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旅行・グルメ・美容をメインに綴る女性向けの趣味ブログ

高野山宿坊「西陣院」宿泊記。お庭とお部屋、お風呂に精進料理。朝はお堂でお勤め

国内外の星未満から5つ星まで和風洋風のホテルを泊まりあるいてきましたが、高野山宿坊、まだ極めていなかった! おんなおひとりさまで制覇してきました。

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概要

住所・アクセス

〒648-0289 和歌山県伊都郡高野町高野山154

高野山の壇上伽藍の真正面。金剛峯寺まで500m。

電話番号

0736-56-2411

公式HP

www.koya.or.jp

 

開闢は平安時代にさかのぼるという由緒正しいお寺。

親鸞聖人が自作された像を本堂で拝見できる(注:本堂内は撮影禁止)

お庭は国の登録記念物。(重森三玲作)

室数は15。松下幸之助さまが御宿泊されたこともあり、希望者は松下幸之助さま使用のお部屋に宿泊可。

 

院内

外観・エントランス

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道路から入口までのエントランスがあり、最初はちょっとわかりにくいかも。

その分、門の立派さがわかりやすい。

 

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門を入って、前庭。

 

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玄関。剃髪・作務衣姿のうら若き女性のお坊さまが出迎えてくださいました。

 

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玄関ホール。宿坊のほかに、御祈祷も受けてくださる。壇上伽藍ツアーや写経体験、塗香づくり、念珠づくりのコースも申し込める。

 

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青と銀の屏風絵がモダンだわ。新旧混在の美。

 

キャリーカートをゴロゴロ引いて石畳を歩いて入院しましたが、院内はカートは禁止です。

 

フロント

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入って左手がフロントです。

 

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時節がらフロントにはビニールシート。

 

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本堂に続く廊下

 

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同じ廊下。本堂側からフロント。

 

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院内案内図。私が泊まったのは西書院の2階。

お風呂・トイレ・洗面所なしの和室。風呂トイレなしの部屋など、普段は選ばないのですが、ここは宿坊。たまには目先を変えてみよう。とチョイス。

全15室のうち、当日は10室に宿泊があったそうです。

 

お風呂

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入口にマグネットがある。コロナ下ももちろんありますが、お風呂そのものが小さく、定員が4名であるため、お風呂に入る人はマグネットで自分の入湯を知らせ、かちあわないようにする。入浴は夜のみ。朝の入浴不可。

 

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脱衣所

 

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脱衣所向かいの洗面台

 

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ピッタリ定員、4名です。

 

共同スペース

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素泊まりコースもあり、食事を持ち込む人のために電子レンジ設置。お湯ももらえる。

 

洗面所

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お風呂上りのドライヤーは共同スペースわきの洗面所を使う。

お風呂・洗面所とも、夜も朝も、できるだけ人のいない時間を見計らって行った。貸し切りでした!

 

2階トイレ

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トイレも、誰かいればスリッパが出ているからわかる。

上に同じく、宿泊者の方と顔を合わせることはなかった。

 

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トイレのドアをあける。

 

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トイレ内

 

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洗面所。

 

駐車場

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院の隣の空き地が駐車場。ココに車をとめていったん道に出て石畳のエントランスを登って院の門をくぐる。

「車で来ました」と申し出たところ、「宿泊者」の紙をいただいた。バンパーに置きに行く。

朝食後「チェックアウトのあと、車を置いていいですか。遅くても10時くらいには出します。」とお願いし、院の方には笑顔でOKをいただけました。

 

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客室前の廊下。

 

館内はどこも、宿坊、の名にふさわしく、華美さはなく、どこまでもシンプルで清潔で目が行き届いていて、お坊さまをはじめ、スタッフの方々もすがすがしく笑顔で接してくださいました。

 

お部屋

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8畳のシンプルな和室です。

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床の間つき。

 

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お茶菓子は高野山御料菓「みろく石」。

 

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さっそくいただいてしまいました。

 

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畳の部屋の外にクローゼットがあり、浴衣・タオル、タオル掛け。

 

泊ったのは9月の下旬。暑すぎず、寒すぎず空調は使わなかった。

風呂トイレなし、Wi-Fi付きのお部屋。Wi-Fiの速さは、合格です。

 

 

