前記事の続きです。
きっとうまくいく(2013)
最近ハマってるのがインド映画。まず日米欧の映画を見てきた目には風景人物衣食住、すべてが新鮮。描写も新鮮。欧米の映画の一種とりすましたトーンとはひと味違う、人間味あふれる映画ぞろい。テーマがストレートで、とっつきやすい。
「おすすめ インド映画」などを見て回り、大スター、大御所の顔くらいはわかるようになってきた。(初めてインド映画を見たのは「ムトゥ踊るマハラジャ」で呆気に取られてしまった。マサラ・ムービーだけがインド映画じゃないとわかっただけでも大収穫)
アマゾンプライムで視聴可能なインド映画はあんまり数はないのですが、王道を行く作品がいくつもあるのはうれしい。どストライクで『きっとうまくいく』は当然。『バーフバリ伝説誕生(2020)』『スラムドッグ$ミリオネア(2009)』もこの際だから極めなくては!
鴛鴦歌合戦(1939)
おしどりうたがっせん、と読みます。(読めなかった)戦前のオペレッタ映画。つまりミュージカル映画ですよ!
着物着たミュージカル映画(しかも歌うのはジャズ! )ってだけでも貴重だわ~。わずか一週間で撮影された早撮り映画で、軽くささっと仕上げているのに完成度が高い。当時の日本映画の底力がしのばれる。撮影が巨匠宮川一夫、若き日の志村喬、昭和の大歌手ディック・ミネの美声も楽しめる。
終始ご機嫌で笑みこぼれ、おっとりかわいい市川春代の可憐な町娘を見てウットリしたい。
バリ島珍道中(1952)
大コメディアン、ボブ・ホープと歌手ビング・クロスビーのコンビが世界を旅して美女(ドロシー・ラムーア)をめぐって大騒ぎ…の連作名物映画で、7本作られた。アマゾンプライムに1本あった! 再傑作は『アラスカ珍道中』。でもアラスカじゃあ、ガッチリ着込んだのではラムーアさまの美ボディが拝めないわ…。
ギャグが楽屋落ちのものが多くて、いま風の言葉でいえば、内輪の仲間や映画をディスって笑わせるのが名物だった。と和田誠さんの『お楽しみはこれからだ』を読んで、見てみたいなあ、と若き日の私は打ち震えたものです。
極上エンターテイメント!
郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946)
狐目の美女ラナ・ターナーと個性派演技派ジョン・ガーフィールドの顔を見ただけで何かが起こるわ、ただじゃすまないわ。の妖気が漂う。ラナ・ターナーは白のターバンを巻いている。服も白で、この映画の悪女ぶりが圧巻すぎて「悪女こそイノセントな白を着る」「セクシーな女性が純真無垢な白をまとうアンバランスさ」は以後のハリウッド映画のドレス・セオリーとなった傑作です。イタリア版、ルキノ・ヴィスコンティ監督の処女作『郵便配達は二度ベルを鳴らす(1943)』も捨てがたい。
…お話そのものは、ハリウッドもヴィスコンティも後年のリメイクも、フィルム・ノワールで、救いがないのよね…。でも、見たいのよね…。
ヒズ・ガール・フライデー(1940)
圧巻のマシンガントークの嵐、ビーンボールみたいに目まぐるしくて読めない展開。ハリウッドでかつて一世を風靡したスクリューボール・コメディの傑作。アマゾンプライムにあった! 見つけた! ケーリー・グラントとロザリンド・ラッセルの丁々発止のかけあいも、直に聞けないのはちょっともったいない気もするけど、吹替版なら字幕よりは言っていることの情報量多いに決まっているんだから良しとしよう。
1940年代の、肩パットの入ったビックシルエット気味のIライン、一番好き。
隠し砦の三悪人(1958)
ジョン・フォードの『駅馬車』か、黒澤明の『隠し砦の三悪人』か。超大作・超痛快娯楽大作で、東のミフネ、西のジョン・ウェイン。そしてお姫様のキリっとした美貌という点では日本、勝ってるわ~。みどころ連続の映画だからワクワクの連続だわ~。
私はもともとアクションとかサスペンスとかチャンバラとかの映画は、進んで見たりすることはないのですが、この映画くらいになれば話は別。かぶりつきで手に汗握り、ガン見しなければ!
