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【画像100枚】マリリン・モンローの映画をおすすめ順に並べてみる。直筆サインは98万円!amazonで出品中!

マリリン・モンローは女の一つの極致。生きていた時から人気はすさまじかった。しかし自分の容姿だけを武器に地の底から這いあがってきた女優、グラマー女優、肉体派女優に過ぎなかったのも事実。ある意味軽んじられていたのも事実。そして突然の、若すぎる、不可解すぎる、無残すぎる死から半世紀が過ぎ、人気は衰えるどころかますます高く、時のヴェールもあいまって、人々は今もマリリンに吸い寄せられる。釘づけになる。おすすめ映画をランキング順に。エピソードも一緒に。

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No.1 お熱いのがお好き(Some Like It Hot)1959

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捧腹絶倒とはこの映画のためにあるような言葉。1959年度アカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞している作品で、風俗見てるだけでも楽しい。

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舞台は1920年代、禁酒法時代のアメリカ。マリリンの役はガールズバンドのウクレレ弾き兼歌手。恋にツイてない女の子で、結婚するなら絶対に億万長者!いやもう可愛いのなんのって。

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列車に乗るためホームをモンローウォークで歩けば、汽車がイカスぜ!とヒューヒュー蒸気を鳴らす。忘れられない初登場のシーンから、夜汽車で、仲良しの女の子に「Good Night, Honey」と笑いかける。

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ガーターにバーボンの瓶をはさんでかくし飲み~。見つかった時の「どうしよう…」の泣き出さんばかりの表情、意中の大富豪の不能を回復させたい一生懸命さ、一途さ。失恋して泣きながらそれでもステージで歌う歌…。と見せ場満載!

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それもそのはず、巨匠ビリー・ワイルダー監督、脚本はワイルダー監督とI・A・L・ダイアモンド。芸達者ジャック・レモンに当時にやけた二枚目のあんちゃん、のちにプロデューサー・画家としても名を成したトニー・カーティス、往年の「スネーク・アイズ」と呼ばれたギャング映画の大スター、ジョージ・ラフトに”大口のブラウン”またの名はジョー・E・ブラウン…ときら星のごとくビッグネーム中のビッグネームが結集したコメディ映画の最高峰の1作。

 

モンロー全盛期の名作中の名作。名作にふさわしい品格を備えた、とにかく面白い。傑作中の傑作です。「マリリン・モンローの映画で1本選べ」と言われたら、迷わずこの1本を選びます!おすすめします!完成度が高すぎるんです!

 

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ビリー・ワイルダーの映画は脚本に無駄がなく、極致はこの映画にも出てるジャック・レモンが出た「アパートの鍵貸します」(The Apartment 1960)。「お熱いのがお好き」でも無論全開!

この映画はマリリン・モンローが出てる映画だし、華々しく、ディテールが見てて楽しいんですよね~。

 

  • ジャック・レモンとトニー・カーティスのミエミエの女装(エグすぎるから映画をモノクロにしたのだとも言われている)
  • 名曲「Runnin' Wild」を歌い踊るモンローに見とれ、ベースを回しながら伴奏していたジャック・レモンがベースを回しそこねてベースの弦ではなく背中をつまびき、気づくシーン(マリリン・モンローが目の前にいるというのに伴奏どころではないのはもっともな話)

 

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  • 大富豪のじーさんがフロリダのホテルにやってきた女装のジャック・レモンに一目ぼれして猛烈にモーションをかけるシーン(どこがいいんだか私にはさっぱりわからない、じーさんを演じているのは有名なコメディアン、「大口のブラウン」だから動きや演技がコミカルかつ軽妙。つまり名演技。)
  • ジャックレモンとじーさんが夜を徹して恋のタンゴを踊りまくるシーン。なおバックバンドは目隠しさせられているぞ!(個人的にはここが!このシーンが!映画「お熱いのがお好き」のクライマックスシーン!大スペクタクル!)

