天皇・皇后両陛下ご出席の式典に行ってきた。

一般市民がいかにすれば天皇陛下・皇后陛下のお出ましになる式典に参列できるのか、で書きます。申込方法と当日の流れとお言葉と感想。お迎えまでの道のり。我々が家路に着くまで。

両陛下が式典にお出ましになられ、お帰りになるまでのテレビや新聞に出なかったご様子と感想。

 

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告知を見つけて応募する。

沿道で待ち構えるなら予約は不要。早い者勝ち、場所取りすればいいだけだけど、皇族の方々は一瞬で通り過ぎるだけ。目にさせていただけるのはあっという間。式典なら、もっと長くお姿を感じ、ご一緒させていただくことができるのです。
日頃から新聞や地域情報にアンテナを張っておくと、告知が出るはずです。
私が出た式典の場合は、8ヶ月前に2ヶ月間、募集期間があった。申込方法はネット・郵送・直接持参。
ただし応募には条件がある。要するに自由がきかない。
「当日は早朝からバスで長時間移動するほか、2時間半に及ぶ式典中は離席できないなど、行動に多くの制約があります。小さいお子様や体力に不安のある方は参加について慎重にご検討をお願いします。」つまり来るなと言っている。
応募者多数の場合は抽選です。呼んでもらえないかもの不安におびえつつ待ち、招待状が送られてくるされるのは開催約2ヶ月前。
招待状さえ届けばこっちのもの!

  • アゴ付き(お弁当・飲み物・試食)
  • アシ付き(指定の集合場所から送迎バスが出る)
  • アトラクション付き(待ち時間用に催事ブースあり。ちなみに目玉は美人民謡歌手の歌と若い女のコのフラダンス)
  • 参列グッズ付き(座布団・日の丸の小旗・ポケットコート・式典パンフレット・式典のロゴがプリントされたエコバッグなど)
  • お土産付き!(500mlのミネラルウォーター1本、塗り箸2組、漬物3袋)

そしてご一緒できるのは正真正銘のセレブリティ、芸能人なんか目じゃありません!

 

 

当日の流れ

式典当日、遅刻は厳禁です。1分でも遅れればバスに乗せてもらえない。自分の車で会場に乗り付けることはできない。(交通規制がかかり、一般車は入れない)

指定された受付会場に向かい、誘導に従って車を止め、本人確認書類(免許証・健康保険証など)と招待状を見せると、

  • 首から下げる式の当日パスポート(大きな名札みたいなもの)
  • 式典関係一式の入った袋を渡され、
  • 手には紙製のリストバンドを付けさせられます。

袋の中には帽子も入っており、「かぶってください」と言われる。

警察の人は「帽子・当日パスポート・リストバンド」の3点セットを目視し、不審者が紛れ込んでいないのかをチェックするのです。
さらに、

  • 手提げ袋は式典会場に持ち込めません。透明なビニール袋に詰め替えが必要。
  • 食べ物飲み物、持ち込めません。

移動中、バスの中で荷物の詰め替えを済ませておきましょう。

大混雑の入場ブースの前にたどり着く。

人は金属探知機、荷物は手荷物検査をパスしなければ式典会場に入れない。

ハネられた手荷物は入場ゲートのそばには手荷物預かり所があるので、預かってもらえます。

 

添乗員さんが式典会場の席に連れて行ってくれる。座り、しばらく待つ。添乗員さんがお弁当とお茶を持ってきてくれる。食べ終わったらお弁当ガラとお茶のパックは回収。添乗員さんが片付けてくれる。

 

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(当日配られたお弁当。とても美味しかったが惜しむらくは量があまりに足りなかった。ちなみに1,000円相当)

 

食べ終わったら式典開始10分前までは自由時間です。

  • 催事ブース、物販ブースは大混雑。
  • トイレは激混みで男性女性問わず待ち時間多めなので早め早めに列にならぶべき。
  • 喫煙所もあります。ただしライターは持込禁止。喫煙所備え付けのライターを使う。電子・加熱式たばこをお使いの方も喫煙所をご利用ください。
  • 飲み物は持ち込み禁止のかわりに紙コップのお茶は飲み放題。
  • 物販コーナーには地域のこだわりが詰まったそうそう店頭に並ばない品物も数多い。

 

式典が終わると、自分たちが乗ってきたバスを待つ。(バスの台数が多すぎるためバス乗り場に順番に待機していたバスが送り込まれる仕組み)

子どもや特別招待者や遠方からのバスが先に案内されるため、近場の最後のバスの案内は2時間近く待たなければならない。

催事・物販ブースも17時くらいまでは開いているし、地元紙の号外も配られていた。

天皇皇后両陛下のいらした場所も式典が終わってしまえば近づけるので、記念写真撮ったりして時間をつぶし、ひたすら今か今かと自分のバス番号が巨大スクリーンに映し出され、「バスが来ました」とのアナウンスが流れるのを待つ…。

帰りのバスが朝の受付会場まで運んでくれます。

どうか、くれぐれも安全運転でお帰り下さいね!

