新築の時のビルトインのガスコンロ。当然壊れたら買い替えるつもりでした。しかしその場しのぎで素人が手をかけるだけでまた使えるようになる。10年たち、15年がたつと、段々「こうなったら意地でも使い続けてやる」と気持ちが変わった。目指せ30年!
なぜ20年以上使い続けていられるのか
コンロが3口ある
大きい。2口だったら根負けしてしまったかもしれない。
- 炒め物用の大コンロ
- 煮込み用の小コンロ
- 過熱防止機能付きの中コンロ
いっぺんに3つ使うシーンはさほど多くないので、1コ調子がおかしくても他の2つで間に合わせる。
多少調子が悪くても、使い続けると復活してしまうのがまたすごい。(詳細後述)
料理さえできればいいのだと開きなおる
火さえつけばいいんです。着火ができないならチャッカマンやライターを使えばいい。
ライター使っても火がつかない、コンロの火が続かない、だったら速攻取り換えたんですけどねえ。
いつでも交換できる
10年目くらいに、ハウスメーカーさんに、「そろそろお取替えどきでは」とすすめられた。見た目は経年とサボりがちのお手入れで汚めですが、別に困ってないしな~。と断った。
その後ことあるごとにチェックが入る。
「交換にどのくらい時間かかりますか」と聞くと「一週間くらいですかねえ。」とのお答え。
つまりいつダメにしても。ハウスメーカーさんに電話1本入れるだけで、迅速に新ガスコンロの手配と設置はしてもらえる。
間は卓上用のIHコンロやオーブンレンジで充分にしのげてしまう。
いつでもできるなら、まだ使えるなら、なにも今でなくても…。とズルズル来てしまった。
ガスコンロを復活させてきたセルフメンテナンス
電池を取り換える
スイッチを押し、点火プラグを点灯させる時の音が「チッチッチッチ…」と「チ」と「チ」に間が入るようになると、電池交換時期。
毎日使っていると、間隔ができていくのに案外、気づきにくい。
電池を替えたとたんに「チチチチチ…」とせわしなく間段ない音に変わり、なんか感動したりして。
バーナーキャップのスス払い
ウチのバーナーキャップは旧式。最新式のことまではわかりませんが、天板に取り付けるタイプ、バーナーに取り付けるタイプと2コで1組。
うち、バーナー取り付けタイプは手に取るとずっしり重い。ひっくり返すと細かいミゾが入っている。
いつの間にか、この間にススがこびりついているんですね。
重曹につけてふやかし、古ハブラシでこする。点火プラグのあたりを徹底的にこするのがコツ(理由後述)。
点火プラグをゴシゴシする
なぜガスコンロに火がつかないのか。スイッチを押し続けてもダメなのか。
じーっと見ていると。
点火プラグが光ってないんですよね。
押しつづけ、3つある点火プラグの2つがチカチカ火花が発光しているというのに、火がつかないコンロのそれは無言のままだ。
点火プラグに汚れがつき、発火しなくなっている。
そして記憶の糸を手繰り寄せてみれば、ナベをふきこぼした。うっかりコンロになにかこぼした。
2回に1回くらいは思い当たるフシがある。
多少の汚れは、バーナーキャプが傘がわりになって、点火プラグを守るけど、汚れが脇に回って点火プラグ本体についてしまうと、発火しなくなってしまう…。
ライターでつければコンロに火はつく。点火プラグさえ正常作動すれば、復活するはず。
ホームメーカーさんに電話したり、ウチに来てもらったりするのめんどくさい…。
の一心で、点火プラグを掃除する。
ただし、点火プラグって、小さいでしょう。汚れポイントがどこなのかがわかりにくいんですよ。
なので、適当にこする。
さらに、1回で諦めてはいけないのです。
初回トライしてダウンしたまま。2回やってもダメ。3回やってもダメ。オットに事情を説明し、出費を覚悟させ、