 

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  • カメオ出演サイコー。ブルックリン生まれで自身もギャングとおおいに関わりがあり、フレッド・アステアより踊りがセクシーで美女にモテまくった往年のギャングスターのジョージ・ラフトが凄みと色気と冷酷さはそのままにギャングのボスを演じており、いつも白いスパッツを身に着けている。初登場でまず白のスパッツがクローズアップされる。
    そしてラフトが絡む殺人事件を目撃したことで女装し、逃げる羽目になったジャック・レモンとトニー・カーティスの2人。逃げ回る2人の目の前に再び現れる不気味なホワイト・スパッツ。そして悪は滅びる!?ホワイト・スパッツが倒れたことで逃亡は終わりとなる。
    (ジョージ・ラフトのまなざしは全盛期「スネーク・アイズ」と、たたえられ!?ました。この映画でも全開です。お楽しみください♪)

 

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  • 映画史に名高いラストシーンは必見!
    I'm gonna level with you. We can't get married at all. (結婚できないわ)
    Why not? (なぜだね?)
    Well…ln the first place, I'm not a natural blonde. (ホントはブロンドじゃないし)
    Doesn't matter. (構わん)
    l smoke. l smoke all the time. (煙草吸うし)
    l don't care. (気にせん)
    l have a terrible past. For three years. I've been living with a saxophone player. (男と同棲してたし)
    l forgive you. (許す)
    l can never have children. (赤ちゃん産めないし)
    We can adopt some. (養子を取ればいい)
    I'm a man. (俺は男だ。)
    Well, nobody's perfect(完璧な人間はいない)

そして再びスピーディーな「Runnin' Wild」のディキシーの音が流れ、映画は大団円。エンドロールが流れるのです!

 

すべてがサイコー!!!

 

 

No.2 ナイアガラ(Niagara)1953

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 モンローはブロンドで可愛くセクシー。あどけなくもどこまでもイノセント…。の路線が徐々に定着していくと、どうしてもモンローの映画って、ライト・コメディとか、ミュージカルになっちゃう。

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もちろん良いのですが。この映画はモンロー映画の中で最もドラマティックであり、サスペンスであり、フィルム・ノワール(犯罪映画)であり、悲劇が色濃い。

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 そしてモンローの官能を全面に押し出した暗くも重い禁断の映画である。

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人妻が情夫を作り、二人は夫を殺そうともくろむ。情夫は夫を襲うが夫は誤って情夫を殺してしまう。妻は夫に殺され、夫はナイアガラの滝壺に落ちていく…映画ですから。

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美女には犯罪の香りが似合う。悲劇が似合う。そして善人ばっかり選んで出演できるようになる前の、モンローの、若々しさ。初々しさ。(ま、実際は10代からピンナップガールやってたんですからキャリアはけっこう長いのですが。)後年、少し太りましたしね。

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モンローはこの1作で全世界的な人気スターの座についた。出世作であり、5才からこの歩き方してるのよ。と微笑んだ。あの。モンローウォークが始まる。真紅のジャケット。黒のタイトスカート。カメラは延々と、揺れるタイトスカートのお尻と、遠ざかるモンローを捉え続けた。

 

No.3 バス停留所 (Bus Stop)1956

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この映画はマリリンの頑張りに敬意を表し、3位に持ってこなければなりますまい。Dumb Blonde(頭の弱いブロンドガール)の座に甘んじてはいられない。セックスシンボルはもうイヤ。

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モンローは、女優として、自らの演技に磨きをかけるべく当時の最新の演技理論を学ぶため、太陽輝くカリフォルニアからニューヨークに飛び、アクターズスタジオの門を叩いた。そこで学んだのは役柄に深く入り込む、より自然な「メソッド演技」。(それまでの演技はモーションを洗練させ、観客にわからせるものであった)「バス停留所」はマリリンがメソッド演技を学んだ直後の映画で、役柄は場末の歌手。

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ハリウッドに行って歌手になることを夢見てる。粗野なカーボーイに出会い、熱烈な求愛を受ける。「私はあなたが思ってるような無垢な女じゃない。」とおずおずと打ち明け「俺は今のあんたが、好きなんだ。」の素朴な言葉に、今まで求めてきて、手に入らなかった、自分を認めてくれた言葉に涙し、二人は共に牧場に旅立つ…。の演技は、玄人筋、批評家に絶賛されました。

