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【北海道旅行】オホーツクに流氷を見に。今年はハズレ! でも200コくらい見れた! 

わざわざ真冬に北海道に行った理由。それは流氷を見たかったから。札幌からの距離は274㎞。片道5時間のバスツアーに参加。

今年はハズレ年みたいで、海面を埋めつくす流氷など夢のまた夢。それでもさいはての景色は胸に残り、リベンジにむけての情報収集も完了!

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バスツアーを選んだ動機

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自力で流氷、見に行くこともできる。網走・紋別・知床あたりに行けばいいんです。

観光客向けの観光船は網走ならオーロラ号、紋別ならガリンコ号。網走からは海沿いを走るJR北海道の路線もある。
レンタカーを借りて北の大地をひた走る、またはJRと路線バスを乗り継ぐ…。

…バスツアーにしました。バスに乗っていれば、雪道運転のリスクはないし、乗り継ぎのロスとストレス無縁。運転手さんと添乗員さんが自動的に港まで連れて行ってくれて船に乗れる。知らない場所でもゴハン処もお土産物屋さんも大きく外すことはない。

 

 

流氷砕氷船『ガリンコ号III・IMERU』乗船体験と昼食は海鮮炉端焼きを舌鼓 ツアーの日程

  • 7時ごろ 札幌市内のホテル前集合(ANAクラウンプラザホテル札幌、札幌ビューホテル大通公園、プレミアホテル中島公園札幌)
  • 道央自動車道へ(休憩:砂川SA、道の駅・滝の上 各15分)
  • 紋別着 マルカイチ水産(オホーツク海を代表する海産物)ホタテ・ホッケとかに汁の海鮮炉端焼きのご昼食&お買物『流氷砕氷船ガリンコ号III・IMERU』(注:新造船!)クルージング(60分)出塚水産カニマヨボールプレゼント
  • 道央自動車道(途中休憩2ヶ所)
  • ホテル着・解散(19:30~20時ごろ)

 

まだ薄暗い時間帯に札幌を出て道央自動車道へ。

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ツアーを申し込んでも、すぐに催行決定にはならない。ある程度の人数が固まってやっとGOサインが出ます。決定のメールは出発の2週間前くらい。バスは満席。(注:土曜日出発)

 

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バスの座席。

 

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ただし内心期待していたWi-Fiは入っていなかった。

 

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SAまでの雪の壁も、北海道のお約束。(ただし朝早いのでお店は開いていない)

 

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除雪はきっちり。寒いから雪質もしっかり固い。

 

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2か所めの休憩所は

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道の駅 香りの里たきのうえ。

 

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…お城みたい。中にはアイヌの民芸品とか、ラベンダーのグッズとかが置いてありました。

 

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「道東」と言われるエリアなんだそうです。

大都市・札幌をでて、山をいくつも越えていく。見渡す限りの雪原。ぽつりぽつり見える建物はきっと牧場。360度見渡して見えるのは道路と雪原と人家が0~1・2軒…の、北海道ならではの雄大な景色に見とれてしまう。

紋別の手前で

「みなさまに残念なお知らせがあります。今日は流氷は見えないとのことです。」

…ツアーに申し込む時から「流氷を見れるか見れないかは時の運ですのです。」と念を押されての申込だった。仕方がないとはいえ、あ~あ…。

 

気を取り直して、お昼ご飯です。

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マルカイチ水産株式会社の2階が海鮮レストラン。

 

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いつもはホッケは1/4匹が一食分なんですが(スーパーには切り身しか売ってない)。今日はまるまる1匹、いただけます。火加減はお店の人が見てくださる。「食べごろですね。」と言っていただけるまで、じーっと待つ。

 

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おにぎりとみそ汁もスタンバイ。

 

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ホタテもエビも目の前で焼いてもらえる。

 

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ひっくりかえしたところ。

 

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はるばる遠くからたどりついていただく北の海の幸は、
日ごろ近所スーパーで見かけるそれよりもひとまわり大きくてふっくらと肉厚で。
さらにバーナーで遠火の強火で焼いてある!
新鮮な素材を最上のコンディションと環境で調理して、出来立てのあつあつをいただけるありがたさ。
いつもの4倍の量のほっけ、しっかり完食です!

