ふるさと納税は今のところ米一本やり。年の瀬(=ふるさと納税の〆)も近づき、米の在庫はたりている。限度額の残り枠を有効に使い切るために、賢い消費者になるために、選ぶべき返礼品はなんだろう。
高額案件を見ながら気づくふるさと納税の押さえるべきポイント
ふるさと納税返礼品を値段の高い順に並べ替えてみると
- 仙台箪笥 750万円(宮城県)
- 真田幸村の赤の鎧兜一式 524万円(和歌山県)
- 結城紬 480万円(栃木県)
- 最高級絨毯 400万円(佐賀県)
- ハンドメイドバイオリン 300万円(埼玉県)
庶民には手の届かないものばかり。
ながめていると
ふるさと納税返礼品の得意分野は
それぞれの地域で長い時間をかけて守り伝えてきた、農業なり伝統工芸なり商工観光業なりの伝統のワザであり、他の通販サイトにないレアな品物がそろっている。
ただし。裏を返せば
時代の空気を読み、セレクトするフィルタリングがない。
「トレンドを読む」発想がはじめから全然ない。
選ぶ我々も「返礼品をもらえて節税できる」との大きすぎるメリットゆえに
ふるさと納税を利用するから、お互いさまなんですが。
ほかに、注意しなければならないのは
農畜産物なんか特に、「数量限定品」が多い。
小さい市町村なんかだと、収穫できる農水畜産物に限りがあり、消費期限賞味期限もあるから、 「あとで買おうかな~」なんて目をつけた返礼品は、しばらくたってみてみると もうラインナップからはずれていたりする。
「えり抜き特選米」なんかも、生産地がよほどビッグじゃない限り、 売り切れてしまっていることも多い。
隠れたる!? メリットとしては日本全国津々浦々、もれなく送料無料であることかもしれない。
少額の納税額相当の品物だと、ほかで買えば当然送料がかかってしまうけど、ふるさと納税では送料の心配はいらない。
市場では生産量が少なく、販路の拡大にまではとても手が回らない市町村の特産品は、そうそう見つけられないけど、ふるさと納税サイトで送料無料で自分にとっては付加価値つきのレアな逸品を見つけることもできる。
かわりに、どうしても市場で購入するよりは割高になってしまうけど。
ふるさと納税返礼品選び 私の場合
地域のワザとトレンド無縁、節税の3つのポイントから
私の選ぶふるさと納税の返礼品は、米一択だった。
1年分の米代が浮き、重い米袋をもってお店から持って帰る手間が省け、精米したてのお米が届く。
今年も残すところあとわずか。納税額の枠は、まだ少しはある。 注文して、配送までに時間がかかるリスクを抑えるためには、 そろそろ品定めにかからねば。
牛肉だのカニだの高級メロンにすればいいのかもしれませんが
「料理するのは私」という大きすぎる問題が横たわっています。
配送日には家にいなければいけないし、モノによってはすかさず食べなければいけない。
使い慣れない高級食材、焼き加減や解凍のタイミング、使う食器も普段使いと同じとはいかない。残された包装のごみの始末までが主婦たる私の双肩にのしかかってくるのです。
「…外に食べに行ったほうがいいかな…」と、つい心は簡単な方、楽な方へと流れてしまう。
おなじ理由で、日持ちのする醤油だの味噌だのオリーブオイルなんかも気が進まない。
私は、自分で石けんを作るので、
5リットル入りの業務用ピュアオリーブオイル(エクストラバージンオリーブオイルにあらず)
は切らさず家に置いてあり、ふるさと納税で返礼品としていただけるなら飛びついて購入したい。
しかし、市町村が満を持して推してくるのは 「100ml入り3,000円3本セット」なんてのばっかりです。
オリーブオイルにだって、おいしくいただくための消費期限はある。
醤油だのタレだのも、使って料理の味がテキメンに変わるものなのだろうか。
