タージ・マハール。本物を見てみたい・行ってみたい! 憧れの地を訪れ、実物は大きい! 行った! 見た! 立った! 初めて実感できる大きさや質感やイメージの違い。がんばって出かけて行った甲斐がありました。

タージマハール観光の流れ


チケットセンターでチケット購入。

持ち込み禁止のものが多すぎる。読めないわ。

英語版、ありました。
ちなみに、入場してからですが、私は日本から持ち込んだレジ袋を没収されました。
プラスチックは持込禁止なのです。持ち物の中身が見えていいかと思ったのに。
大きなポケットのある服を着てきて、よかった。

野生の猿が、ゴミ箱の中を探していた。

タージマハールの前の、参道。

入口(東門)。警備の人は迷彩服に、ベレー帽。

入口と出口は一緒。

中に入り、進み

男女別に分かれて

荷物検査とボディーチェック。

晴れて関門突破! 気分も盛り上がってくる。

大手門(正門)が見えてきた!


正門の向かいにも建物がありました。南門。退場のみできる。

外国人観光客ばっかりなのかと思ってたけど。インドの人も多かった。

正門は大理石の白ではなく、赤砂岩。

私が入場したのは東門。遠くに見えるのは西門。

赤砂岩の門にも、タージ・マハルにも使われたのと同じ、タイル模様がある!

イスラム建築のタイル模様、好きなんですよ。
西洋だと、天使とか聖人とか、彫刻があるじゃないですか。
イスラム教は、神様を描く・彫るなど、偶像化を禁じている。
なので特有の装飾が施されている。
西洋は、立派なんですけど、
くどいでしょう;;
イスラム建築、大好き。本物のイスラム建築の、本場のタイル模様!
(正確には、イランとかトルコとかウズベキスタンが正統派のイスラム建築なんでしょうね。でもタージ・マハルがイスラム建築の最高・頂点であるという事実は不動!! )

お花模様、かわいい~。

第一、大きいじゃないですか! 図版より! 画像より!
息を呑んで見上げる門の先に

タージ・マハルだ~!!!(感涙)

「白に勝る色はない」好きな映画のセリフなんですけど、思い出しちゃいました~。
見ただけで、亡き愛妃をしのぶ王様のお心と、亡きお妃さまの気品と優美さがしのばれる。世界中をひきつける。壮大なスケールで、たおやかに美しい。

ガイドさまが一言「(タージ・マハルは)今日は空いてる」。
いつもは、すし詰めで歩けない、とまではいかないものの、もっと人がいるんだとか。
辛抱強く待ち、手すりのそばに近づき

ずっと「行ってみたいなあ、見たいなあ」と見つめていた場所。
そして抜けるような青空。
素人でも、iPhoneのシャッターを押すだけでキメッキメの写真が撮れた!

ガイドさまは、数もわからないほどタージ・マハルに来ているそうで。
いつもこんなかんじでいいお天気なのだそうで。


イスラム建築のお庭には、必ず水盤がある。水盤のあるお庭は、暑い、乾燥した地域に住む人々にとっては、楽園の象徴なのです。

振り返って見つめた正門。

水盤のフチの装飾も、フェミニン。

ゆるゆると 近づいていくタージ・マハルの姿を見ながら進んでいきます。

いい意味でとてもびっくりしたのは。
タージ・マハルの大理石の色の白さ。
ニュースとかで、酸性雨の影響で、タージ・マハルの変色が進んでいる。との報道を見たことがあって。タージ・マハルの写真は、いくらでも見ることができるけど、撮影時期がわからないし、色調調整などで実物を白亜の美しさに近づけているのかもしれない。
自分の目でみないことには。とはるばるやって来たのです。