羅生門 デジタル完全版(1950)
「デジタル」「完全」なら見たい。昔の映画の「デジタルリマスター版」を見るとしみじみ、ああ、現在に生きていて良かったと感じる。
「光に向かってカメラを向けた」と言われる、きらめく木漏れ日の中の中世の妖しい世界。昔も今も変わらない人のあやと不可思議さ…。映像美に酔いしれさせていただくだけでも幸せです。ワイルド三船敏郎、知性の森雅之、妖艶京マチ子のお三方も、全盛期も全盛期だものなあ。
黒水仙(1946)
デボラ・カーは『王様と私』が大好き。サントラのレコード(の時代だったんです)せっせと聞いて、結構今でも歌える。
『黒水仙』はおっとり・ノーブルな美貌のデボラ・カーを過酷なヒマラヤの尼僧院に持ってくる。限られた世界の中で、信仰の世界で生きるべき方々の人間模様が、次第に異様な翳りを帯びてくるんですね。鮮やかなテクニカラーとのギャップを堪能しよう。
淑女は何を忘れたか(1937)
小津安二郎監督の戦前の作品。私のお目当ては桑野通子^^
戦前の女優さんは、顔はもちろんえり抜かれた方々ですが、ボディが貧弱な人が多いんですよ。着物姿は決まっても、洋装姿になると、頭が大きめで肩幅狭くて小さくて下半身となると消え入りそうだ…。楚々とした風情は出せてもその先となると…の女優さんの中で、均整の取れた抜群のスタイルの桑野通子のスケールと存在感はずば抜けていた。
31歳の若さで子宮外妊娠で急逝してしまった女優さんで、作品数は少ないのですが、たまさかの出演シーンを食い入るように見つめていた私。通しで見るぞ!
コメディ映画。同じく戦前の大々々々…女優の栗島すみ子の引退作でもある。
双頭の鷲(1953)
美輪明宏さんが舞台にしていらっしゃいましたね。耽美で高尚・崇高な愛の世界。
今のアゴの細い、シュッっとしたイケメンとはひと味違う、詩人でもある映画人、ジャン・コクトーが寵愛したジャン・マレーの美を見よ! 監督もコクトー! そして高貴な貴婦人役がことのほかにはまる、エドウィジュ・フィエールの、コルセットで締めあげられた細ぉ~いウエスト、見るんだ♪
マリア・カザレスも好きなので、この際同じ監督の『オルフェ』も極めたいなあ…。
ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合(1962)
ジギル博士とハイド氏のお話を現代(1960年代だけど)に持ってきてコメディ仕立てにした映画。エディ・マーフィーがリメイクしたおおもとの映画。リメイクはCGである程度、いじれるんだけど、元作はそうはいかない。
主演のジェリー・ルイスは1950~60年代に大活躍した大コメディアン。60年代のポップでキッチュな風俗も、いいですね~。
コメディアンって、オフスクリーンではメンタル病んだり晩年が悲惨だったりして傍から見ていて辛い…が多いなか、この方はいい感じで年を取られ、ご長寿で。めでたい限りです。
第七天国(1927)
いたいけな少女が辛い目に合う。観客は涙を絞る…。前記事のリリアン・ギッシュは死んでしまうのですが、『第七天国』の女の子は、幸せになるのです。主演のジャネット・ゲイナーは、名優です。純情可憐で、可愛く賢い知性派だった。生涯を通じて。
映画は泣かせる名シーンの連続で、誰もが彼女に思わず感情移入してしまう。恋愛映画の古典・名作。
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