2ヶ月後にイギリスに行く予定です(9泊11日)。11ヶ月前、予約解禁と同時に飛行機を予約し、着々と準備は進行中。
そして海外旅行に出かけるにあたっては、旅行傷害保険に入らなければいけません。
私はJALの陸マイラー(飛行機に乗らずに航空会社のマイルを貯めて飛行機に乗る人のこと)。クレジットカードは、ポイントサイトの獲得ポイント目当てに次々申し込んできました。(あ、でもカード、ガッツリ使わせていただいてますよ! )そして申込時のうたい文句!? の一つに「弊社のクレジットカードを持てば自動的に保険(お買い物や国内海外旅行)に入ったことになり、いざという時の備えになります」とのフレーズがある。
この際なので海外旅行分についての
- 手持ちのクレジットカードの海外旅行保険の内容を把握し
- クレジットカードの海外旅行保険の手薄な部分を検証し
- 足りないのであれば出発までに補強しなければいけない。
手持ちのクレジットカードの海外旅行保険
dカード GOLD | JALカード(ヒラ会員) | 合算 | ライフカード | VIASOカード | 三井住友VISAクラシック | dカード GOLD | |
年会費 | 10,000円(税別) | 2,000円(税別) | 無料 | 無料 | 初年度無料 | 10,000円(税別) | |
補償の条件 | 年会費1,250円を払う | 利用付帯 | 利用付帯 | 利用付帯 | |||
傷害死亡 | 5,000万円 | 1,000万円 | 5,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 1億円 |
傷害後遺傷害 | 200万円~5,000万円 | 30万円~1,000万円 | 5,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 400万円~1億円 | |
傷害・疾病治療費用 | 300万円 | - | 300万円 | 200万円 | 200万円 | 50万円 | 300万円 |
賠償責任 | 5,000万円 | - | 5,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 2,000万円 | 5,000万円 |
携行品損害 | 50万円 | - | 50万円 | 20万円 | 20万円 | 15万円 | 50万円 |
救援者費用 | 500万円 | 100万円 | 600万円 | 200万円 | 200万円 | 100万円 | 500万円 |
上記の5枚のクレジットカードには海外旅行保険あり。
ほかに
- ローソンPontaカードVisaカード
- セゾンカードインターナショナルカード
- セゾンパール・アメリカン・エクスプレス・カード
- NTTグループカード(レギュラー)
- 三井住友VISAエブリプラスカード
も持っているのですが、海外旅行保険は付帯していません。
で、改めて気づいたのは
年会費無料のクレジットカードでは海外旅行保険はほぼ絶望的
私の所有する10枚のクレジットカードのうち、年会費がかかるのは
- dカード GOLD
- とJALカード(ヒラ会員)
の2枚だけ。(年会費がかかるカードはタイミングをみて解約しているため、年会費無料のカードばかりが増えていく。)そしてこの2枚のみ、黙っていても海外旅行保険がつく。年会費を払うカードにだけ海外旅行保険がつく!!
年会費無料のカード8枚のうち、海外旅行保険のあるカードは3枚だけ!