中に入ったあとで、昔からのタージ・マハルの写真なども展示してありました。
「コレが昔の大理石。色が違うからすぐわかる」とガイドさまが指さしてくれた場所もあった。
変色した大理石は、はなはだ惨めで、みずぼらしい。
京都の金閣寺と同じで、野外で過酷な環境に、それでも建っていなければ始まらない世界遺産。
こまめにメンテナンスを続けているらしい。最近では2・3年前に、大きな補修が終わったばかり。
「大改修」やってるニュースなんか、気がつかなかったなあ。
そして誰だって、やっとのことでたどり着いたインド旅行・インド観光のハイライトであり華であるタージ・マハル。カバーかかって修理中だなんで、ガマンできませんよねえ。
わからないようにメンテナンスしているのかしら。
謎だ。

建物の中に入るにあたり

靴カバーを装着しなければならない。タージ・マハル内は飲食物持込禁止。
かわりにミネラルウォーターを1本もらってます。

タージマハルの隣にモスク。タージ・マハルは金曜日はお休みで、イスラム教徒のお参りの人だけが入場することができる。

巨大さに圧倒されてしまう。足元の石畳も幾何学模様。

本体のタージ・マハルも人影の遠目の小ささとの対比で、巨大さが実感できます。

石畳の模様も、モスクとちょっと違う。風車みたい。

白と淡いグレーと。浮彫りとタイル模様のハーモニー。

こ、この模様は、画像でみたことないぞ!

この模様も見た記憶がない!

なんてステキなんでしょう♪

モスクに相対して立つ左右対称の建物は、王様の居場所。いとしいお妃さまに会いにくるための場所。

お花のレリーフも、浮き出しの深さに感嘆し。

エンジ色と青みがかった緑と黄色。みんな宝石。インドは宝石の名産地でもある。

この浮き彫りが、はるか高い天井まで、続いているんですよ。

ドームのムカルナス模様も、太陽の光のあたりかたで、表情を変えるのでしょう。

タージ・マハル内部への入口。
(ここで内部入場。王様とお妃さまが眠っていらっしゃる場所なので、撮影禁止。
本物の棺は地下にあり、1年に一度、階段への扉が開かれ、法要が営まれる。観光客が見学できるのは地階のレプリカの棺2つ。
中央にお妃さま、その脇に王様の棺を金網ごしに一周。薄暗く、装飾も外観ほど気を入れて管理されておらず、質素・簡素・年代を感じさせる。
ひとまわりしたあと、総大理石だけど装飾のあまりない通路を通って外に出る。)

カリグラフィーもイスラム建築には欠かせない装飾のひとつ。コーランの一節を美しいデザイン文字で語る。
読む人はアラーの神様の恵みを感じながら、この世の楽園に立つ。

タージ・マハルを取り囲む4本のミナレットは、万が一・億が一、塔が倒れてもタージ・マハルを傷つけないよう、少し外側に傾いている。

タージ・マハルの裏手にまわり

正面よりはじっくり細部を観察しやすい。

タージ・マハルはヤムナー川のほとりにあって、王様は向かいの岸に黒のタージ・マハルを作り、2つのタージ・マハールの間に橋をかけたかった。しかし政争のため果たせなかった。とのエピソードをガイドさまからお伺いしながら、雄大な北インドの光景に見とれてしまう。

向かいの岸には、牛さんが! 犬さんが!
水面には鳥。

ミナレットの装飾も、カメラをズームアップさせて確かめることができた。

感無量だわ。見に来てよかった。

ムカルナス紋様のドームは、昼でも、満点の星空みたいですね。






はー、見たぞ。
「一生のうちにしておきたい100のこと」に絶対入ってた、
タージ・マハルだぁ~☆彡

お庭を眺めながら出口に向かいます。

去り際に振り返った白いお廟のまぶしさよ。

インスタ映えするアングルにガイドさまが連れて行ってくださいました。
ドームのゆかしいフレームの先に、インドの、いえ世界のたぐいまれなる宝石。

帰り際には、入場時に渡されたプラスチックのコインをゲートに通して退場するのです。
ガイドさまに渡され、慌てて写真撮影。ペットボトルのフタくらいの大きさ。
で、入場券の半券とか、パンフレットとか、全然もらえないんですね。世界的な観光地なのに。ちょっと拍子抜け。
所要時間は入場から退場まで、1時間20分でした。