 

 

天皇皇后両陛下の式典でのご様子

地元のオーケストラのファンファーレが鳴り響くと、黒塗りの、紅に金の菊のご紋の小旗をボンネットに立てたお車(御料車って言うんですってね)が車寄せ所に止まり、まず皇后陛下・次に天皇陛下が降りてこられる。(の様子は巨大スクリーンに映し出される。)

式典に両陛下がお姿を表されますと、参列者は配給の日の丸の小旗を力の限り振るのです。いやあ、長かった。この時が来るまで。申し込んだ日から幾星霜、数々のチェックを乗りこえ、ついに!待ちに待ったこの瞬間!

以後、ご退席になられるまで、参列者の目はスクリーンに釘付け。

(実物の両陛下は米粒くらいにしか見えない距離)

(それゆえカメラにお二人のお姿をおさめたいということであれば式典参加は向かない。沿道で待ち受けるべき)

(退席され、お帰りのお車が角を曲がり、見えなくなるまで一生懸命、旗振りしましたよ~。両陛下、もしかしたら、見てくださっていたかもしれないじゃないですか!)

そして主催者あいさつやら宣言やら表彰の様子などがスクリーンに映ると、賭けてもいい。参列者は全員、

「そんなのいいからもっと皇后さまのドレスとか、お二人の表情とかもっとアップで映してくれ~」と心中念じ続けるのです。。
式典中、スクリーン映る両陛下のお姿を画面が切り替わる都度待ち続け、穴があくほど見つめ続け、気づいたこと。

 

天皇陛下はお年を召された

  • 歩く時もほとんど膝を曲げず、すり足。足を引きずるように歩かれる。
  • 当然、歩くのもものすごく遅い。
  • 天皇陛下は猫背だ。モニターから見かけた横から見た全身のお姿は、真面目にものすごい前首だった。
  • 天皇陛下のお顔は大きい。
    にこにこ笑ってお手を振られる2~30年前のイメージがどうしても先行してしまうのですが、日に日にお顔が大きくなられるような。
  • 天皇陛下のおぐしは結構長め。
    天皇陛下のヘアスタイルは刈り上げてあるのばかり思っていました。スクリーンに映る横顔を見つめ、毛先が内側にややカールしたほぼ銀髪のおぐしは襟足に触れている。
  • 天皇陛下は斜めに座られる
    白布のかけられたイスに黒の(たぶん背広、モーニングではないでしょう)服を着てお座りになられるのでわかるのです。向かって右側に10~20度傾いてお座りになられました。

84歳になられるのですものね。御公務から引退されたいお気持ち。…まことにごもっともではないかと。

 

両陛下の目は開いているのか開いていないのかがわからない。

    天皇皇后両陛下が着席されたのですが、巨大テレビに映し出されるバスト・ショット。しかし、お顔の、お目の黒目と白目が見えない。なぜなのだ~。のアルカイックスマイル。

 

天皇陛下のお顔のお色はとても悪かった

    前日のご様子などのYoutubeの画像と比べて、全然違う。ほうれい線にあたるところがガムテープ貼ったみたいに 濃い茶色でお顔にも表情がない。お疲れなのかなあ。

 

お言葉はなし

    毎年全国の都道府県持ち回りで開催されている式典で、昔開催された同じ式典の次第見てみたら、天皇陛下のおことば、ある。つまり前はあいさつがあったのですね。しかしおそらくはご負担を考慮し、今回はなし。(ご退位前の最後の式典参列)いいんです、お元気なお姿を見せていただければ、それで!

