冬の北海道旅行を決め、新千歳空港到着の飛行機を押さえた。スキーして帰りたい。
スキー場選びのポイントは
新千歳空港から距離が近く直通の足がある。
どうせならコロナ前は外国人スキー客ですし詰めだったエリアを空いているうちに極めておきたい。
ルスツかニセコかな〜。地図で見たら、ルスツの方が新千歳から近い。
規模もルスツの方が大きい。のでルスツに決めました。
アクセス
陸マイラー御用達のSPGアメックスカード持っていたので、系列ホテルに宿泊を決め、送迎バスを予約。
- 新千歳空港からルスツのホテルまで。
- ホテルから札幌のバス会社(加森観光)の営業所まで(札幌の中心部なので駅•中心街へのアクセスも良好。)
予約が必要。ルスツ行きのバスは1時間刻みで1日8本出ている(注:ウィンターシーズン)。
札幌までは夕方、17時前後発の1本のみ。
料金はホテルまでは3,500円。バスを予約する時にホテルの予約番号を入力し、チェックアウト時に支払い。
系列ホテル宿泊者限定の送迎バスなのでこのお値段ですが、他のホテルの宿泊または日帰りだと料金は4,000円。
ゴンドラ•リフト券とレンタル費用
大人料金です。
ゴンドラ•リフト券は5時間で5,500円。
ところが。渡されたのはカードで、今までのスキー場では目視で確認でき、慣れ親しんできた「月日•時間」が書いてない…。
聞いてみたら
「タッチ式です。ゲートにカードをかざすと回転式のバーが回って通れるようになります。初めてゲートをくぐった時間から5時間たつと自動的に失効です」!!!
時代は動いている! そしてカードに電子マネーをチャージすると2回めからはリフト券売り場に立ち寄らずに真っ直ぐゴンドラに行けちゃう!!
レンタルはフルセットで同じく5時間5,100円、
ウエア付きフルセットで5時間11,100円。
ここでもまた電子化が進んでいて、明細はスマホ入力し、目の前のレンタルステーションに送り、道具を受け取る方式。
プルダウンメニューの選び方がわからず、いちいち職員の方にお伺いを立てるのでけっこう時間がかかります。初めての方で、人数が多ければ1時間くらい時間を見込むべきかも。朝は8時15分からオープン。ゴンドラとリフトは9時前後からのスタート。
使ったのはウェスティンルスツリゾートのレンタルステーション。脇にはヤマト運輸の特設カウンターがあり、フロントで段ボールを購入(大500円、サイズは大中小あり)し、荷物発送できます。現金払いのみ。
スキー場内アクセス
ゲレンデマップによれば、山が3つ、丸ごとスキー場。つまりものすごく・とてつもなく広い・大きい。ゲレンデ内を効率的に移動しなければならない。
なお、ジオラマタッチのリフト見取り図は実際のお山(イゾラ•イースト•ウエスト)より縦長。じか見して、予習で見ていたお山より「丸いお山だなあ。」だなんて思ってしまった。
入口はうち、ホテルのある2つにしかない。
山と山をつなぐゴンドラやモノレール、リフトで行き来する。
1つめの山のてっぺんから隣の山寄りのコースを滑り降り、別の山のてっぺんまで別のゴンドラなりフードつきクワッドなりで登り、再び隣の山よりのコースを滑り降りる、ことで、3山制覇を目指すことになります。
ルスツスキー場のお天気
晴れていれば何の問題もない。
気になるのは、滑走中の降雪と、風。
地吹雪になどビュービュー吹きまくられては、雪が顔にあたって痛いし、第一コースが見えない! 滑るこっちも吹き飛ばされてしまいそうです。
雪質のいい、標高の高いスキー場は雨風ならぬ雪風はつきもの…が本州の一部スキー場をテリトリーとしてきた私の固定観念だったのです。が。
ルスツ、セーフでした!
私が滑った日は天気は薄曇り。時折り薄日がさす程度。UV対策上から言っても、誠に望ましい。
見上げる山の上は白く煙る。不安にかられながらゴンドラで山頂へ。
樹氷の写真を撮りたくてスマホに触るとスマホがいまだかつてなく、冷たい!!