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この映画はマリリンの肌を神がかったのごとく白く白くとらえ、緑と黒の肌もあらわな舞台衣装、同じく大きく胸元の空いた緑のレースのトップスに、脚を見せるスリットが大胆に入った黒のタイトスカート姿も、忘れられない。夜に生きていかねはならなかった悲しき歌姫の熱演が、胸を打つのです。

 

【コラム①】モンローはキュート。

マリリン・モンローといえば。スカートがまくれ上がりながらも愛嬌たっぷりのスチール写真とか、半開きの赤い紅い唇と白い歯、少したれかげんの目でまぶたも重たげに微笑む陶酔の表情のアップなど見て、…。ちょっと引いてしまう。

でもね。映画を見た途端、みんなマリリンに夢中!とにかく可愛い!滅茶可愛い!そしてマリリンが映画に出ていた1950年代って、映画の規制は今よりもっとずっと厳しかった。まくれ上がるスカートは映画では膝まで。ベッドシーンなんてもっての他。せいぜいキスシーンまで。家族でマリリンの映画見て、目のやり場に困る、なんてシーンはついぞない。

スクリーンにマリリンが登場した瞬間、にパッと花が咲いたよう。明るく華やか晴れやか、光が差したよう。水蜜桃みたい。砂糖菓子みたい。

あまりに甘くあまりに頼りなげ。物腰が柔らかでスィート。そして表情が繊細でおずおずとしている。圧倒的に可憐ではかなげであどけなくて無邪気で天真爛漫で、素直で純真で人を疑う事を知らなくて切なくて。

天然ボケの仕草と子猫のような、ささやく声。

そしてボディーはまろやかに肉が乗り。ミルクのような白い肌と上にも脇にもしっかり肉が乗った突き出たバスト、張り出したヒップ。ブロンド。

理屈ではなく、肉体が、存在がすべてを語る。そこがたとえようもない魅力。

コールガールもやったし、ヌードモデルにもなった。タイクーン相手に枕営業して、役をつかんだ(ジョセフ・M・シェンクとジョニー・ハイド)。

でも、たとえ数えきれないほどの男たちと寝てきたとしても、イノセントに見える。天使に見える。

 

No.4 紳士は金髪がお好き(Gentleman Prefer Blondes) 1953

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 肩の凝らない楽しいミュージカル・コメディ。ブロンドのマリリン・モンロー。ブルネットのジェーン・ラッセル。どちらも悩ましすぎるデンジャラス・カーブ。ハリウッドの全盛期を彩った美女の歌とお色気を楽しみましょう。

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「女の魅力が美しさなら、男性の魅力はお金を動かす実力よ。」の無邪気に愛くるしいマリリンと、いえいえ、男は肉体よ。とオリンピック選手のマッチョな筋肉にグッときちゃうちょっと冷めた姉様、ジェーンの二人が歌い踊る。

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 映画中、マリリンがショッキングピンクのドレスをまとい、タキシードの男たちを従えての「ダイヤモンドは最良の友Diamonds Are a Girl's Best Friend」は映画中、最も有名なナンバーであり、のちに大スタンダードとなり、「マテリアル・ガール」(Material Girl)1984でマドンナが、そしてニコール・キッドマンが、カイリー・ミノーグが…と次々カバーされている。marilyn monroe Gentlemen Prefer Blondes:plain

 「リトルロックからきた女の子」は2人とも大成功。二人の花嫁姿で、映画はハッピーエンド。

この映画のころ、マリリンとジェーンは、スターの殿堂、グローマン・チャイニーズ劇場に手形を残します。

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 ジェーン・ラッセルは当時自分より格下で、何かとナーバスになっていたマリリンを「みんなが見ているのはマリリンだから…」とかばい、マリリンは先輩の温かさに感謝した…。とどこまでもハートウォーミング。

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No.5 七年目の浮気 (The Seven Year Itch)1955

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 歴史に残る、地下鉄の風にあおられるモンローの白のスカート姿はあまりにも有名。

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 この映画のモンローの衣装のメインは、白ですね。水玉の、バストラインとヒップラインのくっきりはっきり、ムチムチのホルダーネックのワンピース。