しかもすべて「弊社のクレジットカードをそれなりにお使いくださるのであれば海外旅行保険の対象となりますが、お使いにならないのであれば恐れ入りますが対象外となります」のたぐいのいわゆる「利用付帯」条件がついている。
dカード GOLDとJALカードの海外旅行保険の内容
dカード GOLD
手持ちの最強補償カード。年会費10,000円(税別)。docomoユーザーなら、スマホやドコモ光分の支払いの10%のポイントがつき、月々9,000円以上なら会費のモトが取れます。とのことで生涯初めて申し込んだゴールドカードです。高い会費だが海外旅行保険がついていた。ただし、自動付帯と利用付帯のセット。傷害死亡・傷害後遺傷害は、利用付帯条件をクリアして初めて最高額となる。例えば傷害死亡補償はカード使わなければ5,000万円。使えば1億円。
JALカード(ヒラ会員)
年会費は2,000円(税別)。旅行系のカードだけあって、もちろん自動付帯です。利用航空会社や旅行回数を問わない。
デビットカード・プリペイドカードは海外旅行保険付帯はまず無し
クレジットカードはいったんカード会社さまにお金を立て替えてもらって、あとで確定した額を私たちがお支払いする。
デビットカードは使う都度自分の口座からお金を引き落とす。
プリペイドカードは、カードに自分のお金をチャージして、口座ではなくカードの残高からお金を引き落とすスタイル。
クレジットカードの発行元とダブっているところも多いし、店頭での扱い方は同じだから、海外旅行保険の付帯があるかないか調べて見た。
私の手持ちのデビットカードは
- 三菱東京UFJ銀行VISAデビット
- セディナのPOINT WALLET VISA PREPAID
2枚。海外旅行保険なし。デビットカードとプリペイドカードに海外旅行保険を望むのはまず無理と見て良い。
現在の海外旅行保険の補償の範囲
旅行中、万一のことが起こった。場合、単純に持ってるカードのおのおのの補償内容の合算額が補償金額になるのではない。
傷害死亡と傷害後遺傷害の2つだけ、最高の補償額のクレジットカード会社のみに保険金を請求できる。残りは合算できる。上の表の「合算」欄の
- 傷害死亡 5,000万円
- 傷害後遺傷害 5,000万円
- 傷害・疾病治療費用 300万円
- 賠償責任 5,000万円
- 携行品損害 50万円
- 救援者費用 600万円
さらにdカード GOLDには海外航空便遅延費用特約がつく。
- 乗継遅延による宿泊・食事費用 2万円
- 手荷物遅延による衣類・生活必需品購入費用 1万円
- 出航遅延・欠航による食事費用 1万円
- 手荷物紛失による衣類・生活必需品購入費用 2万円
自分に必要な補償はいくらか
5万10万くらいなら、必要をあればクレジットカードを切ればお金で解決できますが、それ以上、何十万、何百万、何千万単位のお金が必要になったらおいそれと自分の財布ではまかなえない。だから保険に入るのです。
想定されるまさかのケース
普通ないんだがもし自分の身に降りかかったらお手上げ、払えない費用として
- 旅行中に死んでしまうと(家族が遺体引き取りに行ったり遺体を防腐加工して飛行機に棺を積んだりすると生きた人間の何百倍も手間がかかる)下手すると千万単位。
- ケガなり病気なりで旅行中に倒れ、身動きできない状態のままチャーター機を手配し、医師看護師付きで帰国すればマジに数千万円単位。
- 普通の病気やケガであっても、日本国外の医療費は平気で百万円単位。
このうち、死亡の場合は、おそらくは治療費用がまず充当され、現地費用は死亡保障から補填され、差額が遺族に支払われる。今の5,000万では、最悪な場合足りないかもしれない。
飛行機チャーター帰国の場合、救援者費用600万円では全然足りない。
病気・ケガの場合、傷害・疾病治療費用300万円ではちょっと心細い。
旅行中は自分で運転などしないから賠償責任はほぼ想定外。つまり足りる。
旅行中の盗難やひったくりならありうる。でもスーツケースは使い込んでるし、宝石をありったけ外国で身につける身分でなし、財布・カメラくらいかなあ。携行品損害50万円で足りそう。
それよりもパスポートや手持ちのカードにもし万が一のことが起こったら! 一分一秒おろそかにできない現地の時間が減ってしまう! 精神的ダメージも計り知れない。…気をつけなくては…。
海外航空便遅延費用特約は、私の場合は乗継なしだし、…使う機会がないことを祈ってます!
でも、他のクレジットカードにはない、dカード GOLD独自のユニークなサービス内容ですよね。いざというとき、サービス内容を知らないでいるがゆえの請求漏れは悔しすぎる! 知っとくだけでも違うはず!
年会費完全無料でも海外旅行保険の自動付帯のつくカードに申し込むべきか
会費完全無料で海外旅行補償のあることで有名なカードは、エポスカード。
- 傷害死亡・後遺障害最高 500万円
- 傷害治療費用 200万円
- 疾病治療費用 270万円
- 賠償責任(免責なし) 2,000万円
- 救援者費用 100万円
- 携行品損害(免責3,000円) 20万円
ポイントサイトの案件では獲得ポイント数が低く、言っちゃいけないかもしれませんが眼中になかった。
過去最高、8,000円分くらいのポイントがついた時があったはずだ。保険目当てに低いポイントに甘んじる!?べきか、あくまでポイント命にこだわるか。迷うところです。ぼやぼやしていると旅行に間に合わなくなってしまう!流通系のカード(クレジットカードには流通系と信販系と銀行系がある)なので、日頃からこまめにお買い物し!? 支払いを滞りなくさせていただければ、きっと審査落ちなどなく!速効で発行していただける!はず!