 

昼食後は

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お店と併設のお土産物屋さんは覗いてみたものの、大物が多く、おつかいものや大家族ならいいんでしょうが、送って自分で調理するのは億劫。持ち帰るにはかさばる&重いものばかりでモノが良いのはわかるが手が出ない。
集合時間まで時間がある。海でも見に行こうかな…とこっちかな、の方向に歩き出す。お昼のサイレンが鳴りだす。
すると。

道路沿いの大きな建物からぞろぞろと人が出てきた。
東南アジア系の顔立ちの若い女の子。技能実習生だ…。3~40人はいたと思う。
お昼休憩らしく、道路を横切って向かいの建物の階段を昇っていった。

知ってはいたけど、実際に見たのは初めてでした。
温暖なふるさとを出て、言ってはいけないのかもしれないけど日本の北のはじの、魚の加工場で働いている女の子たち。
物見遊山で遊びに来ている私。
胸がつまったなあ。実は流氷を見た見ないよりも。

 

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建物にはロシア文字の看板も出ていた。

 

ゴハンを食べ終わると観光バスは観光遊覧船乗り場に連れて行ってくれる。
道の駅みたいなかんじで、敷地も広く、建物も新しくて小ぎれい。

 

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展示!? の流氷。ほんのりアクアマリン色。

 

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建物内の売店のオホーツクソフトクリームも流氷と同じ色。

 

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新造船のお船はピッカピカ。

 

さて、出発。

 

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乗り心地は快適(お天気良かった)。お目当ての流氷なんか影も形もない、と言いたいところですが、
ちょっと、ほんのちょーーーっと。は残っているんですよ。

 

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防波堤の内側とか、

 

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波のまにまに浮かんでいたりとか。

 

ガリンコ号も、楽しみにはるばる来てくれたお客さんに悪いと思ったか思わないか!? は置いといて、目に付く流氷めがけて航路を選んでくれたのだと思いたい。

 

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穏やかな海面。流氷を砕くための巨大スクリューは盛大に波しぶきを立てる。青空とも相まって、流氷船に乗っているんだかホバークラフトに乗ってるんだかわからん…。

 

言っちゃ悪いが盛り上がらないことはなはだしいんですが。

 

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しかし。

 

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ここ、オホーツク海の洋上に立ちたいと発願し、実現するまでの〇ヶ月の日々を思えば。

 

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やさぐれていてはいけません。

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次にいつ来られるかわからないんだもの!

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せっかく来たんだもの!

もう二度と来られないかもしれないんだもの!

 

 

遊覧船も乗ったし、まっすぐ帰ってもよさそうですが、そこは団体バス旅行。地元のかまぼこ屋さんに立ち寄ります。
発泡スチロールの箱に入ったできたてのかまぼこを2コ、添乗員さんから手渡し(注:ツアー料金に含まれている)
昼食のお魚と同じく、肉厚・ふっくら・ジューシー、風味は普段と段違い。
作りたて・できたてをすかさずいただく。

最強です。

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かまぼこ屋さんの屋上(3階)からみた港と流氷。

 

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いちおう、流氷をこの目で見た。

 

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ほろ苦い思いを胸に、帰途につき、途中休憩は2回。

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しかし、夕方の5時6時だというのに、SA・PA、どちらも、店が閉まっている!

北海道の高速道路の売店の営業はどうなってるんだ。
もう一度雪の壁で北国情緒を味わわせていただきました。

19時ごろには集合場所のホテルに到着。ツアー終了。
お世話になりました!

 

 

流氷ツアーの衝撃

添乗員さんがさっぱりしている

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往復12~15時間にも及ぶ長距離バスツアーなのです。目的地滞在はせいぜい2~3時間。ほぼ車中のツアーと言ってもいい。

私の経験したバスツアーでいきますと、首都圏周遊、鎌倉市内めぐり、ロンドンとバルセロナ(の日本語ツアー)。

相場として、「バスの添乗員さんは出発のあいさつにはじまって解散まで、半日・終日の長短にかかわらず、しゃべりっぱなし。」行きのバスの中では車窓の景色の紹介、目的地やゆかりの地の歴史やエピソードの説明でひっきりなし。

目的地に降り立てばスーツまたは背広姿で旗を立てて参加者を先導。イヤホンが配られ、耳元でガイド説明は尽きることも果てることもない。

1日遊んで、東京湾の夜景を見ながら、はとバスのガイドさんは「22才の別れ」の歌まで聞かせてくださったのですが…。

が。流氷ツアーの添乗員さん(2~40代女性1人)はメイクはナチュラル、メガネ。地味色のプルオーバーに防寒パンツ、足元は防寒ブーツ。

車中では自己紹介、日程と休憩のお知らせ、つまり必要なこと以外のアナウンスは一切なし。北海道の民話とか、開拓時代のエピソード、通り過ぎる地域(地名くらいは教えてもらえましたが)の特色などの北海道ならではのお話を聞かせていただけると思って行った私は、けっこう、いやかなり拍子ぬけしてしまった。

お人柄が不愛想とか、そういうのではない。必要な誘導はキビキビ笑顔でした。

これが「北海道スタイル」なのでしょうか。わからない。

 

遊覧船もさっぱりしている

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バスガイドに同じ。海辺にしろ、湖畔にしろ、遊覧船というものは乗船の時から演歌系のメロディーが空に海に響き渡り、録音の女性アナウンスがBGMとともに流れ、船内販売の「カモメのえさ」目当てに群がるカモメ。鳴き声がこだまする。

船が汽笛とともに出港すれば、録音の女性アナウンス(BGMつき)はなお続き、ご挨拶かに始まり、みどころの歴史や説明がよどみなく続いてきた…。

なのに。紋別の新造船の流氷観光船「ガリンコ号ⅢIMERU」は、出港の時こそ陸では4~5人も係員の方が手を振ってのお見送りはあったものの。

「本日は乗船ありがとうございます。オホーツク海をお楽しみください」でアナウンスはブツっと切れてしまった。終わってしまった!