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かの地下鉄のシーンのワンピースも、白。 真夏のニューヨークが舞台だからとにかく暑い!だから着ている服がみんな薄物。

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 モンローの役は主人公と同じアパートに越してきたモデルやってる女の子。奥さんと子どもを避暑地に出して、留守番している主人公は、結婚7年目のムズムズ。妄想にふける。

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 奥さんのいる人なら安心だわ、と言われて有頂天。言葉を交わしたか交わさないかだけなのに。頭の中がよろしからぬシーンがかけめぐったりして。妄想のモンローにしびれっぱなしだったりして。

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それでも部屋に招待したり一緒に映画を見に行ったりして(映画館は冷房が効いている)。

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 しまいには冷房の効いた部屋に女の子を泊めてあげて。女の子はありがとう、とキスしてくれて、帰って行った。

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男は奥さんが急に心配になって後を追う。この映画もビリー・ワイルダー監督。 

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 都会派の洒落た映画で、モンローゆえに、この映画は、永遠。

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No.6 帰らざる河 (River of No Return)1954

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シネマスコープ(横長大画面)の大画面に広がる雄大な西部の大自然。モンローが演じるのは酒場の歌姫。モンローの歌うギターの弾き語り「帰らざる河」(この歌も含めて4曲披露)は映画音楽の名曲として有名。そして西部に生きる女はたくましくなければ。暴れ川をいかだでくだっていくのです。

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それまでのモンローの役はインドア。しかし一転、大自然の中でシャツにジーンズ姿もよいですね~。「結婚するなら大金持ち!」路線の、ま、マリリンなら許せちゃうかな、役は影をひそめ、地に足のついたキャラクターで、孤児を引き取って育てたりする情と優しさと落ち着きのある、でもやっぱりセクシーすぎる。

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刑務所を出所したばかりの父と子とモンローは山猫の襲来や恐ろしい難所、インディアンの無法者達(←時代ですね。今はこんな書き方しない)の戦いなどを克服して目的地に辿りつく。父は復讐を果たし、三人の絆はもはやなくてはならないものになっていた。大団円のハッピーエンド。

 

【コラム②】モンローはクレバー。

愛らしさと頭の弱いブロンドガールぶり。の陰のひたむきな努力。学校の成績などでは推し量れない底知れぬ才気があったことは間違いない。

軍需工場で働いていて、たまたまやってきたカメラマンにモデルになったら、と勧められた。別のカメラマンは断言した。この子はスターになる。カメラの捉え方が上手い。楽器を使いこなすかのようにカメラを、カメラマンを操った。気迫があった。(気迫って、スターになるための絶対条件)。

「LIFE」誌は「マリリンがただ立って息をしているだけで男たちは引き寄せられる」と書いた。

モテって、見た目だけじゃない。一瞬で人の心を読み、つかみ、行動できる。勘が良い。そして出自の暗さ(父親を知らず、母親は精神病院に入院、孤児院や養家先をたらい回しにされた過去)、学歴の無さ、演技の基礎を学んでいないコンプレックス…。

夜学の大学にも通った。(UCLAで世界文学)、専属の演技指導者についた。読書を欠かすことはなかった。ただの金髪グラマー女優から、演技派のほほえましいコメディエンヌへの転身を遂げた。

スターの座に上り詰めるまでの印象があまりにも強く、若すぎる死もあって、「セックスシンボル」のレッテルははがれなかったけど…。

「紳士は金髪がお好き」の終盤近く、婚約者の父親は言います。「お前は馬鹿と聞いていたが、私にはそうは思えん。」マリリンは答えます。「私が難しい話をすると、みんなイヤな顔をするのよ。」って…。微笑みながら。

 

No.7 恋をしましょう(Let's Make Love)1960

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モンローを見る、のであれば。役は女優・歌手なので歌と踊りの見せ場がしっかりある。フランスの大スターにしてエンターテイナーにして味のある二枚目、イヴ・モンタンを招いた。2人のビック・ネームの共演ですから。 

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お話そのものは他愛のないラブストーリーで、大富豪が自分をネタにした舞台を見に行って主演女優に一目ぼれ!偵察のはずが、あらアナタ、”あの”大富豪に似てるわね。とオーディションに来たと勘違いされて、舞台に立つことになっちゃった!

