さがみ典礼センターの親族控室の宿泊レポート。納棺後、告別式前夜の1泊。ホテル宿泊と微妙な違いがありました。
会場ごとに地域差や、詳細に違いはありそうですけど、参考にしてください。
葬祭センターの概要とチェックイン
- 通夜•告別式会場
- 廊下をはさんで宴会場
- お坊さまや司会者の方の控室
- ロビー
- 親族控室
が我が家専用スペース。
新規の相談受付スペースは1階。2階以上が各階1組。
親族控室宿泊は先立つ葬儀打合わせの時に依頼済み。
故人宅で納棺を済ませ、式場の方の車に続き、会場に到着。担当の方に案内されて親族控室へ。
親族控室
湯沸かしポット、流し、お茶道具(急須・湯呑・茶葉・お茶こぼし、おしぼり)、冷蔵庫(中は空)。
来てくださったお客様にお茶出しできる。備え付けの湯呑みは10客前後。
飲み物の備え付けは日本茶しかない。
コンビニで買った個包装のドリップコーヒーを飲もうにも、湯呑みが小さい…。
洗面所にあった紙コップを使いました。
ソファ。1人用のソファが向かいに2脚ある。ハンガーラックも大容量。
室内は禁煙。喫煙スペースは1階入口脇(つまり屋外)に灰皿あり。
近しい人を亡くした方々に向けた言葉の入った本や、日本の冠婚葬祭の歴史の本が置いてある。
トイレ。入ってすぐの場所にあり、お風呂と別れています。宿泊者も参列者も使える。
畳の部屋。テレビ下の地袋に金庫あり。鍵も入室時にいただきました。
机の上のファイルに館内の使用上の注意書き。
和室・洋室の2室が近親者が集うスペースとして使える。
宿泊者用のハンガーラックは押入れの中。
布団・枕・毛布。毛布はクリーニング済み。
お布団は自分たちで敷く。たたむ。
係の人が18時ごろに運び込み、翌朝9時前くらいに取りに来てくれる。
アメニティセット(バスタオル・フェイスタオル・ボディスポンジ・ヘアブラシ・歯磨きセット・カミソリ)。
お布団とは別の、納棺・通夜・告別式担当の人が持ってきてくださる。
なお寝具・浴衣・アメニティーセットは5組まで。お通夜開式前までに申し出ればいいので、急な人数の増減にも対応できる。
浴衣はMサイズが人数分。
洗面所。
バスルームの電源はバスルーム入口にあります。と案内冊子に書いてあったけど、気がつかなかった。
持参のヘアアイロンは畳の部屋で使いました。
洗面所のアメニティは
女性用にDHCのクレンジング・洗顔フォーム・化粧水・オイル。
綿棒・ヘアーゴム・男性用フェイスペーパー・女性用フェイスペーパー・男性用スタイリングワックス・コットン。
息子は告別式当日、駆け込んで来ました。上から下まで一瞥し、オットはネクタイを直させ、私はヘアワックスを使わせました。ありがたい。
バスルーム。もちろん宿泊客でなくても使えます。
備え付けのDHCのボディシャンプー、ヘアシャンプー、ヘアコンディショナー。
食事
宿泊客へのダイレクトな提供はなし。ただし通夜後に宴席があるなら夕食は宴会料理で済むし、お部屋に冷蔵庫もあるから、自己責任で宴会料理の残りを持ち帰り、電子レンジで温めて翌日の朝食に回せば買いに行かなくてすむ。
電子レンジは、お部屋の中にはなし。
聞いてみたら、同じ階のパントリーに連れて行ってもらい、「ご自由にお使いください」とのこと。
Wi-Fi
館内にはなし。
夜間のセキュリティ
18時から告別式が始まるとして、正面入口は21時過ぎ施錠、翌朝9時過ぎにオープン。
この間職員は不在。
もちろん緊急連絡先は室内の案内冊子にあり、警備会社のステッカーも確認できたから不安はない。
夜間は職員通用口を使う。
通用口用のカギは宿泊者には渡されず、内鍵のみ。