航海時間は1時間あまり。「もうすぐ(港に)到着です」とくるまで終始無言。

これがポスターにあるみたいに、水平線まで続く流氷の群れ、ガリンコ号がスクリュー音をけたてて流氷を割りながら進む…の迫力満点のクルージングであるならば。

はっきり言ってアナウンスなんか聞いているヒマはないのですが。

現実は晴れ渡る空、海鳥の影などもほぼなし。澄みわたる!?北の大海原。聞こえるのは波しぶきの音だけ…。がほぼ1時間続くので、正直時間を持て余してしまう。

素っ気なさ、さっぱりさ加減が余計に身に染みる。(ついでに言えば厚着してきたとはいえ、「あったかいです」と言われたとはいえ、1時間甲板にいて風を浴びているとさすがに寒い)

繰り返しになりますが、これが「北海道スタイル」なのでしょうか。わからない。

 

 

流氷リベンジに向けてのまとめ

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今まで旅行のお天気運にはそこそこ恵まれてきたのですが、今回はかすりもしない。0点です。コロナの終息も全然読めないし、”旅行は国内限定”の制限が続くのであれば、雪辱を果たすべく、再訪問したいところです。

  • オホーツク海遊覧中、売店のお兄さん(コーヒー買った)に「今年は流氷、見れた日もあったんですか」と聞くと「1月の終わりあたりは少しは見えたんですけどね。2月に入ってからは全然です。今年ははずれです。」とのこと。
  • バスツアー終了時「弊社の流氷バスツアーは網走もあります。ぜひご参加を」とごあいさつがあったので、すかさず手をあげ「網走と紋別、どちらが流氷を見られる確率が高いですが。」と質問。 答えは
    「網走の遊覧船は湾内クルーズです。入り込んだ分、流れにくい。ただし今日は網走も流氷はなかったそうです。紋別は外海に出ていくので、流氷が来ていれば、ダイナミックな体験ができます。」とのこと。

流氷はロシアのアムール川からやってくる。見られる見られないは運が大きい。

風が北海道に向けて吹いてくれれば流氷は陸地に迫り、押し寄せる。逆方向だと、流氷は遠くに行ってしまう。お天気や海流よりも風向き。日中よりは朝。

を押さえた上で出発前にチェックすべきは

  • Webでシーズンのあたりはずれをチェック

実は流氷の観測データはWeb上に公開されている。

札幌管区気象台 詳細ページ

気象庁 | 海氷のデータ 数値海氷予想図

海氷情報センター 最新の海氷速報

(今回も知ってはいたが望み薄ではテンションが下がるため、見ないようにしていた)

流氷のシーズンは1月の後半から3月のはじめくらいまで。

前もって流氷着岸があるかないか、都合のいい風が吹いているか。

 アタリの日が多いか・続くか。自分ははるばるオホーツクへ行くべきなのか、見当をつける。

  • 北海道旅行は融通と余裕のきく日程で

今日はダメでも明日は見れそうかもしれない。他のツアーをギッチギチに詰め込んでしまうと身動きが取れない。理想は、北海道内での滞在日を多めに確保し、流氷のご機嫌にあわせて今日の行先を柔軟に決めていく。

  • 当日の朝、現地の状況を確認してから出発する。

 

ただし、実際は道外一観光客にとっては、わりとハードルは高い。

流氷バスツアーの無料キャンセル期限は出発の11日前まで。

流氷観光船も同じようなもので、私の行った2月中旬土曜日の紋別発の便は、全便予約済。当日の乗船は不可能。

ツアーも遊覧船も、予約の人数が集まるまではバスが動くか船が動くかも決まらない。

「当日の予約を翌日に振り替える」なんてJRみたいなマネはできない。

平日は、今年(2021年)はバスツアーは人数が集まらず、催行中止。

 

流氷観光船の運行と天気を確認の上

月曜日から金曜日まで待機し、望みのありそうな日は早朝出発でJR+路線バスまたはレンタカー移動。…学生さんとかならなんとかなるかも。

 

口コミや掲示板を見てみると

ワンチャンで流氷バスツアーに参加し、大願成就でポスター写真のような流氷・流氷、流氷…を見て帰れる人もいる。らしい。

とりあえず。来年、いや今年は、寒くなったら天気予報に注目していかなければ。