ビング・クロスビーとジーン・ケリーが特別出演したりで、ビックネーム揃い。

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いい男といい女が始終一緒にいるのですから、当然二人の仲は取沙汰されるし、モンタンの妻のシモーヌ・シニョレは自殺未遂 …。と話題性に事欠かなかった一作。

 

No.8 王子と踊り子 (The Prince and the Showgirl) 1957

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共演がイギリスの名優サー・ローレンス・オリビエですから。マリリンが会社を興し、オリビエ卿を主演・監督に据え、自ら作った映画。

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お話は題名でおわかりのとおり、とある国のプリンスが、踊り子のモンローを見初め、でも二人は別れていく運命…のエレガント・コメディ。

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舞台は1911年のロンドン。ジョージ5世の戴冠式に列席するため訪れた某国の大公殿下(オリヴィエ)は、純情可憐な踊り子に目を留められて。

そして豪華絢爛な宮殿が舞台となり、厳粛に行われる戴冠式。

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コチコチの王様と心優しい踊り子とのやりとりの楽しさ。お互いの心の底を理解し合いながらも、やがて来る別れ。

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と、コスチューム・プレイのマリリン・モンローが堪能できる。

 

No.9 ショウほど素敵な商売はない(Theres' No Business Like Show Business)1954

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 モンローの出ている映画でもありますがアメリカのポピュラー音楽の巨匠、アーヴィング・バーリンのからっとしたステージ映えのする名曲が23曲、散りばめられている。主役は1910年代から50年代に至るバーリンの歌。

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お話は、芸人一家の物語で、モンローはマドンナ。芸人一家の息子が恋する歌手の役。 

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 披露している歌は3曲。お話に花を添える脇役なので、出番もそれほど多くない。

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しかし今、「モンローの出た映画」でDVDも出ているので、モンロー目当てでこの映画見た人はちょっと拍子抜けするかも。

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【コラム③】マリリンにきりきり舞い。

遅刻は有名ですね。仕事はしたい。仕事なしの自分は考えられない。でも仕事に行くのがこわくてできない。

マリリン曰く「映画のお客さんには、私の遅刻は見えない。だから完璧に準備をしたい。」と平気で2時間も3時間も遅れてくる。遅刻・早退・サボタージュは日常茶飯事。

感性が鋭敏な人にありがちで、むらっ気があり、いざ撮影に入っても、控室から出てこない。やっと撮影が始まり、50回連続してNGを出す。

撮影をすっぽかして当時の大統領、ジョン・F・ケネディの誕生パーティーに出席するためだけにロサンゼルスからニューヨークに飛び、「ハッピーバースデー・ミスタープレジデント」を歌った。

男を利用もしたし、利用されもした。中絶はわかっているだけで13回。(がたたったのか3度目の結婚、劇作家のアーサー・ミラーとの間に子どもを授かるが、流産してしまう。)

精神病の血統である恐れ。両親の愛を知らずに育った。愛された記憶のない者は自分に自信が持てない。愛を求め続ける。大衆に愛され、望みは叶い、大スターになった。肉体を武器にした。でも肉体は衰える。確実に。

無学で無知な女との世間の視線は簡単には変わらない。2度の結婚・離婚と仕事との間でメンタルを消耗し、クスリを常用する。今で言う、片づけられない女で家事はてんでだめ。

マリリンはスクリーン上では愛を振りまいた天女だった。しかし、リアルな世界でマリリン・モンローになまじ近づきすぎた男は、振り回され、操られるだけだった。

公式な死因は睡眠薬の飲みすぎ。しかし謀殺説も根強い。死して半世紀を過ぎてもなお、新たな事実は次々と明らかになる。まだ誰も、マリリン・モンローを、忘れられない。忘れたくない。

 

No.10 百万長者と結婚する方法 (How to Marry a Millionaire)1953

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 「紳士は金髪がお好き」に続く、この映画もゴールドディガーズ(お金持ちとの結婚を狙う女の子)もの。罪なく他愛なく肩こらず。