1人が外出する時はもう1人が内鍵をかけ、戻ってきたら連絡を取り合って鍵を開けてもらい、中に入る。
私たちが宿泊した時はもう1組、宿泊者がいらっしゃり、7~8時に朝食を食べに行く時、中に入れなかったらどうしよう、と半ば怯えて出て行ったのですが、戻ったらめでたく鍵は開いたままだった。いいかな、明るいし、ともう鍵をかけるのはやめにしました。(注:地域差はあると思います)
部屋のセキュリティ
通用口に同じく、内鍵のみ、外鍵なし。
貴重品は金庫に入れる。
故人との距離
故人と一緒に過ごす最後の夜なんだから、同じ部屋なのかなあ、とか思ってたんですが、違いましたね。
遺体が安置してある告別式会場の隣の部屋が宿泊室。
(ただし顧客ファーストのはずなので、お願いすれば棺も運んでくれたのかもしれないけど、頼まなかった)
なのでいつでも顔を見に行けるし、お線香もあげられる。渦巻線香をつけてくださり、「一晩中御線香の煙は絶えませんからごゆっくりお休みください」とのこと。
ただし式場はディスプレイ済みの生花と遺体を守るため、室温は低め。
職員の方が帰るタイミングで館内の照明は一段落ちる。式場内の照明も同様。もちろん遺影やお顔を見つめる、お線香をつける、通路を使ったり階段を上り降りする分には全然支障なし。
感想
お部屋は設備も新しく、きれい。積水ハウスやミサワホームの新築の家に遊びに行った感覚。ただしホテルみたいなクラス感の演出はない。
アメニティーはホテル並み。
売店がない。一番近いコンビニはお部屋に入る時に教えてもらえた。夕食・朝食を外で食べるのであればあわせて聞いておく。
- 葬儀関係の打ち合わせ事項は係の人が残っている時間までに済ませておく。
- 夜間、鍵をかけるかけないで行った来たするのはけっこう大変なので、用事は正面玄関が開いている時間までに済ませておく。
ことをおすすめします。
エンバーミング
さがみ典礼さんでは「エンバーミング」といいまして、遺体の防腐処置サービスがある。舅の火葬は死亡後、いったん自宅に戻ったあと、すぐにエンバーミング処理のため、出発。1月で、混んでいるとのことで再び我が家に帰ってきたのは翌日の午前中。
死に顔は顎が下がり、開いたまま。また片目が閉じ切っていなかった。
エンバーミングから帰宅された時は、安らかなお顔に戻っておられ
死化粧が施され、日数が過ぎてもおひげも伸びなかった。きれいなお顔のまま7日めに荼毘に付され、愛する奥さまのもとへ旅立っていかれました。(斎場が混んでいてなかなか予約が取れなかった)
祭壇のお花の飾り付け。告別式のあと、会館の方がお花を集めてくださり、棺に全部入れました。
お花に埋もれた故人の姿を最後にまぶたに焼き付けて、最後の姿、最後の思い出。
会場入口の参列者をお迎えするコーナー。
告別式当日には台を出してもらい、故人の着ていた服、思い出のアルバム、最後にお世話になった施設の方々の寄せ書きなどを見ていただいたあと、棺に納めました。
今や関東圏では斎場不足が深刻なんだそうで。
翌日、告別式を済ませ、ベンツの霊柩車のあとに続き、降りたら、
…ここはピラミッドか、それとも天皇陵かと頬をつねりたくなってしまう壮大かつ格式高げな斎場に連れていかれた。
人里離れた山の上にある、狭く古い田舎の斎場しか知らなかった私の目には、驚愕のひとこと。
私たちが行った日、予約は1日4件くらい。
骨上げを待つ間にいただいたお膳も素晴らしく、次の日のお昼ごはんまでお腹が空かない。
義妹がお墓に持ってきていた。便利ですね。雨風の強い日にも一発でお線香に火がつけられます。