土曜日の朝、さて、今日は電話するか…と試しにスイッチ入れてみたら、ははは入った! あります。
点火プラグにしても、バーナーキャップにしても、そもそも完全に乾いていないと点火はできない。
点火プラグの汚れを落とす&乾燥させる、が揃ってから点火してみないとお手入れがうまくいったかいかないかはわからない。
何回でもしつこく着火を続ける
点火プラグに火花が飛び、バーナーに火が回ったとたんに消えてしまう。
諦めずに、10回・20回と着火を続けるのです。
火花が飛ばない場合にはライターを使う。
最初はいいんだけど、すぐ消える。諦めずにもう1回。を繰りかえす。
イライラしますが、ほかの2つのコンロの火はつくので、そっちの火にかけお目当てコンロの着火に専念する。必ず火はついた。今までは。
おもむろに狙ったコンロにナベを移し、完了。
3つのコンロは、全部、一時ダメになりました。
しかし他2つを使い、傍らトライし続けることで、必ず元に戻ってきた。
火が続かなかったこともあったけど、いつの間にか普通に使えるように戻っている。
空気ならぬガスの通りさえスムーズに戻せているなら、使えるようになる。
もちろん、アブナイと思ったら、やめますけどね。
点火を続け、ガスのにおいが多少あがってきたら一旦ストップ。
しばらく時間を置く
今までの手順すべてに言えることだし、まとめと繰り返しになりますが、
ちょっとやってみてあ、壊れた。交換だ~。は、私のケースでいけば、もったいなさすぎることになる。
- パーツを洗う。乾くまで置く。ちょっと触って、「いいかな」ではなく、1日2日待って実際、火がつくことがあるんだから。自分の判断の誤りは潔く受け入れなければならない。
- 通気ならぬ通ガスが開通するまで繰り返す。
- 食事の支度のたびごとに着火トライを続ける。
- パーツを洗ったあと完全に乾くまで2・3日スパンで待つ。
- 多少火のつきが良くなくても一週間・二週間と使い続ける…。
- 火がつかずにガスが出過ぎたらやめておいて後日再挑戦する。
だって、買い替えると、施工費コミコミで10万円単位の出費になるじゃないですか。
刀折れ矢尽きてからじゃなきゃ、先に進めないですよ! 絶対!!!
ただし、私のやり方は
1口コンロ、2口コンロの人には向かないかも。
また
そもそも諸事情で毎日コンロを使わない人(週末だけとか、週に2・3回くらいガスコンロを使う)にも向きませんね。
私は使えるコンロは必ず1つは確保できていた。
着火を繰り返して危険な事態に陥ってしまったのでは大変なことになっちゃうし、
ストレスためてキッチンに立つくらいだったら、さっさと交換しちゃう方が、よっぽどスマートですよね。
四半世紀使ったガスコンロのヤバい点
あんまり真面目に掃除していない。
時たま、例えば今回みたいに、ホームメーカーさんが来るんだからさすがに天板にたまったゴミくらい拾うべきだ、とやる気になり、
五徳とバーナーキャップは食器洗い機にかけ(乾燥まえの、お湯の温度がまだ残っているうちに出して汚れをかき落とすとテキメンにとれる)
使い捨てのビニール手袋をしてボロ布で天板の油まみれのゴミをかき集め、さらにこびりついた汚れをボロ布にたっぷりとマジックリンを含ませてパックし、柔らかくなったところで使い古しのハブラシや爪楊枝で丹念にこびりつきを取っていく…。
掃除前・掃除後のビフォーアフターの違いに酔いしれたりしていたのですが。
次の日、コンロの前に立つと。天板に一部、サビが出ている!
…ということは、買った当時のコーティング、はがれちゃってる。
事と次第によっては、天板に穴があいてしまうのかも…。
さすがに火がつく・火がつかないの問題どころではなくなってくる。
ゴミでコーティング(脂分含んでるはずだし♪)して、あと5年、持つかしら…。