ロンドンのウォレスコレクションのおすすめ・みどころ作品と鑑賞ポイントと注意点。

ロンドンの侯爵さまのお館、ヨーロッパやロココがお好きな方でしたらため息もの。ウォレスコレクション、見てきました。

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アクセスと概要

The Wallace Collection

 基本情報

 

住所は

 

Hertford House, Manchester Square, London W1U 3BN

年中無休(ただし12/24~26は休み)

開館時間は10時から17時まで。

入場無料。

まず立地が良い。おしゃれなメリルボーン界隈(日本でいえば青山のイメージ)をそぞろ歩き、入場無料でロココの世界に浸れ、侯爵さまの豪奢なお館にタダで入れる。

そして小さいんですね。大英博物館なんて、広大・巨大。あれもこれも見て帰らなきゃ、でへとへとになってしまう。ウォレスコレクションでしたら、見て回るのは1階と2階だけで、ささっと見て帰るだけなら30分もあれば足りる。(真剣に見たら1日なんかじゃすまないけど。)ただし、密度は超濃いですよ~。

そんなに混んでいない。どの部屋もお客さんは5~10人くらいで、混みすぎず空きすぎず見て回れました(行ったのは金曜日の午後と土曜日の午前中の2回)

注意点としては日本語の案内や、日本語のオーディオガイドなどはありません。

 

目玉の作品有名な作品(おすすめ・みどころ)

ジャン・オノレ・フラゴナール『ぶらんこ』(1767年)

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ロココ時代を代表する風俗画でもあり芸術作品でもあり。ギリギリのあやうさがまばゆい。ウォレスコレクションでは最も著名な絵画。

 

フランソワ・ブーシェ 『ポンパドール夫人』(1759年)

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ブーシェはルイ15世の公妾、ポンパドゥール夫人のお覚えもめでたく、夫人に絵を教えたし、夫人を何枚も描いている。他に「日の入り」「日の出」の大作もウォレスコレクションに収められている。

 

ベラスケス 『扇を持つ貴婦人』(1635-1640年頃)

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 スペインの巨匠、ベラスケス。黒をまとった貴婦人の、吸い込まれそうな瞳の輝き。

 

トマス・ゲインズバラ 『ロビンソン夫人』(1781年)

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イギリスの美人画家といえばゲインズバラ! 一種フォーカスをかけたかのような画面からうるわしき貴婦人のまなざしが迫ってきます!

 

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ『ペルセウスとアンドロメダ』(1554年 - 1556年頃)

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ルネサンス絵画にもぬかりはありません。大家ティツィアーノの作品もしっかり見て帰れます。

に続き

  • 絵画は14世紀から19世紀中盤にかけての逸品がそろい
  • 陶磁器・ガラスはマイセン・リモージュ・ジノリをはじめ、特にセーブル焼コレクションは世界最大級。
  • 絵画とともにさりげなく展示されている家具も超充実。世界最大・最高級。
  • 武具・甲冑コレクションが3部屋を占め、華麗な武具の数々に圧倒されっぱなし。

さらに、ウォレス・コレクションの絵画は門外不出(が寄付の条件だった)であり、他国やよその美術館に展示されることはない。現物が見たければ、ロンドンのメリルボーン、マンチェスター広場前の美術館を訪れるしかないのです。

 

ウォレス・コレクションの成り立ち

もともとはイギリス貴族、ハートフォード侯爵のコレクション。庶子のリチャード・ウォレス卿がさらにコレクションを充実させ、卿の死後、未亡人が全コレクションをイギリス政府に寄付したもの。

 

 

玄関ホール

 

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入場無料ですから受付は机の前で軽く荷物チェックするだけ。待ちなし。

 

 

16世紀のギャラリー

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中世・ルネサンスの展示品のお部屋。

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えんじ色の壁、輝くシャンデリア。

 

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褪色は心配な作品は

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ふだんは革カバーがかけられており、1枚ずつめくって鑑賞させていただきます。

 

 

スモーキング・ルーム

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紳士が集まり、葉巻やたばこをくゆらせたお部屋ですね。

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部屋は豪華なオリエンタルインテリアで、トルコ風のタイルで壁が飾られ、床は模様入りモザイク。 このお部屋も中世・ルネサンスのお部屋。

 陶器のコレクションがガラス棚に。

 

 

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階段をのぼって2階へと。

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目の前に開けるのは青と金の饗宴。

 

 

イースト・ギャラリー3

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オランダ絵画とイタリア絵画の風景画のお部屋。

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ピンクのソファと金の家具と。

 

 

イースト・ギャラリー2

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オランダ風俗絵画のお部屋です。

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レンブラントの自画像が右手なかほどに見えます。

 