 

天皇陛下はお年だが皇后陛下は完璧

    正直、恐れながら天皇陛下は立ったり座ったりするご様子を見て不安だった。一方、皇后陛下は完璧。しとやかに慈愛深く、身のこなしはなめらか、お手植え、お手播きに式典が進み、白い手袋を外される所作もお静かであられながらも気品が漂い、お手植えのときには恐れ多くも膝をつかれ、植樹した苗木にかけた土を素手で整えられる姿に、会場は一瞬固まり、どよめきが起こったのでありました。

 

段を上るとき・降りる時、必ず天皇陛下は皇后陛下を気遣われる

    両陛下がお互いを思いやりつつ御公務を果たされるご様子は常々拝見させていただいておりました。実地で見せていただき、ほほえましいと申し上げるにはおこがましいですね。お二人のお姿を間近で感じさせていただき、思わず心打たれいずまいを正したくなると申しましょうか。

 

式典後半になるにつれて表情が出てきて、目が開いてきた

    なぜ両陛下のおん目は開いていないのだろう、見えているのだろうか、と思ってましたが、お手植え・お手播き、地元の高校生によるアトラクションなど、式が進むにつれ、次第に表情が和らぎ、天皇陛下が皇后陛下に語りかけるお姿などが映し出され、よかった、と見ているものはなぜか安堵したりして。

 

新聞やテレビを見て、あれ、こんな表情されてたっけと驚く

    当然、当日の夜のテレビのニュースや次の日の新聞にも盛大に式典の様子(繰り返しになりますが、国民としては両陛下のお姿さえ見せていただければもうそれだけで~)が報道されるのですが、「…こんなのスクリーンに映らなかったぞ」的な笑顔こぼれんばかりのお二人の映像や写真ばっかり!
    う~、いいトコはスクリーンに映さないのか!?それとも式典の間中休みなくシャッターを切り続け、何千枚の中から選ばれた写真だけが日の目を見るのかなあ。などと眺めておりました。

 

 

最後に

朝から晩まで拘束されての式典出席、コンディション(お天気)は決して良くはなかった。しかしピーンと張り詰めた空気と、1万本の日の丸の小旗が振られるなかの日本の王侯貴族のお出ましの臨場感を味わえる。お金を出しさえすれば手に入る体験でもなく、レア度が大きい。

帰りのバスの案内が巨大モニターに出て、催事ブースと物販ブースを抜け、入場ゲートを出てゲート前広場まで行列組んで歩くのですが、朝は持ち物チェックしていたスタッフほか、見えないブースにいたスタッフまでが総出で、5~600人が「ありがとうございました~!」の大合唱で笑顔で手を振って見送ってくれました。生まれてこの方、こんな大勢の人から「ありがとうございます!」って言ってもらったこと、なかったなあ。

 

イベント当日、実施までは手間も労力もひとかたならなかったことは想像がつく。

でも、人が集まって、何かをなしとげるって、良いもんだなあ。としみじみしながら、帰りのバスに乗り込んだのでありました。

 

 

【おまけ】
天皇・皇后両陛下が国民にかけられたお言葉

(フラダンスを見て)
天皇陛下
「どのくらい踊りをなさっているんですか」
皇后陛下
「喜びというのは(フラダンスでは)どのように表現されるのですか」


天皇陛下
「以前○○○○○(地域の伝統行事名)を見たことがあります」
(担当者の説明を聞いてから)
皇后陛下
「良かったですね」

 

(東日本大震災の犠牲者の説明を受けて)
皇后陛下
「かわいそうですね。その子のお母さんは無事だったのですか」
(慰霊碑を見ながら)
天皇陛下
「80代の方もいますね」
「被災者に向き合って元気づけてあげてください」
「人を助けるため、一生懸命頑張りましたね」
皇后陛下
「(犠牲者は)何歳だったのですか。お子さんはいたのですか」

 

(お手植えの時)
天皇陛下
「緑の少年団はどうですか」
子どもが答えると
天皇陛下
「そうですね」

皇后陛下
「(土が)やわらかいですね」
「この花は紅色に育つんですね。きれいでしょうね。たまには見に来てくださいね」

 

(お手播きの時)
皇后陛下
「みんなで手を汚してまで種をきれいにしてくれたんですね。よく熟した種ですね」

 

(漁港に立ち寄られて)
天皇陛下
「このアイナメはこの大きさで何年くらいたつんですか」
「すごく大きなアンコウですね」

 

(作曲家の記念館に立ち寄られて作曲する時に楽器を使わなかったエピソードを聞いて)
天皇陛下
「作曲するときになにも使わなかったのですか」

 

 

 

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