デイリーにガンガン使えるひたすらあったかいコートがほしかった。ワークマンの防寒着は狙えば狙うほど入手困難だ。店頭で見かけたらすかさず買い! をおすすめします。
ワークマンのアンバサダーさんが言わないこと
ワークマンのコートに狙いを定めたのは
夏です。
昨シーズンにワークマンの服の機能性に目覚め、ロングコートに的を絞る。
9月には店頭リサーチに出向き、「秋冬のコートがお店に並ぶのはいつでしょう。」
とお伺いを立て、「10月です」とのお答えをいただく。
ワークマンの新作カタログは発表と同時に入念にチェック。
ワークマンはアウトドア(の作業着)が本業!? のブランド、「ワークマン女子」なるキャッチコピーはあるものの主力はメンズ。
裏アルミがいい、通勤で着たい、ワンマイルの日常着にしたい。丈長タイプ希望。となると案外選択肢がないんですよね。
唯一カタログで私向きに見えたモデルは
胴体部分のみ裏アルミのモッズコートでした。
しかも、レディースじゃない。メンズ。
でも、自分のイメージに固執しすぎるとこの冬、寒さ本番になっても着るものがなくなってしまう。
(去年のコートは擦り切れてきたので捨ててしまった)
お値段4,900円なり。グジグジイジイジ悩む値段でもないしなあ。
10月のはじめの週末、店頭で現物を発見。
色はグリーン系とベージュ系の2色展開で、サイズはLしか置いていない…。
メンズのLじゃあ、いくらなんでも大きすぎ! (私は中肉中背の女)
グリーン系をレジに持っていき、「Mの取り寄せってできますか」とお伺いを立てる。
店員さんはしばし従業員用の端末をご覧になり。一言
「できません。」
新作発表、9月だろうが~!!! 2カ月後ならまだ話はわかる。今、10月の第一土曜日なんですけど! 全国展開でしょうが! こちとらショッピングモールやデパート等々、さんざん服を買ってきた身。シーズンのアタマ、販売開始直後にお取り寄せできないってどーゆーことなのよ!!!
と、罵詈雑言が脳裏をかけめぐったものの、ワークマンにはワークマンのお家の事情があるのかも。4,900円のコートで熱くなりすぎるのもみっともない。購入しました。
ラッピングは(別途料金かかるので)お断りし、支払いを済ませ、ワークマン最新モデルのコートを裸のまま頂戴し、店を出る。車に積んじゃうから、梱包はそもそも必要ありません。
オンラインショップではお品の紹介こそあるものの
HC003E 裏アルミFIELD(フィールド) モッズコート | ワークマン公式オンラインストア
※店舗の在庫につきましては、オンラインストア、および他の店舗やご自宅へのお取り寄せはできかねます。
断り書きがちゃんとあった。「店舗でのみお取り扱い」もともと通販では買えない。
ならなぜオンラインショップに出ているのか。実店舗の在庫を調べるためにある。
在庫のある店を見つけるまで、ひたすら検索をかけるのです。
(在庫のある店舗一覧、なんて当然ない。ひたすら市町村名を入れて検索し続ける)
行ったお店に在庫がないなら他の店舗に足を伸ばすしかない。
インフルエンサーさんやアンバサダーさんの「ワークマンいい! 」「このアイテムに注目! 」の発言にばかり気が行っていた。今まで服買ってきた場所とワークマンの企業としての売り方の違いにやっと気づく。
時代ですねえ。今まではかゆい所に手が届くサービスと引き換えに、10,000円だの20,000円だのの服を買ってきた。
銀行の振込やATMだって、今は料金かかるのが当たり前になってる。手数料を払わずに済むよう、知恵を絞らなきゃならん。同じか…。
ワークマンはオンラインにしろ、カタログにしろ、本気で見て詰めて、買いに行くお店ではないのでしょう。
実店舗で現物を見てあるものの中から決める。とハラをくくって行くことをおすすめします。
十二分にお安い。ただし「服で人とちょっと差をつけたい」なんて方には向かないかも。
ワークマン裏アルミモッズコートの購入レビュー
パーツ紹介
全景。
裏地のアルミはしなやか。布というには(布じゃないけど)薄すぎる。
ヘナッヘナ。のアルミが体の熱を逃さず、外の冷気をシャットアウトしてくれる。
「アルミ」のネーミングで、もしかして着心地ゴワゴワ、ひょっとしてバキバキ…!? の心配は御無用。
フロントのファスナー+ボタン。
防寒着だから襟周りは完全防備。
私、顔の下1/4~1/3、隠れますし
紐で絞ればなお完璧。
グリーンの迷彩柄。遠目に見れば無地でもとおる。薄地でシャリ感があり、防水・耐久性にすぐれたコーデュラナイロン。
表側左右それぞれにポケットが2つ。
見える三角形は、ウエストを絞るダイヤルが入っているのです。
が。女の力ではダイヤルはビクともしなかった。諦めました。
メッシュの大ぉ~きなポケットが
左右についていて
内ポケットの胸ポケットもあるのです。
男性の服はポケットが多くでいいですよね。
レディースじゃこうはいかない。(女性の服はシルエット重視)
前立ての裏はアルミではなくキルティング。
裾。締められる。
背中の上と両肩に補強の布。バーバリーと同じだ。
バーバリーのコートはもともとは軍服。背中は雨よけ、肩は銃を撃つ時の衝撃を受けるため。ワークマンのコートの補強も、寒空の中働く人のためのもの。
袖の下にも補強があります。
袖口が思いのほか、シンプルでした。
ボタンとめて折り返すだけ。
感想
もちろん、中綿、入っています。
とても軽い。男物を着ていますが、着ていて肩がこる、なんていうの、全然なし。
首元からの寒気の侵入を防ぐため、至れり尽くせりの工夫があるのですが、私の場合、襟を立てると服にファンデがついて汚れてしまうので、厳禁なのです。マフラーを巻いて絶対肌に服が触らないように注意して着る。
温かさには大満足。コートの下はシャツ1枚。厳しい寒気の入り込んだ朝の通勤も、今のところ寒さを感じずにすんでいる。
袖にはアルミが入っていないのがやや心もとなかったのです。
ただ、「金属アレルギーの方は着用をお控えください」「強い摩擦で剥離するときもある」との注意書きがある。袖を通すたび、ダメージのリスクは積み重なっていくわけで。あえて入っていないのだろうと解釈したい。胴体あったかなのに、腕だけ寒い感触もないし。
繰り返しになりますが、男物のLサイズ。ゆるゆるです。ビッグな上にもビッグなシルエット。着心地はストレスフリー。
袖が長すぎる。手がすっぽり隠れます。通勤の時は手を袖の中に入れてしまい、中の綿をにぎにぎしながら歩けば、手袋いらず。たぐれば手は出てくる。運転できる。お買い物の時にはさっとお財布を出せる。
オーバーサイズすぎるの迷彩柄のポリエステルのコートなんだし。アフターファイブの予定があったり、出張とかには、さすがに着ていくにははばかられる。
逆に着ていてとにかく楽。汚しても破っても高価なコートみたいに焦らなくていいし、家と職場直行直帰の日やスーパーとコンビニに行く時だけなら。冬場はこれしか着たくない。
ボタン・ファスナーを閉じて、洗濯ネットに入れれば、ホームクリーニングも可能。
冬が終わったら、自分で洗って来シーズンに備えよう。
来年はレディースの総アルミを希望!