歳をとると、人生には悲しいことしか起こらない。
どの国からも承認されていない国家「アジャリア」に行く :: デイリーポータルZ
尊敬するブロガーさんの一人、Satoru先生が旅の道すがら、シニア世代の女性から聞かされた言葉。
私が生涯初めてこの苦しみを味わったのは確か20代後半。
雑誌『JJ』をご愛読していた。
「貴女のこの夏の運勢」との特集を組んでおり、私はこの夏、ステキな人に会えるかな~。と自分の生年月日を探すと、な、ない…。(注:今は知りません。〇0年前の話)
20代後半は『JJ』を読んではいけないらしい。と初めて自分の身の程を思い知らされ、購読雑誌を変えた痛恨の過去があります。
じわじわと、ひたひたと、じりじりと近づいてくる実感はありますね~。順番に。
昇給が止まる
社畜人生、新卒で今の職場に入り、定年まで勤めるつもり。
1年勤めるごとに少しずつ昇給していく。
若いころは給料も安く、生活は苦しかった。毎年3,000~4,000円とか、10年勤めて御褒美にもうすこしイロがつくとかで、少ぉ~しずつ、上がってきた給料。
でも、40代の半ばくらいから、昇給幅が目に見えて減っていくんですね。
2,000円から1,500円に。1,000円から800円に。
俸給表をみたら、目覚ましい出世をしないかぎり、もうお給料は上がらない位置に到達してしまった。
モチベーション上がらないことはなはだしいんですが、客観的に見れば、新しい人はどんどん入ってくるし、年かさの女子職員より、キビキビ・キラキラの若い人と一緒に仕事をしたい気持ちもごもっともです。
使っていただけるだけありがたいと発想を切り替え、『老後』の文字も大きく真をもって迫ってくるお年頃。
『あるじゃん』のマネー診断によれば「定年前10年は最後の貯め時です! 」…。
あと〇年働いて〇百万、貯金しなければ!
不動産投資の勧誘顧客対象外
マイルをコツコツ貯めてタダで飛行機に乗るのを楽しみにしています。
ポイントサイトに登録し、案件に取り組み、承認されればポイントがいただけて、マイルに交換してファーストクラスやビジネスクラスの特典航空券を予約できれば1ポイントの価値が5円・10円・20円に化ける。
高額ポイントの案件に「不動産投資」ってのがありまして、首都圏のマンションをローンを組んで買って、返済には家賃をあて、ローンが終われば毎月現金収入になり、残された都心のマンションは資産となる。
「不動産投資」、高ポイントなんですよ。
30,000ポイントとか48,000ポイントとかもらえる(注:円換算と同じとみてください)。しかも、銀行でローンを組み、マンションを買うまでいかなくても、実地に出向いて、お話を聞かせていただくだけでポイントになるのです。
で、この案件、年齢制限があり、最年少の年齢制限は確か44とか47歳とか。こえてしまうと面談すらさせていただけない。
門前払いです。あ~、私ってトシなんだ、問題外なんだ。今までは対象だったけど、もうダメなんだ。
他にも住んでる地域とか、年収や家族構成など、業者さんによって面談できる(=顧客になっていただきたい)ハードルは異なるし、2・3件、話だけ聞いてポイントもらったことあるんですが、
続くセールスの電話もはっきり断らないかぎり延々と続くし、あとを引くポイ活であることから、もう利用したいとは思わないものの。
生涯現役でありたい、あるべき、との世間の論調に惑わされ、私なりにささやかに社会に貢献させていただいてるつもりでいたのに。
「もう先がない年代なんです」との無言の事実をつきつけられてしまいました。
手続きやら審査やらハードル高そうだし、買ったら買ったで管理や維持にトークセールスではまかないきれないコストや交渉事が発生するに違いない。
最近のセールスの電話は証券会社でリート(不動産対象の投資信託)を買います。借金せずとも持ってる範囲内の資金で投資できるし、維持管理の苦労しなくて済むし。と説明しています。
突然地銀と野村證券がコンタクトを取ってきた
真面目に背筋が凍りましたよ。
今まで、私ごとき、眼中にまるっきりなかったはずです。
家の郵便受けに入っていた地銀の営業マンの名刺。
ここ〇0年、お給料は口座振込、引出しはATM、振込みはネット銀行をご愛用。
ボーナスはネット銀行からネット証券に入れちゃうし。
銀行の窓口に行くのは通帳の更新だけでした。
なぜに家に来る!?