高野山宿坊の精進料理

私は信仰心などいたって薄い平凡な人間。宿坊宿泊の主な動機80%は「本場の精進料理をいただきたい! 」です。

不心得な人間さえ黙って笑顔で受け入れてくださる。弘法大師さまの教えの一端を惜しみなく見せてくださる。

これこそが宿坊の素晴らしさではないかと。

 

さて、夕食です。17時と17時半から選べます。昼食抜きだったんで、17時でお願いしました。

部屋食です。お部屋まで普通の旅館であれば中居さん、この場合は宿坊なので寺女さんがお膳を持ってきてくださいます。「お食事が終わられましたらフロントに電話してください」とお声をかけてくださり、部屋には私と本格精進料理のみ。

 

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高野山の精進料理は五法、五味、五色、すなわち調理方法、味付け、色彩バランスを大切にした料理です。これは、寺院独特の振舞い料理から進化した物ですが、しっかりした味付けと色彩の豊富さは無論、生具物等を一切使わずに盛り付けられる器の隅々にまで心遣いが感じられます。  (部屋に置いてあった案内を転記)

 

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割り箸袋には

正食偈(いただく時)
人は食べ物だけで生きるものではなく、信仰の喜びを心の糧とすべきことを思う
食寛偈(終った時)
正しい食事の作法は、そのまま仏法の修行であることを思う

とあり、日頃何も考えずにモノを食べている自分であることに気づかせてさえいただけるのです。

 

お料理の内容は

  • 本膳
    ご飯、漬物、味噌汁
    黒豆
    胡麻豆腐
    天麩羅と抹茶塩(南瓜、蓮根、オクラ、昆布)

 

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  • 二の膳
    春寒
    (高野豆腐、生麩、椎茸、薩摩芋、きぬさや、こんぶ巻き)
    酢の物
    (にゅうめん、大根おろし、人参、青菜)
    鍋(練り黒胡麻、ポン酢)
    (高野豆腐、こんにゃく、生麩、南瓜、オクラ、しめじ、とうもろこし、ミニトマト)

 

私が予約したのは二の膳コース。ほかに三の膳コースもあって

田楽(胡麻豆腐、はじかみ、栗きんちゃく、季節のもの)や和え物あたりがプラスされる。

 

なにしろ夕食17時。あたりまえですが売店などない。肉も魚も入っていないし、夜中にお腹がすいては大変だ。とゴハンはおかわり、揚げ物もしっかり全部平らげた。もともと考え抜かれたメニューなのか揚げ物がしっかり油を吸っていたのか、腹持ちがいい! 次の日の朝食まで空腹は感じなかった。

ご飯がおいしい!

胡麻豆腐が白い! そう言えば、私がスーパーで買うのはいつも紀文の黒胡麻豆腐ばかり。本場の胡麻豆腐は口の中でほろほろと溶けて、残る胡麻の香りと風味は、繊細。

濃い味、奇をてらった味付けのものはなに一つない。

「おいし~い! 」とテレビでグルメレポーターが声をあげるような味付けのものはありません。

一つ一つ、素材の味をかみしめながら、濃すぎず薄すぎずの味付けを体験させていただけました。

食事のあと、寺女さんがお膳を取りに来てくださり、その時にお布団を敷いてくださいました。

 

翌朝、朝のお勤めのあとの朝食。

他の宿泊客の方と一緒に(衝立の仕切りあり)大広間でいただきます。

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  • 朝食
    ご飯、漬物、梅干し、三度汁
    がんもどき
    切り干し大根
    椎茸の含め煮
    冷奴

おいしく頂戴しました!

 

朝のおつとめ

(本堂の画像を公式HPからお借りしました)

拝観ツアーや写経体験はオプションですけど、宿坊ならではの体験として、朝の勤行への参加があります。

「6時半から本堂で行います。参加は自由です。

本堂にはイスがありますから、正座は必要ありません。

本堂は広いし、朝は冷えますから、暖かくしておいでください。

お勤めに参列されてもされなくても、ご朝食は宿泊客の方は全員一緒、一斉の時間になります。」

 

もちろん、行きました。

撮影禁止の本堂は、画像よりも数段薄暗い。

たっぷり30分。若い男女のお坊さま(ご住職さまはあいにくご不在とのこと)がお勤めをされます。

こうやって、毎朝毎朝。1200年。続いているんだ…。

連綿と続く時の流れと人々の思い。

ちょっとだけですけど、私も、加わることができました。行ってよかった。

 

 

高野山の宿坊 公式ガイドBOOK

 

 

 【高野山宿坊の宿泊予約は】  

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