ジャムとか佃煮も、使い始めはいいんだけど…。
お試し感覚て使ってみるのもいいとはわかっているんですが。
目にとまったのは
ティッシュペーパー・トイレットペーパー
スーパーやドラッグストアの特売日にまとめ買いするよりは割高にはなってしまう。
しかし、常にこの2つの生活必需品の家の在庫量は頭のすみにあり、
米と同じく、荷物を抱えて家に持って帰る手間が省けるのはありがたい。
収納スペースも、たとえばトイレットペーパー96ロールなら1コ12ロール組として
8コ。なんとかなりそうです。
洗濯石鹸・衣料用洗剤なんかも絶対必要だし、使うお宅にはおすすめですよね。
(ウチは私が粉せっけんを自作するので使わない。「重曹25kg入り」なんて返礼品があれば即買いなのですがメニューにない)
ペットシーツ
これ、何気になんにでも使えるんですよ。
ペットシーツって、要は
「給水ポリマー入りのA3~風呂敷大のシート」
ですよね。
昔、冷蔵庫の脱臭シートの頒布会なんか入っていて、
月2~3枚のかわいい柄入りのシートをつかっていたのですが
…ペットシーツでよくない!? とひらめき、
ウチではペットはいないにもかかわらずペットシーツのレギュラーサイズを常備し、
台所なら冷蔵庫・食器棚・食品ストックスペースをはじめとし、
家じゅうありとあらゆる引き出しや棚の、
「じかに置くには気が引ける、ちょっと何か敷いておきたい」
スペースにはもれなくペットシーツが敷き詰められている。
吸水・消臭効果は言わずもがな。
中にポリマーが入っているからあたりが柔らかいし、
いつでも取り換えがきき、柄もないからクセがなく、
置く場所を選ばないので大層つかいでがあります。
ストッキング
コレもありがたい。5足組を買ってきてもあっという間に伝線してしまうし
まとめて購入しておけば、切らして焦ることもない。
コスメ
けっこうな数が出ている。CMやっててネームバリューのあるブランドや、芸能人ご用達で名前だけは知っているものの、大手通販サイトではなかなか表にでてこないレアな逸品も多く、トライしてみたい欲がフツフツとわいてきます。
生活必需品は、生産工場のある市町村が返礼品として出すので、 知人との話のついでに「クニには〇〇の工場がある」なんで小耳にはさんだら 調べてみる価値はあるかも。
水
重くて持って帰るのに困る品の筆頭。
マスク・除菌グッズ
今年ならではの返礼品。
去年の今頃、マスクが全世界の生活必需品になるなんて誰も予想だにしなかったはず。
あっても花粉症の方の箱マスク程度。
今やマスクはコーデの一部。
数はいくらあっても困らないし、新素材も続々登場。素材も柄も凝っている。
金券類
旅館の宿泊券やアクティビティの参加券。時期とニーズがピタッと合えば手を出してもいいんですが、予定が立つ前に購入してしまうのも気が引ける。
地元のふるさと納税の積極的利用
ふるさと納税で節税できるのはいいんですが、自分の住む市町村の行政サービスに事欠く事態は避けなければならない。
地元自治体にはがんばってふるさとの逸品を売り込んでもらうとして
自分でも利用してしまえば、節税もできるし、一石二鳥です。
お買い物券なんか出していれば迷わず決めてしまうところなんですがラインナップに、ない。
人間ドック券なんかもあった。使えるじゃありませんか!
地元のふるさと納税ラインナップをみていると、近所のJAの直売店に出ている品物と、たいして顔ぶれが変わらない気がする。
私が遠く離れた市町村のふるさと返礼品を興味津々、しげしげ見て回っているように、ウチの市町村の、私にとっては変わり映えのしない名産品を、新鮮な気持ちで見てくれている人、いるのかなあ。いてほしいなあ。
を気づかせてくれたのが、ふるさと納税なのかもしれません。