なんの用!?
私、何か悪いことした!?
名刺を見た途端、パニック起こしそうになった、は言い過ぎですけどね。
銀行とはお金のある人を相手にするものだ、とばかり…。
悪い夢を見たと思おう、忘れよう、
と思ってたら職場の内線電話にかかってきた。
(注:地銀は我が職場の指定金融機関)
突然の自宅訪問の真意を知りたいと思い、訪問のお申し出を受け、
…なんで私なんか相手にするんですか~。もう〇0年、〇〇銀行さんとお話もしたことないです~。
と探りを入れると、
「だからこそ改めてご挨拶に参りました。これからは何かありましたらいつでもお電話ください。」
とビシっとした身なりの(たぶん)敏腕銀行マンから丁重なお言葉と2枚目の名刺と
「カレンダー」と「年賀状入れ」をいただきました。
(今まではATMの脇の「ご自由にお持ち帰りください」と張り紙のあるボックスから持ち帰っていた)
…〇年後の退職金と年金振込の獲得に向けて、種まきしているのだろうか~。
銀行の営業マニュアルにあるのだろうか。
顧客リストの「〇〇才以上」とか打ち出して、絨毯爆撃方式で1人1人、訪問していそうだ…。
と、今まで、とんと没交渉だったものですから、つい卑屈な考えが脳裏をよぎる。
野村證券からのメールにも驚愕した。
地元の支店には前々から口座はある。ネット口座も持っている(パスワード忘れたけど)。
吹けば飛ぶような残高はありますが…。
ネット口座にはメールアドレスは登録必須なので定期的にメールは来ます。
運用報告書は読まずにフォルダに入れっぱなし(さすがに捨ててはいない)
「お得な投信のお知らせ」系統のメルマガは読まずに削除していた。
なのに。
最近
「野村証券の〇〇(←人名)です」との
再び件名を見ただけで震えてしまうメールが送られてきた。
From: ****@jp.nomura.com"
To: ********@yahoo.co.jp
Date: 2019/12/**, Fri 1*:**
Subject: 野村證券の****です
****様
平素は格別のお引立てを頂き厚く御礼申し上げます。
私、野村證券****支店にてお口座を担当させて頂いております、********と申します。
本日はぜひ一度ご面談の機会を頂きたく、ご連絡差し上げました。
現在、野村證券では、個人のお客様に対しまして、様々なご相談を承っております。
例えば、以下のような事柄で多数ご対応させていただいております。
(1)ご資産の報告、ご相談
(2)これからの資産の計画、資産形成
(3)資産運用以外のご相談(ご相続、不動産、税務、老人ホームなど)
※当社の担当部署及び各種提携先と連携して対応させていただきます。
お忙しいところ大変恐縮ではございますが、ご関心を頂けるようであれば、
ご都合の良い日時をご入力いただき、ご返信いただけましたら幸いでございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
*************************
野村證券株式会社
***支店 ファイナンシャル・パートナー課
**** ****
TEL:***-***-****
FAX:***-***-****
MAIL:********@jp.nomura.com
*************************
このメールの内容は、投資勧誘を目的としたものではありません。また、メールによるご注文や投資相談等を承ることは出来ませんので、ご了承ください。
メールを読んでうなった。
巧い。
とりわけ「資産運用以外のご相談(ご相続、不動産、税務、老人ホームなど)」が気になる。
4つともまったくの未経験。寄らば大樹の陰。
わからないことがあっても野村證券さんに相談さえすれば。
親が要支援要介護になっても、オットに先立たれても(妻たる私が先に死ぬことはこれっぽちも想定していません)
教えていただける。面倒見てもらえる。
手数料も利率もネット証券がおトクかもしれないけど。
ライフステージのリスクマネジメントのために、ここはやはり野村証券さんとのご縁は繋いでおくべきでは。
と心がグラグラ揺らぎ、
「丁寧なメールありがとうございます。相談に乗っていただきたいことができましたら連絡させていただきます。その節はどうぞよろしくお願い申し上げます。」と返信はしておきました。
野村証券さんとは、独身時代、職場に来ていた営業レディの方との繋がりしかなかったんですよ~。
あ、なお、
洋服は何を着ても似合わず、顔・肌・ボディには抗いきれないエイジングの波。お洒落のモチベも右肩下がり。
視力聴力脚力持久力その他、体全部全体、ひっくるめて落ちてきた。
は言わずもがな、です。