の例もあり、新型コロナウィルスの戒厳令下、今年は船の旅はトレンド外。
リタイア後に、お金が余っていたら行こう、と今回は諦めざるを得ない。
飛行機で屋久島に行くには
屋久島空港の時刻表を見るのが早い。
屋久島空港に就航しているのは
(ただしさっと検索かけて出てきた値段は上記のとおりですが飛行機の運賃は予約のタイミングと旅行の時期に左右される。)
東日本からの直行便はないんだ…。
さらに、JAL便しかない。ANA便がない。
(さらに正確に言えばJALではなくJAC(日本エアーコミューター)便)
ANAのマイルは持ってるがJALのマイルは手持ちがない。
ポイントサイトから交換ルートに乗せれば必要マイルは準備できるけど
ある程度の期間を見込まなければならない。月単位で時間がかかる。
また国内線の特典航空券を取る場合、マイル交換のレートが悪い。
国際線のビジネスクラスに使えば1マイル=2~3円になるものを
国内線では1マイル1円くらいにしかならず割が悪い。
特典航空券は枠が限られており満席の場合もあり得る。
だったら普通に航空券を購入し、フライトマイルを貯めるのが
いちばん効率的っぽい…。
船で屋久島に行くには
高速船とフェリーがある。
フェリー
値段の安さでいけばフェリーが最安値。往復割引で大人5,000円弱。また、500人乗りと大きく、車も積める。車で九州一周、せっかくだから足をのばして屋久島ドライブ、なんて方ならフェリーしかない。
だし1日に1便しかない。
鹿児島港南埠頭 08:30発 |
屋久島宮之浦港 12:30着 |
屋久島宮之浦港 13:30発 |
鹿児島港南埠頭 17:40着 |
と特に行きは非常に微妙な時間帯。鹿児島前泊必須。
所要時間は4時間。
高速船(高速船トッピー・ロケット)
片道9,200円、往復割引16,600円で、1日5往復。
鹿児島 | 屋久島 |
07:30 | 10:30 |
07:45 | 09:45 |
10:20 | 13:05 |
13:00 | 15:40 |
16:00 | 18:30 |
種子島とか指宿を経由していく。2~3時間。
ただし「高速」であるため、座席は指定されており、航行中はシートベルトを締めて
じっと座っていなければならない。
時間と効率性なら飛行機にはかなわないけれど
せっかくはるばる南国・鹿児島まで出かけていく。
往復飛行機で屋久島に行ってしまうと、鹿児島本土で目にできるのは鹿児島空港だけになってしまいかねない。
せっかく出かけていくのだから、それでは、もったいない。
鹿児島→屋久島までの時間と費用まとめ
飛行機 | 35分 | 14,350円 |
高速船 | 2時間~2時間半 | 9,200円 |
フェリー | 4時間 | 5,000円 |
時間が短いほど高くなる。
- 鹿児島空港から鹿児島中央駅までのリムジンバスだと
料金は1,300円。所要時間は直行便なら38分。 - 鹿児島中央駅から鹿児島本港(高速船ターミナル)までは
徒歩で20分。(公共交通機関もあるけどバス停まで歩いたり待ち時間のロスが加わるとトータルの所要時間はたいして変わらない)
タクシー15分。
当然プラスしなければいけないのは
- 空港でおりてリムジンバスを探し、バスを待って乗り込むための時間
- 港に着き、受付を探して船に乗り込むための時間
私の場合(方向音痴・地図の読めない女)
多めに見込んでおかないと…。
欠航の可能性
屋久島に行く上でさらに心配なことは
「お天気が荒れて屋久島に渡れない」
「飛行機や船が欠航になってしまい、島に閉じ込められてしまう」
行きは船や飛行機が飛ばないのであれば
土砂降り・突風の中、島内めぐりをしたっていまひとつ盛り上がらないのだから
諦めもつきますが
遊ぶだけ遊び、さあ帰ろう、の日にどちらか片方だけの便がダイヤどおりに運行され、
もう片方が「荒天のため運休」とかで旅の行く手を阻まれてしまう。
欠航は当日の1時間前くらいに確定する時もある。
船よりは飛行機の方が欠航にはなりにくい。
せっかく鹿児島まで出かけていく。
メインの目的は縄文杉。
乗り物を乗り継いでいけば、触れる景色も大事な思い出になる。
飛行機でひとっとびに飛んでしまえば、空港からの移動はなく、天候の変動に強い。
メリットとデメリットをハカリにかけて選ばなければならない。
屋久島ルートは飛行機に決定
欠航だけは避けたい。のが飛行機に決めた理由。
9月だと、台風のリスクもあるんですよね。
台風の少ないシーズンに的を絞って旅行に行ければベストなんでしょうが今回はそうはいかない。大なり小なり、旅行に限らず、ものごとにはリスクはつきもの。運を天に任せよう。
早速チケットを取る。
運賃は9,700円 で済んでしまった。
検索かけたときには14,350円だったというのに。2/3で済んでしまった。
今回は屋久島までは体力温存、縄文杉を見るためのエネルギーチャージを最優先します!
ネイチャーガイドと歩く屋久島 (ブルーガイド てくてく歩き)