クレジットカードの付帯保険を活用するべきか。
- ライフカードは年1,250円(税抜)の会費を払う
- dカードGOLDは海外旅行の日本発着の国際線航空機か国際線船舶料金、募集型企画旅行(パック旅行)の料金をカード決済する
- VIASOカードは日本出国前に海外旅行代金等をカード決済する
- 三井住友VISAクラシックは航空機・電車・船舶・タクシー・バス等の公共の乗り物料金、募集型企画旅行(パック旅行)の料金をカード決済する
ことで上の表の「補償の条件」のあるクレジットカードカードは条件を満たせば海外旅行保険つきのカードに変身!?またはグレードアップ。
私の場合、特典航空券使用の海外旅行なので、航空運賃に使えない。パック旅行にも使えない。
とすると出国時空港までの乗り物料金にVIASOカード、滞在先の乗り物料金に三井住友VISAクラシックカード。
ライフカードは年会費をお支払いすればOK。
が、労力のわりには金額が小さい。…正直、アクションの割に、一番欲しい、傷害・疾病治療費用と救援者費用の上乗せ額が少ない。
実際に行動するかどうかは、実のところ微妙…。
追加の保険に加入すべきか
私の場合、飛行機代タダで海外旅行に行けるのです。保険料くらい、払ってもいい。
旅行期間11日、ヨーロッパ方面、傷害・疾病治療費用無制限で料金の見積もりをかけたところ、6,000円台でした。
あれこれウジウジ迷っている時間。お金を払えば!? 心配は一瞬で解決。何が起こっても必ず助けていただける! の安心感が手に入る。
海外旅行で保険金請求をするハメになる確率は
海外旅行で事故に遭う確率は
ジェイアイ傷害火災保険株式会社の2016年度の海外旅行保険の事故データから見ると
- 事故発生率は3.40%(29人に1人)
- 補償項目別の事故件数 1位は「治療・救援費用」、2位は「携行品損害」、3位は「旅行事故緊急費用」
- 世界各地で高額医療費用事故(300万円以上)が発生
300万円以上が70件、1,000万円以上が7件。 - シニア層(65歳以上)が高額医療費用事故(300万円以上)の半数弱を占める
一方、出国者数は1,711万人。(日本政府観光局調:出典)
統計データ(訪日外国人・出国日本人)|統計・データ|日本政府観光局(JNTO)
…1,711万人の3.4%って、615,950人なんですけど。多すぎやしませんか。3.4%の母体の生の数字のとり方が、検索してもは出てこない。
保険に入らず飛行機に乗ってしまう人や、二重三重の補償をしょって旅立つ人もいるんでしょうし、年に何十回も海外と日本を行ったりする人もいるのだし。旅行する人の事故率=3.4%じゃないですよね。もっと低いはずだ。統計ないけど。
でも1,711万人のうち少なくても100人近くの人が、100万円単位の出費が必要な事故にあうのは事実です。
そして年を取るほど、リスクは覚悟。
そして普通は、何事もなく、無事に旅行を終えて、帰ってくる。
まとめ
- 年会費無料のクレジットカードは、海外旅行保険に関してはあんまり役に立たない。
- ただし年会費無料のクレジットカードでも、カードを選び、使い方を工夫すれば補償は手に入る。
- クレジットカードの自動付帯で海外旅行保険を間に合わせたいなら年会費つきのクレジットカードに申し込むべき。
- クレジットカードと海外旅行保険を切り離して検討もアリ。
で、どうするかって? どうしよう…。治療費用や救援者費用無制限が欲しいのであれば、クレジットカードの付帯では厳しい。実際、保険金給付が必要な事態になる確率はとてもとても低いわけだし。無駄なコストはかけたくないしな~。もう少し、考えてみます。