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この映画は3人娘。ベティ・グレイブル、ローレン・バコールとモンロー。舞台はニューヨーク。3人はモデル。と設定からして見どころあり。モンローはド近眼で、メガネっ子。メガネをかけているとモテない、と普段ははずしているもんだから、はずすと誰が誰だかわからない状態。そしてほんわか・天然ボケの女の子なもんだから。

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 婚約者の母親に会いに行くはずが飛行機に間違えて乗ってしまい、隣り合わせた男性(実は知り合いというのがいかにも映画)に「君のメガネ、いいじゃない」と言ってもらえて婚約者どころではなくなってしまう。

3人とも結局はお金よりも好きになった人が良い、ってラストもほほえましく、ガールズパワー満載で。

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ただし、当時の格としてはグレイブルは大スター、バコールは人気スター、マリリンは新進スターで3番目。出番や見せ場は案外少なく、コメディエンヌぶりで先輩2人を立てて一歩引いた役どころ。

 

No.11 荒馬と女 (The Misfits)1961

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モンロー最後の主演映画であり、ついでに言うならハリウッドの”キング”クラーク・ゲーブルの最後の映画(この映画のクランク・アップの4日後に死亡)でもある。50年代の憂いの影深き繊細すぎるスター、「東部のへなちょこ」ことモントゴメリー・クリフトもこの映画に出演の5年後、わずか45才で急死したいわくつきの映画としても有名。 

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6週間滞在するだけで離婚できる町にやってきた踊り子(モンロー)とカウボーイ(ゲーブルと友(モンティ))。二人の男の間で女ごころは揺れて…。三番目の夫にしてアメリカを代表する劇作家、アーサー・ミラー脚本で、セリフも意味深。

「君は悲しそうだね」

「そう言った男の人は初めて。いつも幸せそうだって言われてるわ」

「それは君が男を幸せにするからだよ」

 この手のやりとりが続き、ゲーブルもモンローも、失礼ながらも老けが目につき、モノクロだし、ゆえにか映画のトーンもどことなく暗い。静謐感と言い換えることもできる。うーん。個人的にはあんまり好みではないのです。しかしマリリン・モンローの映画キャリアの最後を飾る、シンボリックな作品であることだけは確かです。

 

No.12 イヴの総て (All About Eve)1950

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モンローは映画の前半、大女優のパーティーに出て有力者に顔を売る新進女優の役で、出番はほんの少しの端役。ですのでモンローの映画ではない。というより、この映画は映画史を飾る名作(アカデミー作品賞以下6つのオスカーを獲得)。下積み時代、マイナーな映画が続いたモンローが由緒正しい作品に出演した映画として、モンローのバイオグラフィーの最初に取り上げられることが多い。作品そのものも見ごたえがあります。

 

番外編 初期の初々しいマリリン・モンロー

アスファルト・ジャングル(The Asphalt Jungle)1950

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ノックは無用(Don't Bother to Knock)1952

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「人生模様」から「警官と賛美歌」(O. Henry's Full House The Cop and the Anthem) 1952

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雑誌「シネモンド」の表紙を飾ったモンロー

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 赤ちゃん時代の写真。

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 お母さんと、海辺で。

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 米軍刊行の週刊誌「Yank」に掲載されたマリリン・モンロー(19歳)

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 次第にピンナップガールとしても頭角を現し、女優を目指して歩きはじめるのです。

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マリリン・モンロー グッズ セレクション

マリリン・モンローの言葉~世界一セクシーな彼女の魅力の秘密

マリリン・モンローの名言とともに生涯をたどれる本。写真みているだけで楽しくなってしまう。存命中、マリリンを女の人が語るって、ついぞなかったのです。男の人が夢中になっているのを横目に見ながら、女は醒めていた。隔世の感があります。マリリンの真面目さ。ひたむきさ。健気さ。哀しさとやさしさと。今は女の人がマリリンに、学ぶ時代なんですね…。

 