やっぱ北海道なんだ、山の上なんだ〜と感慨にふけりながらゴンドラを降りれば。
砂のような粉雪が音もなくはらはらとゲレンデに降っていた。
雪足は少なめで、風も感じられず滑りに支障がないのがまたありがたい!
ゲレンデに立って見る視界と山の下から見上げる薄曇のボリュームの違いにホッとしたことでした。
ただし、お天気は後になればなるほど下り坂。レンタルに手間取り、モノレールに乗ってゲレンデにたどり着いたのは10時ごろ。
晴れてて暖かくて気分サイコー。
しかしお昼前は差していた薄日はお昼ごはんを食べ終わってゲレンデに戻れば真正曇りに変わっており、ゴンドラに乗って山頂に立つたびに雲の厚みは増し、15時前後には小雪降りしきる状態だった。
滑った感想(雪質・コース・施設)
北海道でのスキーは初体験。
空港迎えの運転手さんに
「今年のルスツの雪はいかがですか」と探りを入れ「今年は雪、多いですね。人も少ないし。去年の雪質は今一つでした。」との情報を仕入れ、北海道スノーへの期待は高まる一方。
ついに踏みしめたルスツの雪。
やっぱり、別格。スペシャル。
どのくらいスペシャルかと言いますと。
初心者に毛の生えたレベルの息子が初滑走で滑って転ぶ。
ブーツを板からはずし、体勢を整え、再び板を履こうとしても、できない…。
何回やってもできない。
見かねた私が板をはずし、近寄り、「根性を使え」とセオリーも何もない助言を与え、さて、自分が板をつけようとすると。
つかない…。
ストックでカンカン靴底の雪を落として再トライするものの。
つかない…。
つまり、ルスツの雪が良質すぎるため、靴で板を踏み付けると沈んでしまい、はまらなくなってしまう。
私の狭い経験内での「良雪質」スキー場の中でも、初めての体験。
滑り心地も無論極上。
上級者コースは1回だけトライして転げ落ちて諦め、以後もっぱら中級者コースを滑りましたが、2月中~下旬、アイズバーンっぽい状態のエリアは1カ所だけあった。のこり99.9999…%はアスピリンスノー!
アスピリンスノーは、柔らかく、ふっくらしている。弾力があって、標高の低いスキー場にありがちなシャリシャリ感が皆無なんですね。
さらにコースが幅広でのびのびと滑れる。も一つダメ押し。コロナ下・平日なのでゲレンデはガラ空き。貸切状態も1度や2度ではない。コンディション、最強すぎでした!
クワッドもゴンドラもスピードがあり、無論コロナ・平日だから待ちなし。5分乗って山頂に立ち、15分でロングコースを滑り降りることができる。つまり休憩時間が少なく、滑る人間にとってはワンダーフォーゲル状態で、きついことはきついんですが、雪がいいからアイスバーンやザラメ雪の時よりは太ももやヒザで抑える力は少なくて済み、とてもとても滑りやすい。
また午後になると雪が降りだすということは、夜間に毎晩新雪が積もるということ。朝6時半ごろに目覚め、ホテルの窓から外を眺めていると、ホテル内駐車場ではローダが除雪の真っ最中。一晩での積雪は10~15㎝くらいとみた。つまりゲレンデにはそれ以上の極上の雪が毎晩上積みされていく…。
本気で滑りたい方のために、一部ですがナイターコースもある。
また、ルスツは夏は夏、冬は冬でアクティビティ満載の一大リゾートエリアなので、アフタースキーも子ども向きのアトラクション、選択肢豊富なレストラン、温泉サウナ、庶民派からブランド志向までを網羅するショッピングゾーン…。
つまり息つくヒマもなく!? 遊べる・楽しめる。
北海道までの飛行機代は貯めたマイルを使ってタダだったし。
施設の充実ぶり、多彩さ。料金も良心的・納得のお値段。コスパ良いなあ、と感じ入ったことでした。