家族のうち1名がかつて糖質制限食を断行しており、平凡な食生活を送りたい残りの者にとってははっきり言って迷惑きわまりなかった。
糖質制限食にはお金がかかることもあり、ひところほどの厳格さはなりをひそめ、精神衛生上誠によろしい。
ところが、最近は「腹筋を割りたい」とかで、筋肉をつけつつ脂肪を削ぎ落すトレーニングをしているらしい。
ネットでかき集めたのであろう最新の筋トレ&ダイエット理論に基づく食材をご紹介します。
相変わらず平凡な食生活にくらべてお金がかかり、風味や情緒とはかけ離れており、異様さが漂う。凡人には所詮ダイエットとか無理だとしか思えないストイックさにみちみちている。
主食
白米はGI価が高いからダメなのだそうです。
かわりに糖質を何で補うのかといいますと
玄米フレーク・オートミール
パスタ
になります。
玄米フレークとオートミールは
無脂肪牛乳と
はちみつをふりかけて食べる。
はちみつも白砂糖よりはGI値が低くミネラルが含まれているのがいいらしい。
無脂肪牛乳って、色こそ白いけど、水っぽくてぜんぜんおいしくないと私は思う。
しかし、おいしい・まずいなんか言っていたのではダイエットはできないらしい。
パスタは自分で大量にゆでて、ゆでたのが冷蔵庫に入っています。
食べる分だけその都度ゆでればまだ風味もマシなんじゃないかとは思うのですが。
たんぱく質
ささみ
業務スーパーに行って冷凍のささみの大袋を大量に購入してくる。
1日300グラムとか、500グラムとかの範囲で摂取しなければならないらしい。
問題は、ささみは余分な脂肪が含まれておらず、ヘルシーかつ高たんぱくなのはいいんですが
どう料理してもパサパサなので、揚げるなり濃いめの味をつけるなりしてコクをつけなければいけない。
また、冷凍ものを利用している以上、解凍すればもともとパサパサのささみがますますパサパサになる。
なのに冷蔵室で自然解凍させたささみを、 グレープシードオイルをひいたテフロン加工のフライパンで焼いただけて食べている。
グレープシードオイルは使い勝手サラサラで血液もサラサラにしてくれる。
油を使いたくないのであれば、シリコンバッグに肉を入れてチンすればいいんじゃないかと思うんですが…。
ホエイプロテイン
筋トレ命の人の必需品。
肉やパスタは調理しなければならないため、台所で火を使う。
当座食べないゆえに冷蔵庫の中にブツが入っている。
しかしプロテインは、いつ使っているのかがわからない。
ただし、小ぶりのシェイカー(フタつき)はシンクに置いてある。
(洗わないのが無性に腹が立つ。あまりに小物なので目くじらたてて注意して、ウザがられたり暴言を吐かれたりするより洗ってしまった方が早いと自分で自分をなだめ、耐え忍んでいる)
無脂肪乳または低脂肪乳
前述。おいしくない。
ヨーグルト大パック
乳製品としては無脂肪乳または低脂肪乳を摂ればいい気もするのですが
あえてヨーグルトをプラスしている意味は
- 牛乳よりもヨーグルトは日持ちする
- 良い腸内細菌をお腹に届けるため
- ヨーグルトは牛乳から水分を抜いたものなので同じ重さでも持ち運べる栄養分が多いことになる
ヨーグルトといえばせいぜい500ml入りの紙容器やプラスチック容器しか知らなかったのですが、アルミ包装の1リットル入りのヨーグルトなどあるんですね。
毎日食べて、パックの空気を抜いて密閉してきっちりジッパーを閉めて冷蔵庫に入れる。
小分けより冷蔵庫がすっきりしていいな。
卵白
1日に5~10個、卵白をレンチンして白濁させてから飲んでいます。
卵白にはたんぱく質が含まれている。卵黄にもたんぱく質が含まれているけど、脂肪も含まれている。
脂肪の摂りすぎを恐れ、卵黄をよけ、加熱してビオチン欠乏症の予防とする。
どこがおいしいのかと思います。味付けなし。