マリリン・モンロー 最後の年

マリリン・モンローの葬儀に参列したのはわずか36人。のうちの12人(家政婦、メイク係、秘書、マッサージ師など)とマリリンの関係にスポットをあて、不世出の大スターの晩年の実像に迫るノンフィクション。無邪気なマリリン・可愛いマリリンではなく、雇い主としてのマリリンのもう一つの姿を垣間見ることができます。

 

ポスター

あのマリリンもこのマリリンも、自分の部屋で独り占め。

額縁入り

レトロでムーディー☆

ポスタータイプも種類は多い。

ポスタータイプ(スタンダード)

ただし、検索したところ、写真にしろポスターにしろ「残り〇点、注文はお急ぎください」の表示、品切れです、の表示の多いこと!直輸入品、並行輸入品が多いので、あんまり迷わず、良いのがあったら一期一会でクリックしちゃうことをおすすめします。

貼ってはがせるポスター

ポスターだと画鋲なりピンで留めなければいけないし、額縁に入れるのもおっくうだ。この特殊素材であれば、はってはがせるシール式なので、壁紙の上からでもガラスにもピタッと貼れて手間いらず。

同じタイプで

名言のウォールステッカー

マリリンの名言が飾れるタイプもあるのです。

そしてマリリン・モンローとアートを言えば、忘れちゃならない、ポップ・アートの巨匠、

10人のマリリン・モンロー アンディ・ウォーホール

お金持ちが余裕の象徴として絵画を愛好した時代から、シルクスクリーンで大量生産できる派手派手の色遣いへと。大衆消費社会の到来を告げ、アメリカ芸術の新境地を切り拓いた。好みはさておいて。偉大な先駆者であることは間違いありません。ウォーホールにとって、色違いで延々と続くマリリンのポートレイトは、その斬新さ、知名度ともに代表作の極め付け。美のアイコンが芸術家にインスピレーションを与える。1950~60年代だと、こうなるんですね。5ケタで買える。手が届く値段がありがたい。

小物なら

マグカップ

紅い唇と胸元のエメラルドだけが色づいて。なまめかしくていいかんじです。

シャネルの5番のマグカップ

「貴女は何を着て寝るんですか?」「シャネルの5番よ…」の甘い声が聞こえてきそう。

Tシャツ

往年の大スターのはずですが、なにがしかアバンギャルド感が漂うのはマリリンの肌のせい?髪のせい?まなざしのせい?唇のせい?

 

メンズレディース、花盛りです。このタイプはボディにフィット。男の子が大き目のマリリンのTシャツ着て、スケボーなんかしてたら、カッコいいな~。

マリリン・モンローの直筆サイン(980,000円!)

本物ですよ。本物。本国アメリカのれっきとした鑑定書つき。当然1点かぎりです。額サイズは32.2×49.2cm 。 写真は18.5×23・2cm。気になるサイン部分は8.7×8.5cm。100万円あれば!?マリリンが触れたであろう、目にしたであろうお品が、手に入るのです!

ブロマイド

ポスターは大きいし、もっと小さいのがよろしければ生写真をどうぞ。なんともゴージャスなレース・クイーンです。

マリリン・モンロー ダイヤモンド・アルバム(DVD)

 

「七年目の浮気」 「お熱いのがお好き」 「帰らざる河」 「バス停留所」 「ナイアガラ」 「荒馬と女」 「紳士は金髪がお好き」 「ショーほど素敵な商売はない」 「億万長者と結婚する方法」 「ノックは無用」 「恋をしましょう」 「モンキー・ビジネス」 の12作入り。

マリリン・ザ・プレミアム・ブルーレイ・コレクション

「七年目の浮気」「ショウほど素敵な商売はない」「帰らざる河」「百万長者と結婚する方法」「紳士は金髪がお好き」「お熱いのがお好き」「荒馬と女」「イヴの総て」8作入り。

 

レビューは今も次々と書き込まれ、みんな異口同音にマリリンの早すぎた死を悼み、スクリーンのマリリンに感動の溜息をもらすのです。マリリンのお墓には、前の夫、ジョー・ディマジオが20年間、バラの花を手向け続けたのだとか。私たちもマリリンを見つめ、言葉と思いを、これからも伝え続けていくのでしょう。

 

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