イースト・ギャラリー1

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オランダ絵画とレンブラントのお部屋。

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イースト ドローイングルーム

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17世紀のアントワープ絵画とブリュッセル絵画のお部屋。

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ラージ ドローイングルーム

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豪華な家具とネーデルランド絵画のお部屋。

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正面階段をのぼって2階ホール。ひときわ大きな絵画が。ゆっくり座ってじっくり鑑賞できますね。

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貴婦人の部屋

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洗練と気品。肖像画のお部屋。

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貴婦人のキャビネット

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肖像画がさかんに描かれる前の時代。貴婦人の姿は、小さなサイズの陶器板に描かれ、ありし日の美しいひとの姿を今日まで伝えている。

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ウエストルーム

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18世紀のイギリスの肖像画の部屋。

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ゲインズバラの「ロビンソン夫人」が真ん中に。

 

ウエストギャラリー 1

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ヴェネチアの風景画のお部屋。

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ウエストギャラリー2

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ボニントン(イギリスの風景画家)とドラクロアのお部屋。

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ウエストギャラリー 3

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19世紀とナポレオン時代の絵画。

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グレートギャラリー

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2階で一番大きなお部屋です。

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階段を下りて1階に戻り

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ヨーロッパの武具 3

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16世紀から19世紀の武具。

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 展示されている武器のいくつかは、フランスのルイ13世とルイ14世とロシア皇帝ニコラス1世を含むヨーロッパの支配者のために作られたもの。
英国の初期銃器の中でも最も優れたコレクションの1つ。

 

ミュージアムカフェがガラス越しに見える。

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ヨーロッパの武具 2

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ルネサンス時代(15世紀から17世紀)の武具。

 

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英国最大のルネサンス期の武器甲冑のコレクション。
戦争だけでなく、式典や御前試合などのための美しく装飾された武器甲冑が作られ、芸術作品としての扱いを受けた。金と銀で豊かに装飾された絶妙な彫刻が武具が展示されている。

 

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ヨーロッパの武具 1

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中世とルネッサンスの武器と鎧(10〜16世紀)。

 

 

オリエントの武具

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これだけの量の武器甲冑が整然と時代別・ジャンル別に展示されている。英語はわからなくても、時代の変遷や意匠の種類が生の迫力で伝わり、わかりやすい。だからアートのジャンルの1つとして確立しているんですね。

 

ダイニングルーム

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18世紀の絵画のお部屋。

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背中ごしに振り返っている肖像画は若き日のビクトリア女王。

 

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ダイニングルームの先には大きな張出窓のあるお部屋がもう1つある。(絵は少ない)

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ビリヤードルーム

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フランスのルイ14世時代の絵画と調度品のお部屋。

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感想

  • 画像でおわかりのとおり、展示室はどれもこれも豪華豪奢な内装で、さりげなく置かれている家具調度品がみな由緒正しきお品ばかり。飾られている絵はどれも立派な金縁の年代ものの額縁だし、描かれている題材も神話の世界だの貴族の優雅な日常の絵とかが多い。そして部屋という部屋の壁に隙間なく何十枚もの絵や展示物が飾ってある! しかもそれは初めから終わりまで続く。西洋人の趣味は、貴族の趣味とはかくのごとき、洪水のごとき。と押し倒されなぎ倒されそうです。
  • 一方、上にあげたみどころ・おすすめの目玉の所蔵品なども、壁いっぱいのその他大勢(失礼)の絵と一緒に所狭しと飾られています。絶対に「〇〇」の現物の本物を見て帰る! となるとちょっと大変かもしれません。係の人に聞くのが一番手っ取り早い。
  • イギリスではタウンハウス、カントリーハウス、マナーハウスなど、昔建てられた時の権力者や富裕層のお宅をホテルにしたり美術館にしたりして公開している。(タウンハウスは町中の邸宅、カントリーハウスは田舎の邸宅家)
    ウォレスコレクションの大元、ハートフォード侯爵の富は収集された作品の数・質ともに圧倒的。自らのおすまいであった建物もご覧のとおりどの部屋もどの部屋も糸目をつけないとの言葉がふさわしく、気品と風格を兼ね備えたお宅。を気軽に見せていただけるのですから~。お得度果てしない!

 

イギリス旅行中、「イギリスは産業革命で世界で一番のお金持ちになりました。ヨーロッパの端っこの辺鄙な島国から、世界を征服する大帝国へと変貌を遂げたのです」と何度となく説明を受けました。

 

世界一のお国の宝石箱にふさわしい美術館です。機会がありましたら、ぜひ。

 

 

 

 

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