こんなものを毎日飲むくらいなら、
「私は私よ」と開き直って、なまくらなボディでいた方がマシではないかと思う。
その他
おろし生にんにく
1キロ入りのが冷蔵庫に入っている。
パスタとかささみとかの味付けに使うのでしょう。
明治チョコレート効果カカオ86%
ポリフェノールが含まれているのがいいのではないかとみている。
これまたファミリーパックで2袋、3袋と爆買いして常備。
食前に必ず2個、食べる。
私も口さみしいとき、頂いているのですが
夏場のチョコは 日中溶ける→夜固まる を繰り返すので、全然おいしくありません。
ウィダーインゼリー
サプリメント
足りない栄養素はiHerbとかDHCとかで揃えて欠かさず摂取。
飲み物類
- デカビタC
- 伊賀の天然水の強炭酸水レモン
- ミツカンりんご酢白桃ミックス
- アクエリアス
- モンスター
- ノンアルコールビール
ココが一番わかりません。
なぜこんなに飲み物が必要なのかが。
甘い飲み物など、砂糖が入っていようといないにかかわらず、
何一ついいことないと思うのですが…。
重い。
単体では小さくても常習化すると コストが跳ね上がる。
食事時間
夕食の時間帯は20時指定。
普段の夕食は19時から19時半くらい。
しかし「夕食は20時で」と厳重に言い渡されている。
気にしないでいつもの時間にゴハン食べればいいようなものですが
協調性などカケラもなく、自分の決めた時間になるまでは決して部屋から出てこない。
どうせなら一緒に食べたいしなあ、とおかずの一部を虫おさえにいただきながら
お出ましになるのを待つことになります。
筋肉は裏切らないは本当か
女は裏切るが筋肉は裏切らない、が筋トレに打ち込まれる方のよりどころであるらしい。
この言葉をぶつけ、コメントを求めたところ
「たんぱく質をとらないとそもそも筋肉は身に付かない」がお答えでした。
わかる気もします。
私が愛好する平均的日本人食生活+お菓子の食生活は常に鼻でせせら笑われている。
卵白のみ大量摂取、食間食後にはサプリメントザラザラ、
YouTubeの筋肉造成動画なんて見てがんばっているのでしょうが
言っちゃ悪いが、ハリウッドスターやボリウッドスターのような筋肉美にはほど遠い。
中肉中背に毛がはえた感じです。
ただ、意識をもつことは大事だと思う。
何もしないでいる人と、「かくありたい」と時間と手間とお金をかけている人の差が10年・20年続けば、大きく開いてくることは間違いない。
まだ健康なうちから、自分の体のメンテナンスとトレーニングを続けていくことは大事だと思う。
年をとればとるほど、コンディションの個人差は大きくなる。
一方、極端なこと、続けるの、どうかなあ、って思う時、ありますよね。
私の周りだと、「結婚しない男の人」って、大概早死にする。
出来合いのゴハンや外食中心で宴席のお酒が大好き、自分のお金と時間は全て自分のために使うタイプ。
偏った食生活や生活習慣が寿命を縮めたとしか思われず
「何かを極端に摂って何かを極端に摂らない」生活は、必ず無理が来るし、ツケはあとから回ってくるんじゃないかと思うんだけど。
筋トレに燃える人がポピュラーになってきたのはつい最近なので、〇0年後の事例がない。
ごひいきYou Tuberさんの言うことは聞いても、家族の言うことには聞く耳はないようです。
何か食べたいものはあるか、と聞くと
「外食で肉が食べたい」と申し、「とんかつ定食」とか「ステーキ・ハンバーグコンボ定食」なんて頼んでいる。
ボーナスが出たのでお金の力で日ごろの不平不満の口をふさごう、とイタリアンのフルコースに連れて行ったら、普通に全部、平らげた。
普通の食事は時と場合によっては受け入れの余地はあるらしい。
腹筋は目標通り割れるのか? を見てから今後の対応を考えます。